永井紗耶子のレビュー一覧

  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ミステリー仕立ての人情物といったところ。
    章ごとの語り手たちの人生がしっかり描かれていて、人情味が感じられるのと同時に、物語の結末に対する納得感にも繋がっていたように思う。

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    2026年02月01日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    雪夜に木挽町の芝居小屋の近くで若衆の菊之助が自分の父親を殺害した下男に仇討ちを行った。これが俗にいう『木挽町の仇討ち』である。その2年後、菊之助の親類を名乗る男がこの仇討の背景を探る、といった話。

    あらすじすら読まず読み始めたので、最初は仇討ちを目撃した人々の『なぜ木挽町に流れ着いたのか』という話を聞く意図がつかめず乗り切れなかった。途中を過ぎたあたりでこれらの話が背景に絡み合ってくると非常に楽しく読めた。時代ものですが、確かにミステリの要素あるなと。

    この度、映画化されるようです。「菊之助の親類」が主人公のようですが、小説では影は非常に薄いです。この縁者の行動のなぜを考えながら読むことが

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    2026年01月30日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    江戸・木挽町には、大きな芝居小屋が3軒、その他にも小屋が立ち並んでいた。
    その一角で、雪の降る睦月の晩に、元服前の美しい若侍・菊之助は父親の仇討ちを見事果たした。
    一見博徒のような風体の大男・作兵衛が、菊之助の仇の相手だった。
    この仇討ち事件の目撃者は数多く、たちまち木挽町界隈の人々の語り種となった。
    仇討ち事件から2年ほど経過した辺りで、菊之助の知り合いという若い侍が木挽町に現れ、目撃者たちに仇討ちの様子を尋ねて話を聴きまくった。
    何故にこの若侍は菊之助が起こした仇討ちの話を聞き及ぶのか⋯、その話の内容から仇討ちの真実に迫る物語だ。

    この物語の構成は6話からなっていて、1話ごとに芝居小屋に

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    2026年01月28日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    見事なあだ討ち。天晴れでした。

    世の中で居場所を失った人達だからこそ、人の立場や気持ちをくむことができたように思いました。

    「木挽町の仇討」の目撃者を訪ねる武士。
    世の中の悪所と呼ばれる芝居小屋で救われた人達に、仇討のことを聞きます。それと同時に彼らの生きざまも。元幇間の木戸芸者、立師、衣装係の女形、小道具係、筋書。彼らが語る仇討の様子と今までの生きざまから、徐々に仇討ちの真実が浮かび上がってきます。

    仇討のことを話す彼らの人生も紆余曲折あり、悲喜こもごもで読みごたえがありました。

    仇討を果たした菊之助、仇の作兵衛そして木挽町の人達。本当にお見事でした。

    なぜ仇討ちではなく、あだ討ち

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    2026年01月27日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いきいきとした江戸の町人の様子が容易に想像できる、鮮やかで読みやすい文。
    時代物なんて一切読まないのに、とても読みやすくて物語に引き込まれた。
    オチは割と序盤で想像がついてしまったけれど、
    だからこそ自分が木挽町の一員になったような気持ちであだ討ちを応援していた。
    辛い境遇にある人にぜひ読んでほしいな、と思う本だった。

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    2026年01月25日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった。
    時代ものとか芝居ものには全く触れてこなかったものだから、今回の映画化+先輩のおすすめでやっと手に取るに至った。

    各章では語り手の深くて重いバックボーンと、あれは素晴らしい仇討ちだった!ということが描かれているのだが、前者が9割で仇討ちの真相はなかなか見えてこない。

    それが最終幕で一気にわかってくる。バックボーンをしつこく聞き回っていた理由。あだ討ちの理由。あとがきにもあったが、重さや人生の辛さをしっかり重厚感つけて描きつつも、後味が爽やかで人生の光を感じるような温かい話になっている作品というのはなかなか描けない気がする。すごいなあ。映画観るのもたのしみ!

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    2026年01月22日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    とても面白い本でした。少しずつ尻上がりに、話が面白く、かつ、いろんな秘密が明らかになっていきます。
    すべて、それぞれの章の主人公の語り口調で、進んでいきます。それぞれの関わり合う人々の人生の苦難と救いが語られます。
    「あだ」討ちとなぜ題名がなっているか、最後でようやくわかりました。
    最後は爽やかに終わります。一人の純粋な武士のために、皆が知恵を出して、なんとか苦悩から助けることとなり、良い読後感でした。
    映画も楽しみですね。

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    2026年01月20日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    これは仕立て方がうまいな。面白かったです。
    てっきり仇討ちそのものを描くのだと思っていたのだが、違った。どういうことなんだろ、と思いながらだったが話し口調がどうにも軽快でその場で本当に聞いてる気分になる。それぞれから見た仇討ちがひっくり返されるのも見事。読者の囲い込みがうまいですわ。
    歌舞伎で舞台化されたとのことだが、これは観てみたいと思わせるね。

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    2026年01月20日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ほほう、こいつはお見事でおますな。
    読ませ方天才かいな。
    云ってしまえば、たった6人の長台詞のみで構成されてるんよな、この小説。
    それでここまで読ませるとは…。
    永井紗那子さん、勉強不足で存じ上げなかったけど技術ハンパないっすね。
    小説の登場人物をキャラ立たせるって映像がない分、セリフ回しに掛かってると思うけど、この小説の登場人物はとかくキャラが立っとるのよ。
    皆、江戸弁を遣うのにまあ口調の使い分けが上手い。
    ずっと感心して読んでおりましたわ。
    肝心の物語も芝居小屋を軸にして、あのオチでしょう。そりゃそうなんだけど最高だわな。
    タイトル大回収という、ケーキの上のイチゴのようなご褒美まで付いてき

