橘明美のレビュー一覧

  • 監禁面接

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    そのまえ、そのとき、そのあと でそのときが一番読みやすかった。ルメートルの仕掛けがたくさんあるのだけど、そのあと、で、アランもうやめとき!もうそこまででいいでしょって気持ちになる。
    シャルルに社用車を譲ったりして欲しかったし(でもシャルルはルノーが好きだからいらないかな)もっと良い引き際があったよねぇと思う。だからこそ欲張ったアランは一番欲しかったものを失くしてしまった。
    ニコルの話全然聞いてくれないんだもの。そりゃあねぇ。あとアランすぐブチギレすぎ。

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    2024年06月10日
  • わが母なるロージー

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    ルメートルのヴェルーヴェン三部作を読んでからだったせいか、途中で展開が読めてしまった。

    それでも最後のシーンと最初のシーン、投げ出された男の子とヴェルーヴェンをシンクロさせるところや、犯人が拘った終わりの形は切なさがあって他に終わり方はなかったのか、と悲しみがあった。
    アレックスに似ているかも。

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    2024年06月09日
  • 僕が死んだあの森

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    いやいや、毒がある。その癖読みやすいからもう勘弁して欲しい。
    ひょんな事から手を染めた殺人、そして流れていく殺人者の人生。だが彼はそれが明らかにされるのではないか、気が気ではなかった……。
    人生とは偶然という名の必然と神の悪戯によって成り立つ。綱渡り、いいや、これはもっと細い。まるでワイヤーを渡るかのようなスリルがある。

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    2024年05月30日
  • 傷だらけのカミーユ

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    カミーユは、いつになったら落ち着けるの?
    これ以上カミーユに悲劇がおきるの?
    傷だらけって!?
    3部作の3作目。
    今回の暴力シーンは、よく生きていられたなと思った。
    ずっとアンヌの怪我の様子が描かれていたから余計に生々しく痛々しかった。

    カミーユに安らぎを。

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    2024年05月19日
  • 文明交錯

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    インカ帝国がヨーロッパを征服する歴史改変小説

    歴史の転換点の多くは偶然性に依るのだから、JDの名著「銃・病原菌・鉄」とは真逆の世界線が起こっていてもおかしくはない

    史実とフィクションが入り混じり、妄想か拡がる
    前作「HHhH」といい、文学界の新鋭だなー

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    2024年05月05日
  • 監禁面接

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    ネタバレ

    物語の構成がシンプルと見せかけて、興味を引く緻密な仕組みになっている。もうやめてー!と家族が叫ぶのも聞かない主人公。人間の暴走って怖すぎる。こんな家族絶対いらない(涙)

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    2024年02月17日
  • 傷だらけのカミーユ

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    なぜだか早い段階で犯人がわかってしまったのは残念だが、自分のディテクティブスキルがあがったということでよしとしよう。

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    2024年02月06日
  • わが母なるロージー

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    シリーズ三作を読んでからかなり間があいてから読んだ。ミステリー色はあまりない。毒親とそれに苦しむ子供。束縛が強すぎて、大人になっても親に子供扱いされているし、擬似恋人みたいに考えてる親のエゴが怖いし、苦しい。誰に焦点があたるかで、見え方が変わるのが面白い。

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    2024年01月22日
  • 文明交錯

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     ヨーロッパ(スペイン)人によるアメリカ大陸発見と侵略の歴史を逆転し、インカ人がヨーロッパを征服するという歴史改変小説で、逆転パロディみたいな話。第一部〜第二部は、前日譚でごく短く、本書のほとんどを第三部の「アタワルパ年代記」が占めている。
     おそらく大半はカール五世の事績をアタワルパに置き換えて語っているのだと思うけれど、この時代のヨーロッパ史に通暁しておらず、なんとも言えない。詳しければもっと楽しめたのかも。「年代記」というように、記述もわりと淡々としていて、あまり心躍る感じでもなかった。強いて言えば、セルバンテスがメインで、エル・グレコやモンテーニュもでてくる第四部が一番面白かったかな。
     この話のとおりに歴史が進んでいたら、今ごろルーヴルのピラミッドはメキシコ風の太陽神殿だったんですかね(パリはメキシコ人によって陥落)。宗教的・人種的寛容などについて、いろいろと考えさせられる本ではあった。知識を深めてから、再読してみたい(時間ないけど)。

