望月衛のレビュー一覧

  • その問題、経済学で解決できます。
    人の行動がインセンティブ設計でどのように変化するか多様な実地実験から解き明かす本。
    行動経済学や消費者心理については別の本を読んだほうが良い。
    だけど、社会科学実験の実施について、これだけ多様なバリエーションを、しかもわかりやすく説明してくれる本は他にあまり無いと思う。
    実験の背景には、高度な理論が...続きを読む
  • 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上)―――偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略
    伝記っぽい感じで大変面白おかしく読めます。
    上巻の最後の方は金融の話になって、読むのに骨が折れますが、その前のギャンブルのところはとてもワクワクさせてくれます。
  • 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(下)―――偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略
    最高。読むしかない。面白さはうまく説明できない。歪があればそこで儲けることができる。大数の法則を信じられるか。ギャンブルも株も同じ。アービトラージ。
  • 超ヤバい経済学
    オマキザルに資本主義が通じるかという実験でサルも合理的な活動が確認できたうえで、非合理的な行動をすることもわかった。さらに「実は人間もほとんど同じような割合で同じ類の非合理的な行動をするのがわかる」と書かれていたのが印象に残った。
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
    相撲取りの八百長の話からくるとは・・・
    経済学の本ではないが面白い。
    まずは物事を疑うことが大事ということか。
    1面で見るのでなく、多面的に見ること。
    パラダイムシフトにも共通。
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
    どんなときに、どういうふうに統計をとればいいのかを、学問的にじゃなくっておもしろおかしく教えてくれる。
    わりかしスラスラよめます。経済学よりは社会学より?
  • その問題、経済学で解決できます。
    行動経済学に基づくインセンティブについて書かれた本。実地の実験から得られた知見を豊富に盛り込んである。寄付の秘訣とか、学校を改革する話とか、面白いエピソードが満載。読み物としても面白いと思う。
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
    世の中の出来事をデータをもとに原因を探る。犯罪発生件数が下がったのは中絶が合法化されたのが原因だとか。え〜、というような話が満載。その現象が起こるには何がインセンティブになっているか?と考えてみるのも面白い。
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
    経済学の本と聞いて、普通想像するような類の本である。
    使われている手法は経済学のものであるが、その分析対象は非常に「現実」的である。

    中絶と犯罪率の関係や、相撲の八百長疑惑についてなど、データとその分析によって現実の見方が少し変わるということを示した本。

    経済学などの基本的知識が無くても面白く読...続きを読む
  • 超ヤバい経済学
    前作が面白かったので、思わず買ってしまった。

    通常取り上げられないような題材と視点で、経済学を解説していて、面白い。語り口もふざけていて読みやすい。

    一貫したテーマは、「インセンティブ」である。自分の最近の大きな関心事である。

    行動経済学の実験についても、視点が新鮮だった。

    ここでも地球温暖...続きを読む
  • バフェットとソロス勝利の投資学―――最強の投資家に共通する23の習慣
    バフェットとソロス。同じ投資家だが、その手法は対をなしている。長期が前者、短期が後者だ。
    ともに巨財を持つ中で、共通した考え方がある。
    ・元本の確保こそが常に最重要事項
    ・能動的にリスクをを回避する
    ・独自の投資哲学を持つ
    ・投資を選び、自分独自の売買手法を開発する
    ・分散投資なんて小鳥さんのやるこ...続きを読む
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
    序章にまとめられている通り、全体を通して述べられていることの足場となっている考え方は以下の通り。
    ・人は悪い意味でインセンティブによって動く。例えば、専門家は自分の情報優位性を自分の目的のために利用する。
    ・相関関係があるからといって因果関係(どちらがどちらを引き起こしているか)がはっきりするわけじ...続きを読む
  • その問題、経済学で解決できます。
    翻訳者の望月衛さんが訳した他の本が面白かったので、こちらも読んでみました。

    「経済学」というよりも、「何かわからないことがあったら、とにかく実験してみよう」というのが、この本の主旨だと思います。
    もちろん、実験したからといって、思い通りの結果が得られるわけではありませんが、実験をすることで、何...続きを読む
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    むちゃくちゃに面白い。金融関係に限定された話かと思っていたが、極めて広く応用が効く認知の歪みに関する話であり、また各種の戦略の立て方に関する話でもある。リスクマネジメント本として長くそばに置きたい。
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    人は確率の大小ではなく脆さに基づいて決定を下している。言い換えれば、「正しい」「正しくない」ではなく、脆さに基づいて主に意思決定をしている。

    ひと言でいえば犠牲だ。この「犠牲」という単語は「神聖」と関係がある。つまり、俗世とは切り離された聖なる世界に属する行為なのだ。
  • その問題、経済学で解決できます。
    行動経済学という学問をご存じだろうか?

    これまでの「経済学」は定性的で曖昧なことが多かった。でも、最近は「統計学」も駆使して、定量的に経済を分析することが当たり前になってきた。

    そんな基礎を作ったのが2002年にノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマン。これまでに著書も何冊か読みましたが...続きを読む
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    相変わらず書き口が難しいものの、上巻より面白い。世間の常識に一石を投じている。エスタブリッシュメントに読ませたい。
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    教科書の"知識"には、ある次元が抜け落ちている。平均の概念と同じで、利得の隠れた非対称性が見落とされているのだ。世界の構造を研究したり、「正しい」か「正しくない」かを理解したりするのではなく、自分の行動のペイオフ(対価)に着目するという発想が、文化史の中からすっぽりと抜け落ちてしまっている。恐ろしい...続きを読む
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p

    オプション=非対称性+理性 300p

    【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
    鉄則をまとめる
    ①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従っ...続きを読む
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
    上巻より悪口が多いかな?ということで★4つ
    結論の抽出内容が、この本のすべて。ただし、意味を理解し味わうためには、本を最初から最後まで読まなければならない。
    「すべてのものは変動制によって得または損をする。脆さとは、変動制や不確実性によって損をするものである。」
    さて、2018年のバブルへの対象方法...続きを読む