永井紗耶子のレビュー一覧

  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あとがきにもあった「己のことを、醜いし、御末だし、と卑下しているのは謙虚なようでいて、その実とても楽なのです。醜かろうと、身分が低かろうと、それでも己にできる精一杯をやると決めてみると、そのための道が見えてきます。(中略)恥をかくことは、さほどのことではありません。恥をかくやもしれぬと怯えていることこそ、苦しいのだと、私はそう思います。」

    この言葉は現代にも通じるし、自己肯定感が低い自分にはグッときて今後の指標にしたいぐらいだなと思いました。

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    2023年01月09日
  • 木挽町のあだ討ち 無料お試し版

    購入済み

    語り口がいい

    江戸下町のキップの良い語り口が。江戸下町の風俗を臨場感あふれる様子で描きだしている。一見 単純な仇討の話が、いろいろな語り手によって徐々に真相が明らかになってゆくという、芥川龍之介の藪の中を思い起こさせるような、巧みな展開になっている。

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    2023年01月01日
  • 木挽町のあだ討ち 無料お試し版

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    細かく詳しい描写

    少し昔の時代の香りがする場所を舞台として繰り広げられる、父の命を奪われた菊之助による逆襲のストーリーです。特徴的なのは、当時の芝居小屋運営に携わる各種専門職人たちの描写が、それぞれかなり緻密かつ個性的に表現されている点だと思います。衣装係など完全なる裏方で支える人にもスポットを当てています。

    #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2023年01月01日
  • 横濱王

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    原三渓と言う人物も、有名な庭園のことも全く知りませんでした。今はこれだけの資産家はなかなか現れないと思うし、ただの資産家だけではない、彼の人性がとても面白かった。

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    2022年07月21日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    テレビドラマの大奥を見たことがあるので、情景が想像しやすかったし、求めていた大奥の雰囲気を味わうことができた。

    本書は、それぞれの登場人物の多種にわたる役職や立場に沿って、ひとつの物語が生まれているという感じで、実際に大奥で働いている様子の内容は少し薄めな気がする。でもストーリーはどれも濃く良かったので、大奥という舞台で読み応えのある登場人物に共感しながら物語を楽しめる、という点が個人的には本書の魅力であると思う。

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    2022年05月13日
  • 帝都東京華族少女

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    華族の世界の煌びやかでありながら息苦しい感じが描かれていると思う。斗輝子さんのキャラクターが好きなので続編とかあればいいな

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    2020年11月22日
  • 横濱王

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    ハマっ子は読むべし。

    横濱に生きた魅力的な人物を描いた歴史小説。

    曾祖父が横濱で生糸貿易をしていたので、私小説のように個人的にも当時に思いを馳せることができた。

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    2020年08月24日
  • 帝都東京華族少女

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    お嬢様と書生さんの探偵もどきの話と思ったら・・・。利権と私怨がいりくんで予想外の真相だった。面白かった。

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    2015年01月25日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白いね、昔の都築道夫のなめくじ長屋の如く、芝居小屋の面々の人生の背景が良すぎて生き生きしているものだから、今回の『芝居』がどうにも≪当たり≫だね、筋書きを描くのも楽しくて仕方がなかったんじゃないかw
    仇討は儒教(特に朱子学)の影響が強く、「父の讎は与に天を戴かず」という考えが背景にあり、主君の仇(赤穂事件など)は例外的に美談化されましたが、血縁ベースの親子仇討ちが最も自然で頻出する形でした、でも卑属の手(目下の者が目上の者の敵を取る)ではなく「親が子の仇を討つ、夫が妻の仇を討つ」というケースは許されないんだよね、儒教ってむずい

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    2026年06月06日
  • 青青といく

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    生きるとは何か。人とは何か。いつか迎える死に向かって、何を成すか。難しいけれど少しわかるような感覚を得た作品。

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    2026年06月01日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ★3.5
    ある1夜に行われたあだ討ちについて 見た人に話を聞くとそれはなんと見事なあだ討ちだったという 様々な人物に当時をインタビューしていきながら見えてくる謎は一体…?
    みたいなあらすじ
    人物描写はすごく良くて、人の生き様や葛藤や心の揺れ動き方は目頭が熱くなること間違いない

