橘明美のレビュー一覧
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ネタバレ本書がピエール・ルメートルの最後のミステリーという売り文句で世に放たれていたのは知っていた。
だが、その後ルメートルの新作らしき本も見かけることがあり、どういうことだ?と思っていた。
なるほど「ミステリー」は最後ということらしい。
他に取り組んでいるという″歴史小説″の方を読んだことないので何とも言えないのだが、別にこれも「誰か分からない犯人が事件を起こして警察なり探偵なりが手掛かりを追い犯人を突き止める」といういわゆる王道なミステリーというわけではなく、ノワールとかサスペンスといった着想や展開の妙で魅せる類の作品。
わざわざ最後とか言う必要あるのかな。
着想はユニーク。
老齢を迎えた主人公というのは近年ちらほら見かけるような気がするけど、認知症の兆候ので始めた凄腕の殺し屋(女性)というのは、エッジ効かせてきたなと。
展開も面白い。
仕事の出来栄えをめぐる悶着や明後日の方向に突き進み完遂してしまう姿。
はちゃめちゃなんだけど、何故かドタバタ感はそうでもない。
ただ、本人も認めるようにとにかく登場人物達(犬含む)に容赦がない。
そこまで紡いできた物語に未練もなく、すぱっと引導を渡す。
現実世界ですら容赦ないのに、ましてや犯罪小説の中にしてなぜ手加減する必要がある?というのが本人の論のようだが、なんて言うかそこは意味とか、去ってなお残される物語性っていうのが欲しいところ。
決して容赦ない現実をトレースしたいだけで読んでいるわけではないので。
初めて書いた作品をわずかに手直ししてピリオドとしたそうだが、これでいいのかな。
ある意味″歴史小説″の方ではどんなテイストになっているのか読んでみたくなった。
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Posted by ブクログ
著者はイギリス・ロンドン出身の人口学者。人口動態に影響を与えるテーマ(乳児死亡率、人口増加、都市化、出生率、高齢化、高齢者の増加、人口減少、民族構成の変化、教育機会の拡大、食料入手可能性の向上)に沿ってデータやエピソードもとに解説している。
1つ面白いと思ったのは、人口の高齢化によって世界的に暴力的紛争が減少していると指摘した点。血気盛んな若者ではなく中年が多数を占める世の中では、自分の身を賭してまで世の中を変えようとする気概が生まれないのかも知れない。
以前読んだ「2050年 世界人口大減少」も本書の中で紹介されており、サハラ南の人口増加がそれほどでもなく、世界の人口は今世紀末ではなく今世紀なかばに減少に転じるとしている。 -
Posted by ブクログ
フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇ミステリ作品『僕が死んだあの森(原題:Trois jours et une vie)』を読みました。
ピエール・ルメートルの作品は2年前に読んだ『炎の色』以来ですね。
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『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。
あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。
母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。
森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。
殺すつもりなんてなかった。
いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。
でも幼い子供は死んでしまった。
死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。
だが子供の失踪に村は揺れる。
警察もメディアもやってくる。
やがてあの森の捜索がはじまるだろう。
そしてアントワーヌは気づいた。
いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。
もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。
十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか?
殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。
『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。
先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。
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2016年(平成28年)に刊行された作品です。
■1999年
■2011年
■2015年
■謝辞
■解説 三橋暁
母ブランシュとともに小さな村に暮らす12歳の少年アントワーヌ・クルタンは、隣家の6歳の男の子レミ・デスメットを殺した……森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で、、、
殺すつもりなんてなかった……いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまった悲しみと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になってしまっただけだった。
でも幼いレミは死んでしまった……死体を隠して家に戻ったアントワーヌ、、、
だが子供の失踪に村は揺れる……警察もメディアもやってくる。
やがてあの森の捜索がはじまるだろう……そしてアントワーヌは気づいた、、、
いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……じわりじわりとアントワーヌに恐怖が迫る。
12歳の利発な少年アントワーヌによる完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまで3日間……その代償がアントワーヌの人生を狂わせる、、、
『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる……先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。
これまでに読んだピエール・ルメートルの作品は予測不可能な大どんでん返しが特徴だったので、本作品は少し違った作風でしたね……少年が犯した罪と、その後の人生を心理描写を深く掘り下げた犯罪文学で、12歳で殺人を犯してしまった少年アントワーヌの少年時代から青年、そして大人になるまでの時間に沿って、大きく揺れ動く心の葛藤が描かれ、ひとつの罪が個人の人生にどれほどの影響を及ぼすのかを深く考えさせられる展開でした、、、
殺人のような悪質なものではないにしても、子どもの頃の忘れ去りたい記憶って、みんな大なり小なり持っていると思うんですよね……そういう点では、アントワーヌに気持ちをシンクロして読むことができました。
ピエール・ルメートルの作品としてはまずまずだったかな……ピエール・ルメートルは「もうミステリを書かない」と公言しているらしいので、少し寂しいですね。 -
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ネタバレ前作でちらっと出てきたアンヌが大変な目に。またしてもカミーユの大事な人が…と同情するが、あまりにも次から次に下手を打つのでひたすらストレスフルだった。
先が読めなくてハラハラはするが、これまでのような驚きの展開というほどではなくて、少々物足りない。
しかもその後どうなったのか気になる終わり方ですっきりしなかった。
カミーユは優秀な刑事ではあるんだろうけど、よくよく考えるとシリーズ通して結局一度も殺人を未然に防げてはいないのよね。3作とも面白かったけど、最後くらいは勧善懲悪にしてほしかった。
強盗はすべて仕組まれた展開だったわけだけど、万年筆のインクが漏れて云々は結局なんだったの?予約した時計を取りに行く筋書きだったのに。その前に公衆トイレで遭遇したのは本当に偶然だったってこと?
出会いからの時系列がなんかおかしいなと思っていたら巻末に訳注があってやっぱり。
それにしてもアルマン…。上司も変わってしまい、あの魅力的なチームワークが見れなかったのはとても残念だった。
ルイは唯一の癒やしだったから、最後まで変わらずいてくれて本当に安心した。ルイまで実は…とかだったら立ち直れなかったと思う。
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読んだ本 わが母なるロージー ピエール・ルメートル 20250709
カミーユ・ヴェルーヴェン3部作の4作目がありました。作者の言だと、中編だから3.5部作だとのこと。3部作のどれもがあまりにも凄惨で読むのが苦痛だったんですが、3冊コンプリートしている以上、読まざるを得ないでしょう。
ということで覚悟を持って読んだんですが、結構普通に面白かったです。連続爆弾魔がカミーユや政府を脅かすんですが、その背景をカミーユが暴いでいく。結構息詰まる本格的なサスペンスで、残虐さがなくてほっとしたような、あれって言うような。
ラストも悲しいけど、景色としての後味の悪さはなかったかな。 -
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ネタバレ古代ローマ等の文献をつぎはぎし、奴隷管理についてHOWTO本風に仕上げてある。キケロやセネカ、プルタルコスなどで読んだ覚えのある話も多かった。奴隷は人間であり資産でもあり、管理の観点からその扱いは一様に残酷なわけでもないようだが、奴隷のむち打ち専門の業者の存在、奴隷の証言には拷問が必須だったり、主人に子供を産まされて子供ごと奴隷として働かされるなどぞっとする話もあった。
単に現代の視点からローマの奴隷制について書くのではなく、奴隷は自由人より劣った存在であり、厳しく使役して当たり前であるという概念を内面化した当時のローマ貴族が書いているという設定なので、読みやすく面白い。 -
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カミーユ・ヴェルーヴェンシリーズの番外編的な作品。
時系列で並べると三番目らしいのだけど、
日本ではアレックスが1番に発売されてしまったせいで
全作品通しての読み心地はなんだか微妙な感じになってしまったかな。。
できれば四作を順番通りに読みたかったなー、と言うのが今作を読み終えた素直な感想。
犯人は複数の爆弾を仕掛けており、
警察とのらりくらりとしたやり取りをする場面は
日本で有名なあの作品を想起させる。
ただこちらは中編小説なこともあり、そこまで話は膨らまなかった。
カミーユ、最後まで報われることがなかったなー。
唯一、猫とのひとときは癒された。 -
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三部作完結編。
イレーヌを失った悲しみを幾分か克服できたのか、
アンヌという恋人が出来たカミーユ。
でも冒頭からそのアンヌが宝石強盗に襲われ重傷を負う。
周囲に恋人だと言えないまま事件をひとりで解決しようとするカミーユだったが。。
最初の段階で引っかかる部分があり、
あ、これはミスリードさせようとしてるなと感じた。
中盤で犯人が確定し、あとはカミーユがどのように事件の幕を引くのかだけが気になり読み終えた。
なのでどんでん返しもなく、意外性もなく終了。
三部作としてはちょっと尻すぼみな感じだなぁ、と感想を書こうとしたら…
なんとスピンオフ的な一冊が出版されている!
