望月衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バフェットとソロス。同じ投資家だが、その手法は対をなしている。長期が前者、短期が後者だ。
ともに巨財を持つ中で、共通した考え方がある。
・元本の確保こそが常に最重要事項
・能動的にリスクをを回避する
・独自の投資哲学を持つ
・投資を選び、自分独自の売買手法を開発する
・分散投資なんて小鳥さんのやることだ
・税引き後利益で考える
・自分で理解できるものだけに投資する
・自分の基準に合わない投資は拒絶する
・自分の手で調べる
・無限の忍耐力をもつ
・すぐに行動する
・うまくいった投資は自洗に決めた手仕舞う理由が現実になるまで手放さない
・神に従うがごとく自分のシステムにしたがう
・間違いを認めてす -
Posted by ブクログ
序章にまとめられている通り、全体を通して述べられていることの足場となっている考え方は以下の通り。
・人は悪い意味でインセンティブによって動く。例えば、専門家は自分の情報優位性を自分の目的のために利用する。
・相関関係があるからといって因果関係(どちらがどちらを引き起こしているか)がはっきりするわけじゃない。
・通説は大体疑ったほうが良い。
・バタフライ効果のような、遠く離れたところで起きたほんのちょっとした事が原因で劇的な事態が起こる事がある。
その他、レヴィット教授が秀逸だと思う点。
・題材の選び方が独特
・データの着眼点、読み方、および比較するデータの選定が上手い
統計学やデータサイエ -
Posted by ブクログ
翻訳者の望月衛さんが訳した他の本が面白かったので、こちらも読んでみました。
「経済学」というよりも、「何かわからないことがあったら、とにかく実験してみよう」というのが、この本の主旨だと思います。
もちろん、実験したからといって、思い通りの結果が得られるわけではありませんが、実験をすることで、何が有効で、何が無効かは見えてくるわけで、見えてきた有効なものを、実際に展開していけばいい、ということが、繰り返し語られています。
こういう感覚って、わかる人にはわかると思うのですが、わからない人にわかってもらうのは相当難しいような気がします。
単純な話だと思うんですけどね。 -
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Posted by ブクログ
行動経済学という学問をご存じだろうか?
これまでの「経済学」は定性的で曖昧なことが多かった。でも、最近は「統計学」も駆使して、定量的に経済を分析することが当たり前になってきた。
そんな基礎を作ったのが2002年にノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマン。これまでに著書も何冊か読みましたが、小難しい。。。笑
でも、この本は「ネットフリックス」など身近な事例から「行動経済学」を語っているので面白い。その中でも一番「なるほど!」と思ったのは、「子供の教育に対するインセンティブ」。
「子供に勉強をさせるのに、インセンティブとしてお金を渡すのはダメ」と思われているけど、それはあくまでも感 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p
オプション=非対称性+理性 300p
【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
鉄則をまとめる
①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従って物事をランクづけすること。
②できればペイオフに上限があるものではなく、ないものを探すこと。
③ビジネス・プランではなく人間に投資すること。つまり、キャリアを通じて6〜7回(またはそれ以上)方向転換できる人を探すこと(ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンの手法のひとつ)。人間に投資す -
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タレブ氏は奇しくも金融危機直前に『ブラック・スワン』を著しその発生を予見(そして大儲け)したわけであるが、本書『反脆弱性』は黒鳥どもの扱い方を記した本である。テーマは「反脆さ(anti-fragile)」である。例えば氷は物質的安定さを持つ一方固体としての脆さがあり気体は流動性ゆえ反脆さがある。少量の毒やストレスはむしろ体に良い、などは現実的感覚に近いだろう。タレブ氏の語る「反脆さ」は至るところに見られる。生物、経済、政治、国家などなど。変化や死を前提にしたシステムの強さ(≒反脆さ)はなかなかの哲学的な事を語っており、シリコンバレーのエコシステム然り、量子論や遺伝子工学にも共通する概念である。
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Posted by ブクログ
最近の経済学で大流行している比較対象実験(Randomized Control Trial)を用いた研究結果について詳細に記述している良書。
以下に、興味深かった点を挙げておきます。
①子どもの成績を伸ばすためには?
子どもの成績を改善しようと思うのであれば、ご褒美をあげることが何よりも大切である。ご褒美とは、何もお金だけで無い。トロフィーやチョコレートでも良い。努力に対して報酬を与えることで、子どもが勉強をするインセンティブを引き上げることができる。
②女性は男性よりも劣っているのか?
日本においても、管理職に占める女性の割合は男性のそれよりも圧倒的に低い。これは、女性が生まれながらにし -
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