永井紗耶子のレビュー一覧

  • めぐる糸 明治浪漫霊異譚

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    続きが楽しみ。
    タイトル通り糸がどんどんめぐっていって、話が進むほど、登場人物が増えるほど面白くなるんじゃないかと期待。

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    2026年09月09日
  • 青青といく

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    青陵自身は武家社会に馴染めなかった人だけれど、彼が残した【自由自在】な考え方は、関わった人々の人生を動かして未来を生きる人々にしっかりと種をまいていた。彼は生まれてくるのがちょっと早かったのかもしれない。もし彼が生きているうちに時代が追いついていたら、歴史はまた違っていたのかなと想像が膨らむ。 ラストのあの人の登場に「歴史が追いついた」と心躍った。

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    2026年09月07日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    文語調だし内容がスッと入ってこなくて読むのをやめようと思った。が、第二章に入ってから、この本の構成が分かり、登場人物も第一章と全く違ってその面白さもあり、結局一気見。思わぬ展開、伏線回収もあり、最高のエンタメだった。
    特に、各章に出てくる主人公(語り手)のキャラがいろいろでみな魅力的。共感できるタイプが一人はいるのでは?そういう意味では、結末がわかっていてもそのキャラに会いに何度も読みたくなってしまうような本だと思った。

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    2026年09月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏で菊之助なる若者が父の仇である博徒作兵衛に仇討ちを成した。白装束を血に染め上げて作兵衛の首級を挙げたそれを、見た者はみな立派な仇討ちだったと語った。

    仇討ちから2年後、菊之助の縁者が仇討ちの目撃者である芝居小屋の人々に当時の詳細を聞いて回っていた。木戸芸者、殺陣の指南役、衣装部屋の女形、小道具製作、戯作者。それぞれ辛い過去を背負いながらもそれらを受け入れて芝居小屋という悪所を生きる人々だった。彼らが短いながらも菊之助と過ごした日々や、菊之助の仇討に対する心の内、そして最後に菊之助本人から明かされる仇討の真相。


    仇討の真相は、読んでいて大抵の人はピンときたのでは

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    2026年08月31日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    心温まる素敵なお話だった。読んでいるうちに菊之助とその周りで関わる全ての人を応援したくなった。途中からあだ打ちの真相がそうであれと願いながら読み進め、最後は納得がいく、気持ちの良い謎解きであった。悪は討たれるそんな世の中であってほしい。

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    2026年08月30日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読めば読むほどに真っ当な仇討ちとしか思えない。これに一体どんな真相が隠れているっていうんだ? それを必死になって探す意味がわからん。聞き手(主人公?)もまったくしゃべるシーンないし。もしかしてこいつが裏で糸を引いてるんじゃないの? なんていう突拍子もない推理をして見事に外している愚か者はどこのどいつだーい? 私だよ。

    江戸は木挽町の芝居小屋で起こった大仰な仇討ち劇。そこで起こったことの一部始終について、芝居小屋の関係者の目撃証言とその半生を聞いて回る青年。どうやらこの仇討ちには不可解な秘密が隠されているらしい。
    そんな触れ込みで読み始めたものの前述したとおり、話を聞けば聞くほど至極当然の理由

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    2026年08月22日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    木挽町の芝居小屋裏手で、菊之助という若衆が父の仇である作兵衛を討った。
    この「木挽町の仇討ち」と呼ばれる一件から2年後。
    とある武士が、ことの真相を探るため、目撃者を訪ね歩く。

    この作品のまず印象的な点は、その構成と文体だ。
    視点人物である謎の武士に対して木挽町の人たちが証言するという形式で、地の文も喋り口調となっている。
    自分は時代小説を読み慣れておらず、聞き慣れない言葉は多かったけれど落語のような小気味良いテンポ感で、スムーズに作品の世界に入っていけた。
    本作はミステリーで、仇討ちの真相という謎を楽しむこともできる。
    しかし自分はそれ以上に、江戸という活気に溢れる町の中でごく当たり前に存

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    2026年08月21日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読み終えたあとの満足感が最高の一言。
    それぞれの登場人物から語られる物語から、仇討ちの真実に迫っていく、ミステリー小説としても楽しめました。

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    2026年08月19日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    時代小説はとっつきにくいんだよなあ…と思って読み始めたけど、どこにもとっつきにくい要素がなかった。たぶん最初の章の一八の語りが軽妙だからだろう。

    木挽町の芝居小屋に縁がある登場人物たちがリレー方式で語っていく感じは、すごくミステリ味を感じて(前情報は一切見ずに読んだので…)、これからどこに着地するんだろう…という気持ちで読み進める。読んでいくにつれて、徐々にぼんやりとした全体図が見えるように(というか真実に辿り着くためのパーツが揃う、的な面白さがある)なり、終章で種明かし編が始まる。

    この、全体を通した爽やかさもさることながら、一つ一つの章の強度も非常に高い。一癖も二癖もある登場人物たちの

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    2026年08月15日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    いやぁーほんとに面白かった!
    時代物でこんなに読みやすくエンターテイメントな小説は初めてかも。
    これは絵になる!
    映画化したくなるのも頷ける。
    映画観てないけど観たかったな。
    舞台化も観たい!

