永井紗耶子のレビュー一覧

  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    試しにと手に取り、小さなお話がいくつもあり、大作ではないと期待せず読んでみた。読み始めてみると、大奥の習わしに好奇心が動かされ、さらには一つ一つの話の温かさに涙がこぼれそうになった。読んでいると心がほぐされるような感覚でとても読み心地が良かった。面白楽しかった。

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    2024年09月26日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    朝井まかてさんの残り者の解説に、おすすめとあったので読みました。
    残り者よりももっと読みやすいお仕事小説でした!

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    2024年08月07日
  • きらん風月

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    風流人と朴念仁のスリリングな会話、楽しい。「暇にあかせてようけ本を読んで、物を書いて、頭でっかちになっている世のはみ出し者」文人墨客。社会にゆとりなくなっている現代ても棲息出来てるかな。「耐え忍んだかて禄は増えない。とは言え、ただ怠けるのも、それはそれでしんどい。せやから楽しいことをせい。それはいずれお前を助けてくれる」「世の中の大半の揉め事は振り上げた拳の下ろしどころを見失うことで起きる」「死ぬまでの暇つぶしみたいな生き方はしなさんな。そんなに人生は短うない。楽しく生きたらええねん」結局、埋火は役割り果たせたのか、モヤモヤ残った。

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    2024年06月13日
  • きらん風月

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    「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」で有名な松平定信は隠居し、今はお忍びの旅の途中。家臣に案内されて、日坂宿で煙草屋営む浮世絵師であり戯作者でもある栗杖亭鬼卵(りつじょうていきらん)を身分を隠したまま訪れる。規律正しい社会を目指した定信の問いに、鬼卵は自由人として生きて来た来し方を語ります。
    面白い設定です。堅いながら苦言に耳を傾けることができる定信。それを支える家臣。それに対し、木村蒹葭堂をはじめ丸山応挙、上田秋成、海保青陵といった多くの文人賢者に支えられ、自由人として生きて来た鬼卵は、定信の政策に苦言を呈しながら自分の半生を語ります。
    人物も良いですね、みんな綺麗に個性が

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    2024年06月07日
  • きらん風月

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    寛政の改革の松平定信と栗杖亭鬼卵。
    この時代の生きる苦しさを描きつつも読後感は良かったです。
    「世は意のままにならぬもの。…さすればこそ、時に風月を愛で、詩文や物語を読んで思いを馳せて楽しみ、日々の憂さを晴らすのです。そして明日を生きる力にする。」
    ほんとにその通りです。

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    2024年05月28日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    大奥を舞台にしたお仕事小説。
    面白かった!!

    女性同士のドロドロ感はなくて、職業人としての様々な女性たちのお話。
    爽やかな読後感のものが多かった。

    現代の働く女性に通ずる部分も多くて、読んでいて元気になれる作品。

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    2024年05月27日
  • 横濱王

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    ネタバレ

    幸せになるには覚悟がいる。噛み締めなければいけない言葉だと思った。

    お蝶さんのラストは悲しいけど、お蝶さんらしいとも思った。ちゃんとすれば貴婦人ぽくも出来るのに、好きに飾った自分の店で好きなように生きて、好きなように逝く。でも瀬田は、生きてて欲しかったんだね。
    Love me or leave meを聴いてみたいと思う。

    どん底でも、そこを這い抜けて生きていく。

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    2024年05月26日
  • きらん風月

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    若い頃に経験した武士に対する理不尽な思いをずっと抱えて、何者にもなることができない焦りも抱えながらも、多くの心優しき人や愛する者との関わりで、悲しみや挫折を乗り越えてきたのだな、最後は何者かになれたのだなと思いました。

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    2024年05月12日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    吉原花魁のむくろを金四郎が見つけたところから物語りは始まる。江戸時代の身分制度のしがらみに苦しむ人達。浮世絵師らと共に真相に迫って行く金四郎も又旗本の身分でありながら芝居小屋の笛吹き見習いとして長屋で暮らしている。東山裁きは有名だがそれは後のこと、この話はまだ若い金四郎の物語。

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    2024年05月06日
  • 横濱王

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    横浜で荷物運びをしながら幼い妹と暮らすシュウ。
    9月1日の関東大震災で妹を失ったシュウは大人になり青年実業家として海外を周っていたが、原田三溪に出資をしてもらう為、周辺を調べ始めついに本人に会うことになる。己の王になりなさい。その言葉で自分の心と向き合い始める瀬田。今の横浜の街と比べながら読むとぐっと惹き込まれる。

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    2024年05月04日
  • きらん風月

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    高校の時、私は日本史の歴史の授業ではいつも睡魔に襲われていた。その結果、歴史上の人物が時代ごとに区分できていない。
    主人公の鬼卵は転居を繰り返しながら、様々な文化人と出会い記録を残していく。
    日本史を熟睡で過ごしていたので、松平定信と上田秋成が同じ物語の中に登場するのに驚いた。
    本を読むことは、知識を蓄えていくことなんだと実感した。

