橘明美のレビュー一覧
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アメリカはニューハンプシャー州の田舎町オーロラで33年前に失踪した美少女の白骨遺体が、町に在住の国民的大作家ハリー・クバートの自宅の裏庭から発見され、彼は殺人容疑で逮捕されます。彼の教え子であり、デビュー作がベストセラーとなった作家(ただし二作目が書けずに悩んでいる)でもあるマーカス・ゴールドマンは、自身の恩人であるハリーのために、事件の真相を探ることにします。
現代と過去を行きつ戻りつしつつ、次第に明らかになっていく事件の全貌、と思いきや次々にそれらが覆されるどんでん返しの連続に、1000ページ近いボリュームもあっという間の面白さです。
少女の失踪(殺人)と田舎町での人間模様という点では -
Posted by ブクログ
ついさっき、下巻を読み終わった。ちょっとしたロス状態に陥っている。
なんせ下巻もものすごく面白くて、ページをめくる手が止まらず(ページめくるのも、じれったくなるぐらい)寝てる時と風呂以外のほとんどの時間、この本に費やしていた。
謎だらけのノラ事件と、ベストセラー本、悪の起源、オーロラの町の人々。。。アミューズメントパークの巨大迷路に迷い込んだかの様な、出口の見えなさ。何これ?どうなってんだ!え、なんだって?!あれ、こいつじゃない。じゃあ、誰なんだよ!って頭の中で推理してたけど、私はまんまとこの著者に騙されていたし、ミスリードしまくってた。
そして全てが白日の下にさらされた時、それぞれがち -
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ネタバレ疎遠になっていた作家師弟が、かつて師匠作家が関係した事件に巻き込まれ、
弟子作家が刑事とともに数々の謎を解決しながら師弟愛を取り戻すとともにベストセラー作家になるお話。
ボリュームはあるが、作品の持つ勢いとリズムの良い訳文のおかげでとてもサクサク読める。
上巻の帯に「どんでん返しに次ぐどんでん返し」と書かれていたので覚悟はしていたが、終盤の怒涛のどんでん返し連発にページをめくる手が止まらない。
とても面白い小説に出会えて良かった、と思える作品。
愛だの何んだのは特に刺さらなかったが、嘘で練り固めた師匠の魂を、弟子が友人として解放していく展開にはグッと来た。
原作者もさることながら、訳者の橘明美 -
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引き込まれました
題名作者を見ても全然わからずとりあえずは読んでみようと手に取ったのですが読み進めるうちにどんどん作中に引き込まれどんな終わり方になるのか全く予想出来ませんでした。登場人物像も個性的でありながら悩み苦しみを抱えつつ事件を解明して行く過程がとっても面白いと思いました。
最後の結末まで飽きる事なく読み終えることが出来た非常に秀作だと思います。 -
購入済み
おもしろいなぁ
何度も予想をくつがえされ楽しい読書体験をさせていただきました。しかし、こんなおもしろいものを書いて次からどうするんだろう? と余計な心配をしていたのですが、この後の作品も続々賞を取っていることを知り、次作が楽しみでしょうがないです。
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購入済み
その女、アレックス
ストリー展開が激しい上、情景が映画を観賞しているかのごとく、脳裏に浮かんでくる。アレックスはどんな過去があり、生い立ちはどうだったのか、物語の中盤から後半にかけ次第に明らかとなっていく。また、アレックスの足取りをつかもうとする刑事には個性あふれ、笑いを誘う人物として描かれている。
まさにこれまで味わったことのない読後感がある。
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顧問との壁打ちの後、本棚からお借りして。
世界情勢を時事ニュースで追っているだけではなく、本書の人口データから読み解く視点を持ち、自分で考えることが大切だと。
戦争やデモなどは高齢化社会では過激化しないとの指摘には大いに同意。それを考えるとアフリカでのビジネスは要注意か。経済成長とのリスクバランスをどう見極めるか、などと思い巡らせる。
でも最も刮目したのは、最終章の以下の箇所。日本やばいです。
【犠牲となる選択はなにか】
先進国が近代後の人口動態に向かうとき、各国はそれぞれに「トリレンマ」とでも呼ぶべき選択をしている。トリレンマとは二律背反ならぬ三律背反のことだが、ここでは3つの選択肢のうち -
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【2026年36冊目】
最愛の妻であるイレーヌを失ったカミーユ警部は、ブランクを経て難解な事件を解決に導くまでに回復していた。女性と関係を持つことなど考えもしなかったが、ある日一人の女性と運命的な出会いを果たし、少しずつ関係性を構築し始める。だが、そんなカミーユに寄り添う新しい女性が強盗犯に暴行されるという悲劇が発生してしまいまい――悲しみのイレーヌ、その女アレックスに続く三作目完結編。
一体全体、カミーユが何をしたっていうんです?作者さんの実生活にカミーユという名の人がいて、よほどいけ好かないとかそんな恨みつらみでも込めてるんですか?と聞きたくなるような悲劇。可哀想通り越して、最早お祓いに -
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前から気になっていたことと、評価の高さに惹かれて手に取った一冊。
三章構成の物語は、節ごとに短く区切られ、視点を変えながら文字通り二転三転する。テンポよく読み進められ、自然とページをめくり続けてしまう展開の速さと、読書を中断するポイントも見つけやすい構成。
描写の過激さに驚く場面もあるが、物語の背景や人物の行動を支える要素として機能しており、読後に振り返ると必要な表現だったと感じた。
登場人物も個性的で、覚えにくい名前でありながら自然とイメージが結びつく。個々の人物像の明確さが、感情移入と読みやすさにつながっていたように思う。
いわゆる謎解き中心のミステリーではないが、伏線は丁寧に配置