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    2026年08月14日
  • めぐる糸 明治浪漫霊異譚

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    視える人と、視えないけれど何となく感覚でわかる人。
    そして、そのどちらでもない人。
    自分はその中のどれだろう?・・・と、つらつらと考える。
    が、答えはわかっている。
    そんなことを思いながら読み終えた一冊でした。

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    2026年08月13日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あとがきの通り、とても気持ちの良い小説だった。
    あだ討ちについては途中薄々勘付いたが、木挽町の皆の来し方を聞いて回るのはなぜだろうと思っていた。武士の生き方しか知らない友人にさまざまな立場の人の人生を知った上であだ討ちについてどう思うかを問いたかったからだと分かってとてもスッキリした。

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    2026年08月13日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    いやー建付けも内容もすべて面白かった〜最初は江戸言葉に慣れず読み切れるか不安だったけど、そんな心配は直ぐに解消されて!
    身の上話自体も面白いし、菊之介との繋がりもまた面白い。
    サスペンスミステリーだけど人情ものでほっこりする〜楽しすぎた

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    2026年08月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    面白かった!!
    タイトルから時代小説かな?と思い、時代小説が苦手な身としては読むのを迷ったが、本当に読んでよかった!読みやすかったです。

    仇討ちを見た人たちを巡りながら、当時の状況を聞くことで話は進んでいくのだが、最後の方で、おや?これはただの仇討ちについて聞いてまわっているのではなく、もしかして何か裏があるのか??と思ったところから手が止まりませんでした!

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    2026年08月07日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    木挽町の芝居小屋の裏手で起きた仇討。その顛末の芝居小屋の目撃者を一人一人、ある武士が訪ね、インタビュー形式で物語が進む。
    それぞれの、芝居小屋に行き着いた過去や想い。仇討をした若侍との関わり。次第に明らかになっていく真実。
    途中から結末はなんとなく読めてしまうが、それでも芝居小屋の人たちのそれぞれの物語があって、爽やかな読後感があって良かった。

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    2026年08月02日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画がなかったら絶対読んでなかったと思うと、映像化を考えた全ての関係者に感謝したい。
    本当に面白い。最高の傑作。

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    2026年07月29日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    かなり面白い!
    きらん風月に、はまって、こちらに流れてきたが、やはり著者の人や世間に対する眼差しが好きだ!!
    きらん風月で、風刺や滑稽、ユーモアの大切さを知り、一つの転機となったのと同じく、こちらの小説は、今、まさに人を信じて頼ることも大切と思い始めた自分にとても刺さる話だった。
    自分の檻のなかで、全てを背負って、他者を顧みないのは、高潔ではなく、世間知らずということ。理不尽も含めてしなやかに受け止め生きる。そんな姿を学び、今の自分に必要な心のサプリを頂いた気がする

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    2026年07月26日
  • めぐる糸 明治浪漫霊異譚

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    明治を舞台とした霊が視える帝大生の啓吾と視えない心霊学者の正周と、人情味溢れる霊異譚とは何て魅力的な話だろう。
    江戸時代の髑髏を掘り起こしたり、吉原から逃げた禿の行方や凌雲閣に飾られた絵が笑うなど明治39年ならではの内容で綴られる連作短編集でたまらなく面白い。
    ただ、最後の姪っ子を襲い殺めた男の話はあまりにむごいし恨みたくなる気持ちが非常にわかり悲しい。
    視える啓吾と祓う正周のコンビのやり取りが読んでて楽しいし、再び消えた禿の凛の謎と正周の十二単の女人の謎がとても気になる。
    今冬の続編が今から待ち遠しい!

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    2026年07月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『あだ討ち』に至る物語の真相を主軸に、それを取り巻く芝居小屋の面々の来し方に心打たれた。

    このところ、存在のすべてを〜熟柿と親子愛に涙する小説が続いていたが、今回も久蔵の段で胸が締め付けられた。まあ坊を想って打ち首を作り上げた久蔵の心情はいかばかりか。ただひとり、死にゆく幼な子を抱きしめるしか出来なかった母のお与根の悲しみは、いかばかりであったか。

    そこかしこに不条理が存在する江戸の世。元大工の年寄りが無惨に斬り殺されても奉行所は動かない。殺した当人は士官先まで手に入れる。自身の来し方行く末に悩む与三郎に、お三津が働く飯屋「つるや」の親父が言う。『しかし、まずは御身を大切に。腹を満たして笑

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    2026年09月13日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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     今年一番の一冊。舞台は激動の幕末。町人を描く物語としては王道の設定でありながら、本作の魅力は、主人公・勘七を始めとする全ての人物の圧倒的な生命力であり、時代に流されず‘粋’を留める江戸商人を鮮やかに描く。
     勘七の師となる勝海舟、浜口儀右衛門は、‘時の龍’を見失わないこと、三方よしの精神はどんな時代でもそれに合わせた生き方を導くことを説く。真っすぐで優しいが故に流されやすい勘七が、生来の頑固さを武器に商人として成長していく姿は実に眩しい。
     勘七を取り巻く仲間たち3人の描き方もまた多様で秀逸。武士の矜持を貫き殉死した直次郎、ふらふらしながらも人を楽しませる本質を知り誰より仲間想いな紀之介、堅

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    2026年06月07日