栗本薫のレビュー一覧

  • 樹霊の塔 伊集院大介の聖域

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    信仰の色濃い、閉ざされた村。受け入れる慕わしげなようすと、異物を拒み疎外するようす、馴染める者と相入れない者。ふたつが混じりあって事件が起きます。
    人のあるところには必ず欲が生まれて、欲があるところには必ず争いが起こる。
    「この世のものごとはすべてなるようになる」
    そんな風に生きられたらいいなと思いました。
    そういえば、伊集院大介の出番は少しだけでした、女神のようなまつゐ御前がとても好きです。

    伊集院大介のシリーズは人物の印象がはじめと終わりとではがらりと変わってしまうし、何もかもがしっくり落ち着くわけではないということが多いと思います。ずいぶん置いていかれる気持ちになったこともあるけれど、とても好きでどの本もふいにこれが今読みたい!となるときがある。登場人物に会いたくなるのはもちろんだけれど、薄皮一枚隔てて隣り合わせてあるような世界なのに、けして手が届かない、そのもどかしさを味わいたくなるのかもしません。

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    2012年06月09日
  • 絃の聖域(下)

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    芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描いた傑作。

    最後の人間国宝のご隠居様のくだりまでは動機がいまいち甘く、散漫で残念な印象を受けたのですが、違いました!
    皆等しくこの家の闇をかぶっており、最後までおどろおどろしい世界観がくずれることはありませんでした。

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    2012年04月26日
  • 絃の聖域(上)

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    長唄の家元の邸内で左手に三味線の撥を持ったままの女弟子が殺された。警察が謎の糸口もつかまぬまま、やがて第二の殺人が…。

    古くて愛憎渦巻く旧家での殺人。横溝っぽいです!
    雰囲気が古めかしくて、ひたれました。
    ミステリーもさることながら、この雰囲気だけで楽しめました。

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    2012年04月26日
  • コイシラズ YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS

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    根っからのJUNE世代なのだが、栗本薫御大の書く小説がどうしても好きになれなかった…『魔境遊撃隊』は大好きだったんだけど、JUNE系ものがどうしても「大好き」と言えない自分がいた。これを読んで、今になって何故か解った気がする。女史の書くいわゆる「魔性の少年(青年)」は「女」なんだよな…精神的に。そしてビジュアルは「お姫様」なんだよな…。雄に支配されたがっている、と言う面で、どう取り繕って理屈を述べられても、私には「女」にしか見えない、だからのめり込めなかった、と今更実感した。自己陶酔に浸っているようにも思えて、それが「耽美」でると言う事でもあるんだろうけど、JUNEを読みつつ耽美に違和感を感じていたのはそこに抵抗があったからなんだろう。
    物ごとを劇的に帰るのは当事者の感情であって、それを読み取る読者であり、作中の他の登場人物に感傷的に代弁させるのが「耽美」なのかもしれないなぁ。例えば「溺れた犬を中学生が川に飛び込んで助けた。犬は野良イヌで、処分される所を助けた中学生の家で飼われる事になった」と言う事象があり、それを読んだ者は凍てつく冬の川に飛び込んだ中学生の必死な気持ちを感じとって感動するし、助けられた犬の行く末を案じて安堵する。当事者の中学生や犬が自分たちの身に起こった事に興奮あらわに自ら語ったりしな、と言うのに似ているかもしれない。

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    2012年04月21日
  • グイン・サーガ126 黒衣の女王

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    リンダのグダグダ具合がまたうっとおしい。
    けど、最後の引きはいい感じ。

    つーか、後数冊で弾切れ?
    高校生から10数年読み続けてきた
    物語が未完となるのは残念

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    2012年04月08日
  • グイン・サーガ125 ヤーンの選択

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    「カメロン!そっちいっちゃだめ!!」
    思わず叫びそうになった。

    イシュトヴァーンが怖い人に思えてきた今日この頃。

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    2012年04月08日
  • グイン・サーガ124 ミロクの巡礼

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    この物語特有のたまにやってくる
    不条理な大量虐殺。
    きやがった。
    しかも、この物語で一番平和主義な人たちを。

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    2012年04月08日
  • グイン・サーガ117 暁の脱出

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    祝・タイス脱出!!

    つか、陰気なあの野郎はとっと出てこない?
    アイツがさっさと出てくればタイス編はすぐおわっただろうが!

