橘明美のレビュー一覧

  • わが母なるロージー

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    ⭐️3.7
    大好きなシリーズの番外編
    中編ということで、うまくまとまっているけれどファンとしてはまだまだ読みたいなという気持ちにも。
    この後引く感じで終わるところがまたうまいところなのかも。

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    2025年06月29日
  • その女アレックス

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    誘拐監禁されたアレックスが、計画していた壮大な復讐計画は読み始めでは全く分からず、敏腕刑事のカミーユの調査が進むにつれて全貌が明らかになる。
    結末が凄い。

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    2025年06月26日
  • 邪悪なる大蛇

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    ルメートルらしくない作品でしたが楽しめました。
    この女最強だなと思いつつ病んでました。
    前作まではやりきれない感じの作品でしたが今回は割と普通に読み終わりました。

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    2025年05月28日
  • 悲しみのイレーヌ

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    そこそこ面白かったけれど、あまり共感できるポイントがなかったかも。でも、この邦題はちょっとない。だけど原題を、日本で売れそうなタイトルにするのは確かに難しいかも。直訳は『入念な仕事』とか『洗練された作品』とかそういう意味らしいが、最低限のネタバレでそれをいい感じに訳すとすれば、『殺人の舞台』とか?

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    2025年05月17日
  • その女アレックス

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    ネタバレ

    自分の全てをかけた犯罪。
    その前に誘拐されるという誤算。
    どんな目に遭おうとも、逃げきってやり遂げた犯罪、復讐。
    最初の方は、誘拐犯の目的も、彼女の名前も、彼女だから誘拐したという彼の行動も何もわからないまま。
    無差別に殺される男たち…と思ったら…。

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    2025年05月10日
  • 邪悪なる大蛇

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    63歳の女殺し屋。抜群の腕前で、次々と指事をこなす。だが、少しずつ認知症の症状が出始める。冷徹で残酷な殺し屋は、どんどんエスカレートしていく。

    なんだか、すごいストーリーだった。一気に読ませるものがある。次々と殺される登場人物に驚く。そして、ラストのシーンにも驚く。映像化されたら、私は途中でギブアップしそうだ。

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    2025年05月07日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    第一部までの感想
    登場人物の容姿の美醜の描写がいちいち偏見的で細かくて、見た目が良い人は性格も良く、外見に欠点がある人は内面も欠点が目立つ描かれ方で作者の外見至上主義な価値観が透けて見えるのがあまり好きになれない。
    また、インパクトの強い連続殺人の話のわりにスピード感に欠け、同じ展開の繰り返しで飽きてくる。独断の行動で上司に叱責される、記者に捜査上の機密情報を暴露されて腹を立てる、といった場面が何度も出てくる。
    『その女アレックス』を読もうとしたところシリーズものだと知り先にこちらを読んだが、もういいかなと思ってしまった。

    第二部も読んでからの感想
    これまで読んでいたのは小説の中の小説だった

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    2025年03月02日
  • 奴隷のしつけ方

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    ネタバレ

    古代ローマ等の文献をつぎはぎし、奴隷管理についてHOWTO本風に仕上げてある。キケロやセネカ、プルタルコスなどで読んだ覚えのある話も多かった。奴隷は人間であり資産でもあり、管理の観点からその扱いは一様に残酷なわけでもないようだが、奴隷のむち打ち専門の業者の存在、奴隷の証言には拷問が必須だったり、主人に子供を産まされて子供ごと奴隷として働かされるなどぞっとする話もあった。
    単に現代の視点からローマの奴隷制について書くのではなく、奴隷は自由人より劣った存在であり、厳しく使役して当たり前であるという概念を内面化した当時のローマ貴族が書いているという設定なので、読みやすく面白い。

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    2025年02月06日
  • わが母なるロージー

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    カミーユ・ヴェルーヴェンシリーズの番外編的な作品。
    時系列で並べると三番目らしいのだけど、
    日本ではアレックスが1番に発売されてしまったせいで
    全作品通しての読み心地はなんだか微妙な感じになってしまったかな。。
    できれば四作を順番通りに読みたかったなー、と言うのが今作を読み終えた素直な感想。

    犯人は複数の爆弾を仕掛けており、
    警察とのらりくらりとしたやり取りをする場面は
    日本で有名なあの作品を想起させる。
    ただこちらは中編小説なこともあり、そこまで話は膨らまなかった。
    カミーユ、最後まで報われることがなかったなー。
    唯一、猫とのひとときは癒された。

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    2025年01月11日
  • 傷だらけのカミーユ

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    三部作完結編。

    イレーヌを失った悲しみを幾分か克服できたのか、
    アンヌという恋人が出来たカミーユ。
    でも冒頭からそのアンヌが宝石強盗に襲われ重傷を負う。
    周囲に恋人だと言えないまま事件をひとりで解決しようとするカミーユだったが。。

    最初の段階で引っかかる部分があり、
    あ、これはミスリードさせようとしてるなと感じた。
    中盤で犯人が確定し、あとはカミーユがどのように事件の幕を引くのかだけが気になり読み終えた。
    なのでどんでん返しもなく、意外性もなく終了。
    三部作としてはちょっと尻すぼみな感じだなぁ、と感想を書こうとしたら…
    なんとスピンオフ的な一冊が出版されている!
    相棒はいつもスマートでおし

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    2024年12月06日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    先日読んだ「邪悪なる大蛇」が良かったので
    ルメートル作品の三部作を手にとってみた。

    カミーユ警部のシリーズは
    第二作目に当たる「その女、アレックス」が大ヒットし、当時わたしも読んだのだけど、
    今作はその最初の一冊目にあたる。
    (出版の順番が前後したのだろうか??)

