橘明美のレビュー一覧
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購入済み
多くの方がおっしゃる通り
先にアレックスを読んでしまうと、結末が分かった上でストーリーを追うことになるため少し残念でした
とはいえ、アレックスとは全く違う仕掛けが施されているため後半に受ける驚きは色褪せることがありません
グロテスクな描写の多さではアレックス以上でしたが、男性でありながら女性の登場人物の造形がとても巧みな作家なので女性読者を多く獲得すると思います -
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古代ローマ帝国市民であり貴族である、架空の人物に、
当時の奴隷について、扱いのノウハウ等を語らせた本。
実際は、解説のトナー氏が多くの文献を基に書いている。
古代ローマの奴隷制について、ここまで詳しく書かれた本は、
なかなか興味深いものでした。それも、使う側という架空の人物に
語らせたことがユニークでわかりやすかったです。
奴隷の買い方、しつけ方、罰し方、奴隷の楽しみとは・・・。
マルクス氏、尊大な上から目線で語っています。
しかし、長い慣例とはいえ、奴隷の身はしんどい。
解放されてもファミリアという制約に縛られる。
更に・・・“交配”ですか!男女の営みは家畜も同然とは~!
あぁ奴隷にならなくって良かった。
でも、かつては日本にだって奴隷はいたし、現在でも奴隷はいる。
その事実にも考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
いつの時代も歴史観というものは強者側によってつくられているものである。当時の奴隷たちは主人の好き勝手に扱われ不当な理由で鞭打たれ、性的虐待をも受けていた。それは男女の別なく一方的な欲望のはけ口となっていた。しかしこれは過去の遺物では決してない。現代においても発展途上国等の貧しい国々においては、今も奴隷的搾取が行われている現実がある。それは貧困で喘ぐ親を言葉巧みにだまし子供をさらい、農村部で働かせたり売春させたりしている。人間の権利を搾取し被害者の心の傷を深く残すこの行為が今も続いている事には悲しみを禁じえない。世界の人々の理解と力を合わせて奴隷制の全世界での撤廃がされる事を強く願っている。
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Posted by ブクログ
本書のタイトルを見て、眉をひそめた方も多いかもしれません。
「奴隷」などという理不尽な存在を「しつけ」るなんて、まるで奴隷制を正当化しているようではないか、と。
いえいえ、そんな意図は毛頭ありません。
奴隷制は今やどの国でも違法ですから、本書も当然、過去の「奴隷制」を扱っています。
しかも、それは当時、「当たり前」のものでした。
過去に「当たり前」にあったものを、現代の価値観で断罪する態度はいけません。
謙虚に受け止める姿勢が必要でしょう。
と、前置きがやや長くなりました。
ローマ帝国時代の奴隷制とは、実際にどのようなものだったかを紹介しているのが本書。
奴隷の買い方から活用法、罰し方まで、豊富な文献を渉猟して実に詳らかです。
たとえば、奴隷の「価格」。
平均的な値段は、15歳から40歳までの健康な成人男性が1000セステルティウス(最低限の暮らしなら年に500セステルティウスあれば家族4人がどうにか食いつないでいけるのだとか)、女性は800セステルティウスだったそうです。
成人男性でも40歳を過ぎると800セステルティウスに値が下がり、60歳を超えると400セステルティウス前後というから、何だかリアルです。
多くの方が想像するように、奴隷にとっての日常は過酷なものだったようです。
主人のために農作業その他の労働に励み、手を抜けば鞭打ちなどの体罰が待っています。
ただ、主人にとって奴隷は決して安くはない「資産」という考え方が広く共有されており、当時のローマ人は一般的に奴隷の酷使や虐待に批判的だったので、めったやたらと体罰が振るわれたわけではありません。
むしろ主人は、賢明であればあるほど、大切な「資産」の価値を損ないかねない体罰に頼るのではなく、奴隷が自分のために懸命に働くよう教育に腐心しました。
また、奴隷は懸命に主人のために尽くせば、いずれ解放されるのが一般的でした。
解放に関する主人と奴隷の間の取り決めは法的拘束力を持ち、主人がそれに従わなければ奴隷は都市長官に不服を申し立てることができたそうです。
そうして解放された奴隷の中には、大きな権力と莫大な富を得た者もいました。
それだけでなく、才能ある学者や作家として優れた業績を残した解放奴隷もいたそうです。
普段とは逆に主人が奴隷に給仕しなければならないお祭りがあったことや、逃亡奴隷や解放奴隷を組織して皇帝とローマ軍の鼻を明かし続けた義賊の話など、実に興味深い記述ばかりで読んでいて飽きません。
内容だけでなく、本書の構成も振るっています。
語り手は、奴隷の扱いに慣れた古代ローマの貴族「マルクス・シドニウス・ファルクス」という人物で、この人物が実に生き生きとしているのです。
もっとも、そんな人物は実在しておらず、これは本書の実際の著者で、古代ローマの社会文化史が専門の大学教授ジェリー・トナー氏の創作。
しかも、章ごとにトナー教授が最後に「解説」を添えるという凝りようです。
読物として実によく出来ています。
さて、私は冒頭で、奴隷制が過去のものであるような趣旨のことを書きました。
では、「奴隷」はもうこの世に存在しないのでしょうか。
著者は「あとがき」の解説で、フリー・ザ・スレイブスというNGOの推計を引きながら、暴力で脅されて労働を強要され、給料ももらえず、逃げる希望さえもない人々が2700万人もいると紹介しています。
そして、次のように述べます。
「現代社会には、古代ローマのどの時代よりも多くの奴隷がいるのです」
私たちは、果たして「奴隷制」のあった時代から進歩したといえるのでしょうか。 -
購入済み
新聞の書評で見て よかった
ネタバレになるので あまり書けないけど、
アレックス ドキドキして、強さに驚き、愛おしくおもい、3部ですべてが分かると 悲しい
出てくる人物もみんな個性豊かなで 優しい
いい
話 今年始めてで 当たりの本でした。