朝比奈あすかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
《30代の恋愛は、人生と地続きだ》
とびきり不幸でもないけれど、完璧な幸せでもない。そんな「30代」を切り取った、人気作家さんたちによる「うまくいかない恋」がテーマのアンソロジーということで…
これはきっと30代は読みたくなるヤツ!
まだ一応30代の私もまんまと気になって手に取ったσ(´˘` )
♥「感情旅行」一穂ミチさん
葬儀って悲しみの場であると同時に、残された人の縁を繋ぎ直す場でもあるよな、と自分自身の経験も踏まえて改めて感じた。
過去の記憶、懐かしさ、言えなかった気持ちー…旅を通じて、心もあの頃へ。
そして、きっと旅をする前とは少し違う気持ちでいつもの日常に戻っていく。
あぁ、余韻が…( ˊ꒳ˋ ) ᐝ
17日発売の新刊も楽しみ♡
「独身の女王」麻布競馬場さん
他人の物差しではなく、自分の心に従って生きる勇気をくれる作品。
どう生きていくのか、決めるのは自分だ。
これは独身の時に読みたかったな(꧞ 'ᢦ' )
「オレンジシャドウの憂鬱」砂村かいりさん
女ってヤツは…!と頭を抱えたくなった(ノд-。)
そして「自分への扉」がいつまでも自分のために開かれているとは限らないっていうのがホントその通りで…過去の自分と重なってかなりグサッときた=(´□`)⇒グサッ
世界は自分中心に回っていないってことを少しずつ受け入れることが、大人になるってことなのかもしれない。
「さみしがりやの恐竜たち」こざわたまこさん
ワードセンスが結構好き。
序盤はほぅ( ´͈ ᵕ `͈ )♡となり、中盤は「奥平ー!ヽ(ꐦ`Д´)ノ」となり、終盤は絶句…!ᔪ(°ᐤ°)ᔭ短編なのになかなか感情が忙しかった。
さみしさを完全に飼い慣らすことはきっといくつになってもできないと思うけれど、さみしさとうまく付き合えるようになることが、結局は自分を好きになるということなのかな、と思った。
「不機嫌依存症」田中兆子さん
昔働いていた会社で「不機嫌ハラスメント」な人たち、いた!ᔪ(°ᐤ°)ᔭ機嫌悪い時は何を言われるか分かったもんじゃないので、恐怖で身が縮むような思いをしていたなぁ…( ´-`)
「その不機嫌、一刻も早くやめて???」って思いながら読んでいたら、そういう一文が出てきて笑ったꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
自分の感情を自分で引き受けることって大事。
そのためにはまず自分で自分を大切にしないとね。
♥「出会い」朝比奈あすかさん
こちら、すごく大人の恋らしい。
相手に出会ったことで自分の人生が豊かになった、という感じが。
結果は別として、人生に必要な出会いだったんだろうな。
静かだけど、人生にちゃんと跡が残る恋。
「振りかぶって、さよなら」千加野あいさん
ここまで読んできた中で一番共感度高い主人公だった…!
一歩踏み出せない気持ちも、親を反面教師にして生きているのも分かりみが深い( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン
平くん、追いかけてくれるといいね…!
「となりの独り」カツセマサヒコさん
30代の恋愛についてのハルさんの発言、周囲の変化が、自分の孤独を浮かび上がらせるっていうのが分かりみが深い…!
30代の恋愛って若い頃とは違ってやっぱり生活とは切り離せないし、同じ人生のステージにいる人と友達になりたいっていうのも頷ける。
それにしても…
男の人の思考ってホントにこんな感じ???
