永井紗耶子のレビュー一覧

  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    テンポよく、芝居小屋の人々の人生を垣間見ながら話が進む。色々な人生と人間模様。
    江戸時代ものはこうでなくちゃ。と思えた。

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    2026年05月10日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画を観た人が面白かったと言うのを聞き、読んでみました。

    面白かったです!

    国元から出てきた侍が、あだ討ち事件について関係者から聞き取っていくルポスタイル。

    各章で話し手が変わり、それぞれの視点からの事件のあらましを語っていくのだけど、後半で全てが繋がっていき、「あだ討ち」の意味がわかった時の快感といったら!!
    爽快!!

    映画も観てみたくなりました。

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    2026年05月09日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    傍目には立派だと称賛された仇討だが、実際は・・・。目撃者を次々と訪問し当時の様子を聞き出していくうちに、徐々に真相が明らかになっていく展開は、じわじわとそれでいて拙速ではない心地良さで満足。

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    2026年05月06日
  • 青青といく

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    京弓師の跡取りなのに、弓作りが苦手な弥兵衛。そろばん勘定のほうが得意なことに、後ろめたい気持ちを抱える日々、儒学者海保青陵と出会う。

    兄弟子の鐘成とともに、青陵の訃報回りの旅に出ることになった弥兵衛の成長物語かな?と思って読み始めたが、縁ある人たちが語る海保青陵を知るほどに、自由自在の生き方の素晴らしさと難しさを感じ、彼の人生にわくわくする物語だった。

    自分を大切に心を養って、視野を広くしてふわりと構えて、この物語で青陵先生が植えてくれた種を自分のペースで育てていけたら素敵だと思う。

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    2026年05月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    諦観が分かりやすく描かれる
    ・一八 「もちろん、芝居小屋にも苦さも暗さもありますよ。〜〜手前もそんなはぐれ者に過ぎません。ただ〜〜手前の胸のドン付きにしっくりくる生業ってのにたどり着けたような心地がしたんですよ。」
    ・与三郎 「まずは御身を大切に。腹を満たして笑うこと。それでも割り切れぬ恨みつらみもありましょうが、そいつは仏にお任せするのも、手前どもほ処世術というもので」
    ・ほたる 「人を見下す野郎だって、いずれ流れて骨になる」「私は手前が辺りを照らす赤姫にはなれやしない。でもね、赤姫をほんのり照らすほたるにはなれるのさ」

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    2026年05月01日
  • 女人入眼

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    源頼朝と北条政子との娘・大姫の入内という「鎌倉幕府最大の失策」といわれる出来事を、京の九条殿につかえる周子(衛門)を主人公にして描いた歴史小説。
    周子は、大姫を入内させるべく、また自らの女官としての出世につなげるため、鎌倉へ下る。
    しかし、大姫は気鬱の病で、周子に会おうともしない。何とか大姫の心を開かせた周子だったが、その周子の前に立ちはだかるのは、過ちを認めず、誰かの責にする政子だった。
    のちに尼将軍と呼ばれた政子も、その当時は、入内について「大姫自らが望むか、望まぬかなど、どうでもよい」と強弁する、娘をただ盲愛する一人の母親であった。
    やがて、周子の熱意により、心を開いた大姫であったが、「

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    2026年05月01日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    圧巻でした。
    木挽町にある芝居小屋 森田屋の裏であったあだ討ちについて、芝居小屋の人々の視点で語られていく。あだ討ちを成した菊之助と目撃した人々の過去と現在が交錯し、徐々にあだ討ちの全容が見えてくる。

    芝居に影響を受け人生をかけた者たちの、支え合い、人情に溢れた物語。

    「あだ討ち」あらため「徒討ち」。
    お見事。

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    2026年04月29日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画の評判はなかなか良かったようだが、私はもちろん観ていない。ただ、この原作が秀逸だったので余程の下手が作らなければ当然映画も面白いだろう。
    最初はタイトル通り'仇討ち'の話だと思って読み始める。芝居小屋に関係する人物の生い立ちを読んでいくうちに徐々に「何かちょっと変だぞ」と違和感を持ちはじめ、そのうちこれが時代物ミステリではないかと気付く。そして最後の謎解きでスッキリするとともに、タイトルが「仇討ち」ではなく何故「あだ討ち」なのかの理由も判明しカタルシスを感じるという具合だ。直木賞受賞も納得の傑作。
    とにかくこの時代(松平定信の寛政の改革時期)の庶民の様子がとてもよく描か

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    2026年04月28日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    なるほど〜…だから木挽町。
    映画はまだ観てないけど確かにエンタメ感あり。
    章のタイトルが『〇〇の場』というがいい。すぐ読めるのでおすすめ!