相棒はいつもスマートでおしゃれで完璧な男ルイと
猫のドゥドゥーシュ。
これは読まねば! -
Posted by ブクログ
続いてもワタクシの第二の故郷おフランスから
フランスが産んだ鬼才ピエール・ルメートルの最後のミステリーと銘打たれた『邪悪なる大蛇』です
「最後の」って言っていますが、実はルメートルが最初に書いたクライムノベルということです
晩年歴史小説に軸足を移したルメートルがファンからもうクライムノベルは書かないの?ってしつこく言われて、そういえばタンスの中にひとつ仕舞ってあったなと思い出し、ちょっと直して出版したという代物
まぁ言わゆるタンス預金ですな(違うわ!)
物語を一言で言い表すなら、(解説にあった通り)「残酷な喜劇」ということになるんでしょうな
初期の認知症を患った凄腕の殺し屋のおばあちゃんが主人公
認知症と凄腕という相容れない状態が混乱を加速させる中、物語は進みます
途中、まだらな記憶の中に巻き込まれた関係ない人たちも殺しまくります
ダメなのよー
「残酷」だめなのよ基本
そこを上回ってくれるぐらいの驚きのストーリーを展開してくれればそっちが勝つんだけど
「残酷」の時点で「喜劇」成立しないのよ
何がおもろいねんって思っちゃうのね
分かりますよ
仕立てとしてはね
そこにおかしみを見出すっていう作りはね
でもダメ「残酷」だけが残っちゃうの
悲しすぎて思わず笑っちゃうって感情は理解できるんだけど苦手なんよね
ならクライムノベルなんて読まなきゃいいんだけどね
悪に憧れる気持ちもちょっとあるのよ -
Posted by ブクログ
せっかくレビュー見てくれたのにごめんなさいねー
一度、このレビューを閉じて本の表紙を見てください
……
……
……
……、見てくれました?
どーもm(_ _)m
バアさんがいましたよね
彼女の名はマティルド、63歳
それなりの歳ですからシワは仕方ないです
体重もかつての倍になってしまったそうです
それでも若かりし頃の美貌は凄かったそうです
美貌と冷酷で知られるレジスタンスの闘士だったそうです
そんな彼女の殺しの腕前は今も昔も変わらず健在です
マティルド、63歳は今も凄腕の殺し屋なのです
しかも、ただの殺し屋ではないのです
凄腕の…、じゃなかった!
いや、凄腕は凄腕なんだけど…
凄腕の殺し屋でも敵わないものが彼女に迫っているのです
それは、認知症!
マティルド、63歳は凄腕で認知症の殺し屋なのです
ちぃーとボケ始めてる殺し屋なんてめちゃくちゃこぇーよ!
だって、ターゲットを殺すときにマグナム弾をぶちこんじゃうんだよ!
あそこに!
股間に!
あぁー、こぇーこぇー!
マティルド、こぇーこぇー!
どこかの奥様よりこぇーこぇー!
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!