永井紗耶子のレビュー一覧

  • 灯台を読む

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    全国各地の灯台と、その土地にまつわる歴史、風物、人々の営みを各作家が描き出すエッセイ集
    まさに『文章で読む灯台』
    まずは別の写真集やホームページ等で灯台外観を愛で、それから本書を紐解くと、写真だけでは伝わりきらない人の温度や、暮らしの気配を味わうことができる

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    2026年09月09日
  • 横濱王

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    ネタバレ

    三渓園の原三渓を巡る小説。

    原三渓ってこんなにも人柄が優れている人だったの?
    三渓園に行きたくなってしまった。

    関東大震災は東京での被害はよく取り上げられるけど、たしかに横浜での被害はあまり話題にのぼらない。
    ちょっといけ好かなかった主人公の生きざまを見てて、なんかほろりとしそうだった。

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    2026年09月06日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    「自分を裏切らないで良かった」──彼らの生き方を見て、私は最後にそんなことを思った。

    これは、江戸の芝居小屋の近くで若侍・伊納菊之助が果たしたあだ討ちを巡る物語である。その真相を確かめるため、ある侍が事件を目撃した関係者たちに次々と話を聞いていく。彼らの語りが重なり合うことで、あだ討ちの裏側に、それぞれの生き方が浮かび上がってくる。

    最初は、関係者からあだ討ちについて話を聞くうちに、少しずつ真相が見えてくると思っていた。しかし、実際には一見関係のなさそうな彼らの身の上話から、事件の輪郭が徐々に浮かび上がってきた。

    その一方で、彼らがなぜ菊之助をそこまで助けるのかという疑問は残った。ところ

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    2026年09月02日
  • めぐる糸 明治浪漫霊異譚

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    霊が視える帝大生の啓吾と視えない心霊研究者の正周が
    織りなす、明治後期の帝都怪異譚の連作集。
    第一話 ロマン髑髏・・霊に憑かれ、掘り出してしまった髑髏。
      その侍の霊の頼み事は妻と助けた女の子の行方を探すこと。
    第二話 祈り猫・・・元・花魁の霊が憑いた祈り猫の頼み。
      火事場から去った息子と共に逃げた少女の行方は如何に。
    第三話 笑う写真・・・浅草・凌雲閣の写真展で写真が笑う?
      そしてある令嬢が倒れる。撮影したのはあの少女なのか?
    第四話 桐箱の糸・・・5年前の啓吾と正周の出会いの話。
      桐箱の金色の糸が繋ぐ縁。視える者と祓える者の因縁。
    第五話 生きていた令嬢・・・7歳で行方知らず

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    2026年09月01日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    映画化されているというので 先に原作を
    それぞれの章で独立した語り手の視点で語られている
    語り手は、次の語り手に話を引き継いでいるので
    少しずつ仇討ちの理由が分かってくる構成
    最後まで読んで「ああ こういうことだったのか」と 心打たれる内容でした

    これから映画見てみます

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    2026年08月30日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代小説って読みにくいかしら、と思ってたけど、そんな杞憂は全く必要なく、すごく読みやすかった。
    インタビューに答えているような人々の語りで構成されているから、途中中断してから再開しても、直ぐに話に入っていける。

    お話もすごく面白く、その人の生い立ちが壮絶な人もいて、泣けるところもたくさんあった。
    ミステリーとしても、仇討ちがどんなだったのか、が話す人ごとに変化していくところがとても面白く、引き込まれていった。
    よし、映画もみるぞー。

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    2026年08月29日
  • きらん風月

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    永井さんの作品では『木挽町のあだ討ち』『青青といく』の流れで本作を手に取った。いずれの作品も、宝暦年間から文化・文政、天保を経て弘化年間にいたる、江戸中期の約100年の時期が舞台になっている。

    とりわけ本作には、大河ドラマ『べらぼう』でも強烈な存在感を残した老中・松平定信が登場する。とはいっても、幕閣の第一線からは外れ、「風月翁」と名乗ってお忍び旅をしている途中。

    寛政の改革を成し遂げたことに一点の曇りもなくふんぞり返っている風情の元老中に対して、今は煙草を商う「きらん屋」の主をしている、主人公の戯作者“栗杖亭鬼卵”が話して聞かせる昔語り。

    その中には、円山応挙・上田秋成・海保青陵、それ

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    2026年08月29日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    アマプラでこの小説を映画化した作品が登場したのを機に、読んでみました。

    時代物が苦手な私としては、いきなり文章から入っても理解できんだろう、ということで、今回は映像を見たあとで小説を読みました。

    両方見てみて、まず思ったこと。

    かなり小説を忠実に映像化している!

