望月衛のレビュー一覧

  • Adaptive Markets 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識

    Posted by ブクログ

    投資を行っている者なら誰も知っている効率的市場仮説に筆者は異を唱えて、代わる理論として適用市場仮説を提唱している。筆者によるとそもそも効率的市場仮説には従来から異論は唱えらていたが、反例であり、理論ではなかったとのこと。効率的市場仮説が「物理学」に立脚するのに対し、適用市場仮説は「生物学」に範を求めているという考えは興味深かった。しかし、効率的市場仮説に信を置き、パッシブ運用を行っている身からすると、適用市場仮説により新たな投資アイデアが得られると期待していたが、裏切られた。

    0
    2022年01月29日
  • ROCKONOMICS 経済はロックに学べ!

    Posted by ブクログ

    ロックが好きで好きで好きで好きすぎる著名な経済学者が、ライフワークでここぞとばかりに音楽業界を経済学の視点で解きほぐしたら、逆に余計ややこしくしてしまった一冊

    需要と供給における音楽のあるべき価値の姿を分かりやすく教えてくれます

    因みにアベノミクスが3本の矢なら、ロッコノミクスは7本の矢だそうです

    0
    2021年11月23日
  • 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上)―――偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略

    Posted by ブクログ

    この本のジャンルを決めるのは難しい。個人の自伝なのか、投資の指南書なのか、生き様の啓蒙書なのか、それとも。

    0
    2021年02月15日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    2007年当時のベストセラー。世の中、身近な事象を、インセンティブの考え方と、統計を用いて解き明かす。
    力士が八百長をしているか?犯罪者が減った真の理由、効果的な子育てとは?などなど。でも、いまではもうビッグデータとかAIで、因果関係ではなく相関関係で物事を把握することが一般的になってきているので、もうさほどの驚きはない気がする。
    ブログなどの記事も追加した増補版ですが、よほどハマった人以外にはこれは不要かな。

    0
    2021年02月13日
  • 美貌格差―生まれつき不平等の経済学

    Posted by ブクログ

    美男美女は得をする。これが本書の結論です。一見自明にも思えるこの結論について、経済学の枠組みを使って分析したたくさんの研究結果を紹介しています。

    みなさんの中には、経済学ってこんな分野も扱うの?株とか景気とか、そうゆうのを研究する学問なんじゃないの?と思った方もいるかもしれません。確かにそれらは主要な研究対象ですが、人の意思決定に関わる内容であれば、だいたいは経済学の対象になる。相撲の八百長についてまじめに研究した経済学の論文もあるんですよ。

    さて、美貌と収入の関係を経済学的に分析するにはどうすればいいか。やり方は簡単です。たくさんの人の容姿(例えば5点〜1点の5段階評価)と収入のデータを

    0
    2020年11月09日
  • ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる

    Posted by ブクログ

    2倍までのレバレッジ投資のパフォーマンスが良いと説明されています。
    従来の110-(年齢)=株式の比率、残りは債権の比率という投資方法よりも、
    若い時に、2倍のレバレッジをかけて投資をして、次第にレバレッジ の比率を下げて行った方が、パフォーマンスがよく、リスクが少ないというのが主な主張になります。

    本の大部分はこの内容の裏付けとなるような、資料の説明であったり、
    途中で挟まれるエピソードなど、2019年出版で今時の情報としては読みづらく、
    情報が希釈されて無駄が多いような感じになってしまっているようにも思えました。

    0
    2020年09月03日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    まず初めに、人間の行動原理であるインセンティブをわかりやすく説明している。行動経済学とも言うべきか。
    大きく社会的、道徳的、経済的インセンティブに分かれる。人を動かすためにはこれらのインセンティブをうまく使い分ける必要がある。

    次に物事の相関と因果について。
    一見相関があり因果がありそうな事象が実は無関係であり、思わぬ事象が直接因果関係となっていることが世の中では往々に存在する。
    これらを見極めるには安易な結論を出す前に、仮説を立て適切なデータを分析することが重要だ。

    0
    2020年02月08日
  • ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる

    Posted by ブクログ

    確かに金融資産が少ない時期にレバレッジする、というのは時間の最適化として有効なように思う。去年、このようなレバレッジを掛けた投資信託ができて紹介されてたような(確か訳者の所属する証券会社?)。
    ただこのフランクな語り口調の訳はホント読みにくかった。要点をポイントでさらうことにも適していない。タレブ本なでで有名な望月衛氏。あのタレブ本も読みにくかったが、どうも翻訳が自分には合わない。