(一括りはできないのでしょうが…)
これは是非男の人の感想が聞きたいわ( ᴗ ̫ ᴗ )笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ我が子が褒められると嬉しい、期待したくなる。
良い親の当然の反応だと思う。
子どもも、親の喜ぶ顔を見たいから頑張れる、それが問題を乗り越える原動力になる。
お互い順調に進めばいいのだけど、現実は山あり谷あり。
谷底にいる(ように見える)我が子も、そのまま受け止められるか、が鍵かなぁと思った
私も子どもが数人いて中受経験もあり、本を読んだり先生に相談したり、子どもと喧嘩もしたり、いろいろあったけれど…中受に限らず自分の感情とは切り離して子どもをしっかり見ることが1番大切だと改めて思った。
ママ友関係の描写はリアルで面白かった。
最後、言いにくいことを気づいて教えてくれたママ友、人との関係は時間や状況で形を変えるよね、と納得。
どんなに賢くても子どもは子ども。
末っ子と同学年の章を読む時は苦しかった。
子どもの心と笑顔を大切にしたいと思う。
-
匿名
購入済み子供は残酷だ。狭い世界で、それがすべてだと思い必死に生きている子供達。子供の頃は1日が長くて毎日、自分の存在を汚されないように自分を守るためだけに生きていた。そのずっと先、大人になったら今の苦しみから開放される。漠然と大人になる事を考えても生きるための術を知らないから必死に今を生きる事だけにしか考えが及ばない。家庭環境が最悪な家に生まれた子供はさらに悲惨だ。守ってくれる大人がいないから、より孤独で自分を守るのに必死になる。先生も教師としての自分の立場が大事な人が多い。それはしょうがない事だと大人になったらわかるが、子供の頃は、見て見ぬふりする大人に絶望してしまう。ちゃんと自分を見てくれる先生と出会えていたら自分は少しは楽に生きれたんではないかと思ったりもする。たくさんの事を思い出し、子供の頃の記憶を嫌なぐらい思い出させてくれる物語です。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ6つの短編集。主人公は別々だが、ストーリーに温泉が登場し、一役買っている。
一人でバスツアーに参加した女性が、参加者同士で温泉に入り、友達のあり方を語り合うとか、娘に免許返納を迫られた高齢男性の温泉へのドライブ旅とか、母親に依存してきた半生を顧みるため女一人旅をする娘、亡き妻との思い出の秘湯へ息子家族と旅する男性、婚約者と別れて南の島で再出発する青年が若い頃に世話になった地元の気さくな老人と再会する奇跡など、さまざまな家族の位置関係に悩み、主人公は温泉に入り、人生を回想し懐古するのだ。
ゆっくり読めて、読後にじわじわと気持ちが温かくほっこりとなるような内容だから温泉小説というタイトルにしたのかな。
読んだらやっぱり温泉に行きたくなった。
-
Posted by ブクログ
朝比奈あすかさん6冊目。
アラサー女性の悩み、共感できて一気読み。
こういう話って、陰湿な意地悪や不倫など、女性どうしの嫉妬や争いが描かれることが多いのですが、この本にはそれがなくてどの女性も一生懸命生きていて、そこがすごく現実感があってとても良かったです。
30代女性って、仕事や育児等自分のライフステージの変化に向き合うのに必死で、他人を羨んだり妬んだりする暇ないですよね。(いいなぁ程度には思うけど)
女性同士が互いの良いところを認め合って助けになりたいと思っているのがすごく良くて、最後のところ何気ない文章なのですが、4人と子どもたちの様子が目に浮かんでじわっと胸に来ました。
「外で、子どもたちとたくさん遊んでくれた麻衣に心から感謝した。この家まで来てくれた彩子にも、菜々にも。ぱらぱらと細かい雨粒を頬に受けながら、愛美は、変化していく今のただ中を生きている自分たちを、尊く思った。」
自分も頑張ろうと思える良い読後感でした。
-
Posted by ブクログ
もう どれもこれも 痛すぎる。
痛いところ順番に押してくるアンソロジー。
圧倒的安定感 我らが一穂ミチ「感傷旅行」
そんな女子コミュニティ内部を覗かないで、
麻布競馬場「独身の女王」
カクヨム発 令和のOLも辛いわね、泣けそうだったわ、砂村かいり「オレンジシャドウの憂鬱」
他者を食いつぶす寂しがりやはいかんね、
こざわたまこ「さみしがりやの恐竜たち」
昔は 仏の顔も三度までなんて言葉がありました、間に合うと良いね、田中兆子「不機嫌依存症」
出会いは恋愛だけでなし 仕事も良いよ