    小説では、6人の視点から「木挽町のあだ討ち」が語られていきます。

    ただし、加瀬総一郎(映画では柄本佑の役)自身の視点はありません。
    登場人物たちが、目の前にいる総一郎に「あだ討ち」について語っていく、という構成になっています。

    個人的に、一つの事件を複数の人物がそれぞれの角度から語る文章構成が好きなので、これはツボに入りま

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    2026年08月27日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    悲哀にして痛快、そんな感想を抱かせる物語だった。仇討ちのストーリーもそうだが、菊之助を取り巻く登場人物が抱えるそれぞれのドラマにも胸を打たれた。時代小説の一種だと思うが、それを感じさせない読みやすさがあり、作者の技量に感服した。

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    2026年08月26日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    小説を読んだ後、映画を観ました

    小説の方が人物の細かい背景が描かれており、時代物という点を考えると、小説の方がおすすめ

    共通して、まず出来事が述べられて、その真相が説明されていくという流れである

    小説は、会話形式で進んでおり、話し手が一方的に聞き手に対して話すという流れだが、会話のように、相手の発言を繰り返したりすることで、会話を横で聞いているように話が進められていくのは、当事者のように感じられる良さがある

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    2026年08月26日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代小説の人情もの。ミステリ仕立てとなっているが各章にて芝居小屋の登場人物たちの人生が語られ、その話しだけでも短編小説として成り立つ重厚な物語となっている。京極夏彦さんの百物語シリーズを彷彿とさせる爽快感でした。

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    2026年08月23日
  • 青青といく

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    実はあの二人は、、、という最後のネタ明かしは予定調和すぎて苦笑いものだけれど、「父として慕われるよりも師として慕われた方が遥かに幸せやったろと」、というくだりにホッとしてこの物語自体に納得がいった。要の人物の弥兵衛と鐘成が気持ちの良い人たちなので清々しい読み心地だった。

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    2026年08月23日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画鑑賞後に原作を読みました。
    この原作では映像にならないので、視点となる役者を登場させたのですね。
    映画はエンタテイメント性がより強くなってますね。アベンジャーズと言うか仕置人と言うか
    原作と映画、どちらを最初に手を付けるかで印象も違うのでしょう。
    ただ、人物の深掘りは原作ならではです。

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    2026年08月21日
  • 青青といく

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     木挽町ほどではないけど、十分楽しめました。京都、大阪が少し好きになりました。江戸時代にこんな日本人がいたことが嬉しかったし、最後の大物登場には度肝を抜かれました。

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    2026年08月19日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    失敗した。この作品は小説から読むべきであったのに、映画を先に観てしまった。
    「国宝」は小説を読んでから映画をみたが、「あの人がいない、あそこが省略されている」と気になって面白さが減ってしまった。その反省をもとに映画を先に観たのだが、作品によって判断するべきであった。

    チャットGPTに聞いたところ、「黒牢城」は小説を先に読むことをおすすめされたのでそうするつもり。

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    2026年08月17日
  • 秘仏の扉

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    ネタバレ

    秘仏を開けられてしまう側の法隆寺の定朝の章は、電車で読んでいても泣きそうだった。
    美術展で仏像はよく見るけれども、見せていただけるという敬う気持ちが足りなかったかもしれない。もう何年前だっけ?昔はこんなに気軽に仏像を美術展で見られることってそこまでなくて、さらに仏像の後ろまで360度の展示がされていたり、写真撮影ができたりと、なんだか不敬なことをしていたのかもしれないと思ったり。

    しかし岡倉天心はもちろんだけど、フェノロサも結構な女性問題を抱えていたのですね。小説ではあるけれども、ウィキを見たら起きたことに関しては事実みたいなので、ちょっと驚いてしまった。

    神仏分離はむかつくけれど、それも

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    2026年08月16日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    かなり後半まで、なんの話なのかわからず挫折しそうだったけど最後まで読んでよかった。ラストの答え合わせでそれまでの登場人物がもっと好きになった。

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    2026年08月13日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    面白かった。一つのあだ討ちについて、関わった人、見ていた人が自身の身の上話と共に各々の視点で話す内容が不幸なのに軽快でスルスルと読める。徐々にあだ討ちの状況が明らかになるのも良かった。ホントに面白かった。

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    2026年08月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    非常に大好きなタイプのお話でした!とてもハートウォーミングでエンタメしている。それでいて、社会で無視されてしまうような人々に寄り添うメッセージのある作品。巻末の特別エッセイにあったが、歌舞伎座で舞台化されていたとか。
    正直、このストーリーでは、「歌舞伎座舞台」というのが最も映えさせるアウトプット方法なのかもしれない。
    もちろん、本はめちゃくちゃ面白いしとっつきやすく、そしてわかりやすい。野暮ったくなく、きちんと全てを説明してくれるので、探偵役は読者の我々だが、それでもみんなで真相にゴールできる楽しさがある最高エンタメ。

    アマプラで映画配信されているうちに、こちらも見てみよう。

    さて、以下ネ

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    2026年08月08日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初読み始めてる時は、どこがミステリー?来し方?なんでなん??って感じで、仇討ちね、うんうんみたいな感じで読んでた。
     そしたら最後の5章から、どんどん、んん!?ってなってきて、作兵衛はそりゃ死んでないよね〜ってなってきて、"仇討ち"ではなく"徒討ち"でシンプルにうますぎて鳥肌だった。

     とりあえず江戸のみんなが優しくて、愉快で、それでいて自分の人生に誇りを持ってる感じが伝わってきた。

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    2026年08月06日