橘明美のレビュー一覧

  • ハリー・クバート事件 上

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    ネタバレ

    デビュー作がベストセラーになったものの二作目が書けなくて苦しむマーカス・ゴールドマンは、大学の恩師で小説家としても大先輩のハリー・クバートにその苦しみを訴える。
    しかし、ハリーの家の庭から33年前に行方不明になった少女の死体が発見され、殺人犯として逮捕されてしまう。
    マーカスはハリーの無罪を証明するために、独自に調査を始める。

    実はハリーとその少女・ノラは人目を忍んで付き合っていた。
    ハリー34歳、ノラ15歳。
    付き合うだけで犯罪になる…っぽい。

    怪しい人はたくさんいるが、よきアメリカ人、よきキリスト教徒というフレーズが何度も出てくるので、多分犯人はよきアメリカ人でよきキリスト教徒と思われ

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    2020年11月24日
  • わが母なるロージー

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    見つけるとすぐさま読むことにしているルメートル。帯にヴェルーヴェン警部の話とあり、巻頭には著者によるこの作品の位置付けなどについての覚書もありました。本来は三部作で完結していてもう書くつもりは無かったそうですがふとしたきっかけで物語の方からやってきたとのこと。事件は深刻で大変なものだしその背景もなかなか救いがたいのですが、時折著者の人格がもの申すような描写もあって、読後感は悪くないです。ちょっとだけ読むつもりが2ページくらいでもう引き込まれて、読むのを止められませんでした。視覚的映像的な描写が見事で、ラストシーンも印象的で一時間くらいの映像作品を見終わったような感じです。

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    2020年07月25日
  • ハリー・クバート事件 下

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    いやーーどんでん返しに続くどんでん返しでびっくりして何度かゆっくり読み返す箇所もあり。
    見事に予想を裏切られた。
    そして悲しい。
    ハリーとマーカスの年齢を超えた友情も好きです。

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    2020年07月09日
  • その女アレックス

    購入済み

    2作目です

    悲しみのイレーヌに続けて読みました。三部作なので次も楽しみです。この作者の作品を追ってみようと思います。

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    2020年07月04日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    グロいなぁ

    初めてこの作者の作品を読みました。グロい場面も多々ありますが、その分緊張感も高まり読み進められました。

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    2020年07月04日
  • わが母なるロージー

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    派手な死体も暴力も無く物足りないかなーと思ってたけど、やっぱり気付いたらドキドキしながらページをめくってました。
    短いけど、一番丁寧にモブ含め登場人物の描写がされてたんじゃないかな。
    ほんとその辺にいる人がいっぱい出てきた。

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    2020年07月02日
  • 悲しみのイレーヌ

    購入済み

    多くの方がおっしゃる通り

    先にアレックスを読んでしまうと、結末が分かった上でストーリーを追うことになるため少し残念でした
    とはいえ、アレックスとは全く違う仕掛けが施されているため後半に受ける驚きは色褪せることがありません
    グロテスクな描写の多さではアレックス以上でしたが、男性でありながら女性の登場人物の造形がとても巧みな作家なので女性読者を多く獲得すると思います

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    2020年05月24日
  • 傷だらけのカミーユ

    購入済み

    面白い

    『悲しみのイレーヌ』』『その女アレックス』と絶対に順番に読むべきですね。このシリーズが続いて欲しいです。

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    2020年07月04日
  • ハリー・クバート事件 下

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    上巻で色々引っ張っておきながら下巻で、勢い、やる気、面白さなど一気に失速する上下巻セットというのも多数存在するのだが、これはっ!期待を裏切る面白さ!しかも読めば読むほど面白さが加速する、マジで貴重な本だぞ。
    そんでね、自分がこの本で好きな所はね、主人公の母親がメッチャ「おかん」な人なんですよ。家でおかんアート(毛糸のドアノブとか)(キューピーのドレスとか)絶対作ってそうなおかんっぷりなんですよ。結局、愛って存在は結構うっとおしいもんなんじゃないのか?失った物に限って、美化してしまう物なんじゃないのか?