     ※この版元は校正が甘いのか、誤植がちらほらと。註番号が抜けていたりするのは、さすがにいかがなものかと思いましたわ。

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    2024年01月20日
  • 監禁面接

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    期待していたほどではなかった。監禁面接というタイトルほど、監禁も面接もしていなかったし、そこに重きは置かれていなかったような気がしたし、原題の「黒い管理職」にあるほど、それぞれの闇が注目されることもなく…世間に暴かれ、裁かれることもなく…

    一部を読み終えるのが、大変苦痛で。でもあのルメートルだからすごい伏線があるのかもしれないって頑張って読んだ。

    無職の主人公が冷静になったり、やけっぱちになったりして、状況がコロコロ変わるのがおもしろいのかもしれない。
    結末はややご都合主義な感じもした。
    シャルルは本当に聖人だった。

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    2024年01月10日
  • 傷だらけのカミーユ

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    ヴェルーヴェン三部作コンプリート。……なんだけど、残念なことに前作たちを凌ぐ衝撃がなかった。

    妻イレーヌを殺されて五年、ようやく立ち直ったカミーユに新たな出会いが訪れる。そのアンヌが強盗事件に巻き込まれて重症を負う。愛する人を二度と亡くしたくない想いから、職場にはアンヌのことを隠し、私情に駆られて逸脱した捜査をするカミーユ。その行動がカミーユ自身を危機に追い込んでいく中、アンヌを執拗に狙う犯人の目的とはーー

    犯人がアンヌを執拗に襲撃するのは顔を見られたからと思っていたのが、その裏に驚きの目的があって、カミーユはまんまとやつの狙い通り行動することになる。それがわかってきた頃には読むのは止まらなくなるのだが、前作たちのような緻密な伏線はなく(なかったよね?)、特に犯人の正体には後出しジャンケン感が否めない。まあ、でも、全ては作中でカミーユが言うように「おれ自身の問題がこの事件になったんだ」の通りである。そしてカミーユはしっかりと自分でけりをつける。なので一応のカタルシスはあるが、何もかも奪われたカミーユがイレーヌとの想い出の詰まった(しかし死亡場所でもある)アトリエのある家に帰るラストはとても重たかった。もう立ち直れないんじゃないか、この人は。冗談じゃなくルイを養子にして、そばにいてもらえ(笑)。

    あいかわらず映像が目に見えるような描写力なので、一度波に乗ってしまえば読み進めるんだけど、面白かったかというと微妙。でも読み終わってみれば重厚なノワールにも思える。ただ、地の文(カミーユ視線)と一人称(犯人視線)が頻繁に交代するのは慣れるまで辛い。編集が字体を変えるとかわかりやすくして欲しかった。海外小説読み慣れた自分でも混乱したので、これを初海外小説に選ぶ(人はいないと思うが)とまず挫折する気がする。

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    2024年01月09日
  • 傷だらけのカミーユ

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    フランス版ジョン・マクレーン(?)と言ってもいい位不運な主人公のカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ三部作完結編。

    シリーズの中では、一番残虐なシーンが少ない作品でしたが、面白さも比例するような感じに思われます❗最後に意外などんでん返しがあるものの、個人的にはシリーズ中で一番つまらない作品でした❗

