永井紗耶子のレビュー一覧

  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    木挽町の人々があの日の仇討ちについて語る中で、その語り手自身の生き様についても詳らかにされており、名言続出。フレーズをメモする手が止まらなかった。
    また、各々の舞台との向き合い方も描写されており、とにかく作者さまの舞台芸能への愛を感じた。
    さらに読後感も良く、この本を手に取った時の印象とは打って変わって、前向きな気持ちになれた。

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    2026年04月18日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    面白かった。
    映画が良かったから原作を読んだけど登場人物の背景が深く書かれてて良い。個人的には久蔵のエピソードが一番好きだった。
    原作→映画の人はちょっとこの辺りの深掘りのない感じが気になるのかなと思ったり思わなかったり。

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    2026年04月17日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    前半は江戸時代の群像劇とも言えるのかな?
    個人的には市井の人々の群像劇といえば奥田英朗だと思っていたが、こちらは江戸時代ということで知らない世界が広がっていた。

    おしゃべりな奥さんの語りは短文でテンポよく書かれていたり、語り手が変わるたびに文章の雰囲気も変わって飽きさせません。その総決算が、ラストの菊之助から総一郎への語りになっています。
    井の中の蛙では理解できないこと、現代でもたくさんあるなあ。

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    2026年04月17日
  • 青青といく

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    ネタバレ

    海保青陵という人を、この小説で初めて知った。
    江戸時代の封建制に似合わない、自由で柔軟な考え方を持つ。藩の縛りを解いて、経済を活発にする手立てを考える、経営コンサルタントのような人だ。
    こういう人に、武士の勤めができるはずがないし、商家の主人にも向いてはいない。その人生は、彼が亡くなった後に明らかになる・・・。

    最後の弟子となった弥兵衛は、16歳。弓を商う家の跡取りだが、弓職人も、商売も苦手で、海保青陵に惹かれていき、弟子となる。海保の死後、兄弟子の暁鐘成とともに、師が世話になった知人を訪ね歩く。その様子はちょっとした、弥次喜多道中のようだ。弟子たちは、海保青陵を知るにつれ、一つの謎に突き当

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    2026年04月16日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画よりも深みがあった。登場人物それぞれに芝居小屋に流れつく前の人生があり、いつまでも心の中に残る人がいる。その経験によって彼らは菊之助と作兵衛を助けることを決める。映画では、ここが割愛されているような雰囲気でもの足りなかった。
    モノローグ形式なので、主人公というか、物語を中心になって追いかけている人物の影が見えない。映画では柄本佑が演じていた。何かを隠している芝居小屋の者たちの独白がパズルのようにハマっていって、最後はあだ討ちを成し遂げた菊之助本人の口からことの顛末が語られる構成も面白かった。

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    2026年04月16日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討ちあり。

    あれは忘れもしない二年前の睦月の晦日。雪の降る晩のことでございます。

    あーもう最高でございます!
    すべての話が繋がって、繋がって、あー、良かった。

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    2026年04月15日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初は短編集だと思ったが、最後はまさかの逆転劇で、読み応えがあった。
    また、1つひとつの章は、語り口調でありながら惹き込まれる内容でそれぞれの話も集中して読むことができた

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    2026年04月14日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    【356冊目】直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞とのこと。獲得した賞だけで「エンタメ感ありつつ、胸にぐっとくる人間ドラマを描く作品」だろうと予想がつきます。

    はい、大好物です。

    読みました。


    はい、大好きでした❤️笑


    まず、とにかく語り口が最高でした。冒頭では、木戸芸者であり元幇間でもある男性による、ちゃきちゃきの江戸っ子節の語りが繰り広げられます。その小気味よいリズムが脳内で心地よく再生され、気づけばどんどん読み進めてしまいました。
    その後も複数の登場人物による一人称の語りが続いていくのですが、どうしてこうも見事に語り口を書き分けられるのか…!よく読めば直接話法が突然出てきたりと不

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    2026年04月15日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    人に”階段”なんてあってたまるかと思った。一生懸命に生きているんだよ、それでよし──と思わせてくれた。
    まっすぐ自分の忠義を尽くす人たちが、救われる世界であってほしい。どんな時代でも。

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    2026年04月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    控えめに言って最高だった!!
    読み逃さないでよかった。
    木挽町での仇討ちの顛末を聞いて回る若いお武家さま。
    仇討ちを果たして国元に帰った菊之助を知る木挽町のみんなが生き生きと温かい。
    みんな、父の仇を求めて江戸にやってきた菊之助が大好きなんだな、とすごく伝わってくる。
    そんなみんなの来し方も併せて語られる。
    あぁ、そういうみんなだから、なおのこと、菊之助を大事に思うんだ、と。
    読み終わって、映画のキャストを確認して、見逃したのがつくづく惜しまれる。TVで放送されたらきっと観る。

