永井紗耶子のレビュー一覧

  • 灯台を読む

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    作家さん達が全国18か所の灯台を巡り、紹介する紀行文。島国である日本人は古くから海と共生してきたが、現在のような西洋式灯台が建設されたのは明治維新以降になってからだという。風の吹きすさぶ岬の突端でポツンと立ちながら必死に灯を届ける様子は、孤高であり浪漫を掻きたてられる。
    近代日本の文化遺産として、灯台が見直されつつあり、各地域では新たな観光資源となっている。各地に旅行に行く際に、灯台へふらりと寄ってみるのも楽しそうだ。私の地元の灯台も紹介されていたので、まずはそこから訪問したい。
    また、どの作家さんも『喜びも悲しみも幾年月』という映画について言及されていた。近代日本を支えた誇りある灯台守という

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    2025年02月11日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    11代将軍家斉といえば、側室数十人、子供も五十数人。庶民の生活苦をものともせず、遊蕩に耽っていたことで有名だが、その頃の大奥の物語。
    将軍お手つきの者を「汚れた方」というのだが、そうではない「お清」たちのお仕事小説集。
    さすが時代小説に造詣の深い著者の作品なので、当時の大奥のしきたりなどを読んでも説得力もあり、それを知る楽しみもあった。
    大奥に入るいきさつなど、当時も生きづらかった女性たちが、大奥に入ることで、自分の生きる道を見つけていく前向きな話が多く、読後感もよかった。
    高貴な方たちが飼う猫が、大奥の中を歩き回る「ねこめでる女」が一番好きだった。

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    2025年01月21日
  • どうした、家康

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    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

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    2024年11月09日
  • とわの文様

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    ネタバレ

    期待以上に面白かった。文体も読みやすいから、サクサク進むし。十和が体術習ってて強くてかっこいい守られる主人公じゃないところが気に入った。あと、お母さんがどうなったのかとか謎が残るまま終わったけど、続きは出るのかな?

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    2024年10月08日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    試しにと手に取り、小さなお話がいくつもあり、大作ではないと期待せず読んでみた。読み始めてみると、大奥の習わしに好奇心が動かされ、さらには一つ一つの話の温かさに涙がこぼれそうになった。読んでいると心がほぐされるような感覚でとても読み心地が良かった。面白楽しかった。

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    2024年09月26日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    朝井まかてさんの残り者の解説に、おすすめとあったので読みました。
    残り者よりももっと読みやすいお仕事小説でした!

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    2024年08月07日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    大奥を舞台にしたお仕事小説。
    面白かった!!

    女性同士のドロドロ感はなくて、職業人としての様々な女性たちのお話。
    爽やかな読後感のものが多かった。

    現代の働く女性に通ずる部分も多くて、読んでいて元気になれる作品。

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    2024年05月27日
  • 横濱王

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    ネタバレ

    幸せになるには覚悟がいる。噛み締めなければいけない言葉だと思った。

    お蝶さんのラストは悲しいけど、お蝶さんらしいとも思った。ちゃんとすれば貴婦人ぽくも出来るのに、好きに飾った自分の店で好きなように生きて、好きなように逝く。でも瀬田は、生きてて欲しかったんだね。
    Love me or leave meを聴いてみたいと思う。

    どん底でも、そこを這い抜けて生きていく。

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    2024年05月26日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    吉原花魁のむくろを金四郎が見つけたところから物語りは始まる。江戸時代の身分制度のしがらみに苦しむ人達。浮世絵師らと共に真相に迫って行く金四郎も又旗本の身分でありながら芝居小屋の笛吹き見習いとして長屋で暮らしている。東山裁きは有名だがそれは後のこと、この話はまだ若い金四郎の物語。

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    2024年05月06日
  • 横濱王

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    横浜で荷物運びをしながら幼い妹と暮らすシュウ。
    9月1日の関東大震災で妹を失ったシュウは大人になり青年実業家として海外を周っていたが、原田三溪に出資をしてもらう為、周辺を調べ始めついに本人に会うことになる。己の王になりなさい。その言葉で自分の心と向き合い始める瀬田。今の横浜の街と比べながら読むとぐっと惹き込まれる。

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    2024年05月04日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    ネタバレ