    このシリーズは、全体的に残虐で、読んでいて気持ちが憂鬱になりがちになりますが、先の展開が気になって、不思議と最後まで読んでしまう、魅力のある作品です♫

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    2024年01月08日
  • 監禁面接

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    三部構成「そのまえ」「そのとき」「そのあと」。
    主人公は57歳失業者、元人事部長。愛する家族のために求職中。ある企業の採用試験にうまく進みだしたことで、貧しいながらも平和だった一家がジェットスター並みの展開に飲み込まれる。
    読者は「そのとき」の章で、ちょっと、いったい、主人公はどうなっちゃったの!と慄くことだろう。
    元同僚のシャルル、妻のニコルの存在が良い。
    「その女アレックス」を読んだことはあるが、本作が同じ作家だってことは知らずに読んだ。なるほど、途中からページターナーっぷり発揮している。

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    2024年01月08日
  • 僕が死んだあの森

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    ネタバレ

    そうよ、あのルメートルよ!と覚悟はできていたはずなのに、またしても絶望の底に叩き落とされました。

    プレイステーションを持っていないせいで友達のいない12歳のアントワーヌ。そんな彼に唯一なついていた6歳のレミを故意ではないとはいえ殺してしまった。いつバレるのだろうかと、私たちはアントワーヌと共に緊張を強いられることになります。

    しかしバレない。ずっとバレない。その年も、10年以上が経過しても。けれど、バレていなかったわけではないと知ったら。

    彼のことは好きになれません。でも、彼がこの先どう生きていくのかは気になる。確かにあの時、あの森で死んだも同然。

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    2023年12月13日
  • 僕が死んだあの森

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    ネタバレ

     ピエール・ルメートル安定のイヤミス感。

     ラストに分かる、コワルスキー氏と母親の関係性、そして事の全てを知っていたという事実、自身の出生…。

     始めに可愛がっていた犬の死、その死に耐えられず意図せず自分を慕っていた子供を殺してしまうシーンは読んでいて胸が苦しくなりました。

     エミリーとの事は自業自得すぎて、こればかりは軽率すぎるとしか…絶対に妊娠したやろ…と先が読めました。この事さえなければ、アントワーヌが思い描いた未来に進めただろうに…。

     色々後味が悪いですが、おもしろかったです。 

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    2023年11月11日
  • その女アレックス

    後半の展開、トリックを崩すのは面白かったけど、前半は分かりづらかった。

    #怖い

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    2023年10月07日
  • わが母なるロージー

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    第一次大戦時にフランス東部の農地に降り注いだ砲弾の不発弾が、この物語を形作る道具になっている。カミーユ作品の番外編だが、「天国でまた会おう」「炎の色」執筆で得た材料から拾ったという意味でも大戦関連作品番外編でもある小作品。短いから一気読みできる。
    パリで爆破事件が発生し、出頭した青年、ジャンはあと7発が次々に爆発するから、その情報とひきかえに自分と母親ロージーを釈放してオーストラリアに逃がせという。ロージーは、以前ジャンの恋人を轢いて収監されていた。
    原題はRosy&John。歌のタイトルからつけられたジョンという名前に、息子はジョンと書いてジャンと読む、とこだわる場面がある。母親への抵抗か、フランスらしさか。いずれにせよ、異常に子離れできない母親とそのことに絶望する息子の姿が痛々しい。
    2015年のシャルリ・エブドから同時多発テロなど思い出すが、この作品が書かれたのは2013年。ただ、90年代からサン・ミッシェルや凱旋門駅の爆弾テロなど、市民のテロに対する継続的な恐怖や警戒心というのはおそらく表面的には見えてこなくても、心の底にはしっかりと層をなしていて、政治にも宗教にも無関係のテロという筋書きも、一つの可能性として違和感なく感情移入できる。

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    2023年10月07日
  • 文明交錯

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    新大陸から旧大陸の征服は、疫病の力を使えないので、どうしても現実感に欠けてしまう(新大陸人が免疫を持っていたとしても、その点で対等になるだけで、史実のコンキスタドールのような少人数で多数を征服するのは不可能。)。

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    2023年09月14日
  • 文明交錯

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    まさにJ・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』への挑戦とでもいうような、インカ帝国がヨーロッパ(キリスト教世界)を侵略していく歴史改編小説。ただ、こちらの歴史の方が、宗教に寛容で、民衆に重税を課すこともなく、実際の歴史よりもマシだったのではないかと思わざるを得ない。

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    2023年09月03日
  • 監禁面接

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    フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇ミステリ作品『監禁面接(原題:Cadres noirs)』を読みました。
    『傷だらけのカミーユ』、『わが母なるロージー』に続き、ピエール・ルメートルの作品です。

    -----story-------------
    『その女アレックス』の鬼才ルメートル、最新作。
    徹夜必至。一気読み保証。

    どんづまり人生の一発逆転にかける失業者アラン、57歳。
    愛する妻と娘たちのため、知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む!
    鬼才のノンストップ再就職サスペンス!