朝比奈あすか「出会い」
そうそう 正しい判断ですね、
千加野あい「振りかぶって、さよなら」
そうそう 男子だって辛いよね 結婚出産と友達関係 カツセマサヒコ「となりの独り」
ほぼ「CLASSY.ONLINE」から
不機嫌依存症は 小説宝石
どの小説の女子も辛いけど哀しいけど
泣かないし いろんな次のステップへと
『CLASSY』って 美容院でしか見たことないけど
確かに前向き女子って感じかも -
Posted by ブクログ
様々な理由で親元で暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設で暮らす高校生・ななみ。
努力して進学校に進み、学校では周囲の友達とも「うまくやって」きた。
高2になり、ダンス部の引退前の最終ステージ、初めての恋人、友達グループとの関係、そして迫り来る進路選択……と、ただでさえ揺れ動く思春期の心に、本人も言語化しきれない自らの境涯に対する想いや将来に対する不安がつきまとう。
いきなり矛盾したことを言うが、この「言語化しきれない自らの想い」を緻密に言語化していることに驚愕する。
表面的にはうまく取り繕うもふつふつと湧き上がる自分でもコントロールできない気持ち、逆に爆発的に感情が湧き起こってきて抑えきれなくなるも本人も驚くくらいにすぐ感情が沈静化してしまったり。他愛もない会話なのに、相手に気を遣わせているのではないかと不安になったり、逆に、悩みを抱える相手に無意識のうちに「自分ほど辛くはないのに何を言っているのか」と白けてしまう自分に気づいてしまったり…
ななみ本人が自分自身に困惑するような様子が、とても繊細な筆致で丁寧に描かれている。
それに加えて、ななみが住む児童養護施設の様子もリアリティがある。ななみ同様に不安定な心を抱えた入居者たちの様子。親心と仕事上の制約とに挟まれ、それでも子どもたちのためを思って言葉を絞り出す職員たち、そして同居人や職員たちに対しても揺れ動くななみの心理描写。
外に内に、とにかく真に迫った描写が続き、読書感は重苦しい程ではないものの、なかなかにずっしりくる。
自分らしく生きるとは何か、友達とは何か、家とは、家族とは、こういった人たちを取り巻く社会制度はこれで良いのか、そして「大人」のなすべきことは…。
直接的な問いかけが本書にある訳ではないが、とにかく彼女と一緒に「寮の子」となって、考えさせられる一冊である。
しかし、これが中学受験国語で出題されるのかあ…。厳しい世界だ…。 -
Posted by ブクログ
子育て中、もしくは子育てで悩んだ経験のある女性にはめちゃくちゃ響く内容だろう。
この小説は2篇収録されており、一つは表題の『声を聴かせて』で、亡くした幼い息子と成長した孫を出産した娘へ注がれる母親の視線と回想…こちらも面白かったが、もうひとつの『小さな甲羅』という短篇が印象的だった。
ある日、幼稚園へ通う息子が友だちを噛んでしまったことを知るが、その理由を聞かずに、幼稚園のママ友の中で嫌われてしまうのでは無いかと心配になる母親。
実は我が子は物事がまだうまくできない年頃であり、その噛んだ相手の子を中心にいじめられていたのだ。
予想通りママ友の中でも浮いてしまい、余裕を無くして壊れていく母親の様子が伝わり、痛々しかった。
子供は幼稚園に行きたいのに、母親が引きこもってしまう。
その夫も登場するが仕事で余裕が無く、子育ては妻(母親)に任せきり…
我が家の息子は2人とも社会人となったが、幼少期の頃の幼稚園でのエピソードなんてもう遥か昔で思い出せない。(まあ、毎日の送り迎えは完全にカミさんに任せていたからなあ…)
今となっては些細なことと笑い飛ばせるのかもしれないが、幼稚園内のママ友問題や子供同士のトラブルなど、子育てをしてきた女性には頭を悩ます非常に大きな出来事だったのかもしれないなあ。
そんなことを考えました。 -
Posted by ブクログ
香水がトップノート、ミドルノート、ラストノートと時間が経つにつれて香りが変化することを初めて知った。でも、なぜタイトルがミドルノートなのか、読み進めても全然分からなかった。そして、物語の最後に分かった。香水の香りを人生に例えていた。まだまだ私はミドルノートの位置にいる。そして今はメンタル不調が続いていて正直辛い時期。でも、またきっと楽しい時期もやってくる。喜怒哀楽を繰り返し、やがていつかラストノートの時期が来る。そのときに、ミドルノートのとき、いろんなことがあったけど、だからこそ今の自分、ラストノートの自分がいるんだよなあと優しく言ってあげたい。