橘明美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ見たことのない設定と展開のミステリー小説だった。警部たちとアレックスの視点が短く交互に語られていて、謎が解決していく感覚と謎が深まっていく感覚を同時に味わえた。アレックスが連続殺人鬼であることも、殺人の動機が筋が通っていたことも意外だった。わざと通り魔のように見せる描き方が新しかった。アレックスが被害者→加害者→被害者に見える形も新しい。種明かしがぬるっとする感じも面白い。淡々と情報が記されているだけなのだが、勝手にこちらが予想して、そして裏切られる。作者はアレックスの最後を嘘なくありのままに描いたはずなのに、自分はアレックスはトムに殺されたものなのだと思った。短いスパンで見ればおそらくミステ
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Posted by ブクログ
ネタバレ「その女アレックス」を先に読んだクチです。
ですので、この話の結末は分かっていました。
だから、前半のカミーユと、イレーヌの幸せそうなやり取りのシーンは読んでいて辛かったです。
この作者の本、これで三冊目やけど、どれも最後をモヤモヤしたままにして終わらせますね…まあ、それがまた、持ち味というか、クセになるというか、何だかんだで受け入れてる自分がいますけど。
「ミステリがこれほどもてはやされるのは、人々が無意識のうちに死をもとめているからです。そして謎を。」
このセリフは、なるほどなぁ、と思いました。
確かにそう言う一面はあるかも。
このシリーズ、あと一つあるらしいので、ここまで読んだら最 -
Posted by ブクログ
その女、アレックスを読みたいと思ってたんだけど、調べたら三部作?の2作目らしくて(なのに日本は二作目しか翻訳出してなかったんだよねすご)じゃあ最初から読もう、となり1作目の悲しみのイレーヌを読みました。
最初からもうずーっと怖いサスペンスホラーじゃん。怖い怖い。タイトルのイレーヌが、主人公カミーユの身重の奥さんってとこからしてもうずーっと嫌じゃん。イレーヌ出てくるたびに胃がキリキリしちゃった。
というかタイトルが悲しみのイレーヌで、イレーヌは主人公の身重の奥さんってもう嫌な予感しかしなくない?原題は「Travail soigne」(丁寧な仕事)らしくて、そっちのほうが合ってるような気もするけ -
Posted by ブクログ
ヴェルーヴェン警部三部作の完結編。
カミーユは一作目で最愛の妻を失い、二作目ではなんとか職務に復帰し、今作ではアンヌという恋人を作れるまでに回復している。
そのアンヌが武装強盗に巻き込まれて瀕死の重傷を負うところから始まるが、数日前に親友のアルマンも病死しており、冒頭からすでに傷だらけのカミーユ。
その後も執拗にアンヌの命を狙う強盗犯を追うカミーユだが、アンヌを守るために過去の傷をえぐることにもなったりと、とにかくカミーユが不憫で仕方がない。
作者には人の心とかないのか!と言いたくなるくらい傷だらけ…
今作でも巧みなミスリードで読者を驚かせてくれたし、一作目の因縁にもケリがつけられたと言える -