望月衛のレビュー一覧

  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    相変わらず書き口が難しいものの、上巻より面白い。世間の常識に一石を投じている。エスタブリッシュメントに読ませたい。

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    2018年03月02日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    教科書の"知識"には、ある次元が抜け落ちている。平均の概念と同じで、利得の隠れた非対称性が見落とされているのだ。世界の構造を研究したり、「正しい」か「正しくない」かを理解したりするのではなく、自分の行動のペイオフ(対価)に着目するという発想が、文化史の中からすっぽりと抜け落ちてしまっている。恐ろしいくらいに。いちばん大事なのは、ペイオフ(事象によって生じる利得や損失)であって、事象そのものではない。p42

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    2018年02月09日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    ネタバレ

    反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p

    オプション=非対称性+理性 300p

    【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
    鉄則をまとめる
    ①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従って物事をランクづけすること。
    ②できればペイオフに上限があるものではなく、ないものを探すこと。
    ③ビジネス・プランではなく人間に投資すること。つまり、キャリアを通じて6〜7回(またはそれ以上)方向転換できる人を探すこと(ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンの手法のひとつ)。人間に投資すれば、ビジネス・プランのような後付けのつじつま合わせにだまされずにすむ。それに、そのほうが単純に頑健だ。
    ④バーベル戦略を取ること(その意味は各自のビジネスによる)。

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    2018年01月28日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    上巻より悪口が多いかな?ということで★4つ
    結論の抽出内容が、この本のすべて。ただし、意味を理解し味わうためには、本を最初から最後まで読まなければならない。
    「すべてのものは変動制によって得または損をする。脆さとは、変動制や不確実性によって損をするものである。」
    さて、2018年のバブルへの対象方法はどうするべきか?暴落の確率を計算するよりも、暴落した場合の保険をかけておくことが重要。自分事で保険がかけれるか?デブのトニーになって、暴落しても大儲けするOPTIONを検討しよう!

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    2018年01月13日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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    タレブ氏は奇しくも金融危機直前に『ブラック・スワン』を著しその発生を予見(そして大儲け)したわけであるが、本書『反脆弱性』は黒鳥どもの扱い方を記した本である。テーマは「反脆さ(anti-fragile)」である。例えば氷は物質的安定さを持つ一方固体としての脆さがあり気体は流動性ゆえ反脆さがある。少量の毒やストレスはむしろ体に良い、などは現実的感覚に近いだろう。タレブ氏の語る「反脆さ」は至るところに見られる。生物、経済、政治、国家などなど。変化や死を前提にしたシステムの強さ(≒反脆さ)はなかなかの哲学的な事を語っており、シリコンバレーのエコシステム然り、量子論や遺伝子工学にも共通する概念である。

    タレブ氏のシニカルなジョークが冴え渡っているものの時々度を越して差別的発言になっているのはいただけないが、抽象的で難解な概念を独自の視点と忌憚なき批評で極めて具体的事象まで昇華して書かれており非常に興味深い本だ。タレブ氏自身、レバノン出身の傍流の人であるからこその反脆さがあるのかもしれない。とりあえず上巻でわかったことは氏がグリーンスパン嫌いであるということであろうか。

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    2017年08月28日
  • その問題、経済学で解決できます。

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    最近の経済学で大流行している比較対象実験(Randomized Control Trial)を用いた研究結果について詳細に記述している良書。

    以下に、興味深かった点を挙げておきます。
    ①子どもの成績を伸ばすためには?
    子どもの成績を改善しようと思うのであれば、ご褒美をあげることが何よりも大切である。ご褒美とは、何もお金だけで無い。トロフィーやチョコレートでも良い。努力に対して報酬を与えることで、子どもが勉強をするインセンティブを引き上げることができる。

    ②女性は男性よりも劣っているのか?
    日本においても、管理職に占める女性の割合は男性のそれよりも圧倒的に低い。これは、女性が生まれながらにして、マネジメント能力や経営管理が出来ないからなのだろうか、それとも、会社の雰囲気などの文化的な要因によって影響されているのか。この問題に対して、筆者は、母性社会が強い村と父性社会が強い村を比較して、女性がどのように振る舞うのかについて検証をします。その結果、女性が先天的に経営管理能力が劣っているのではなく、適切な競争条件が整備されているのであれば、女性も自身のキャリアを伸ばすことができることが明らかとなった。

    ③差別はどのように生じるのか?
    筆者は、差別の中でも経済的差別に関して言及している。経済的差別とは、統計的に平均値が低いもしくは高い集団に対して、差別的な感情を抱くことである。例えば、黒人と白人を比較すれば、前者の方が明らかに犯罪率が高い。それゆえに、黒人は暴力的であるという差別意識を抱きがちである。

