永井紗耶子のレビュー一覧
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ネタバレ冒頭からわけありな始まりなのですが、連作短編集でもあるので、いろんな人々が出てくる事件を利一と十和が解決していくのはとても面白くて、楽しく読むことが出来ました♪
私は第一話の『麻の葉の文様』と第三話の『更紗の文様』が好きです。
『麻の葉の文様』は子供ができない武家の跡取り娘・奈緒が、夫と他の女性の間に子をなしてもらうのですが、それがこじれてしまいという物語です。
当時の武家にとって、子供ができないというのは大問題でしたでしょうし、貧しい家に仕送りをするためにその役目を引き受けたお豊も貧しい家にいる兄弟たちのためにというのが切ないです……。
その中で安産を祈願した肌着を奈緒が下手であり -
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購入済み
語り口がいい
江戸下町のキップの良い語り口が。江戸下町の風俗を臨場感あふれる様子で描きだしている。一見 単純な仇討の話が、いろいろな語り手によって徐々に真相が明らかになってゆくという、芥川龍之介の藪の中を思い起こさせるような、巧みな展開になっている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ★3.5
ある1夜に行われたあだ討ちについて 見た人に話を聞くとそれはなんと見事なあだ討ちだったという 様々な人物に当時をインタビューしていきながら見えてくる謎は一体…?
みたいなあらすじ
人物描写はすごく良くて、人の生き様や葛藤や心の揺れ動き方は目頭が熱くなること間違いない
ただ残念なのが設定の甘さというか1章時点でオチまで読めてしまう裏切りの無さ 王道とは違って話のオチが読めやすすぎた。 物語の中で1人は嘘偽りない存在のはずがこのせいで全員がフィクションのように感じられて残念だった…
なんであだ討ちの話をインタビューすることになったのか その設定だけは違和感ないものを用意してほし -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の感想とは直接関係ないのだが、ちょうどこの本を読む直前に歌舞伎座に歌舞伎を見に行き、赤姫の演目を見たのに加えて、通り道で現在の木挽町も見たので、どことなく親近感を持って読んだ。赤姫の姿をして作兵衛の前に現れて、振袖を脱ぎ捨て、白装束になる菊之助の姿に、歌舞伎で見た赤姫の姿を重ねて見ることができたので、まさに、仇討ちという芝居のイメージがよく湧いた。
うちの母は、とてもいい話だったと絶賛していたのだが、よくできたいい話過ぎて、やや冷めて読んだ感じではあった。悪所と言われる芝居町に流れ着いた人たちの、それでも温かい人たちに支えられて生きている様に、どの程度、共感して心温まるかで、読み進み具合が変