橘明美のレビュー一覧

  • ハリー・クバート事件 下

    Posted by ブクログ

    高校生が選ぶゴンクール賞受賞作品って何?と思ったけど、どんでん返し満載で、スゴく面白かった。謎自体は普通だけど、最後まで集中して楽しめた。おすすめです。

    0
    2022年09月27日
  • ハリー・クバート事件 上

    Posted by ブクログ

    スイスの作家がフランス語で書いたアメリカを舞台にした謎が謎呼ぶミステリ。上巻としての面白さの持続力は素晴らしい。

    0
    2022年09月27日
  • ハリー・クバート事件 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このミス海外編2015年版6位、本屋大賞翻訳小説部門2015年版2位。ベストセラー作家ハリー・クパートのヒット作の創作に絡んだ15歳少女との恋愛やその少女の失跡と白骨死体の発見。ハリー・クパートの無実を証明すべく弟子のマーカスが調査しその結果を出版するお話。
    上下2冊のボリュームがあってちょっとしんどいところもあるが全体的に読みやすく一気読み系の本。真相にたどり着くまで結構どんでん返しがあってちょっとついて行くのがしんどいところもあるけど、終盤盛り上がってくる。勢いあるし楽しめます。

    0
    2022年09月23日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    詩情溢れるハードボイルド。文化というか歴史というか、積み重ねたものが違うと本邦とはまた違う味わいになんねやなと。

    0
    2022年09月11日
  • 監禁面接

    Posted by ブクログ

    あれ?なんか面接に行ったけど面接じゃなかった的な?
    ルメートルファンでハードカバーで買った。
    面白かったけどそんなアホなーって思ってたかな?
    もう1回読み返さないと思い出せない。
    グロとか胸糞はあんまりなかったはず。
    主人公がなんか切ない。

    0
    2022年07月21日
  • ムーブ ユア バス

    Posted by ブクログ

    内容的には当たり前の事だけど、確かに。と思うのは当たり前のことが出来ていないからだと思った。本にも書かれていたが、何事も情熱を持って意欲的に楽しめる人がランナーになれると思う。それをいかに保つか、どのように楽しみを見つけるかのヒントが書かれている感じた。全てが全て当てはまる事はないけど、何か考える事があった際、本の内容を振り返ってみたいと思う。

    0
    2022年07月06日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ、第四弾。

    カミーユ警部はかなり酷い目に遭っている。
    いや、遭い続けている。
    母を亡くし、父を亡くし、
    妻と子を連続殺人犯に殺され、
    親友を病気で亡くし、
    昔の部下から罠にはめられ、
    愛する女性に裏切られた。

    なので、このシリーズの最後に作品に、
    救いを求めてしまうのを当然ではないか。
    だが、その希望はかなわなかった。
    一応、また女性とつきあってるようではあったが。

    不発弾を利用した時限爆弾が爆発した後、
    あと6つ仕掛けたと名乗り出た爆弾犯が、
    殺人で服役中の母親を釈放するように要求する。
    爆弾はどこに仕掛けられているのか、
    爆弾犯の真の狙いは何なのか

    0
    2022年06月07日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    カミーユにまた会えた!と嬉しかったんですが読後すぐに思ったのは、あーカミーユ三部作ってやっぱりクローズした物語なんだなぁってことです

    無理矢理差し込んだ感じが凄いです
    やるなら『傷だらけのイレーヌ』の前の時系列のほうが良かったん違うかな?と

    御本人もカミーユシリーズはもうやらないって仰ってるようですが…残念ながら自分もそう思いました
    三部作の作りが完璧すぎるんですよね、多分

    そして本編ですが、面白かったし仕掛けも見事だったんですが…せっかく思いついたから作品にしとこう!みたいな…もったいないわー

    0
    2022年03月25日
  • 奴隷のしつけ方

    Posted by ブクログ

    仮託された著者マルクスは2世紀頃のローマ市民(軍人でない者はない)で名家の名に恥じぬ勲功を挙げ、現在はカンパニア(イタリア半島)とアフリカにある所領を管理している。日本でいえば江戸時代初期の大名か。カルタゴ戦争の記憶は生々しく、当時も蛮族との戦いが絶え間ない。もちろん帝国は勝利し、奴隷が発生するが、1世紀にもなると奴隷同士や主人の種などで家内出生した奴隷も多くなり、市場が設けられた/複数を使役するときには奴隷の出身地はバラバラにして共通語による共謀を避けるべきとか、食事は最低限であるべきで、たまに褒美に主人家族の食べ残しをやるぐらいがいいとか、なかなか参考になる

    0
    2022年03月03日
  • 監禁面接

    Posted by ブクログ

    スピーディーで予測のつかない展開、綿密なストーリー、さすがルメートル!とても面白かった。
    失業中のおじさんが社会復帰するために必死に努力するが、やること全てが裏目に出て思いもよらぬ事態に発展してしまう。

    主人公が最初から最後まで一貫していたのは、家族のために働きたいという想いだったのに…
    仕事を勝ち取るために嘘に嘘を重ね、その大切な家族を傷つけ自分自身も追い詰められていく。

    この人いったいどこまで堕ちてしまうのかと、ずっと心配しながら読んでしまった笑

    追い詰められていたとはいえ、割とすぐに人を殴ってしまうところだけは共感できなかったけど、失業というテーマは他人事ではない。
    本当に、安心し

    0
    2021年12月09日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    久しぶりのピエール・ルメートル。
    ページ数が少なめの中編だからなわけじゃないと思うけど、いつもと少し趣きが違うが、相変わらず面白い。