    旗本の息子でありながら、訳あって歌舞伎森田座で、笛方が見習いとして町に暮らしている遠山金四郎。

    早朝の田んぼで花魁の骸をみつけ、花魁殺しの下手人探しをする羽目になる。

    真相を探る金四郎。
    関わった人々の知られざる過去が明らかになり、自分自身の境遇と重なる部分を感じた金四郎は苦悩する…。

    江戸の町人達の生活の様子が色鮮やかに描かれており、時代物好きな私としては大変楽しめた。

    あの遠山の金さんの若かりし頃のお話。
    名奉行と言われる所以が少しわかったような気がします。

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    2024年03月12日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    著者の小説は”木挽町のあだ討ち”からの2冊目。
    今回も芝居小屋の”森田屋”は出でくるけど話し登場人物はまったく違う。
    金四郎(武士だけど、実家をを出て町人として”芝居小屋の笛吹の見習い”)が正面向いて刺されて死んでいた遊女の雛菊の死の真相をたどっていくというもの。
    この時代の女性っていくら武士の地位にあっても両親が亡くなって家が没落してしまえば遊郭に売られていってしまって
    死んだあとも遊女ってことで簡単に葬られてしまうなんてね。
    その心中しそこねた男(雛菊のただの客のひとり)死にたい男と刀で人を刺殺したい男の間をこの金四郎の活躍でどうにか収めるという話し。
    絵描きの国貞や金四郎を預かる南畝先生

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    2024年02月23日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    良書。
    作者、映画やドラマの脚本が書けそう。上手い。
    江戸時代って、三方よしの人才が数多くいた。今の政治家、実業家に見習ってほしい。

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    2024年02月23日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    大奥のお話といえば、なんだかドロドロの人間関係のお話というイメージがありましたが、このお話は、全く異なる視点で書かれていて、とても面白かったです。女性でありながら、様々な立場で精一杯生きる逞しさが生き生きとユーモラスに描かれていました。こういうお話いいなあ〜

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    2024年02月11日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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     江戸の商業に革命を起こし途上で消えた男、杉本茂十郎。想像以上に面白く、あっという間に読み終えてしまった。私自身、ものを作らない業界で働いている関係で、商業・金融の果たす「繋ぎ」の価値について考えさせられた。
     栄光と没落、後半は陰ってばかりなのにどこか爽やかなのが印象的。茂十郎が残した遺産は多々あれど、その後の商業界は狐狸が跋扈し混沌としていくという点が幕府への皮肉としてそう思わせるのかもしれない。初めて作者だったが、人となりや心情を描くのが非常に上手だと感じた。一方で彼女らしさを感じられなかったので、他の作品で見つけられることを期待したい。

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    2023年12月02日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    ドロドロの大奥ではない、お清たちの日常。
    大奥に入るまでの経歴や背景はみんなそれぞれだけど、お手つき以外で上り詰めていこうとする気構えが見ていて気持ちいい。

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    2023年09月27日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    するするっと読める短編集

    大奥と言えば、愛憎蠢くドラマがあの壮大な音楽で浮かぶがこれは、そういうこととは無縁のお仕事小説

    江戸時代好きな私は今まで幾度となく
    この時代に生まれたら、煮売屋や小間物屋の
    おかみさんになりたいと思っていたがこの本を読んだら
    奥勤めも素敵と思えた
    いまさらながら、大奥とは女性が活躍でき笑って過ごせる職場なのだと知った
    いつの時代も、女性はたくましく、考えたり委ねたりしながら笑って働いていることが素晴らしいんだと思えた

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    2023年09月17日
  • とわの文様

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    冒頭からワケアリで始まる…

    十和の両親のどちらかは身分が高いんだろうなー
    律さんはそこにいるんだろうな…
    いやー続きが気になるっ!

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    2023年09月11日
  • 横濱王

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    青年実業家が出資を得る為に大富豪のスキャンダルを探して実在の人物らを訪ねて周り身辺を探る、と言う前半。主人公の幼少期からと戦後まで、富豪と関わる事での心の変化を描いた後半。横浜の三溪園を作った原三溪の物語。面白かった。

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    2023年08月26日
  • 華に影 令嬢は帝都に謎を追う

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    ネタバレ

    ひとの思惑をうまく拾う狸が裏で画策して、自分の手を汚さずにみんなを幸せに導く話ですが、読んでいて斗輝子や怜司とぐぬぬとなります。

    大狸が強すぎて、今のところ太刀打ちできない、ぎゃふんと言わせたい。いつか斗輝子が成長し、闘って勝つところが見たいです。狸のやり方よりもっと綺麗にまとめる方法を見つけてやってほしいです。
    怜司もころころと転がされ、またこのあと斗輝子と一緒になりそうなのでまた転がされますねきっと。

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    2023年08月12日