    0
    2020年01月30日
  • ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる

    Posted by ブクログ

    2019年118冊目。満足度★★★☆☆ 一般的に年齢が若い時は運用できるお金が少ないが、その時はレバレッジを2倍まで利かせて運用し、歳を取ったらレバレッジ投資をやめることを提唱。提案そのものは必ずしも否定しないが、翻訳の元となった本の出版が2010年とデータ・内容が古いこと、仕方ないけどアメリカの制度に基づいた記述になっているので星3つの評価とする。

    0
    2019年12月23日
  • 美貌格差―生まれつき不平等の経済学

    Posted by ブクログ

    容姿が収入をはじめとした様々な要素に影響があると同時に、容姿だけが決定づける要因になるわけではないという、当たり前っちゃ当たり前なことを統計等から分析した本。

    0
    2019年10月27日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    経済的・社会的・道徳的インセンティブを軸に、経済学を日常の事象(日本では日常でない)から考察・検証し、分かりやすく説明している。さすがベストセラー作品。最近話題の「識学」に通ずるものがある。普通に面白い。

    0
    2019年06月29日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「経済学」なんて名前がついているけど、ひょっとして面白い本なんじゃないか? そう思って読み始めたら、こいつががまたすこぶる付きで面白かった。

    その本、「Freakonomics」。「ヤバい経済学」という日本語タイトルがついているけど、直訳するならさしずめ「怪済学」だろうか。

    内容は例えば…

    犯罪発生率が大幅に減少した原因は“中絶”にある。
    テストでインチキをするのは(生徒ではなく)先生である。
    銃のある家より、プールのある家のほうがよっぽどキケン。
    KKK(ク・クラックス・クラン:アメリカの人種差別団体)の本質は暇とハケグチである。

    日々のできごとの陰にひそむこのような真の姿を、「人は

    0
    2019年06月12日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    正直全部を理解できた自信がないのでもう一度腰を据えて読み直したい。所々極端な考え方と感じる場面もあったが、「反脆い」という考え方は自分の中になかったのでためになった。

    0
    2019年05月24日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    けんすうさんが紹介してたんだっけな。

    反脆弱性が指す意味については理解できたが、事例が無駄に多い?のか冗長でとばしとばしに。

    筋トレで言う所の筋肥大が、自然界や組織にも当てはまるってのはなんか分かるかも。ストレスを肯定的に捉えていたのが面白かった。(もちろん、コントロールが必要な訳でその見極めがポイントなんだろうなとも思ったけど)

    0
    2019年05月23日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    よほどよく考えて行動しない限り、人間は非合理的に動く。感情や損得勘定に任せて行動すれば、逆に進んで損をしに行くというのは非常に興味深い結果だった。本の内容をそのまま鵜呑みにするのも危険だけど、思い当たる節がありすぎるので、もうちょっと賢く行動しようと思いました(小並感)

    0
    2019年05月22日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    すごくくだけた口語調の語り口になってるが、原文がどうなってるのか気になった
    行動経済学かと言われるとちょっと外れてる気もするが、科学の領域に至らないトリビア的おもしろエピソード集といった感じか。 大学で行われてる心理学の実験の欠点を指摘している点はごもっともだと思った。
    2人の作者の専門が何か存じ上げてないが、人から聞いた話の紹介って感じなので情報としては薄い感じがする。 有名な監獄実験はヤラセだったことも判明してるし、成層圏に亜硫酸ガスを送り込む温暖化対策も局所的な干ばつや洪水を起こす点には触れられていない
    ただ、タブーなく色んな視点で何でも問題提起する姿勢は良いと思う

    0
    2019年04月23日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    経済学と思って読み始めたが、雑学収集てきな読み方になってしまった。それほど各エピソードは面白いということだと思った。

    0
    2018年11月12日
  • 経済は「予想外のつながり」で動く

    Posted by ブクログ

    このネットワークは、ミラーニューロンの言い換えかな?という意識で読んだ。結論から言うと、似ているところもあるが、違うところもあった。周りの人の影響を受けた行動、旧来のコネの話。つながり(ネットワーク)という切り口で、経済というよりもっと広く、人の営みを解釈してくれる。日本の失われた20年が肯定的に書かれていところはちょっと好感が持てた。

    0
    2018年11月12日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    三分の二はヤバい経済学の本と同じ、第2章のKKKのところがより正確な話に改訂されている。残り3分の1が、増補部分。ブログとかあちこちに著者が寄稿した内容を集めて載せてくれている。全般的には増補改定版でなくても、元の本でも内容的には充分つかめると思う。

    0
    2018年11月12日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    ある程度のランダムさを受容しないといけない、リスク・リターンの計算でなんでもコントロールできる思い上がりはやめておけ、という話。しかし、読みづらかった。

    0
    2018年11月08日