    0
    2021年11月14日
  • 監禁面接

    Posted by ブクログ

    現代ミステリの最重要作家、2010年発表作。私の場合、購入した本はしばらく〝寝かせる〟のが常だが、ルメートルだけは早々に積ん読から外している。一旦、冒頭を読み始めたなら、最終頁に辿り着くまで片時も本から手を離せない。しかも、一度も期待を裏切られたことがない。本作もプロットの骨格自体に大胆且つ斬新な仕掛けを施しており、劇的変転の見事さに圧倒された。物理的/心理的トリックを偏重する旧態依然のミステリでは味わえない重量級の読み応え。先鋭的アグレッシヴさでは当代随一だろう。

    アラン・デランブル、57歳。大企業で管理職にまで昇り詰めたが、会社買収であっさり解雇される辛酸を嘗めた。失業して4年目、雑多な

    0
    2021年09月18日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    カミーユシリーズを読んでいて初めて犯人の動機も理解可能なような。しかし最後まで意図を理解させないままに最後であっという間に幕引きというか、何というエンディング。中篇だが、さすがルメートル、インパクト大きい。

    0
    2021年08月25日
  • ハリー・クバート事件 下

    Posted by ブクログ

    4.2
    容疑者が、二転三転、四転五転…(笑)
    衝撃のドンデン返しによってまた混迷…

    上巻に散りばめられた布石を拾い集め、
    一つ一つ繋げてゆく…

    下巻はかなり楽しめる。



    処女作でベストセラー作家となり、一気にセレブの仲間入りを果たした主人公・マーカスが、ライターズブロックにより書けなくなる。

    昔の恩師・ハリーを頼って行った田舎町で、偶然恩師の過去を知ってしまう。
    三十代半ばのハリーと15才の娘・ノラの恋を…

    そして、三十三年前のある事件によって忽然と姿を消したノラの遺体が、ハリーの自宅の庭で発見された事で、ハリーは瞬く間に尊敬される大作家からゲスの殺人鬼へと堕ちてゆく。

    次々と明

    0
    2021年06月17日
  • 監禁面接

    Posted by ブクログ

    いくら一流企業とは言え、そんな面接はごめんです!
    アランさん、あなたのやり方は「妻と子供のため」に大義を借りた自己中にしか思えません。

    0
    2021年02月16日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    パリ市内に7箇所に、砲弾を利用した爆弾が仕掛けられる。その犯人である青年・ジャンは早々に逮捕されるが、彼の要求は不可解なものだった。
    カミーユ警部シリーズらしく、残酷で壮絶な結末を迎える。

    0
    2021年02月08日
  • 監禁面接

    Posted by ブクログ

    邦題がイマイチなうえに、残酷な描写は今は見たくないな…と読むのをためらっていたけど、読み始めるとやっぱり止まらない。
    ルメートルお得意の残酷シーンはなかったものの、怒涛の展開はさすがだった。

    コロナウィルスによって人々の価値観と世界情勢が大きく変わった今だからこそ、痛烈な批判と皮肉を盛り込んだのかと思ったら、実は『その女アレックス』より前の2010年にフランスでは出版されたというのだから驚きだ。
    同時に、エンターテイメントが求められる今、Netflixでドラマ化して配信中だというから、これまたぴったりだと思った。

    ところで、フランス語の原題はなんというのでしょうか?

    0
    2021年02月01日
  • 悲しみのイレーヌ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「傷だらけのカミーユ」を読み終え、ヴェルーヴェン警部シリーズの第1作が本作である事を知り、立て続けに読み終えました。

    「その女アレックス」から著者の作品を読み始めましたが、驚くのは本作が著者のデビュー作であるということ。

    遅咲きのデビューとのことですが、ストーリーの組み立てが実にうまい。

    そして、著者自身もかなりの読書家なんだろうと勝手な想像をしています。

    巻頭からの斬殺な殺害現場はJ・ケッチャムの「オフシーズン」を彷彿させるグロさがあり、そこから続く猟奇殺人とそこに隠された謎を第一部として描き、謎解きと共に新たな展開を見せる第二部。

    謎が解き明かされ犯人が明らかとなると同時に、最愛

    0
    2024年07月08日
  • ハリー・クバート事件 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デビュー作がヒットした後、次作が書けなくて苦しむ作家、マーカス・ゴールドマンは、恩師ハリー・クバートのもとを訪れアドバイスを得るが、小節を書くには至らない。
    そんな時、ハリーの家の庭から白骨死体が発見される。
    それは、30年以上前にハリーの前から姿を消したハリーの恋人、ノラのものだった。
    誰がノラを殺して、ハリーの家の庭に埋めたのか。
    ハリーが逮捕され有罪が濃厚になったとき、マーカスはハリーの無罪を証明するため事件を調査し、その過程を本として出版することにした。

    下巻の3分の1くらいまでは予想できた。
    でもその後、二転三転する事件の真相を知りたくて、寸暇を惜しんで読みました。
    そのくらい、面

    0
    2020年12月08日
  • わが母なるロージー

    Posted by ブクログ

    パリ警視庁犯罪捜査部カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ、2013年発表の〝番外編〟。翻訳文庫本で約200頁の中編のため、読み応えでは物足りない面もあるが、その分、全編を覆う緊張感はより濃密になっている。比較的シャープなプロットの中に、技巧派ならではのツイストを効かせ、〝三部作〟同様に読後感は重い。

    夕刻、パリ市内で爆破事件が発生した。幸いにも死者は出なかったが、テロ行為も視野に入れた大規模な捜査が始まる。間もなくして一人の青年が警察に出頭、自ら犯人だと名乗り出た。ジャン・ガルニエ。不可解にも〝交渉〟相手にカミーユを指名した。仕掛けた爆弾はあと6発。要求は3つ。現在拘留中の実母ロージーの釈

    0
    2020年11月28日