朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 天使はここに

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    高校卒業以来ずっとファミレスで働き続ける真由子。アルバイトから契約社員にはしてもらったものの、無理解な上司やクセのある大学生バイトたちがたくさんの職場は、なかなか良いようにばかりは回らない。そして朝食をよく食べにくるお爺さんの様子が変わり出してから、彼女も少し、変わり出すことになる…

    普通に真面目でテキパキしている真由子だけれど、そのうちには大きな虚がある…というとありがちなようなのですが、そのぽっかりとした「抜けている」感じが少し心配になるような危ういバランスを感じさせます。

    そんな彼女がファミレスで起こった事件や人とのつながりを経て少しずつ変わっていく様子には、ほっとするものがありまし

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    2016年04月21日
  • 憧れの女の子

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    ネタバレ

    2016.4.19に既読だったが再読。
    「憧れの女の子」子どもが増えるごとに結びつきが強くなる夫婦、理想だな。5人目の性別が書かれていないところが気になるが、きっと…
    「ある男女をとりまく風景」、なんとなくの違和感がやっぱり。完全にやられた。自分がいかにバイアスをかけて見ているのかを教えられた。
    この作品もとても面白い。あと、心の中の嫌なところを出すのがとても上手い。

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    2025年09月16日
  • やわらかな棘

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    生きていくことは面倒で苦しいことだ。救ってくれるのは、友人でも愛する人でもなく、自分の気持ちだ。普通にどこにでもいる女性たちの心の苦しみを描いた連作小説。
    異性なのでよくは分からないが、おそらく等身大の女性たちが主人公。家庭内でも社会生活においても、人間関係はわずらわしく面倒だ。登場する女性がとても身近に感じるので、その棘の痛みもストレートに伝わってくる。故にタイトルの巧さは秀逸だ。

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    2016年03月22日
  • 闘う女

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    バブル期に名門女子大入学したひとみは、大学を卒業後、出版社に入社する。
    恋愛、結婚、育児、離婚、仕事、と、2012年現在まで、ひとみは闘い続ける。

    ひとみと一緒に、半生を歩んだような気持ちになりました。
    ほぼ同じ世代を生きてきているので、懐かしいフレーズもたくさん。
    IT機器の進化、人との繋がり方の変化など、忘れていたことをも思い出しました。

    最後まで強がるひとみが切ないです。
    でも、そんなひとみが魅力的なのかもしれません。

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    2016年02月16日
  • やわらかな棘

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    15/11/30
    復讐の話、もうちょっと読みたかったけどそのもうちょっと読みたいくらいがきっといいんだよね。「春待ち」はじんときました。“いつかは生まれかわって、知らない人になって知らない人と、この夕陽を見ることができるんだろうか。” (T_T)
    それから『誕生日は祝われる日ではなくて、感謝する日なんだ。お腹を痛めて、うんと頑張って、この世界に送り出してくれてありがとう、お母さん』て似たような言葉、市川拓司の小説でもあったけど、こういう考えすてきだと思います。

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    2015年12月01日
  • 彼女のしあわせ

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    ネタバレ

    *長女・征子は百貨店の幹部社員。独りで生きると決めてマンションを購入した。次女・月子は専業主婦。幼い娘を放り出しブログの世界に逃避している。三女・凪子は姉たちにも告げていない体の秘密を抱えたまま結婚した。母・佐喜子は夫と姑への我慢が限界に達し、ついに家出をする。それぞれの傷を抱えて生きる四人の女性の哀しみを包み込む物語*

    「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです」。女性なら誰でも一度は感じる葛藤や悩みがリアルに描かれ、とにかく巧い。これを読んだ年齢によって、共感出来る人物が変わるだろうな。

