橘明美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まるで長い長いシリーズ作品を読んだようないい意味の疲労感!
誘拐事件で残虐な男に捕まった女を助ける話かと思えばそんなものは序章の序章。きっかけに過ぎないどんでん返しのどんでん返し!アレックスという女についての印象が読めば読むほど2転3転してどこに味方したらいいのかわからなくなります。
全てが回収されて、行動の意味が分かった瞬間のアレックスへの慈悲が湧いて、あいつくそったれ!と思いました笑
そしてカミーユ警部がそこまで好きじゃないなぁと思っていたけど、最後何を思って締めくくったのかを感じとったら「良い奴じゃーん」って笑
この作者さんに初めて出会いましたが他の作品を読みたくてしょうがないです! -
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Posted by ブクログ
大傑作、文句なしの大傑作である。
人生で三本の指に入る一冊かもしれない。
それぐらいの衝撃を受けた物語であった。
次々と当時の事の真相が顔を見せ始めてくる下巻。
ノラを殺したのは誰か?この一点が主要テーマなのだが
そこから枝分かれした謎が幾つも出てくる展開。
どんでん返しとは一度起こればいいものだというこちらの決めつけを
軽く裏切ってくる、何度も何度も巻き起こるどんでん返し。
ページを捲る手は一切止まる事なく、半日で読み終えてしまった。
読み始めた時からは想像もできなかった結末。
そしてちゃんと広げた風呂敷をすべて綺麗に畳み掛ける後半。
どれもエキサイティングでハラハラしっぱなしであった。 -
Posted by ブクログ
これは傑作かもしれない。
少なくとも上巻を読んだ現時点では文句なしの傑作である。
デビュー作でベストセラー作家となったマーカスは二作目が書けずに苦しみ、
大学の恩師で国民的大作家ハリー・クバートに助言を求める。
だが、そのハリーが33年前に失踪した少女ノラの殺害容疑で逮捕されてしまう。
師の無実を信じるマーカスは独自の調査を開始。
そして師に教えられた小説作法31条に従い、
一冊の本にまとめ上げることにする。師の無実を晴らすため。
一体、少女は誰に殺されたのか?
そんなあらすじ。もうページを捲る手が止まらなかった。
次から次へと明らかになる真実。
そして我々が想像していた人物像が崩れていく -
Posted by ブクログ
いろんな賞とっててずっと気になってたのだけど、やっと読めたー!!
ちゃんと先に悲しみのイレーヌ読んでから読みました!ってか日本は先にこの2作目のその女、アレックスを翻訳出したのね。すごいな…一作目の後日から始まるから、もろに一作目のネタバレ食らうというのに…
中は3部構成になってるんですけと、それぞれが全く違った感情で読みました。
一作目で何があったか知らないと主人公のカミーユにの心情とか共感しにくいかと思ったんですが、どうなんでしょう?私はもうカミーユ…!!!とひたすら頑張れ!って思ってた。
あと同じ捜査メンバーのルイとアルマンがいい味だしてますよね。特にルイなんて全オタク好きそうな設定じ