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    2026年04月25日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画が面白かったため、原作を読みました。
    映画では語られなかった芝居小屋面々の細かなエピソードまで知ることが出来より感情移入しました。
    真のあだ討ちの意味も改めて知ることができました。

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    2026年04月25日
  • 青青といく

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    2026.4.15
    青青陵上柏:青青たり陵上の柏

    「青青たり陵上の柏.....これは、短い人生、大いに楽しもう。旅に出て、共に唄い、飲み暮らせば、邸宅なんぞなくとも、王の如く楽しいと、人生を謳歌する詩でございますな」
    詩の中の風景が、弥兵衛の脳裏に広がるようである。
    丘の上に青青と枝葉を伸ばす柏の木、谷川に思うままに転がっている石、、、
    そして、友と酒を酌み交わし、町から町へ訪ね歩く。


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    2026年04月16日
  • 秘仏の扉

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    仏の微笑みも、観る人の心持ちによって天使にも悪魔にも。夢殿の救世観音菩薩それほどの感動はなかった。それにしても「英雄色を好む」とは言え、揃いも揃って酷すぎないか?女中に姪に人妻に…。それで審美眼誇られても…。

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    2026年04月10日
  • 青青といく

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    爽やかな物語です。
    テーマは海保青陵。江戸後期の儒者ですが、旧態依然とした儒学を否定し、全国を歩いて経営コンサルタント的な活動をした異色の人物。。その海保青陵の没後、最後の弟子になった京弓師の跡取りの弥兵衛と兄弟子の鐘成が、江戸、川越、秩父、金沢に住む青陵ゆかりの人々を尋ね歩く物語です。
    その形式は『木挽町のあだ討ち』に似ています。『木挽町・・』は次第に裏事情が明らかになって最初の話が変わって行く流れでしたが、この物語では海保青陵の人物像が深くはなっていきますが大きく変貌することは無く。ただ、新たな謎が出て、それが最後に・・・と言うミステリーっぽい仕掛けは有ります。
    自由自在に生き、そして亡く

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    2026年03月25日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    文庫化を機に購入。
    映画が公開されるまでに読み終えるつもりでしたが、間に合わず…( 'ᵕ' ; )
    この頃読まれている方がすごく多くて、みなさん高評価なので期待値上がっておりました✧*。

    雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏で見目良い若衆が果たした見事な仇討。その二年後、事件の目撃者を訪ねる武士が現れ、彼らから証言を得ていく。果たして、あの夜の真相とは…?

    登場人物たちの語り口がとても心地よくて、まるで自分が武士になったかのような気持ちだった。

    途中までは仇討ちそのものよりも、それを目撃した人たちの来し方、彼らの生き様が胸にグッときたり、ジーンとしたり…。
    特にほたると久蔵の

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    2026年05月06日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    新しい秩序を作り上げるには清濁合わせ飲むことができる度量とバイタリティが必要。杉本茂十郎はそれができる人間だった。
    非難されることも覚悟で、己が信じる道を歩み、己の信念を実現する力強い生き様に感動した。
    そしてそういう生き方をする人は、得てして足を引っ張られ消えてゆくというのは、今の世でもよく見る光景である。儚さを感じる。

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    2026年03月02日
  • 横濱王

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    身近にあった三溪園。その背景にあるものに目が行き届かなかったが、母からの推薦で読むことに。小説になっているので読みやすかったが、人としての誠実さがあった人なのだなと。あとは『天命に沿って生きる』ところは、その通りだなと。

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    2026年01月26日
  • 秘仏の扉

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    秘仏と言われた奈良の法隆寺の夢殿救世観音像の厨子が開かれたのは、明治時代。その場に立ち会ったのは、写真家の小川一眞、宮内庁図書頭(ずしょのかみ)であり、臨時全国宝物取調局委員長の九鬼隆一、法隆寺の住職の千早定朝、取調局委員のアーネスト・フェノロサと友人の外国人資産家ビゲロー、宝物調査の責任者の一人の岡倉覚三(天心)の6人。それぞれの立場から、秘仏の扉を開扉するまでのできごとや、開扉してからの思いなどが書かれていました。彼らがただの立派な人ではないことに人間味を感じました。

    明治時代の廃仏毀釈で寺を守るために、秘仏の扉を開いたことは、「守るために開く」という住職の強い決意のもとにあったことを知

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    2025年09月26日
  • 横濱王

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    今迄三渓園を作った人、という認識しかなかった原三渓。その人となりを幾らか知る事が出来た。前田青邨や松永安左エ門との交遊も。

    ただ、いささか三渓を無私の人としてのみ描き過ぎの気があるのではないか。実際私利私欲とは無縁の人物だったのかも知れないが、篤志家にも懊悩の一つや二つはあるだろうに。

    そこまで行っていれば★5つだったな。

    高久書店にて購入。

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    2025年08月30日
  • きらん風月

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    ネタバレ

    世の中の 人と多葉粉(たばこ)の よしあしは
    けむりとなりて 後にこそしれ(栗杖亭鬼卵)
    松平定信がこの歌に眼をとめ褒美をくだされた
    この伝説を元に定信へ昔語りをする構成が上手い
    栗杖亭鬼卵は大阪の下級武士で、絵画、狂歌、連
    歌、俳諧、戯作者として東海を遍歴する
    伊豆韮山代官江川家手代というもの興味深い
    静岡の日坂で煙草屋を営み松平定信と出会う設定
    作中で後進を育てる時に一流の人物に結びつける
    楽しさに気が付きネットワークつくりに東海道人
    物志(宿駅に住む学者、文人、諸芸に秀でた人々)
    を纏める・・・18世紀の時代の文化人の有り様
    が興味深い

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    2025年08月19日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    文化・文政年間に十組問屋頭取として八面六臂の活躍を魅せた実在の人物 杉本茂十郎に取材した、江戸商人活劇。士農工商の身分制度では最下に置かれ、蔑まれながらも経済の実権を握った商人達の、「天下に資する」という熱い想いと、徳川封建制度のなかで翻弄される姿を描いて秀逸。

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    2025年07月31日