永井紗耶子のレビュー一覧
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ネタバレ秘仏を開けられてしまう側の法隆寺の定朝の章は、電車で読んでいても泣きそうだった。
美術展で仏像はよく見るけれども、見せていただけるという敬う気持ちが足りなかったかもしれない。もう何年前だっけ?昔はこんなに気軽に仏像を美術展で見られることってそこまでなくて、さらに仏像の後ろまで360度の展示がされていたり、写真撮影ができたりと、なんだか不敬なことをしていたのかもしれないと思ったり。
しかし岡倉天心はもちろんだけど、フェノロサも結構な女性問題を抱えていたのですね。小説ではあるけれども、ウィキを見たら起きたことに関しては事実みたいなので、ちょっと驚いてしまった。
神仏分離はむかつくけれど、それも -
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非常に大好きなタイプのお話でした!とてもハートウォーミングでエンタメしている。それでいて、社会で無視されてしまうような人々に寄り添うメッセージのある作品。巻末の特別エッセイにあったが、歌舞伎座で舞台化されていたとか。
正直、このストーリーでは、「歌舞伎座舞台」というのが最も映えさせるアウトプット方法なのかもしれない。
もちろん、本はめちゃくちゃ面白いしとっつきやすく、そしてわかりやすい。野暮ったくなく、きちんと全てを説明してくれるので、探偵役は読者の我々だが、それでもみんなで真相にゴールできる楽しさがある最高エンタメ。
アマプラで映画配信されているうちに、こちらも見てみよう。
さて、以下ネ -
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明治時代。帝大生の啓吾には霊が視えた。周りの目を気にして視えないふりをしていた彼だったが、子爵家の次男坊である正周と出会ったことで変わる。正周は霊を視ることはできないものの怪異に興味を持ち、そして悪しきものを祓う力を持っていた。二人の青年が数々の怪異に出会い、その謎を解きほぐしていく優しい読み心地の作品です。
連作短編集で、それぞれの物語は緩やかに繋がっていく展開です。人々の間に張り巡らされた糸のような「縁」もまた物語の中核。何かの導きのようにして出会ってしまった啓吾と正周。好奇心と行動力が旺盛な正周をやや疎みつつも、友人でいることに安らぎを覚えている啓吾の様子にほっとします。このコンビ、良い -
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お元侍の娘が許婚が決まっていたにも関わらず吉原に売られ花魁の果てに心中を試みる。虚しい社会(法度)人生に悔やんでの行動は悲しすぎる。現代社会でも、人生はうまくいかない時が多い、それがたとえ罪が無いと言い張っても、場合によっては地位と権力で裁かれる。そして、それを悔やんで最悪な結果を招くことがある。特に人間関係は思い通りにはいかないのが常である事を悟って歩むべきだ。本文で気になる言葉、「絡繰り」とは世継ぎの難(法度)世継ぎがいなければ家は潰れる、長男が継げば、次男以降は無役のままで生涯を暮らすことになる。身分ははっきり分かれ、女郎に落ちたら這い上がれないし、武士に切られても文句は言えない。世を守