橘明美のレビュー一覧

  • わが母なるロージー

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    カミーユにまた会えた!と嬉しかったんですが読後すぐに思ったのは、あーカミーユ三部作ってやっぱりクローズした物語なんだなぁってことです

    無理矢理差し込んだ感じが凄いです
    やるなら『傷だらけのイレーヌ』の前の時系列のほうが良かったん違うかな?と

    御本人もカミーユシリーズはもうやらないって仰ってるようですが…残念ながら自分もそう思いました
    三部作の作りが完璧すぎるんですよね、多分

    そして本編ですが、面白かったし仕掛けも見事だったんですが…せっかく思いついたから作品にしとこう!みたいな…もったいないわー

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    2022年03月25日
  • 奴隷のしつけ方

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    仮託された著者マルクスは2世紀頃のローマ市民(軍人でない者はない)で名家の名に恥じぬ勲功を挙げ、現在はカンパニア(イタリア半島)とアフリカにある所領を管理している。日本でいえば江戸時代初期の大名か。カルタゴ戦争の記憶は生々しく、当時も蛮族との戦いが絶え間ない。もちろん帝国は勝利し、奴隷が発生するが、1世紀にもなると奴隷同士や主人の種などで家内出生した奴隷も多くなり、市場が設けられた/複数を使役するときには奴隷の出身地はバラバラにして共通語による共謀を避けるべきとか、食事は最低限であるべきで、たまに褒美に主人家族の食べ残しをやるぐらいがいいとか、なかなか参考になる

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    2022年03月03日
  • 監禁面接

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    スピーディーで予測のつかない展開、綿密なストーリー、さすがルメートル!とても面白かった。
    失業中のおじさんが社会復帰するために必死に努力するが、やること全てが裏目に出て思いもよらぬ事態に発展してしまう。

    主人公が最初から最後まで一貫していたのは、家族のために働きたいという想いだったのに…
    仕事を勝ち取るために嘘に嘘を重ね、その大切な家族を傷つけ自分自身も追い詰められていく。

    この人いったいどこまで堕ちてしまうのかと、ずっと心配しながら読んでしまった笑

    追い詰められていたとはいえ、割とすぐに人を殴ってしまうところだけは共感できなかったけど、失業というテーマは他人事ではない。
    本当に、安心し

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    2021年12月09日
  • わが母なるロージー

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    久しぶりのピエール・ルメートル。
    ページ数が少なめの中編だからなわけじゃないと思うけど、いつもと少し趣きが違うが、相変わらず面白い。

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    2021年11月14日
  • 監禁面接

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    現代ミステリの最重要作家、2010年発表作。私の場合、購入した本はしばらく〝寝かせる〟のが常だが、ルメートルだけは早々に積ん読から外している。一旦、冒頭を読み始めたなら、最終頁に辿り着くまで片時も本から手を離せない。しかも、一度も期待を裏切られたことがない。本作もプロットの骨格自体に大胆且つ斬新な仕掛けを施しており、劇的変転の見事さに圧倒された。物理的/心理的トリックを偏重する旧態依然のミステリでは味わえない重量級の読み応え。先鋭的アグレッシヴさでは当代随一だろう。

    アラン・デランブル、57歳。大企業で管理職にまで昇り詰めたが、会社買収であっさり解雇される辛酸を嘗めた。失業して4年目、雑多な

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    2021年09月18日
  • わが母なるロージー

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    カミーユシリーズを読んでいて初めて犯人の動機も理解可能なような。しかし最後まで意図を理解させないままに最後であっという間に幕引きというか、何というエンディング。中篇だが、さすがルメートル、インパクト大きい。

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    2021年08月25日
  • ハリー・クバート事件 下

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    4.2
    容疑者が、二転三転、四転五転…(笑)
    衝撃のドンデン返しによってまた混迷…

    上巻に散りばめられた布石を拾い集め、
    一つ一つ繋げてゆく…

    下巻はかなり楽しめる。



    処女作でベストセラー作家となり、一気にセレブの仲間入りを果たした主人公・マーカスが、ライターズブロックにより書けなくなる。

    昔の恩師・ハリーを頼って行った田舎町で、偶然恩師の過去を知ってしまう。
    三十代半ばのハリーと15才の娘・ノラの恋を…

    そして、三十三年前のある事件によって忽然と姿を消したノラの遺体が、ハリーの自宅の庭で発見された事で、ハリーは瞬く間に尊敬される大作家からゲスの殺人鬼へと堕ちてゆく。

    次々と明

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    2021年06月17日
  • 監禁面接

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    いくら一流企業とは言え、そんな面接はごめんです!
    アランさん、あなたのやり方は「妻と子供のため」に大義を借りた自己中にしか思えません。

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    2021年02月16日
  • わが母なるロージー

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    パリ市内に7箇所に、砲弾を利用した爆弾が仕掛けられる。その犯人である青年・ジャンは早々に逮捕されるが、彼の要求は不可解なものだった。
    カミーユ警部シリーズらしく、残酷で壮絶な結末を迎える。

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    2021年02月08日
  • 監禁面接

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    邦題がイマイチなうえに、残酷な描写は今は見たくないな…と読むのをためらっていたけど、読み始めるとやっぱり止まらない。
    ルメートルお得意の残酷シーンはなかったものの、怒涛の展開はさすがだった。

    コロナウィルスによって人々の価値観と世界情勢が大きく変わった今だからこそ、痛烈な批判と皮肉を盛り込んだのかと思ったら、実は『その女アレックス』より前の2010年にフランスでは出版されたというのだから驚きだ。
    同時に、エンターテイメントが求められる今、Netflixでドラマ化して配信中だというから、これまたぴったりだと思った。

    ところで、フランス語の原題はなんというのでしょうか?