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    2015年05月08日
  • 彼女のしあわせ

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    昔読んだ本で、もう一度読みたくなり文庫を購入。

    それぞれに何かしら傷を持っていて、でもそのどれもがなんとなくわかる。

    昔読んだときは月子に一番近かったけど、今は母親の佐喜子が一番「わかる」。
    姑にそんな命令されて、夫も何もしてくれないんじゃあ、そりゃ速攻家出でしょう!
    凪子の最後の手紙では、佐喜子はまだ夫とそれなりに仲良くしてるらしいけど、そんなもんかなあ。
    私は、夫にあんな暴言吐かれたら、一生もんのキズになるよ。一生許さない。
    私は、「嫁と姑に挟まれた夫は、なにがあっても嫁の味方をしなければならない」と勝手に思ってるので。

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    2015年04月23日
  • 声を聴かせて

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    過去の大きな喪失を引きずる母娘を描く表題作「声を聴かせて」と、幼稚園の人間関係に追い詰められ孤独感に苦しむ母親を描く「ちいさな甲羅」の中篇二作を収録。
    心理描写の巧みさに圧倒される。登場人物の気持ちが伝わって心が重くなる。息苦しくなる。結末も決して明るいものではない。作者のメッセージと力量がストレートに堪えてくる。
    「不運は、時に、神様が目隠しをして打つダーツの矢のようだ。前触れもなく、因果もなく、意味さえもなく誰かを刺す。その人生の向かう先を、決定的に変えてしまう」という言葉が、重く鋭く致命的に心にのしかかる。

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    2015年02月07日
  • 彼女のしあわせ

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    「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです。」という強烈な言葉からはじまる三人姉妹と母親の四人の女性の物語。
    各々が現状への不満や将来への不安を抱えながら、自分は今幸せなのか、幸せになるにはどうしたらいいのかを見つめ直す。そして、最初の言葉の本当の意味に気づいた時、心の持ちように変化が生じるという展開である。
    ドラマチックな出来事が起こるわけではないが、しっかりと地に足のついたストーリーにとても好感が持てる。

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    2015年01月05日
  • 彼女のしあわせ

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    女性のしあわせってなんだろう?
    三姉妹とその母親のそれぞれのストーリー
    どの彼女にも共感する部分がある。私も女二人姉妹、長女の征子と立場は同じだけれど、それほど強くはなれないなぁ〜とも思う。
    四人それぞれ、今後、どう歩んでいくのかも気になります。

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    2014年12月06日
  • BANG! BANG! BANG!

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    ネタバレ

    朝比奈あすかさんが描いた友達をなくした中学時代の危うい少年の物語とその少年が惚れていた少女が大人になってまた危うい精神バランスで生きている生きているという同じ登場人物だがセンターに来る人間をかえ、時代をかえ描いた面白い試みでもって、柔らかい心を持った人の脆くもはかない人生の日々をうまく描き出している、この作者の本はまた読む事になるだろう。

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    2014年09月09日
  • BANG! BANG! BANG!

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    还有(现在的)我孩子的心。知道、知道。话接连着。テラビシアは外面からみた子供心、これは内部の葛藤が行動にこぼれ出る児童心かな。意外な進行で
    面白かった。

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    2013年08月02日
  • 彼女のしあわせ

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    女三姉妹と、母の話。
    幸せは、人それぞれ。

    『欲しいものが全部手に入るとは限らない。』
    読み始めと、読み終わった時には、違った響き方をしています。

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    2013年06月04日
  • BANG! BANG! BANG!

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    ネタバレ

    親友のばんちゃんを事故で亡くし、
    それ以来クラスと孤立し誰とも口を利かなくなった三沢。

    女子からはきもいと言われみんなからいじられていたばんちゃんが
    運営していたサイトと、クラス掲示板に書き込まれる根拠のない噂と擁護の言葉。

    年老いて周りを振り回すおじいちゃんと、早くして死んでしまったばんちゃん。
    そっけなくふるまった態度と、親友と言いながら自分を優位にするために利用した俺。

    くだらない中傷と悪口で盛り上がっていた裏掲示板、って流行ったよね~。
    っていう流行を取り入れた話。

    そもそも誰がこの掲示板を、何のために作ったのか。流されるまま自分の頭で考えずに書いている君たちも

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    2012年08月19日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    久しぶりに小説のアンソロジーが読みたくなって購入。

