永井紗耶子のレビュー一覧

  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    読みごたえがありました。だんだん薄々そういうことかなぁと思えて来るけど、最後にそう来たかぁという感じでよかった。映画も見てみたいなぁ。

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    2026年06月28日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    最初は少し読みづらさがあった。が、最後は一気読みでした。
    各章ごとに語り手が変わり、それぞれの人生や思いが少しずつ明らかになっていく構成が秀逸。長屋の場面あたりから「もしかして?」と違和感を覚え、桝屋の場面で確信へ。そこからはイッキ読みでした。
    タイトルのあだ討ちがひらがなである意味にニヤリ。物語の余韻をさらに深くしてくれる仕掛けですね。

    きっとこの先もふたりはどこかの芝居小屋を訪ねているんだろうなぁ、と勝手に想像が膨らむ面白い作品でした!

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    2026年06月15日
  • 青青といく

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    良いと思うことを自由に意見し行動する海保青陵。武家社会では受け入れられないが、関わった人々の心にさまざまな影響を残していく。もし生きた時代が違ったら、とも思うが、現代でも青陵のような正論で社会を変えようとする人が生きやすいかと思うと、考えさせられる。
    「木挽町のあだ討ち」と同じく、関係者を訪ね歩き、語られるエピソードから次第に人物像が描き出される構成が面白かった。しかし、今回は「木挽町のあだ討ち」のような軽妙な語り口や一世一代の大芝居といったワクワクさせる要素かあまり無かったせいか、読む手が止まらなくなるような感覚にはならなかったので、☆3つとしました。

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    2026年06月13日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白いね、昔の都築道夫のなめくじ長屋の如く、芝居小屋の面々の人生の背景が良すぎて生き生きしているものだから、今回の『芝居』がどうにも≪当たり≫だね、筋書きを描くのも楽しくて仕方がなかったんじゃないかw
    仇討は儒教(特に朱子学)の影響が強く、「父の讎は与に天を戴かず」という考えが背景にあり、主君の仇(赤穂事件など)は例外的に美談化されましたが、血縁ベースの親子仇討ちが最も自然で頻出する形でした、でも卑属の手(目下の者が目上の者の敵を取る)ではなく「親が子の仇を討つ、夫が妻の仇を討つ」というケースは許されないんだよね、儒教ってむずい

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    2026年06月06日
  • 青青といく

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    生きるとは何か。人とは何か。いつか迎える死に向かって、何を成すか。難しいけれど少しわかるような感覚を得た作品。

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    2026年06月01日
  • 青青といく

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    面白くないんだな。墓の話が何度もくり返されたりが鬱陶しく感じてしまうし、言葉の選び方にも違和感が所々。やはり合わないのか。

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    2026年03月23日
  • 帝都東京華族少女

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    ネタバレ

    2026/1/28
    このタイプのお嬢さんそーでもないねんな。
    最後はまだ好感持てたけど。
    お嬢さんに限らず、終始そーでもないねんなぁが続いた。
    キャラ重視タイプなので、この人好き!がないとはまりにくい。
    ミステリ要素は薄く、女性の人権がない時代に虐げられた女のなんや重めのテーマの話。
    私そういうのええねん。娯楽が欲しいねん。

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    2026年02月01日
  • きらん風月

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    詳しくないので、べらぼうを見てなかったら本当にちんぷんかんぷんだった思う。
    知識がないとあまり楽しめないかもしれない。

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    2026年01月27日
  • 秘仏の扉

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    フェノロサと岡倉天心のことは知っていたけれど、彼らのプライベートなこととか、時代背景など物語として俯瞰出来てよかった。
    法隆寺の救世観音を巡るそれぞれの人々をオムニバスに描いていてストーリーは面白かったけれど、それぞれが重なり合った最後の落とし所に深みがあまり感じられなかった。
    朝ドラ『バケバケ』の時代とも重なり、日本の文化に魅了された西洋人たちと明治の人々の交わりを知れたのはよかった。
    自分を取り巻く社会、価値観が加速度的に変化する現代の私たちが日本の文化をどう位置づけ守り、芸術そのものに関わっていくか考えたいと思った。