    ただ残念なのが設定の甘さというか1章時点でオチまで読めてしまう裏切りの無さ 王道とは違って話のオチが読めやすすぎた。 物語の中で1人は嘘偽りない存在のはずがこのせいで全員がフィクションのように感じられて残念だった…
    なんであだ討ちの話をインタビューすることになったのか その設定だけは違和感ないものを用意してほし

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    2026年05月17日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    中盤あたりから一気に面白くなり、読み終わりはすっきり爽やか。想像以上に軽快で爽快でにんまり。
    タイトルも含め、様々なことが「なるほどね!」と腑に落ちる。読みやすく、江戸っ子感?もあり、エンタメ感抜群。
    これが木挽町で実際に歌舞伎になっているというエピソードも含めて興奮。演劇界もにくいことするなあ。

    あと、これくらいのライトさでも直木賞や山本周五郎賞は貰えるのかと思うと、時代が進んでいるなあと思った。何様だ。

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    2026年05月10日
  • 青青といく

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    面白くないんだな。墓の話が何度もくり返されたりが鬱陶しく感じてしまうし、言葉の選び方にも違和感が所々。やはり合わないのか。

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    2026年03月23日
  • 帝都東京華族少女

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    ネタバレ

    2026/1/28
    このタイプのお嬢さんそーでもないねんな。
    最後はまだ好感持てたけど。
    お嬢さんに限らず、終始そーでもないねんなぁが続いた。
    キャラ重視タイプなので、この人好き!がないとはまりにくい。
    ミステリ要素は薄く、女性の人権がない時代に虐げられた女のなんや重めのテーマの話。
    私そういうのええねん。娯楽が欲しいねん。

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    2026年02月01日
  • きらん風月

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    詳しくないので、べらぼうを見てなかったら本当にちんぷんかんぷんだった思う。
    知識がないとあまり楽しめないかもしれない。

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    2026年01月27日
  • 秘仏の扉

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    フェノロサと岡倉天心のことは知っていたけれど、彼らのプライベートなこととか、時代背景など物語として俯瞰出来てよかった。
    法隆寺の救世観音を巡るそれぞれの人々をオムニバスに描いていてストーリーは面白かったけれど、それぞれが重なり合った最後の落とし所に深みがあまり感じられなかった。
    朝ドラ『バケバケ』の時代とも重なり、日本の文化に魅了された西洋人たちと明治の人々の交わりを知れたのはよかった。
    自分を取り巻く社会、価値観が加速度的に変化する現代の私たちが日本の文化をどう位置づけ守り、芸術そのものに関わっていくか考えたいと思った。

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    2025年12月28日
  • 秘仏の扉

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    ネタバレ

    廃仏毀釈に象徴される明治初期のアイデンティティー喪失時に『秘仏』に関わった六人は人生における何かの扉を開けてしまった・・・法隆寺夢殿救世観音像という千年の秘仏が坐す厨子が開かれた明治、欧米人と日本が交わる時代の変動は物語として興味深いが、秘仏開陳の場に立ち会った人それぞれの人生を繰り返し見るのは2~3人で食傷気味だったことは内緒
    ①写真家小川一眞②宮内庁図書頭(臨時全国宝物取調局委員長)九鬼隆一③法隆寺住職(代表)千早定朝④取調局委員アーネスト・フェノロサ(外国人資産家ビゲロー)⑤宝物調査責任者(その1)岡倉覚三(天心)⑥古器旧物保存方人町田久成
    結構人間味あふれる俗人ばかりで時代がそうなさし

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    2025年12月21日
  • 秘仏の扉

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    2025.11 自分も仏像見るのは好きで、仏像見るときには色々な思いに馳せるのでこの小説はすっと世界観に入り込むことができました。

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    2025年11月16日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    目的の為には手段を問わない、テロリスト・革命家等々、皆正義を信じて行動するが、病むにやまれぬ思いが極端な手段を取るのであろう、必死に抗う本人とは違って傍目で見ている者には合理的な解釈を刷る事が難しい
    衰退する菱垣廻船問屋の窮状を株仲間創立による流通コントロールが産みだす冥加金をつかい、政治の不備を商いが補う心意気の主人公、永代橋崩落や薩摩藩・中野石翁らによる金の力の腐敗という時代の景色を独りの男の生きざまに結びつけて描いている

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    2025年09月18日