あらすじ
ソーシャルメディア、グローバル化……変化する21世紀の世界に対して、経済学はまだ有効か? 学問の世界から実業まで飛び回るエコノミストにして「ネットワーク理論」を経済学に持ち込んだ第一人者が、「世間知らず」となった経済学を「つながり」と「模倣」で新しい次元に進化させる。経済学100年の常識を覆す1冊。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
経済は「予想外のつながり」で動く――「ネットワーク理論」で読みとく予測不可能な世界のしくみ
古典的な経済学をこれでもかと批判しつつ、ネットワーク理論を元にした模倣を基本にした購買意志決定モデルで現実に起こっている事象を読み解くという良書。
世の中の事象をうまくシミュレートできてこそのモデルが、理想的なあるべき姿としてあがめられている現在の経済学を嘆いているところは、はじめて腑に落ちた感じです。また、情報がふんだんに提供される現在、大量の情報の中から選択するには、今までの経済学で設定されていた「人は入手できる全ての情報を合理的に吟味して判断を行う」という考えが相当的外れなことも納得できます。
経済学は為政者の政策の元になる理論や思考を枠組みを提供しなければいけないところがとても恐い。
ネットワークの構造による波及効果の違いや、意志決定の際に選択が多すぎると人間は次元を落としたり、模倣したりして対応するという点は勉強になりました。
やっぱり、ネットワーク理論や複雑系のお話しは面白いです。
竹蔵
Posted by ブクログ
経済学の標準理論であるインセンティブが効かなくなったり、社会・経済には大きな偏りができてきたのはネットワーク効果であるとして、その例を500年前の宗教問題(改宗しなければ火あぶり)を皮切りに、プラハの春、アラブの春からユーチューブの視聴などの実例を語る。そして政策などもネットワーク効果を配慮すべきとして、その役割を終えた従来型の啓蒙主義に代えて意思決定の分散化を提唱している。
Posted by ブクログ
このネットワークは、ミラーニューロンの言い換えかな?という意識で読んだ。結論から言うと、似ているところもあるが、違うところもあった。周りの人の影響を受けた行動、旧来のコネの話。つながり(ネットワーク)という切り口で、経済というよりもっと広く、人の営みを解釈してくれる。日本の失われた20年が肯定的に書かれていところはちょっと好感が持てた。