あらすじ
東京から特急で二時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!
山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作七編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
伊集院大介の短編集。
完全犯罪に関する話題がある。
完全犯罪を誰の立場で見るかによって、見方が違うかもしれない。
伊集院大介は、物語に対する著者のような、神の立場で物語っているのかもしれない。
ちょうど、新冒険の解説で、「お坊さん」みたいと言われたことがより理解できるようになった。
Posted by ブクログ
以前よりずーっと読んでみたいと思っていた伊集院大介シリーズ。
新刊書店では見かけられず…ようやく中古書店で発見し、わくわく購入。
しかし、この短編集…伊集院大介の名前がついた文庫本ではあるものの、シリーズ1冊目ではなかった!
何て浅い調べっぷり…とちょっと自分にがっかりしつつ。
ここから読んでも「ついていけない…」なんてことはないのでそれは良かった…でも、大介が既に名探偵のポジションにいる状態なので、どうして探偵に?ということが描かれているのならやっぱり最初から読む方が良かったかも。
大介と山科警部、カオルとの出会いだとかも気になるし。
全体的にやっぱり多少描写に時代を感じるもののそこまで違和感はなく読めた。
他の作品も読みたいぞ、このシリーズ。
Posted by ブクログ
『殺された幽霊』
山科警部の従兄弟が経営するペンションで起きる幽霊騒動。トイレから消えた男の幽霊。元新興宗教の信者であった娘の秘密。
『袋小路の死神』
足を洗った暴走族のリーダーが袋小路で殺害された。容疑者は後継のリーダー、対立する暴走族、元上司の暴力団、家族など多数。夜中に爆音を響かせた被害者。
『ガンクラブ・チェックを着た男』
自分の夫の尾行を伊集院大介に依頼した女社長の死。ダイイングメッセージは彼女が握っていた「ガンクラブ・チェック」。
『青ひげ荘の殺人』
森カオルと「完全犯罪」についての議論中に語りだした伊集院大介過去の事件。犬の散歩のアルバイト、本当の目的は若い燕を探すため。未亡人の語る自らが犯した夫の殺害。
『獅子は死んだ』
一族のものに嫌われた富豪の死。爆弾での山崩れ。富豪の仕掛けた罠。
『鬼の居ぬ間に殺人』
金持ちの後妻。同居する息子夫婦。口うるさい後妻の留守中に殺害された老人。
『誰かを早死にさせる方法』
山科警部の旧友に死。伊集院大介の好きになれない被害者。
Posted by ブクログ
初期の伊集院大介シリーズはしっかりとしたミステリ。後期になってくるとちょっと作者の趣味が前に出すぎてしまう作品が増えてしまった気がする。『袋小路の死神』『鬼の居ぬ間の殺人』が上手くできてるかな。『獅子は死んだ』も好きだか。最後の伊集院大介の言葉とか良いな。久々にシリーズを読んでいきたいな。『天狼星』シリーズとか好きだし、まだ読んでいない作品もあるから。
Posted by ブクログ
はじめて読む伊集院大介シリーズだったんですが、短編のせいなのかどの作品も解決に至る経緯の跳躍が激しすぎて、解決編始まったところでちょっとポカーンと読者が置いてきぼりを食らわされた感が…。自分の読解力不足でしょうか。
「伊集院大介」というキャラクター自体は飄々としてて好きなタイプなので、もう少し他の作品も読んでみましょうかねー。
Posted by ブクログ
<東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作7編。>一年以上探し回ったこの文庫‥聖地アキバにてゲット。伊集院大介と山科警部はいいコンビっぽいけど、いかんせん短編集では絡みが薄いですな〜。ミステリーとしてはまあ普通かな。