望月衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「経済学」なんて名前がついているけど、ひょっとして面白い本なんじゃないか? そう思って読み始めたら、こいつががまたすこぶる付きで面白かった。
その本、「Freakonomics」。「ヤバい経済学」という日本語タイトルがついているけど、直訳するならさしずめ「怪済学」だろうか。
内容は例えば…
犯罪発生率が大幅に減少した原因は“中絶”にある。
テストでインチキをするのは(生徒ではなく)先生である。
銃のある家より、プールのある家のほうがよっぽどキケン。
KKK(ク・クラックス・クラン:アメリカの人種差別団体)の本質は暇とハケグチである。
日々のできごとの陰にひそむこのような真の姿を、「人はインセンティブで動く」というセオリーを道標として、「いい疑問」と「いいデータ」を武器として、次々と解き明かしていく。
なんとも痛快の一書。 -
Posted by ブクログ
すごくくだけた口語調の語り口になってるが、原文がどうなってるのか気になった
行動経済学かと言われるとちょっと外れてる気もするが、科学の領域に至らないトリビア的おもしろエピソード集といった感じか。 大学で行われてる心理学の実験の欠点を指摘している点はごもっともだと思った。
2人の作者の専門が何か存じ上げてないが、人から聞いた話の紹介って感じなので情報としては薄い感じがする。 有名な監獄実験はヤラセだったことも判明してるし、成層圏に亜硫酸ガスを送り込む温暖化対策も局所的な干ばつや洪水を起こす点には触れられていない
ただ、タブーなく色んな視点で何でも問題提起する姿勢は良いと思う -
Posted by ブクログ
反脆いという概念って何だろ?と手にとってみた。冒頭、「衝撃を利益に変えるものがある。変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・繁栄する。そして、冒険、リスク、不確実性を愛する。」って、ドラゴンボールの孫悟空みたいなものかと。
「第1部の反脆さとは」、「第2部 現代性と、反脆さの否定」、「第3部 予測無用の世界観」と、例えば進化、例えば歴史、例えば医療と、他にも様々なエピソードを用いて、反脆い状況の説明と素晴らしさが書かれている。本の半分くらいまでは、これは、良い本なんじゃないか?という期待のもと読み進めたが、後半から、自説に対する批判的な人への攻撃的な物言い(たぶん、デブのトニーは筆者の事なんだろう)が鼻に付く。そして、どんどん、株の取引をやった人なら知っているであろうオプション取引のロングポジションが筆者の思考のベースにあって、前半のエピソードは、それを展開した物なんだなと思ってしまい、反脆いの概念が筆者が言うように分からなくなってしまった… 情報の非対称性の連呼とか、トレーダー目線丸出しに思えるのだ。
この本やエピソードのそれぞれは成る程と思ったのは、これまでの既成事実を疑ってみる視点。ただ、反脆いというのかそれは?と。
概念理解なんてどうでも良くて、うまいことやれや!って言うのが、デブのトニーのスタイルなんだし、まあ、読んだ人が、良いとこどり出来れば筆者の主張の通りなんだろう。
筆者は、ナシーム・ニコラス・タレブ氏で、肩書きは、哲学者と名乗っている模様。もとはトレーダー。
文書から滲み出る自己中心的な性格から、編集者のアドバイスも聞かなかったんだろうし、翻訳者も大変だったんだろうと推察されます。
善か悪か、右か左か、白か黒かみたいな概念がベースになっていると、一旦悪い方に倒れたんだけど、結果、良い方向になった的な、ダイナミックな概念として”反脆い”という言葉で定義してエピソード満載にしたところがこの本の価値?
この「反脆い」、日本語だと、「雨降って地固まる」、「転ばぬ先の杖」、「七転び八起き」などいくつもの表現があるように思える。
下巻に入り始めたが、同じ事を他の章で書いてるから読まなくて良いと筆者が言う第5部は、エピソードを読んでみると、それって運動量の考え方だと自明すぎない?と思ったり、なんか違和感あったけど、ページ数も上巻より少ないので、一応最後まで読んでみるつもり。