永井紗耶子のレビュー一覧

  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ストーリーも、構成もこれぞ小説!最高。

    実は先に映像化作品を観てしまって。
    それはそれでとても面白かったのだけど、断然本作品の方を推したい。その上で映画や舞台を…。

    最終章、何だか色々込み上げてきて泣いてしまった。
    久しぶりにいい読書体験したなーと思える作品でした。

    ネタバレしちゃうからこのくらいで。

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    2026年07月11日
  • めぐる糸 明治浪漫霊異譚

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    明治を舞台とした霊が視える帝大生の啓吾と視えない心霊学者の正周と、人情味溢れる霊異譚とは何て魅力的な話だろう。
    江戸時代の髑髏を掘り起こしたり、吉原から逃げた禿の行方や凌雲閣に飾られた絵が笑うなど明治39年ならではの内容で綴られる連作短編集でたまらなく面白い。
    ただ、最後の姪っ子を襲い殺めた男の話はあまりにむごいし恨みたくなる気持ちが非常にわかり悲しい。
    視える啓吾と祓う正周のコンビのやり取りが読んでて楽しいし、再び消えた禿の凛の謎と正周の十二単の女人の謎がとても気になる。
    今冬の続編が今から待ち遠しい!

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    2026年07月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代小説ミステリーだったのですがとても読みやすく、オススメしたい作品でした。
    仇討ちの話ですがお与根さんのところで涙腺が崩壊してしまいました。
    優しい仇討ちの話
    映画もやってるのでそちらも観てみたいな

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    2026年07月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読後感がとても良かったです。心が温かくなる、良いお話でした。

    あだ討ちについて語る芝居小屋の人達の人生が丁寧に描かれていて、ラストのあだ討ちの背景として納得できる物でした。
    あだ討ちの話を尋ねてまわって聞いている人についても最後に明かされるのが良かったです。

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    2026年07月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代小説の読みにくさがなく、すいすいと読み進めらられるテンポの良さ。
    とにかく登場人物がみんな魅力的!
    「木挽町の仇討ち」と呼ばれる事件にかかわる6人の視点から描かれます。
    少しずつ解き明かされる真実。
    じわじわと心が温まります。

    最高におもしろく、素敵なお話でした。

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    2026年07月04日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画を見てから原作も読んでみたいと思い、入りました。
    映画と同様に、面白かった。
    ただ違うのは、映画は完璧に初見だった為、どんどん明かされるどんでん返しに驚くばかり。タイトル回収には、あだ討ちってそういうことだったか。と驚きました。本当に面白くて、暫く興奮が止まりませんでした。
    原作小説の方は、映画では深く描かれなかった菊之助さんに関わった木挽町の人々の過去が知れました。暖かくなったり、切なくなって思わず泣きそうになったり。
    読み返しても、映画を見てから読んでも、面白いと思える作品だと思います。

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    2026年07月03日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『あだ討ち』に至る物語の真相を主軸に、それを取り巻く芝居小屋の面々の来し方に心打たれた。

    このところ、存在のすべてを〜熟柿と親子愛に涙する小説が続いていたが、今回も久蔵の段で胸が締め付けられた。まあ坊を想って打ち首を作り上げた久蔵の心情はいかばかりか。ただひとり、死にゆく幼な子を抱きしめるしか出来なかった母のお与根の悲しみは、いかばかりであったか。

    そこかしこに不条理が存在する江戸の世。元大工の年寄りが無惨に斬り殺されても奉行所は動かない。殺した当人は士官先まで手に入れる。自身の来し方行く末に悩む与三郎に、お三津が働く飯屋「つるや」の親父が言う。『しかし、まずは御身を大切に。腹を満たして笑

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    2026年06月27日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    まず、すごく読みやすい。江戸時代の口調で語りが進んでいくが、時代小説にある読みづらさというのが全くない。江戸時代や芝居のことを全く知らなくても問題ない。
    そして、続きが気になる。読むたびに真相は何か早く知りたいという気持ちが強くなる。真相は芝居小屋の人たちによって次々と明らかになっていき、最後に菊之助自身の語りが始まって完結する。菊之助自身の語りはもう一気読みしてしまった。
    悪所と呼ばれる芝居小屋の人たちと武士がどのように関わっていくのか、タイトルが仇討ちではなく"あだ"討ちの理由が何なのか、すべてが明らかになった時の読後感が心地よい。

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    2026年06月27日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    アニメあかね噺で、落語をやっていて、
    その芝浜みたいな、いわゆる人情噺に似ている。
    タイトルからは重い悲しい話を想像していたけど、良い意味で裏切られた。
    終盤まではVRのゲームのような没入感があり、終章で全て明らかになる鮮やかさも凄い。
    爽快な読後感。

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    2026年06月24日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読み始めた最初は話の進み方がよく分からなかったものの、一人一人の物語だけでも面白く読み進められた。
    終盤になるにつれて物語が紐解かれてゆき、ワクワクドキドキで後味もスッキリできる良書でした。
    映画版も観たい。

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    2026年06月14日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代物、久しぶりだったと思いますが大当たりでした。直木賞で山本周五郎賞W受賞なのだから当然ですね。最初の2つの幕くらいまでは"嫌いな小話積み重ね小説か"と少し警戒していたのですが、ラスト3幕は怒涛の攻撃で私の目頭は高熱を持ち完全に降参してしまいました。若い頃かっこ良かったお父さんにはもう少ししっかりしてもらいたかったですが、良い息子と芝居小屋の皆さんにカバーしてもらって本当に良かったです。映画も見なきゃですね。

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    2026年06月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読書好きの人の評価が良かったので勧められてよみました。語り調の物語に最初は戸惑ったものの途中からスイスイ引き込まれて最後はスッキリとした気分でおわりました。

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    2026年06月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    はーーーーーこれは読んでよかった…!!読後感抜群。
    物騒な話と思いきや。
    ある若侍のまっすぐな心と、それに寄り添う粋な江戸市井の人たちの深い情に溢れている。芝居の町・木挽町でなければこの仇討は成し得なかった。

    場面ごとに語り手が変わるのも面白い。まるで、その場で自分が話しかけられているような感覚に。

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    2026年06月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まず、仇討ちについて調べている武士は何者?という疑問を抱きながら読み進めていった。

    次第に菊之助が父に殺されそうになったことが判明。なぜ?
    良い人だった作兵衛はなぜ博徒になったのか?