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    2017年04月15日
  • 超ヤバい経済学

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    ヤバい経済学の続編。
    前作同様、訳文については好き嫌いがあるかも。
    続編になるので、前作の訳文に慣れた分、
    前作と比べて理解はしやすかった印象。
    自分と引き比べて、人間の行動はインセンティブによって
    導かれるという主張には納得できる。

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    2016年02月01日
  • 経済は「予想外のつながり」で動く

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    経済学の標準理論であるインセンティブが効かなくなったり、社会・経済には大きな偏りができてきたのはネットワーク効果であるとして、その例を500年前の宗教問題(改宗しなければ火あぶり)を皮切りに、プラハの春、アラブの春からユーチューブの視聴などの実例を語る。そして政策などもネットワーク効果を配慮すべきとして、その役割を終えた従来型の啓蒙主義に代えて意思決定の分散化を提唱している。

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    2015年10月12日
  • 超ヤバい経済学

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    ヤバい経済学の続編。前作同様に、基本的に人間はインセンティブによって反応し行動する。おもいやりって綺麗な言葉だけれどもそのおもいやりで相手が思うような反応を示さない場合不機嫌になったり怒ったりしてしまうのであれば、おもいやりとはなんなのだろうかと思う。

    自己中心的にでもいいから、よい外部性の影響を与えることができればいいのだと思う。
    ケインズの神の見えざる手のような。

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    2015年09月21日
  • 超ヤバい経済学

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    まさに前作の続編らしい内容でした。

    前半部は医療業界の面白い話が色々あった
    ⚫お医者さんが仕事を止めると死亡率が大幅に下がる
    (命に関わらない症状なのにどんどん患者には
    薬が投与され体にとって有害になること多いため)
    ⚫治療の結果はかかる費用とほとんど相関していない
    ・良いお医者さんは無駄に治療コストをかけない等

    特に興味深い話は人の思いやりについての話。
    独裁者ゲームというテストで20ドルもらった人が、他人に好きな額あげられる場合、
    平均総額の20%を人に渡すことが実証されており
    人には思いやりで行動するものと考えられてた。
    前作に続きこの本でずっと人はインセンティブで動くと植え付けられて来たので、
    この結果で人も捨てたものじゃないなと思わせてくれたがそうじゃなかった!

    その後すこし方法を変えて同じような実験したところ
    多くの人がゲームのルールを巧みに利用し
    お金をねこばばしようとする。
    本当はお金を自分の懐に持っておきたいが、
    お金を渡すことの自分への満足感、
    また実験中人に監視されている状態でずるいことは皆したくない等
    結局ここでもインセンティブで人は動くのでした・・・。


    為になったところは
    本書後半に出てくる海水の表面温度を利用したハリケーン退治の浮き輪作戦や
    温暖化対策に亜硫酸ガスを空に放出して冷やしましょう案
    など奇抜なアイデアが出てきます。
    これらの案は天才的な専門家の人達が、考え抜いて出てきたアイデアですが、
    非常にシンプルな理論と方法です。
    このあたりを読んでいるときにふと
    日々の仕事でも非効率なところや不可能とされているところも突き詰めていくと、
    解決方法は複雑ではなく、実はシンプルに改善されるものなのかもしれません

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    2015年07月17日
  • その問題、経済学で解決できます。

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    人がどのようにしてインセンティブにより動かされていくのか、どうすれば自分たちの思ったとおりに人々に動いてもらえるのか。様々な課題をランダム化比較試験で、実証しながら答えを出していく筆者達のアイデアや行動力に脱帽。
    これを読んだから、他人に対するインセンティブの与え方が劇的に向上するわけではないけれども、少なくとも子供には短期的なインセンティブの方が良いのである。更に面白いことにインセンティブが消失してからも良い行動が続く傾向があるというのも大変興味深い結果である。

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    2015年06月06日
  • 美貌格差―生まれつき不平等の経済学

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    目の付け所はいいと思います。
    が、まだまだデータ不足な印象を受けました。
    その一方で、「見た目の美」という曖昧かつ主観的な価値(観)とも言えるものを基にした割には、かなり科学的なアプローチではあると思います。

    もし、この本の言う通り、見た目の美しさが、平均的には有利に働くものだとしても、何事にも個体差があるので、見た目で劣っているとしても、逆転の余地はあります。
    そういう逆転できる部分を探し、身に付けていくことこそ、本当は大切なのかもしれません。

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    2015年05月19日
  • 美貌格差―生まれつき不平等の経済学

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    なんでも経済学になってしまうのね。
    でも、わかりやすくまとまっていると思う。

