望月衛のレビュー一覧
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バフェットとソロス 勝利の投資学 最強の投資家に共通する23の習慣
投資で成功するには手法以上に習慣が大切だと気づかされる一冊。
バフェットの長期バリュー投資とソロスの短期的マクロ投資は真逆だが、二人に共通する23の知的習慣がある。元本保全を第一にし、自分の理解できる投資に集中し、感情に流されず冷静に行動すること。独自の投資哲学を確立し、継続して自己研鑽する姿勢は投資だけでなく日常生活にも通じる。忙しい中でも自分のペースで学び、家族との時間も大切にしたい人に響く内容。特に「損しないことを最優先する」という原則は、子育て世代の父親にも共感されやすい。投資の技術だけでなく、心の持ちようを教えてくれ -
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現代社会は要素が多いため予測不可能になり、程度はあれ崩壊は避けられない
その状況下で、各分岐に対して破滅しない選択肢をとることでいずれリターン勝ちする、みたいな本
確率分布とリターンの分布次第やろと思ったし、
システム崩壊側にかけた時に実際にとれるリターンはいうほど無限大でもないやろと思ったりしたが
システムの崩壊は避けられないとしたときのリスクの取り方は考えさせられた
(リスク選好しつつ退場しないよう最低の保証を合わせる、という自分がふわっと好きな戦略はバーベル戦略という名前らしい)
著者は金融トレーダーらしいしもっと金融での具体例あれば信頼性増したような
医療や社会崩壊をネガに捉えてな -
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#インセンティブ次第でヒトの行動は大きく変わる
名前こそ『ヤバい経済学』だが、カテゴライズするとすれば心理学や行動経済学だと思う。
ヒトは無意識のうちに何かしらの「報酬」を期待して行動していることを再確認できる一冊。 `インセンティブ` とは 「ヒトにいいことをさせ、もっと悪いことをさせないようにする方法」と定義してある。
保育園に遅れてくる親から罰金をもらう話や、相撲の八百長の話。
そして、クラック売りの密売人に迫った臨場感溢れる分析は痺れる。
組織の福利厚生や社会福祉制度にも、もちろんインセンティブが設計されている。
制度を利用させることで、設計者が利用者に望んでいることが垣間見 -
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ネタバレずるいよ
市場仮説と金融経済の感じでいながら最後の最後で一挙に煽るなんて
まー本書の内容を私のような素人が運用に使えるようになるには少なくともあと10年、理論が整備されて一般向けの解説書が出ないと駄目だろうけど
しかし欧米の専門家はどうしてこんなに惹きつけるような文章が書けるのだろう。ライターが別にいる?いてもいいや
最先端の研究の表面だけだけでもたかだか数千円で味わえるのだものな
私は医学者でもドクターでもないから、ハーヴェイ・ロディッシュにはなれないけれどネットで技術記事を書いたり技術書の紹介をしたり、少しでも道を誤って世の中を良くする人を増やそう
うん
増やそう -
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非常に面白い。
反脆弱性、反脆さは耐久力や頑健さを超越する。衝撃を糧にする。
土地の反脆弱性について。著者の故郷であるベイルートは8回破壊され、8回再建したらしい。今回の爆発で、9回目ということか。
人間の反脆弱性について。心的外傷後成長。心的外傷後ストレス障害とは逆で、過去の出来事で心に傷を負った人々が、それまでの自分より強くなるという現象。
逆に、脆さについて。暇な人は時間を無駄にしてしまう、忙しい人はどんどん仕事をこなす。怠惰が人をダメにする。
システムが反脆ければ、事故やトラブルによってシステムは強くなる。飛行機事故によって、飛行機業界全体は同じ事故のリスクを減らすことができ -
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タイトルの反脆弱性というのは、脆弱性の英語「fragility(もろさ)」の対義語がないことから、著者が作り出した造語“Antifragility”の日本語訳。
あらゆる物事は、脆弱、頑健、反脆弱の3つに分けることができ、この本で最も大切とされているのは、この反脆弱性です。
反脆弱性と言われ、ぱっと頭に浮かんだのは、心理学の「レジリエンス」でした。
また、先日読んだ「ネガティブケイパビリティ」も、「不確実性に耐え抜く力」と捉えれば、こちらに当てはまると思っていましたが、この本ではそれらは「頑健さ」というカテゴリーになります。
反脆弱性とは、簡単に言えば、「不確実性を糧にして成長すること」 -
Posted by ブクログ
コロナ危機を受けて再読した。本当に素晴らしい本だと思う。ブラックスワンの頃から読んでいないと分からない部分も多いと思うが、この本に書いてあることは類を見ないクォリティと革新性だ。タレブはかなり昔から物事のオプション性の危険性と対処の仕方を様々な形で話している。冗長である事や細かな間違いを全体に反映する事ができる事が非常に重要であること、合理的な手法や様々な仮定の上に成り立つエセ科学的な理論の危険性を繰り返し指摘し、脆弱ではない事とはどのような事かを説明する。その内容は圧倒的だと思う。パンデミック後の社会を考える上で非常に重要だと思う変わらないだろうと思いつつ、この本の偉大さに感じ入る。
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Posted by ブクログ
「マーケットは効率的だ,それを出し抜く隙はない」
「賭博場では参加者は胴元に必ず負けるようになっている」
定説に対して,本当か?と疑問を抱き,
考える力という己の武器を駆使して相手に正面から(相手の土俵,つまり相手のルールに従った上で)相手を打ち破る.
そして,この資本主義社会において間違いなく成功と言われる経済的自由を掴みとる.
惚れ惚れする,ナシームニコラスタレブに並ぶ自分の中のヒーロー.
リターンを追い求めるためにリスクはとるもの,その上で以下にそのリスクを最小化するか.筆者は卓越した思考力で数理ファイナンスを当時誰よりも先駆けたことで市場から途方もないお金を取っていった.
ルール -
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ネタバレ銃とプール危ないのはどっち?
相撲の力士は八百長なんてしない?
学校の先生はインチキなんてしない?
ヤクの売人がママと住んでいるのはなぜ?
出会い系のサイトの自己紹介はうそ?
ウィキペディアは信頼できる?
アメリカで170万部を売り上げたベストセラー本です。
経済学といえばこの本というくらい有名な本です。
この本の内容の一部に、アメリカの「ティーンエイジャーの殺人の件数の発生率」について少し取り上げていきたいと思います。
これについて詳しく説明すると、ある専門家は10年以内ティーンエイジャーの殺人の件数の発生率は良くて15パーセント、
悪くて100パーセント上がるといわれていま -
Posted by ブクログ
数理的な手法で,不確実性とリスクテイクに立ち向かい,勝利をつかんだ男の物語.
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持ち前の能力(”考える力”)と知的好奇心で,現実の難題に立ち向かい,資本主義ゲームの上がりにまで至った人,
己の知力と試行錯誤,そしてリスクテイクを積み重ねて資本主義世界での勝利(お金を稼ぐ)を成し遂げたことには素直に憧れる.
・前例,慣例に抑圧されない⇨ブラックジャックには勝てない.
・法的であることと、倫理的であることはちがう。
・何かを為すには武器が不可欠。武器なくしての大成は物言わぬ死体が背後に積み上がったラッキーでしかない。ソープは数学力(というか知的好奇心ととことんエネルギーを注げる情熱,能力