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    2025年12月28日
  • 秘仏の扉

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    ネタバレ

    廃仏毀釈に象徴される明治初期のアイデンティティー喪失時に『秘仏』に関わった六人は人生における何かの扉を開けてしまった・・・法隆寺夢殿救世観音像という千年の秘仏が坐す厨子が開かれた明治、欧米人と日本が交わる時代の変動は物語として興味深いが、秘仏開陳の場に立ち会った人それぞれの人生を繰り返し見るのは2~3人で食傷気味だったことは内緒
    ①写真家小川一眞②宮内庁図書頭(臨時全国宝物取調局委員長)九鬼隆一③法隆寺住職(代表)千早定朝④取調局委員アーネスト・フェノロサ(外国人資産家ビゲロー)⑤宝物調査責任者(その1)岡倉覚三(天心)⑥古器旧物保存方人町田久成
    結構人間味あふれる俗人ばかりで時代がそうなさし

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    2025年12月21日
  • 秘仏の扉

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    2025.11 自分も仏像見るのは好きで、仏像見るときには色々な思いに馳せるのでこの小説はすっと世界観に入り込むことができました。

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    2025年11月16日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    目的の為には手段を問わない、テロリスト・革命家等々、皆正義を信じて行動するが、病むにやまれぬ思いが極端な手段を取るのであろう、必死に抗う本人とは違って傍目で見ている者には合理的な解釈を刷る事が難しい
    衰退する菱垣廻船問屋の窮状を株仲間創立による流通コントロールが産みだす冥加金をつかい、政治の不備を商いが補う心意気の主人公、永代橋崩落や薩摩藩・中野石翁らによる金の力の腐敗という時代の景色を独りの男の生きざまに結びつけて描いている

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    2025年09月18日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

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    お仕事本。最初の「ひのえうまの女」だったかはいまひとつでしたが、3人の視点で語られる「くれなゐの女」だったかは、木挽町での雰囲気もあって、引き込まれました

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    2025年07月19日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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    読み始めて幼なじみは死ぬし、2千両の借金を負うし、どうなることやらと思ったけれど爽やかな内容だった。義理の父や勝先生、浜口さんや人生の先輩たちの言葉が沁みる。時代は変わったけれど、彼らの言葉(福を届ける、三方よし)や思いは今も通用すると思う。

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    2025年07月02日
  • 秘仏の扉

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    秘仏=法隆寺夢殿救世観音像
    この秘仏を開けた明治時代の数名の人物の話。
    今は年に2回公開されるらしいので今度拝みに行きたいと思った。

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    2025年06月16日
  • 秘仏の扉

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    連作短編集6篇
    法隆寺の秘仏救世観音菩薩の開帳に関わった人々の物語。写真家小川一真、九鬼竜一、法隆寺の定朝、フェノロサ、岡倉天心、町田久成のそれぞれの救世観音菩薩の印象と人生。

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    2025年06月01日
  • 秘仏の扉

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    法隆寺に祀られている菩薩像は扉を開けた者に仏罰が下ると言い伝えられ鎌倉時代から秘仏とされてきた 明治時代になり「廃仏毀釈」により寺院や仏像が壊され打ち捨てらる危機に陥る 秘仏を開けざるを得なかった法隆寺の定朝始め、役人、写真家、日本を愛する人達、それぞれの視点で書かれている
    明治の混沌とした時代に日本古来のものを守ろうとした人達がいた事を初めて知った

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    2025年04月17日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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    タイトルに惹かれて購入。

    安政7年3月 桜田門外の変の年、手代だった主人公「勘七」が、紙問屋「永岡屋」の若旦那となりやがて主となり明治3年までを商人として「福を届ける」という信念を持ちながら生きた物語。

    大切な人との別れや商いでの失敗。
    悩んで嘆いて恨んで、それでも何とか商人として生きていこうとする勘七に、幼なじみやご縁が繋がってで出会った人たちが時には叱咤激励を、時には温かい手を差し伸べてくれるとにかく温かく、心に沁みていく物語。

    「寿ぎ申し候」という言葉がとても粋で効果的に使われているので、大好きな日本語になってしまった。

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    2025年04月11日
  • 絡繰り心中<新装版>

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    うーん、人情もののままならなさが存分に味わえる一冊。後に直木賞and山本周五郎賞を受賞した筆者の確かな力量を感じさせる処女作。
    背景描写が巧みで、人物の生い立ちや取り巻く環境がまるで見てきたかのように感じ取ることができる。

    森田屋の笛方である主人公金四郎の成長ストーリーかと思えば、そんな単純な話ではない。吉原の何が地獄って、さまざまな生い立ちの女性が一つ所に固められて、全員畜生の身分と見なされて生きていかないと行けない。こんなにひどい差別もない。
    雛菊の生涯に美しさと狂気、諦観と覚悟が絢爛な絵巻のように感じられ切ない。

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    2025年04月06日