望月衛のレビュー一覧

  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    どんなときに、どういうふうに統計をとればいいのかを、学問的にじゃなくっておもしろおかしく教えてくれる。
    わりかしスラスラよめます。経済学よりは社会学より?

    0
    2018年12月01日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    行動経済学に基づくインセンティブについて書かれた本。実地の実験から得られた知見を豊富に盛り込んである。寄付の秘訣とか、学校を改革する話とか、面白いエピソードが満載。読み物としても面白いと思う。

    0
    2018年11月12日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    世の中の出来事をデータをもとに原因を探る。犯罪発生件数が下がったのは中絶が合法化されたのが原因だとか。え〜、というような話が満載。その現象が起こるには何がインセンティブになっているか?と考えてみるのも面白い。

    0
    2018年10月20日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    経済学の本と聞いて、普通想像するような類の本である。
    使われている手法は経済学のものであるが、その分析対象は非常に「現実」的である。

    中絶と犯罪率の関係や、相撲の八百長疑惑についてなど、データとその分析によって現実の見方が少し変わるということを示した本。

    経済学などの基本的知識が無くても面白く読める本である。

    0
    2018年10月09日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    前作が面白かったので、思わず買ってしまった。

    通常取り上げられないような題材と視点で、経済学を解説していて、面白い。語り口もふざけていて読みやすい。

    一貫したテーマは、「インセンティブ」である。自分の最近の大きな関心事である。

    行動経済学の実験についても、視点が新鮮だった。

    ここでも地球温暖化論が取り上げられていた。もちろん、世の中が騒ぎすぎだと言うほうの立場で。



    0
    2021年08月08日
  • バフェットとソロス勝利の投資学―――最強の投資家に共通する23の習慣

    Posted by ブクログ

    バフェットとソロス。同じ投資家だが、その手法は対をなしている。長期が前者、短期が後者だ。
    ともに巨財を持つ中で、共通した考え方がある。
    ・元本の確保こそが常に最重要事項
    ・能動的にリスクをを回避する
    ・独自の投資哲学を持つ
    ・投資を選び、自分独自の売買手法を開発する
    ・分散投資なんて小鳥さんのやることだ
    ・税引き後利益で考える
    ・自分で理解できるものだけに投資する
    ・自分の基準に合わない投資は拒絶する
    ・自分の手で調べる
    ・無限の忍耐力をもつ
    ・すぐに行動する
    ・うまくいった投資は自洗に決めた手仕舞う理由が現実になるまで手放さない
    ・神に従うがごとく自分のシステムにしたがう
    ・間違いを認めてす

    0
    2018年08月09日
  • ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

    Posted by ブクログ

    序章にまとめられている通り、全体を通して述べられていることの足場となっている考え方は以下の通り。
    ・人は悪い意味でインセンティブによって動く。例えば、専門家は自分の情報優位性を自分の目的のために利用する。
    ・相関関係があるからといって因果関係(どちらがどちらを引き起こしているか)がはっきりするわけじゃない。
    ・通説は大体疑ったほうが良い。
    ・バタフライ効果のような、遠く離れたところで起きたほんのちょっとした事が原因で劇的な事態が起こる事がある。

    その他、レヴィット教授が秀逸だと思う点。
    ・題材の選び方が独特
    ・データの着眼点、読み方、および比較するデータの選定が上手い

    統計学やデータサイエ

    0
    2018年08月06日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    翻訳者の望月衛さんが訳した他の本が面白かったので、こちらも読んでみました。

    「経済学」というよりも、「何かわからないことがあったら、とにかく実験してみよう」というのが、この本の主旨だと思います。
    もちろん、実験したからといって、思い通りの結果が得られるわけではありませんが、実験をすることで、何が有効で、何が無効かは見えてくるわけで、見えてきた有効なものを、実際に展開していけばいい、ということが、繰り返し語られています。

    こういう感覚って、わかる人にはわかると思うのですが、わからない人にわかってもらうのは相当難しいような気がします。
    単純な話だと思うんですけどね。

    0
    2018年07月28日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    むちゃくちゃに面白い。金融関係に限定された話かと思っていたが、極めて広く応用が効く認知の歪みに関する話であり、また各種の戦略の立て方に関する話でもある。リスクマネジメント本として長くそばに置きたい。

    0
    2018年07月18日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    人は確率の大小ではなく脆さに基づいて決定を下している。言い換えれば、「正しい」「正しくない」ではなく、脆さに基づいて主に意思決定をしている。

    ひと言でいえば犠牲だ。この「犠牲」という単語は「神聖」と関係がある。つまり、俗世とは切り離された聖なる世界に属する行為なのだ。

    0
    2018年07月01日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    行動経済学という学問をご存じだろうか?