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    2026年01月19日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    これほど、読むページが進むごとに、少しずつ種明かしがされていくストーリーは、久しぶりかも。
    当たり前だが、読んでいくたびに、だんだん面白くもなっていく。

    終盤では、「あぁー」と思わず声が出た。
    しかも、この「あぁー」には、いろんな意味が含まれている。
    その仕掛けは見事で、登場人物たちの思いはやさしくて、読んでる方も肩の荷が降りた感じ。

    出会う人たちによって、自分の人生が変わってしまうこともある。
    それに、自分がその人たちとの縁を、どう大事にするか、も関わってくるのかもしれない。
    最後にそう思った。

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    2026年01月17日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    立ち上がりの『仇討ち』という血生臭いシーンから、清い主人公と周りを固める人情味溢れる人々のやりとりで紐解かれていく様が非常に面白く一気読みでした!

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    2026年01月17日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    面白かった。
    若い侍のあだ討ちを目撃した人たちからその侍の演者という人物が聞き取る。あだ討ちは芝居小屋の町で起きた。芝居に関わる人たちからあだ討ちの話と、語り手それぞれの来し方。何をしてきた人生なのかをつぶさに聞くところ、たいへん興味深い。
    いろんな人の生まれ、仕事、どうしてその仕事にたどり着いたのか。あだ討ちの事件を追いながら、語り手の思い出や、気持ちに迫る。
    どんなあだ討ちだったのか、あだ討ちに繋がる事件がなぜ起きたのか。そこのミステリーも引きも良く、江戸情緒もたっぷりで、楽しく読めた。

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    2026年01月13日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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    ネタバレ

    2026/1/8
    よかった。
    推し作家増えて嬉しい。
    危ういがけっぷちを歩いている緊張感。
    安全な方へ手を引っ張ってくれる人とのやり取り。
    信念を持つ人はかっこいいね。とか。
    早くその人に嫁に来てもらうんだ!!とか。
    読みながらいろんなことを感じる本ありがたい。

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    2026年01月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    今年最高!(今年まだ10日しか経ってないけど)前から気になってたけど、映画化の前には絶対読もうと。江戸の人情に、サスベンス要素にと、最高に良かった。

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    2026年01月11日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読み終えると「一本取られた!」と膝を打ちたくなった!読み終えたときに、その真価が発揮されて「読んで良かった!」と思える素晴らしい作品。ただ正直なところ、面白くなってくるまでにやや時間は要します(個人評)。面白さバロメーターは若干スロースタート。それは歴史小説であることや登場人物たちの語り口が江戸っ子言葉であることによるもので、現代人には馴染みがないゆえに、文章がスッと入ってはこないからなんだと思う。でも、途中から「ん…?これはミステリ…?」と気付き始めてからはグイグイ引き込まれるし、最後に全てが繋がる痛快感と、その真相のありようには心が震えた。木挽町で起こった仇討ち事件について、目撃者それぞれ

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    2026年01月11日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    完璧!パーフェクトなエンタメ江戸時代小説でした!ストーリーも構成も登場人物も全て素晴らしかった。時代背景が過去だからこそ出来るミステリー。やれ伏線だの、やれトリックだの、といちいち粗探しされる昨今の窮屈なエンタメ界隈に『野暮だねぇ』と一蹴してしまう『とびきり粋な』作品でした!

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    2026年01月11日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    菊之助のあだ討ちについて、本人ではなく、周りの人々からの描写を通じて真相が明らかになっていく、いつの間にかそのそれが大きなうねりのように見えるようになる構成が素晴らしかった。
    人の目を気にしすぎることはよくないけれど、人からどう捉えられるかで評価が決まってしまうのもまた事実。だからこそ、人々が菊之助のことをどう気にかけて見守っていたのかが分かった時に、胸が熱くなりました。

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    2026年01月10日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    素晴らしい作品でした。
    芝居小屋の人々の暮らしや、芝居小屋に来るまでの経緯、芝居人としての矜持をたくさん詰め込んだ作品でした。
    最後の「国元屋敷の場」はすべての答え合わせがドミノのようにカタカタと倒れていくようで最高でした。
    時代小説は私たちが最近置いていってしまっている、粋や人としての筋というものを思い出せてくれる。
    2026年もいいことも悪いことも色々あると思います。時々、自分が生きる世界が嫌になるけどそういうものを飲み込んで生きている人たちの健気な姿がこの小説にはありました。凄く救われました。できるところまでやってみようと思います。

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    2026年01月07日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    あっという間に読み終えました。非常に面白かったです。池波正太郎先生の短編を読んだ後のような、爽やかな読後感を得られました。話の構成もユニークな構成で、クライマックスをさらに盛り上げてくれたと感じました。あと、各登場人物に対する愛にあふれていますね。

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    2026年01月04日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    大変おもしろかった。
    章ごとにいろんな人のいろんな話を聞いているうちに、「あだ討ち話」がどんどんと膨らんで色鮮やかに、最後には何回も聞いたあだ討ちの場面がありありと目に浮かぶようでした。
    人の優しさや愚かしさとか人生のうまくいかなさとか、綺麗に昇華させて、あと味もスッキリです。

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    2026年01月04日