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    2019年05月13日
  • 奴隷のしつけ方

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    古代ローマ帝国市民であり貴族である、架空の人物に、
    当時の奴隷について、扱いのノウハウ等を語らせた本。
    実際は、解説のトナー氏が多くの文献を基に書いている。
    古代ローマの奴隷制について、ここまで詳しく書かれた本は、
    なかなか興味深いものでした。それも、使う側という架空の人物に
    語らせたことがユニークでわかりやすかったです。
    奴隷の買い方、しつけ方、罰し方、奴隷の楽しみとは・・・。
    マルクス氏、尊大な上から目線で語っています。
    しかし、長い慣例とはいえ、奴隷の身はしんどい。
    解放されてもファミリアという制約に縛られる。
    更に・・・“交配”ですか!男女の営みは家畜も同然とは~!
    あぁ奴隷にならなく

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    2018年08月23日
  • ハリー・クバート事件 下

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    これはかなり読み応えがありました。舞台は米国ですが なんというかとても凝った構成で、また時代の流れをうまく表現した傑作と思います。

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    2018年01月03日
  • ハリー・クバート事件 下

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    下巻も一気読み。まるで映画やドラマを見てるようで面白かったし 翻訳が「アレックス」シリーズと同じ方だったので違和感なく読めた。ただ上下巻で1000ページほどになる長編なので途中でまどろっこしく飛ばし読みしたくなる箇所もあったが..とても面白いのだが 個人的には 後半の怒濤の展開..は あまりにひねり過ぎのような気もしたし 読み終えても結局ノラが どんな少女だったのか ノラの人間性の真実は?というと いまひとつ納得できない部分が残る。ただそれを差し引いても「面白さ」という点では群を抜いていたと思う。

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    2017年01月27日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    あーあーあー、失敗した!これは先に「悲しみのイレーヌ」を読むべきだった!
    結構ネタバレ含んでる気がします。
    読み終わった時点では既に「傷だらけのカミーユ」まで文庫化されてたんですよねぇ。
    両方読もうと心に誓うのでした。「死のドレスを花婿に」も気になる。

    それにしてもアレックス、壮絶だった…。

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    2025年05月28日
  • 奴隷のしつけ方

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    タイトルは少々アレだが、内容は面白い本。
    古典の研究者が、奴隷を所有しているローマ人に語らせている体で書かれた一冊。
    ローマ人にとっていかに奴隷が普通のものだったかということや、奴隷と、奴隷所有者の行動から、今と変わらぬ人間の性のようなものが垣間見れた。

    また、奴隷と自由人関係なく無礼講になるお祭りがあったらしいのだが、そこで奴隷同士がくじ引きで王を決めて命令するという、正に「王様ゲーム」がこの時代にあったというのも驚きだった。

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    2016年12月31日
  • ハリー・クバート事件 下

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    推理小説として読んでしまうと、盛り込みすぎでどうなの?と思ってしまうだけど、これはミステリーではないとの解説を読み納得。
    色んな不幸な出来事が重なった結果という感じだった。
    でも、真犯人には同情できないけど。
    ノラ殺害の真犯人とは別に、ハリーの謎かけの落とし所も納得でき、全体として良かった。

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    2016年11月16日
  • ハリー・クバート事件 上

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    序盤長い!
    そしてゴールドマンが鼻持ちならない奴で、ちょっと読んでいてイラっとする。
    でも、噂通り面白くって一気に読んでしまった。
    そして思うのは、どうして翻訳物っていうのはわりと話の筋に関係のない人物のキャラが濃いのだろうか。

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    2016年11月15日
  • 奴隷のしつけ方

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    重労働の奴隷もいたが家事手伝いレベルの奴隷もいて奴隷といってもいろいろいたことがわかる
    場合によってはブラック企業は奴隷よりひどいともいえると思った

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    2016年07月17日
  • ムーブ ユア バス

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    心構え・姿勢に関する本。私はたまにダークになり個人プレーに走ろうとするきらいがある。そういった行動を抑制し、チームへの貢献に意識を向ける様、こういった本は必須。自分ではジョガー以上と思いたい所。

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    2016年06月02日
  • 奴隷のしつけ方

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    前半で古代ローマの奴隷と現代日本の社畜リーマンが重なって見えて、泣けてきた。それはさておき、古代ローマは奴隷という身分が固定ではなく、努力と運で解放され、活躍できる社会、流動性の高い社会だった事が発展の原動力だった事が理解できた。古代人の一人称をとる事でローマ帝国時代に時間旅行へ出かけたような読後感を味わった。

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    2016年05月13日
  • 奴隷のしつけ方

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    いつの時代も歴史観というものは強者側によってつくられているものである。当時の奴隷たちは主人の好き勝手に扱われ不当な理由で鞭打たれ、性的虐待をも受けていた。それは男女の別なく一方的な欲望のはけ口となっていた。しかしこれは過去の遺物では決してない。現代においても発展途上国等の貧しい国々においては、今も奴隷的搾取が行われている現実がある。それは貧困で喘ぐ親を言葉巧みにだまし子供をさらい、農村部で働かせたり売春させたりしている。人間の権利を搾取し被害者の心の傷を深く残すこの行為が今も続いている事には悲しみを禁じえない。世界の人々の理解と力を合わせて奴隷制の全世界での撤廃がされる事を強く願っている。

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    2016年04月16日