    リストラで職を追われたアラン、失業4年目。
    再就職のエントリーをくりかえすも年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。
    だが遂に朗報が届いた。
    一流企業の最終試験に残ったというのだ。だが最終試験の内容は異様なものだった。

    〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ〉

    重役たちの危機管理能力と、採用候補者の力量の双方を同時に査定するというのだ。
    アランは企業人としての経験と、同じく人生どんづまりの仲間たちも総動員し、就職先企業の徹底調査を開始した。
    そしてその日がやってきた。
    テロリストを演じる役者たちと他の就職希望者とともに、アランは重役室を襲撃する!

    だが、ここまでで物語はまだ3分の1。
    「そのまえ」「そのとき」「そのあと」の三部構成を操って名手はアランと読者を翻弄する。
    残酷描写を封印、ルメートルが知的たくらみと皮肉なブラック・ユーモアを満載して送るノンストップ再就職サスペンス!
    解説・諸田玲子
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    2010年(平成22年)に刊行された、『死のドレスを花婿に』に続く2作目のノンシリーズ長篇作品です。

    アラン・デランブルは57歳、安定した仕事を失って4年、職探しに奔走して物流会社のアルバイトにありついたものの、トラブルを起こしてそれすら失いかねない… 訴訟沙汰にもなっていて、人生最大の窮地に陥っている、、、

    共稼ぎの妻ニコルと独立した娘マチルドとリュシーという愛する家族のためにも、金が要る、仕事が欲しい、プライドも保ちたい… そんな彼が、BLCコンサルティングが企画した大手企業エクシャル・ヨーロッパの人材採用試験の最終候補に残ったことから、予想外の事態に巻きこまれてゆく。

    実は、最終試験は、武装グループに重役会議を襲撃させて、重役たちの反応から的確な人物評価を導くという奇想天外なもの… 悩みぬいた末、アランは涙ぐましい準備をかさね、偽物の武装グループをあやつって芝居を粛々と遂行すべく試験にのぞもうとするのだが…… 。

    『第1部 そのまえ』と『第3部 そのあと』をアランが語り、『第2部 そのとき』は人質拘束RPGを進行するダヴィッド・フォンタナが語るという構成になっており、読後に振り返ったとき、これがなかなかに効果的だったことに気付かされましたね… 『第1部 そのまえ』は、リストラされアルバイトも暴力事件で解雇、損害賠償訴訟を起こされたアランの焦燥が中心で、やや沈滞気味な展開ですが、『第2部 そのとき』からは一気にスピード感が加速、、、

    2転3転する展開に、着地点が全く見えないサスペンスが連続… この辺りは、ピエール・ルメートルらしい展開でした。

    短気で、つい手が出てしまうアランは、感情移入しにくい性格なのですが… 同世代なことや、家族を大切に思う気持ち等、環境面で共感できる部分が多く、自分の姿を投影しながら、そして、いつの間にか応援しながら読んでましたね、、、

    こんな状況に陥ったら、自分ならどう行動するだろう? 考えさせられながら、そして、意外な展開を愉しませてもらいながら読みました。

    エネルギッシュで、個人で大企業に立ち向かうアランの挑戦… 結末は、現実感がなく、やや物足りなさを感じましたが、何だかページを捲る手を止められない、そんな魅力がありました、、、

    映画にすると面白そうですねー 残酷描写を封印した、ノンストップ再就職サスペンスでした。

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    2023年08月16日