    一穂ミチさん、田中兆子さん、カツセマサヒコさんの短編が良かったけれど、あとは文章に深みを感じられずさーっと流してしまった。

    一穂ミチさんは短編が本当に上手で、限られた文字数の中で想像を膨らませさせるような文章が良かった。設定からしてもひねりがあって、やっぱり安定の一穂ミチさん。

    田中兆子さんの小説は初めて読んだけど、不機嫌で人をコントロールするタイプの女性の視点で描かれていてとても面白かった。どのように不機嫌な自分と言うものが出来上がるのか、不機嫌を撒き散らした後に回収できない自分のプライドの高さ、だけどそれを俯瞰的に見ている自分もいる

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    2026年07月03日
  • 温泉小説

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    短編小説
    みんな、1人で温泉に入る流れ
    一編一編、自分と重なるところがあり、全員完璧な人はいない。
    続きはこうだろうなぁ、こうなったらいいよね、と思い起こさせるような終わり方。
    みんな、友達が少ないことが共通してる。

    この本結構好き。

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    2026年06月16日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    どこか運命のボタンがひとつでも
    違うボタンホールにはいったら
    うまくいったのかもしれない

    自分にもそんな気持ちがあったなとか
    素直に好きと言えず
    過ぎてしまったなと
    思いながら読み進めました。

    いつまでも自分を好きでいてくれるわけではない
    自分の時間が「あの時」で止まっているだけで
    ほかの人の時間は動いている
    神様がくれたチャンスに気づかないとなと
    フッと思わせてくれました。
    チャンス逃しちゃだめですね☆

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    2026年06月02日
  • 翼の翼

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    ネタバレ

    終始不愉快感がつきまとう中学お受験小説、小説としてつまらないわけでない、不愉快な気持ちになりながらもグイグイと読み進められるのがその証拠。

    せやけどなんやねん、この親。子供は親の承認欲求のための道具ちゃうぞ、水泳で負けたからお受験て。それもヒエラルキーばかりにこだわって、小学生の成長に不可欠な運動や睡眠時間まで削って、強制労働的に机に張り付ける。

    小学生があそこまで追い詰められて精神崩壊しかけたラスト、親はちょっとエエ気分になったようやけど、親が自己都合で追い詰めた精神、このまま安定するんやろか?この子は健全にこれからの学校生活と家庭生活を過ごせるんだろうか?すごく不安なラストだった。

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    2026年05月28日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    あまりにも切なく、共感だらけの恋物語だった…
    恋って本当に苦くて、キラキラしていなくて…リアルな世界観と言葉たちが胸にズキズキ刺さった。

    『感情旅行』 一穂ミチ
    ご近所さんで、早逝した蒔生。彼と結婚する可能性のあった主人公の華は、訳あって彼の息子千歳から旅行をお願いされ同行することに… 華の心の葛藤と、千歳の秘められた想いを、出雲の穏やかな大地が彩っているような作品だった。ラストシーンは一穂さんっぽい甘酸っぱく爽やかな感じで好きだな

    『独身の女王』 麻布競馬場
    ミドサー独身の私は「独身のカリスマ」を「教祖様」とあがめていたが、そのカリスマが結婚した。そんなカリスマや友人の影響を受け、私

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    2026年05月27日
  • 普通の子

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    自分の息子は"普通の子"と思って育ててきたが、ある日学校で大怪我をして入院することに。

    自らケガをするはずがない、誰かに脅されたのだと疑わない母親(主人公)が、かつて自分が小学生だった頃のいじめを振り返って息子と重ねて妄想し暴走するような展開。

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    子どもを持つ親の気持ちが分からないので、終始イライラしながら読み進めた。どうして自分の子どもだけを100%信じられるのか?

    不登校になったら、普通の子じゃなくなるのか?
    自分の子どもを他人から指摘されると、そんなに傷つくものなのか?自分のプライドのために他人を悪者にできるのかが分か

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    2026年05月23日