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    2012年04月08日
  • グイン・サーガ110 快楽の都

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    また怪しいオヤジ(タイス伯爵)が登場。
    しかもかなり強引。
    どう考えてもぬっころされそうなヤツ。

    スイランの正体がクローズアップされて
    なかなかドキドキな展開。
    (まあ、サイロンかゴーラの人間だろうけど)

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    2012年04月08日
  • グイン・サーガ108 パロへの長い道

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    副題の通りホント先はなげーな。
    いつになったらパロつくんだ。
    また怪しい人出てくるし。
    まあ、ここまできたら最後まで付き合うしかないが

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    2012年04月08日
  • レダ 2

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    今の社会を反映しているような、シティ。
    イブ レダ アウラ 3人を翻弄しながら物語は
    進んでゆく。

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    2012年03月04日
  • グイン・サーガ17 三人の放浪者

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    本っっ当にあとがきがウザい・・・格を落としてるよ・・・
    血液型の話を始めた時点で、その人の程度が知れる。
    あと、グイン就職おめでとう(笑)
    グイン・サーガなのにさっぱりグインが出ないのが謎。

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    2012年10月14日
  • レダ 1

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    今読んでも十分に楽しめる1冊。

    人々がすべてにおいて管理されている世界。
    理想世界だと思っているシティの人々。
    でも レダとイブの出会いで
    理想だと信じている世界が
    実は幻想であることに気づかされる。

    人間とは幸福とは・・・・

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    2012年02月11日
  • グイン・サーガ14 復讐の女神

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    アムネリスがアホ過ぎる。
    こんな女を将軍にしておくようなモンゴールも知れたもの。
    ナリスもいけ好かない。
    内容は特にない、進まない。

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    2012年02月02日
  • 狂桜記 -大正浪漫伝説-

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    こんな本書いていたとは知らなかった。
    作者晩年に得意だった大正ゴシックロマン?、桜屋敷と呼ばれる古い屋敷に住む人々をめぐる物語。屋敷には一族の他にも関係がよくわからない遠い親戚や食客、大勢の使用人などが溢れており、蔵には秘密めいた病人もいる。主人公の少年の目からこの閉鎖的な旧家の内情を描き、さまざまな人間関係や真の姿が徐々に明らかになっていくという話。栄華を誇る退廃的な一族が滅びていく姿を描かせるとこの作者はやはりうまい。

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    2011年08月11日
  • 栗本薫の里見八犬伝 シリーズ古典(8)

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      『南総里見八犬伝』は江戸時代に曲亭馬琴が失明しながらも28年かかって書き上げた大作です。巻数は第9輯、冊数は71冊(ふつう5冊から7冊で1巻となり発売されます)にも及びます。この本では前半は原作通り訳され、後半は"そののちのあらすじ"という形でまとめられています。

      古文が苦手な為、現代語訳された古典文学ですらなかなか読む気になれなかった私がこの本を手にした理由はやはりこれが栗本さんの編訳によるものだからです。読んでみると昔の話なのに全然古臭くないし、ありきたりでもない。それどころか面白かったです。そしてこの本には物語の面白さだけではなく、勧善懲悪の教訓もありました。

      登場人物は、脇キャラである小文吾の妹婿である房八がお気に入りです。最初は嫌いだったんだけど、途中から一転。彼の優しさがとても深くて驚きました。八犬士は八犬士で個性豊かで好きだったし、運命に導かれた数々の巡り合わせには惹かれるものがありました。ただそれでも多少物語がだらだらしていると感じることもありました。

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    2011年07月14日
  • グイン・サーガ外伝22 ヒプノスの回廊

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    これまで雑誌やハンドブックなどで発表され、グイン・サーガの作品集に収録されなかった全作品(6篇)を収録したシリーズ最終作品。

    とくに表題作は、ランドック、アウラ・カーなど、これまでシリーズの中で断片的に現れていたキーワードに対して、大きなヒントになっている作品でもあった。初出は2006年の「PANDORA」であったとの由。5年前にこれを読んでいたら、晩年の倦怠感は、もうちょっと払拭できていたんでないかとも思えたのに。今更の感ではあるが。

    (2011/6/14)

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    2011年06月28日
  • グイン・サーガ107 流れゆく雲

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    ネタバレ

    グイン捜索隊とイシュトヴァーンの帰国、パロの真珠再会の話。

    あってもなくてもいいエピソードである帰国話にかなり紙幅をさいてる。再会話は個人的にはなんかどうでもいい話。もっともリンダの予言が久しぶりにあるけれど。リンダが好きじゃない。会話も思考もなんか白々しくて。

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    2011年06月25日
  • グイン・サーガ105 風の騎士

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    風の騎士の正体が判明することとリギアの登場以外特に何もない巻。

    一桁巻に出ていて人物が再登場してもねぇ…。どんな人物であったか覚えてない。

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    2011年06月25日
  • グイン・サーガ104 湖畔のマリニア

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    グイン、マリウスと主要人物の中であまり好きではないキャラしかでないので期待していなかった。だけど、アムネリスの元侍女フロリーとイシュトヴァーンとの子スーティ登場と予想外の展開。途中まぶたがじんわりしてしまった。

    ところで、ミクロ教に帰依するゴーラのイシュトヴァーン王ってスーティのことなのかしら?

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    2011年06月25日