絃の聖域(下)
  • 最新刊

絃の聖域(下)

594円 (税込)

2pt

3.9

第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか? しかし捜査は進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕明けの日でもあった……。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第2回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。

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絃の聖域 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 絃の聖域(上)
    550円 (税込)
    人間国宝、長唄の安東流家元の邸内で女弟子が殺された。左手には三味線のばちが握られていた――。犯人は内部の者としか考えられなかった。二代にわたって妾を邸内に住まわせているこの家では、夫婦・親子の間で嫉妬や憎悪が渦巻き、誰かが誰かを殺す動機には事欠かないほどだった。しかしなぜ女弟子が? 警察が謎の糸口もつかめないまま、やがて第二の殺人が……。名探偵・伊集院大介が初登場する、本格推理の名作!
  • 絃の聖域(下)
    594円 (税込)
    第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか? しかし捜査は進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕明けの日でもあった……。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第2回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。

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絃の聖域(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    長唄の家元の息子の家庭教師として登場する、伊集院さん。芸の世界、そして命をかけるほどの情熱的な恋。ドロドロとした人間関係の中で、伊集院さんの推理が冴え渡る。伊集院大介シリーズの中では、一番好きな作品です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    伊集院大介のシリーズ1。
    栗本さんの本では割と良く出会うキャラクターがいっぱい。
    そしてまだ探偵じゃない伊集院さんは最近の作品と違って
    グチっぽくないw

    昔の「推理小説」といった雰囲気たっぷりで結構満足。
    最後がちょっと切ない。

    0
    2015年09月13日

    Posted by ブクログ

    激しく哀しく深い感情と得体の知れない美に翻弄された人々の結末。読みはじめた時には想像しなかった余韻あるラストでした。よかった。

    0
    2010年11月16日

    Posted by ブクログ

    芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描いた傑作。

    最後の人間国宝のご隠居様のくだりまでは動機がいまいち甘く、散漫で残念な印象を受けたのですが、違いました!
    皆等しくこの家の闇をかぶっており、最後までおどろおどろしい世界観がくずれることはありませんでした。

    0
    2012年04月26日

    Posted by ブクログ

     当然のことながら、ミステリを読みながら「犯人は誰だ?」と考えるわけです。
     動機・アリバイ・方法…本作の場合、当たったようでいて、当たらなかったような。二段構えの終幕は、それなりにおもしろい。

     伊集院大介の登場は現代の金田一のようですね。

    0
    2017年08月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上ではボーイズラブの作品かと思いました。
    下に入ると,一転,三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件になっていきます。

    あるいは,最後は連続自殺事件なのかもしれません。

    伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。
    特に,上では,主人公は家元の子供たちだったのが,最後に主役逆転

    0
    2012年02月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伊集院大介は最後まで影が薄いままだけど、最後にちゃんといいとこを持っていくな~。初期の伊集院大介シリーズは面白い。事件の真相も上手く繋げてあるし、警察に話したのとは違う最後の真相も好みだな。由紀夫は『天狼星』シリーズに出てくる胡蝶や晶に似ている気がする。同じ作者だし好みなんだろうな。

    0
    2025年10月12日

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