    何が驚いたって、男性の方が容姿で給料が変わってしまう確率が高いこと。女性の方が高そうだけど。

    ブサイクな人が取るべき道を、目下歩いている最中な私は、このまま信じてもいいんだな(笑)

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    2015年05月09日
  • 美貌格差―生まれつき不平等の経済学

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    容姿に関する心理学的なあれこれではなく、とりあえずざっと5段階ぐらいで評定して、それが労働収入とかとどう統計的に関係しているかとかそういう話。うしろの方では結婚とかのマッチングの話をしてる。さらに容姿から生じる不平等を解消するにはどうしたらいいかっていう議論もやっているが、まああんまり効果的なのはなさげ。差別に関する面倒な議論をしているところは訳語の不統一とかあってちょっと読みにくい。

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    2020年06月15日
  • その問題、経済学で解決できます。

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    行動経済学者により、保育園から大企業まで様々な分野で行った実験踏まえて人間がどういうことにモチベーションを感じるか、経済学でどのように問題を解決できるかについて、豊富なネタと合わせて紹介されている。実ビジネスでも間違えなく使えるのだ!という主張はごもっともだが、残念ながら自分の仕事でどう活かせるかはすぐに良い考えが浮かばない…

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    2015年04月30日
  • バフェットとソロス勝利の投資学―――最強の投資家に共通する23の習慣

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    投資の達人がどのような習慣を身につけているかを学ぶ本。
    丁寧に実践すれば、投資で成功するのは不可能ではないように思える。

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    2015年04月14日
  • 超ヤバい経済学

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    相対年齢効果はバカに出来ない

    すばらしいお医者さんはランキングの高い大学の医学部に通い、一流病院で研修医を務めている
    経験をたくさん積んでいるのも重要
    職歴10年分で、一流病院で研修医をしていたのと同じだけの効果がある

    ERのお医者さんは女の人の方がいい

    硝酸塩肥料のおかげで世界は食えている

    チャイルドシートとシートベルトに機能的な大差は無い

    インテレクチュアル・ヴェンチャーズ
    ・ネイサン・ミアヴォルド
    ・ローウェル・ウッド
    ・ケン・カルデイラ
    主な温室効果ガスは水蒸気だ
    二酸化炭素が地球の温暖化の引き金になってきたわけではない
    太陽電池は黒くて変換効率が12%で残りは熱として再放射されて温暖化の一端を担う
    ほんとにバカでかい火山は気候に何らかの影響を与える
    温暖化解決は亜硫酸ガスを撒く、これが安上がり
    地球工学という考え方
    雲は地球を冷やす役割を果たしている

    医者といえど忙しいから手が洗われているか確認が必要

    外部性は強力
    行動変革の化学は難しい

    サルでもお金の価値がわかる
    売春もする

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    2018年11月25日
  • その問題、経済学で解決できます。

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    教育、寄付、ビジネス、途上国支援など、人々を行動に駆り立てるインセンティブを数多くの実地実験によって解き明かします。分からないことは小さく試すがビジネスの鉄則、意外とえぐい方法が人を動かすことに思わず苦笑です。

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    2015年01月18日
  • その問題、経済学で解決できます。

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     この経済学の本は、なかなか面白い。「実地実験」を通して語られる様々な問題への解決策が。同様の本として「ヤバい経済学」という本が浮かんでくる。

     今はやりの「ビッグデータ」に関する話題が載っている。ビッグデータにも問題点があると指摘している。それは因果関係ではなく相関関係に依存していて、しかも、大きすぎてどうやって進んでいったらよいのか途方に暮れると言う点だ。数字やデータをこねくり回していて知らぬ間に難しい理論だけが独り歩きして実態とかけ離れることになりかねない。

     インセンティブに注目している。どうすれば人が良いことをするのだろうか、インセンティブが「どう働くかを理解しないといけない」と指摘している。読んでいくとインセンティブとハサミは使いようだと分かる。

     教育問題、差別問題などを取り上げている。一貫しているのは、「経済学の武器は大事な問題を実行可能なやり方で解決することなんてことにまで、ちゃんと役に立つと僕たちは確信している」というように、少しでも良くなる方法を考えて実践することが必要だと説いている。ウーン、どこかの利権経済学の専門家とは大違いだ。その方は、どこかの大学教授である人材派遣会社の会長で、政府の諮問機関の議員という矛盾した人の事を指す。自らの「フィールドワーク」に基づく「利権経済学」の本を書かないかなとふと思った。

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    2015年01月09日
  • バフェットとソロス勝利の投資学―――最強の投資家に共通する23の習慣

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    元本の確保、余計なコストを払わない、稼ぎ以上の生活をしない、複利運用で増やす。
    基本的なことだけど、当たり前にずっと継続するのは難しい。

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    2014年12月01日