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    2021年02月01日
  • ハリー・クバート事件 下

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    ネタバレ

    デビュー作がヒットした後、次作が書けなくて苦しむ作家、マーカス・ゴールドマンは、恩師ハリー・クバートのもとを訪れアドバイスを得るが、小節を書くには至らない。
    そんな時、ハリーの家の庭から白骨死体が発見される。
    それは、30年以上前にハリーの前から姿を消したハリーの恋人、ノラのものだった。
    誰がノラを殺して、ハリーの家の庭に埋めたのか。
    ハリーが逮捕され有罪が濃厚になったとき、マーカスはハリーの無罪を証明するため事件を調査し、その過程を本として出版することにした。

    下巻の3分の1くらいまでは予想できた。
    でもその後、二転三転する事件の真相を知りたくて、寸暇を惜しんで読みました。
    そのくらい、面

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    2020年12月08日
  • わが母なるロージー

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    パリ警視庁犯罪捜査部カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ、2013年発表の〝番外編〟。翻訳文庫本で約200頁の中編のため、読み応えでは物足りない面もあるが、その分、全編を覆う緊張感はより濃密になっている。比較的シャープなプロットの中に、技巧派ならではのツイストを効かせ、〝三部作〟同様に読後感は重い。

    夕刻、パリ市内で爆破事件が発生した。幸いにも死者は出なかったが、テロ行為も視野に入れた大規模な捜査が始まる。間もなくして一人の青年が警察に出頭、自ら犯人だと名乗り出た。ジャン・ガルニエ。不可解にも〝交渉〟相手にカミーユを指名した。仕掛けた爆弾はあと6発。要求は3つ。現在拘留中の実母ロージーの釈

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    2020年11月28日
  • ハリー・クバート事件 上

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    ネタバレ

    デビュー作がベストセラーになったものの二作目が書けなくて苦しむマーカス・ゴールドマンは、大学の恩師で小説家としても大先輩のハリー・クバートにその苦しみを訴える。
    しかし、ハリーの家の庭から33年前に行方不明になった少女の死体が発見され、殺人犯として逮捕されてしまう。
    マーカスはハリーの無罪を証明するために、独自に調査を始める。

    実はハリーとその少女・ノラは人目を忍んで付き合っていた。
    ハリー34歳、ノラ15歳。
    付き合うだけで犯罪になる…っぽい。

    怪しい人はたくさんいるが、よきアメリカ人、よきキリスト教徒というフレーズが何度も出てくるので、多分犯人はよきアメリカ人でよきキリスト教徒と思われ

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    2020年11月24日
  • わが母なるロージー

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    見つけるとすぐさま読むことにしているルメートル。帯にヴェルーヴェン警部の話とあり、巻頭には著者によるこの作品の位置付けなどについての覚書もありました。本来は三部作で完結していてもう書くつもりは無かったそうですがふとしたきっかけで物語の方からやってきたとのこと。事件は深刻で大変なものだしその背景もなかなか救いがたいのですが、時折著者の人格がもの申すような描写もあって、読後感は悪くないです。ちょっとだけ読むつもりが2ページくらいでもう引き込まれて、読むのを止められませんでした。視覚的映像的な描写が見事で、ラストシーンも印象的で一時間くらいの映像作品を見終わったような感じです。

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    2020年07月25日
  • ハリー・クバート事件 下

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    いやーーどんでん返しに続くどんでん返しでびっくりして何度かゆっくり読み返す箇所もあり。
    見事に予想を裏切られた。
    そして悲しい。
    ハリーとマーカスの年齢を超えた友情も好きです。

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    2020年07月09日
  • その女アレックス

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    2作目です

    悲しみのイレーヌに続けて読みました。三部作なので次も楽しみです。この作者の作品を追ってみようと思います。

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    2020年07月04日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    グロいなぁ

    初めてこの作者の作品を読みました。グロい場面も多々ありますが、その分緊張感も高まり読み進められました。

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    2020年07月04日
  • わが母なるロージー

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    派手な死体も暴力も無く物足りないかなーと思ってたけど、やっぱり気付いたらドキドキしながらページをめくってました。
    短いけど、一番丁寧にモブ含め登場人物の描写がされてたんじゃないかな。
    ほんとその辺にいる人がいっぱい出てきた。

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    2020年07月02日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    多くの方がおっしゃる通り

    先にアレックスを読んでしまうと、結末が分かった上でストーリーを追うことになるため少し残念でした
    とはいえ、アレックスとは全く違う仕掛けが施されているため後半に受ける驚きは色褪せることがありません
    グロテスクな描写の多さではアレックス以上でしたが、男性でありながら女性の登場人物の造形がとても巧みな作家なので女性読者を多く獲得すると思います

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    2020年05月24日
  • 傷だらけのカミーユ

    購入済み

    面白い

    『悲しみのイレーヌ』』『その女アレックス』と絶対に順番に読むべきですね。このシリーズが続いて欲しいです。

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    2020年07月04日