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    2026年04月11日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    噂に違わず面白い。物語の筋は概ねかなり最初の方で察しが付くが、それでも面白い。歌舞伎小屋である森田座の様々な職種の人たちがそれぞれ一章ずつ、あの日目撃した仇討ちと、仇を討った若き侍菊之助との交流を語る。その語り口やエピソードが面白い。江戸っ子の暮らしぶりや粋を存分に味わう作りになっている。侍と町人のそれぞれの哲学、その境界をふわりと渡った元武家の人間たちの信念、そして役者小屋で暮らす人間たちの矜持。いいねぇ。あだうち、ね。映画もみなくちゃ。楽しみ。

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    2026年04月11日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画が最高に面白く、原作を読んでみた。
    映画で描ききれない芝居小屋の役者達の生い立ちがわかり、悪所と呼ばれる中で、役者の矜持を持って誇り高く生きる彼らのバイタリティを感じる。
    武士の論理に縛られる菊之助と作兵衛との対比。
    痛快な結末まで、一気に読めた。
    これぞ直木賞!

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    2026年04月11日
  • 秘仏の扉

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    昨年奈良旅行に行き
    法隆寺愛に溢れたガイドさんから
    2時間濃いぃ案内を受け、
    飛鳥の風を感じて本当感動しました。
    本著に登場する秘仏、救世観音は残念ながら公開時期ではなかったので拝見できませんでしたが
    宝物館で百済観音にはお会いできました。
    百済観音も目の前にすると畏怖というか、ほんとなんとも言えない気持ちになり、しばらく動けなくなりました(語彙が、、)

    そんな法隆寺にこんな苦境の時代があったなんて、、
    日本史で「廃仏毀釈」という言葉を教わった記憶はありますが
    1300年?の歴史ある法隆寺のようなお寺にまでその塁が及んでいたとは全く知りませんでした。

    秘仏開帳に関わった六人の男たちの話がオ

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    2026年04月10日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    また好きな作家さんが一人増えた。芝居町での仇討ちから物語が始まり、多くの証言者たちの証言により真実が少しずつ明かされていくその展開はミステリーの様相も感じさせて圧巻です。
    そして、証言者たちの人生のエピソードも丁寧に描かれていてそこに人情やら義理堅さやらを感じる。最後の種明かし、本当の仇討ちを成したところまで読むと「よかった!素晴らしい、見事な本懐を遂げた!」と唸ってしまいました。
    ただの仇討ちではない、あだ討ち!
    まさに素晴らしい時代小説でした。

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    2026年04月09日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    面白かった! 映画が良かったので 原作も読んだ。より芝居小屋の人達の人柄、それまでの暮らしがわかり 菊之助を思う気持ちがみんな温かく優しくて筋書きが面白かった。

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    2026年04月09日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    タイトルの回収が気持ち良い!
    章毎に、登場人物が聞き手に語りかける手法が面白い。映画版を先に観て、なぜ芝居小屋の大人たちが菊之助にこんなにも優しいのか、示唆はされるけれど、あまり腑に落ちなかったのが、それぞれの来し方が描かれることでより納得できた。
    誰しも内側に闇や泥を抱えていて、それでも、だからこそ人に親切にできる。人は信じるに値すると思わせてくれる温かい物語だった。

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    2026年04月09日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    悪所で生きる人たちのオムニバスとしても面白かったし、連続したストーリーとして、最後に生きてくるのもよかったです。

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    2026年04月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    同じひとつの仇討事件を、目撃者たちがそれぞれの視点や立場から語っていきます。語り手がみんな江戸の芝居小屋関係者ということもあって、軽妙洒脱な語り口が心地よく、リズミカルで読みやすかったです。読み終えて本を閉じたとき、表記の違いに気づくとウホっとなります。

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    2026年04月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    大傑作。本当に面白すぎて聴くのを止められなかった。江戸時代の時代小説×ミステリーという構成で、展開にドキドキしつつ「これが"人情"…!これが"粋"…!」と感激し、ボロボロ泣きながら聴いていた。

    江戸時代の芝居町が舞台で、歌舞伎が題材に出てくるのだけど、『国宝』よりも歌舞伎の源泉のようなものが分かりやすかったように思う。どういう人々が歌舞伎という文化を作り上げてきたのか、歌舞伎がどんなふうに愛されてきたのか…というような。そして同じ歌舞伎を題材にしているので「あっ、これ『国宝』の小説にも出てきた演目の話だ!!」となる部分もあったりして…歌舞伎もまた観てみ

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    2026年04月05日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2026/3/14
    江戸時代のお仕事小説。
    おもしろかったなぁ。別小説で出てきてた祐筆の人が出てたね。

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    2026年04月04日