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    2024年04月19日
  • きらん風月

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    江戸時代、文政年間に大阪に生まれ、のちに静岡に住んで東西の文化を繋いだと言われる浮世絵師、戯作者の栗杖亭鬼卵(りつじょうていきらん)のお話を、松平定信との邂逅という設定で紹介する。定信との、生き方の違いを対比させた最後に、唸った。定信でさえ敵わぬ粋人であった。

    常に人との繋がりの中に身を置き、自身も人をつなげる書「東海道人物志」を著す。当時の文化人を紹介する本だ。
    浮世絵や戯作者としても、文人としても優れた鬼卵は、人を紹介するにも信頼を得ていた。

    これからも注目の作家さんです。

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    2024年03月25日
  • きらん風月

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    江戸中期の実在の文化人栗杖亭鬼卵と天下人の松平定信との出会いの物語。
    旧東海道を歩いた時の記憶が甦り、日坂の宿、小夜の中山、掛川城、三河吉田と馴染み深い土地の名前に更に興味深く読みました。
    現代は新幹線で東京〜京都を2時間半で行き交い、メールでやり取りする世の中。
    反して主君が悪くても物申すことも出来ない昔の世(今は物申しても届かない?)
    でも、昔も今も文化を楽しむ庶民は大勢おり、世の中も文化のおかげで成り立っている様なところもあるのではないかと、読書好きの自分は面白おかしく読みました。
    時代小説は苦手ですが、直木賞受賞作も読んでみたいです。

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    2024年03月22日
  • きらん風月

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    小さな煙草屋『きらん屋』で、栗杖亭鬼卵の来し方に耳を貸すことになった松平定信。政や裏金、専横な君主…庶民を窮屈にする世は相も変わらず。セリフに風刺を盛り込む技は秀逸。胸がすく。木端や夜燕、秋成に応挙、シャベッテルとダマッテル…温かくて明朗闊達な人々に魅了された。

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    2024年03月13日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    ネタバレ

    旗本の息子でありながら、訳あって歌舞伎森田座で、笛方が見習いとして町に暮らしている遠山金四郎。

    早朝の田んぼで花魁の骸をみつけ、花魁殺しの下手人探しをする羽目になる。

    真相を探る金四郎。
    関わった人々の知られざる過去が明らかになり、自分自身の境遇と重なる部分を感じた金四郎は苦悩する…。

    江戸の町人達の生活の様子が色鮮やかに描かれており、時代物好きな私としては大変楽しめた。

    あの遠山の金さんの若かりし頃のお話。
    名奉行と言われる所以が少しわかったような気がします。

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    2024年03月12日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    著者の小説は”木挽町のあだ討ち”からの2冊目。
    今回も芝居小屋の”森田屋”は出でくるけど話し登場人物はまったく違う。
    金四郎(武士だけど、実家をを出て町人として”芝居小屋の笛吹の見習い”)が正面向いて刺されて死んでいた遊女の雛菊の死の真相をたどっていくというもの。
    この時代の女性っていくら武士の地位にあっても両親が亡くなって家が没落してしまえば遊郭に売られていってしまって
    死んだあとも遊女ってことで簡単に葬られてしまうなんてね。
    その心中しそこねた男(雛菊のただの客のひとり)死にたい男と刀で人を刺殺したい男の間をこの金四郎の活躍でどうにか収めるという話し。
    絵描きの国貞や金四郎を預かる南畝先生

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    2024年02月23日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    良書。
    作者、映画やドラマの脚本が書けそう。上手い。
    江戸時代って、三方よしの人才が数多くいた。今の政治家、実業家に見習ってほしい。

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    2024年02月17日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    大奥のお話といえば、なんだかドロドロの人間関係のお話というイメージがありましたが、このお話は、全く異なる視点で書かれていて、とても面白かったです。女性でありながら、様々な立場で精一杯生きる逞しさが生き生きとユーモラスに描かれていました。こういうお話いいなあ〜

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    2024年02月11日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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     江戸の商業に革命を起こし途上で消えた男、杉本茂十郎。想像以上に面白く、あっという間に読み終えてしまった。私自身、ものを作らない業界で働いている関係で、商業・金融の果たす「繋ぎ」の価値について考えさせられた。
     栄光と没落、後半は陰ってばかりなのにどこか爽やかなのが印象的。茂十郎が残した遺産は多々あれど、その後の商業界は狐狸が跋扈し混沌としていくという点が幕府への皮肉としてそう思わせるのかもしれない。初めて作者だったが、人となりや心情を描くのが非常に上手だと感じた。一方で彼女らしさを感じられなかったので、他の作品で見つけられることを期待したい。

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    2023年12月02日
  • 華に影 令嬢は帝都に謎を追う

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    明治39年、帝都東京。
    千武男爵家の令嬢、斗輝子は、祖父・総八郎の言いつけにより、黒塚伯爵家での夜会に、名代として出席した。

    しかし、その夜会の最中に、黒塚伯爵が、何者かにより、毒殺された。

    当時、黒塚伯爵との間に、色々と、蟠りが有ると噂されている、千武男爵が疑われた。

    斗輝子は、千武家の名誉のため、書生の影森怜司と共に、事件の真相を調べ始める。

    そして、見えてきたのは、身分に縛られ、ままならぬ生き方を余儀なくされた人々の、悲しみが・・。

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    2023年11月28日