    これまでの「経済学」は定性的で曖昧なことが多かった。でも、最近は「統計学」も駆使して、定量的に経済を分析することが当たり前になってきた。

    そんな基礎を作ったのが2002年にノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマン。これまでに著書も何冊か読みましたが、小難しい。。。笑

    でも、この本は「ネットフリックス」など身近な事例から「行動経済学」を語っているので面白い。その中でも一番「なるほど!」と思ったのは、「子供の教育に対するインセンティブ」。

    「子供に勉強をさせるのに、インセンティブとしてお金を渡すのはダメ」と思われているけど、それはあくまでも感

    0
    2018年04月04日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    相変わらず書き口が難しいものの、上巻より面白い。世間の常識に一石を投じている。エスタブリッシュメントに読ませたい。

    0
    2018年03月02日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    教科書の"知識"には、ある次元が抜け落ちている。平均の概念と同じで、利得の隠れた非対称性が見落とされているのだ。世界の構造を研究したり、「正しい」か「正しくない」かを理解したりするのではなく、自分の行動のペイオフ(対価)に着目するという発想が、文化史の中からすっぽりと抜け落ちてしまっている。恐ろしいくらいに。いちばん大事なのは、ペイオフ(事象によって生じる利得や損失)であって、事象そのものではない。p42

    0
    2018年02月09日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p

    オプション=非対称性+理性 300p

    【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
    鉄則をまとめる
    ①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従って物事をランクづけすること。
    ②できればペイオフに上限があるものではなく、ないものを探すこと。
    ③ビジネス・プランではなく人間に投資すること。つまり、キャリアを通じて6〜7回(またはそれ以上)方向転換できる人を探すこと(ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンの手法のひとつ)。人間に投資す

    0
    2018年01月28日
  • 反脆弱性[下]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    上巻より悪口が多いかな?ということで★4つ
    結論の抽出内容が、この本のすべて。ただし、意味を理解し味わうためには、本を最初から最後まで読まなければならない。
    「すべてのものは変動制によって得または損をする。脆さとは、変動制や不確実性によって損をするものである。」
    さて、2018年のバブルへの対象方法はどうするべきか?暴落の確率を計算するよりも、暴落した場合の保険をかけておくことが重要。自分事で保険がかけれるか?デブのトニーになって、暴落しても大儲けするOPTIONを検討しよう!

    0
    2018年01月13日
  • 反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

    Posted by ブクログ

    タレブ氏は奇しくも金融危機直前に『ブラック・スワン』を著しその発生を予見(そして大儲け)したわけであるが、本書『反脆弱性』は黒鳥どもの扱い方を記した本である。テーマは「反脆さ(anti-fragile)」である。例えば氷は物質的安定さを持つ一方固体としての脆さがあり気体は流動性ゆえ反脆さがある。少量の毒やストレスはむしろ体に良い、などは現実的感覚に近いだろう。タレブ氏の語る「反脆さ」は至るところに見られる。生物、経済、政治、国家などなど。変化や死を前提にしたシステムの強さ(≒反脆さ)はなかなかの哲学的な事を語っており、シリコンバレーのエコシステム然り、量子論や遺伝子工学にも共通する概念である。

    0
    2017年08月28日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    最近の経済学で大流行している比較対象実験(Randomized Control Trial)を用いた研究結果について詳細に記述している良書。

    以下に、興味深かった点を挙げておきます。
    ①子どもの成績を伸ばすためには?
    子どもの成績を改善しようと思うのであれば、ご褒美をあげることが何よりも大切である。ご褒美とは、何もお金だけで無い。トロフィーやチョコレートでも良い。努力に対して報酬を与えることで、子どもが勉強をするインセンティブを引き上げることができる。

    ②女性は男性よりも劣っているのか?
    日本においても、管理職に占める女性の割合は男性のそれよりも圧倒的に低い。これは、女性が生まれながらにし

    0
    2017年04月15日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    ヤバい経済学の続編。
    前作同様、訳文については好き嫌いがあるかも。
    続編になるので、前作の訳文に慣れた分、
    前作と比べて理解はしやすかった印象。
    自分と引き比べて、人間の行動はインセンティブによって
    導かれるという主張には納得できる。

    0
    2016年02月01日
  • 経済は「予想外のつながり」で動く

    Posted by ブクログ

    経済学の標準理論であるインセンティブが効かなくなったり、社会・経済には大きな偏りができてきたのはネットワーク効果であるとして、その例を500年前の宗教問題(改宗しなければ火あぶり)を皮切りに、プラハの春、アラブの春からユーチューブの視聴などの実例を語る。そして政策などもネットワーク効果を配慮すべきとして、その役割を終えた従来型の啓蒙主義に代えて意思決定の分散化を提唱している。

    0
    2015年10月12日
  • 超ヤバい経済学

    Posted by ブクログ

    ヤバい経済学の続編。前作同様に、基本的に人間はインセンティブによって反応し行動する。おもいやりって綺麗な言葉だけれどもそのおもいやりで相手が思うような反応を示さない場合不機嫌になったり怒ったりしてしまうのであれば、おもいやりとはなんなのだろうかと思う。

    自己中心的にでもいいから、よい外部性の影響を与えることができればいいのだと思う。
    ケインズの神の見えざる手のような。

    0
    2015年09月21日