    題名にあるイレーヌはカミーユ警部の愛妻の名。
    初っ端から女性が残酷な方法で殺される事件が起こったり、そのイレーヌが妊娠中であったりすることから
    なんだかもう嫌なイメージの結末しか浮かんでこない。

    人物描写がわかりやすく、たくさん出てくるわりに
    区別がつきやすく、読みやすかった。
    中盤以降、話が動き出すとあとは一気読み。
    思いが

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    2024年11月25日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    ページ数は多いけどずっと繰り返し繰り返しで、言ってることはかなり薄い。よって得られるものも少ない。
    外から見た日本の状況がわかるのはおもしろかった。

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    2024年11月20日
  • 傷だらけのカミーユ

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    ネタバレ

    シリーズ3作目にして最終章。
    前作のアレックスが良すぎて平坦でつまらないなぁと感じたが、終わってみたら良くまとまった良作。
    3作通して壮絶な人生を送るカミーユ。
    彼の過去があるのでどんどん暴走し深みにはまって一人ぼっちになっていく姿は悲しいものがあった。
    頼れなかったしね。
    何も信じられなくなるまさに題名通りの傷だらけのカミーユ。
    結局のところ母ちゃんに収まるのか。

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    2024年11月09日
  • 悲しみのイレーヌ

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    ネタバレ

    筆者のデビュー作でヴェルーヴェン警部シリーズ1作目。
    暗く胸糞悪い作品。
    映画の「セブン」っぽい。
    題名で何となく結末のわかる残念なタイトル。
    結果どこまでが現実とリンクしていたのかわからなかった。
    ただハラハラドキドキできて面白かった。
    これは犯人の勝利。
    カミーユこれ立ち直れるのか?
    次作にも期待です。

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    2024年10月20日
  • 邪悪なる大蛇

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    続いてもワタクシの第二の故郷おフランスから
    フランスが産んだ鬼才ピエール・ルメートルの最後のミステリーと銘打たれた『邪悪なる大蛇』です

    「最後の」って言っていますが、実はルメートルが最初に書いたクライムノベルということです
    晩年歴史小説に軸足を移したルメートルがファンからもうクライムノベルは書かないの?ってしつこく言われて、そういえばタンスの中にひとつ仕舞ってあったなと思い出し、ちょっと直して出版したという代物
    まぁ言わゆるタンス預金ですな(違うわ!)

    物語を一言で言い表すなら、(解説にあった通り)「残酷な喜劇」ということになるんでしょうな

    初期の認知症を患った凄腕の殺し屋のおばあちゃん

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    2024年10月14日
  • 邪悪なる大蛇

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    せっかくレビュー見てくれたのにごめんなさいねー

    一度、このレビューを閉じて本の表紙を見てください


    ……


    ……


    ……


    ……、見てくれました?


    どーもm(_ _)m


    バアさんがいましたよね
    彼女の名はマティルド、63歳
    それなりの歳ですからシワは仕方ないです
    体重もかつての倍になってしまったそうです
    それでも若かりし頃の美貌は凄かったそうです
    美貌と冷酷で知られるレジスタンスの闘士だったそうです
    そんな彼女の殺しの腕前は今も昔も変わらず健在です

    マティルド、63歳は今も凄腕の殺し屋なのです

    しかも、ただの殺し屋ではないのです
    凄腕の…、じゃなかった!
    いや、凄腕は凄腕

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    2024年10月10日
  • 監禁面接

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    ネタバレ

    男のプライドの高さによる自己正当化の欺瞞と
    女の感情を優先した強かさを描いた作品

    シャルルがアランに対して検診的な理由をハッキリとさせて欲しかったかも。
    アランは「金さえあれば幸せが手に入る」と言いながら家族を騙し、間接的に危害を加えたのに引き下がれないところに来てシャルルに助けて貰っても貧乏に幸せを見いだせなかった。
    つまり、「家族のため」を掲げておいて「金でプライドを取り戻す」ことしか考えていなかった。けどそれはリストラのせいでもあるからニコルはラストアランに可哀想なひとって言い残したんだろうな。

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    2024年09月25日
  • 邪悪なる大蛇

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    果たしてこれはミステリーなのか?読んでいくうちに、ジャンル分け不可能な作品であるように感じた。
    ある女性殺し屋のロードムービーというか。
    認知症の初老の女性が、凄腕の殺し屋で現役である、という悪夢のような話。
    巻き添えになった人たちがあまりに理不尽で不幸すぎる。

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    2024年08月24日
  • 僕が死んだあの森

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    ネタバレ

    他のルメートルと比べると(どんでん返し中毒)期待が大きかったのかも。主人公がしでかしたこと、またしでかしたこと、周りを不幸にしていくのに、常に自分だけを可哀想と思ってる(タイトルしかり)ところが神経を逆撫でする感じ。

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    2024年08月14日
  • 監禁面接

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    そのまえ、そのとき、そのあと でそのときが一番読みやすかった。ルメートルの仕掛けがたくさんあるのだけど、そのあと、で、アランもうやめとき!もうそこまででいいでしょって気持ちになる。
    シャルルに社用車を譲ったりして欲しかったし(でもシャルルはルノーが好きだからいらないかな)もっと良い引き際があったよねぇと思う。だからこそ欲張ったアランは一番欲しかったものを失くしてしまった。
    ニコルの話全然聞いてくれないんだもの。そりゃあねぇ。あとアランすぐブチギレすぎ。

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    2024年06月10日