    目撃者も多く、完璧に行われたはずだった木挽き町の仇討ち。
    しかし、何かおかしい…。

    人情物でありミステリーである一冊。
    謎が解けた時、ほっとしてああ良かったという気分になった。
    (実は途中からだいたいトリックはわかっていたが)

    武士が話を聞いて回った芝居小屋の人たちの人生は苦悩に満ちたものだった。
    ひとり一人とても重たい内容。
    でもそういうことを笑い飛ばし、力強く生きていく逞しさがあった。

    このお話は勧

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    2026年06月07日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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     今年一番の一冊。舞台は激動の幕末。町人を描く物語としては王道の設定でありながら、本作の魅力は、主人公・勘七を始めとする全ての人物の圧倒的な生命力であり、時代に流されず‘粋’を留める江戸商人を鮮やかに描く。
     勘七の師となる勝海舟、浜口儀右衛門は、‘時の龍’を見失わないこと、三方よしの精神はどんな時代でもそれに合わせた生き方を導くことを説く。真っすぐで優しいが故に流されやすい勘七が、生来の頑固さを武器に商人として成長していく姿は実に眩しい。
     勘七を取り巻く仲間たち3人の描き方もまた多様で秀逸。武士の矜持を貫き殉死した直次郎、ふらふらしながらも人を楽しませる本質を知り誰より仲間想いな紀之介、堅

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    2026年06月07日
  • 青青といく

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    映画化もされた『木挽町のあだ討ち』に次いで、永井さん著の本作を手に取りました。物語の主人公が、キーになる人物にまつわる人々を尋ね聞いてまわって、その核心に迫っていく、という話の組み立ては『木挽町…』に似ているなと思いました。

    本作を読み進めていくにつれて、そのキーになる人物“海保青陵”の「自由自在」を旨とする考え方と、江戸末期の世の中のしがらみとか古くからのしきたりといった「歪み」をどうにかして変えようとする人々とが、次第にリンクしていったことが明かされていきます。

    往々にしてありがちなのは、急激な変革を目指すがあまり、「〇〇の変」とか「△△の乱」などといった急進的な動きへと発展し、中心人

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    2026年06月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    雪の降る夜、芝居小屋のそばで若衆・菊之助が父の仇を見事に討ち果たす——その鮮烈な一件から二年後、真相を知りたいと一人の侍が木挽町を訪れるところから物語は動き出す。

    この作品の妙は、あだ討ちそのものではなく、それを語る人々の側にある。芝居茶屋、稽古場、衣装部屋、長屋、枡席——芝居小屋に生きる者たちが幕ごとに口を開き、あの夜の輪郭は少しずつ塗り替えられていく。彼らが語るのは事件の断片であると同時に、それぞれが背負った半生でもあり、その積み重ねが群像劇としての厚みを生む。

    武士として筋を通すことの厳しさと、市井に生きる者たちのさりげない情の深さ。その対比が押しつけがましさなく描かれ、堅苦しいはず

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    2026年06月03日
  • 青青といく

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    江戸時代の儒学者、海保青陵が亡くなり、最後に弟子入りした堺屋弥兵衛と同じく若手弟子の暁鐘成は各所にいる先生ゆかりの方々に訃報回りをすることになった。その旅先などで会った人の語りなどから、天才であった青陵が尾張徳川家に勤めることの辛さや、家族との関係、その後の生き方、各所での影響力など読ませてくれる。日本史を学んでいれば既知の人物が多数出てくるが、日本史音痴の私でも物語としてスラスラと楽しめた。
    政治の大局を見ながら自由に生きるという、当時ではあり得ない発想と、自由にみえて周りを気遣い愛し守りたい欲もあり、万人に共感を呼ぶ内容だと思った。あと、家庭を持たない主義だった青陵に妻子がいたのかも?とい

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    2026年05月30日
  • 青青といく

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    普通に時代を切り開いて行く
    師の人生を振り返る話だと思っていたら
    まさかの新事実に
    思わずページを遡った
    面白い

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    2026年05月27日
  • 秘仏の扉

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     奈良は法隆寺夢殿、その厨子に安置された秘仏は千年以上ほとんど誰の目にも触れることなく長い時を過ごしてきた。時は明治、開けば災いもあると言い伝えられるその扉は開かれることになった。日本美術の評価に尽力するフェノロサと岡倉天心を中心にして。ついに姿を現す夢殿の救世観音像を前にして、彼らは何を思うのか――。

     ということで本書は明治期の日本を舞台にして、秘仏の開扉をめぐる人々のドラマを描いた連作集です。写真家や僧侶など様々な立場の人物が配されて、時系列を行ったり来たりさせて、それぞれの短編がゆるやかに繋がり、物語の奥行きが増していくのがとても心地の良い作品でした。ラストである人物が、「黎明の時代

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    2026年05月10日