永井紗耶子のレビュー一覧

  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 母ごころ

    Posted by ブクログ

    どの作品も母の愛と強さを表していて、何度も涙した。個人的には、高田在子さんと藤原緋紗子さんの作品が良かった。

    0
    2026年09月15日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    江戸を舞台に仇討ちを描いた時代小説。
    とある若侍が雪夜の芝居小屋裏で亡父の仇を見事に討ち果たした。その後、目撃した者たちの口から語られたのはただの復讐劇ではなかった。隠された真実が浮かび上がっていく・・・

    お芝居を見ているような感覚の小説でした。時代劇が好きな読者には合うと思います。

    良く言えば、分かり易くて安心感があります。言葉を選ばないならば、少しワザとらしいというか出来すぎの感が否めません。登場人物がみんな波乱万丈なところなどは盛り過ぎで、コメディーの匂いすら漂います。

    ただ、そんな現実味の希薄さも時代小説だと不思議に許容されるので、エンタメとしては素直に楽しめた気がします。

    0
    2026年09月09日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一つの出来事について複数の人物から話を聞き、それぞれの半生を描いていく構成は分かりやすかった。ただ、同じ形式が続くため途中で少し食傷気味になり、別れや死のような大きな出来事があっても、深く感情移入する前に次へ進んでしまう感覚があった。一方で、話が進むほど登場人物同士の関係が見えてくるところは良く、後半は比較的面白く読めた。特に、一人で抱え込むことと、人を頼ることの違いを描いた対比は綺麗だった。ただ、一部の登場人物の判断には最後まで納得しきれない部分も残った。それでも全体としては満足でき、読後感もよかった。

    0
    2026年09月07日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

    購入済み

    タイトルは秀逸だが

    「木挽町の仇討ち」の作者ということでずいぶんと期待して読んでみたが、セリフがやや教条ぽくって今ひとつ乗りきることができなかった。勝海舟の扱いも必然性や特色がなく持て余しぎみ。それでも後半のタイトルの意味がわかる場面あたりは、かなり盛り上がってよかった。お京さんが登場人物の中では一番魅力的だった。

    0
    2026年08月12日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    晴れ晴れとした気持ちの良い本だった。青陵先生の見返りを求めない『敬う気持ちは自ずから出る』という言葉が好き。青陵先生の『自由自在』は江戸時代だけではなく、今でも通じる考えだと思う。

    0
    2026年07月17日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    永井紗耶子さんの『青青といく』を読んだ。前著でも感じたのだけれど実在の人物や史実を扱うとどうしても無下にできない縛りが生じそれこそ永井さんの「自由自在」な筆致が窮屈に制限されてしまっている感がある。海保青陵のことを知れたし惣兵衛の想いや格好良さに涙したけれど純粋な創作が読みたい。

    0
    2026年07月12日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第5章までは面白かった。海保青陵の自由闊達さや先見の明、愛され上手なところ(笑)、読んでいて楽しかったし、武家社会と商売の話もなるほど~と興味深かった。
    でも、第5章がどうしても蛇足に感じた。読んでいる途中で、あれ?もしかしたら弥兵衛は青陵の子ども?でもそんな浅い設定なわけないか…と思っていたら、まさかの子ども。その話がないほうがスッキリして終わった気がするんだけど、謎解きをどうしても入れたかったのか?なんでそんな設定にしたのか、理由が知りたいな。

    0
    2026年06月29日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    良かった。

    これまであまり歴史小説を読んでこなかったが、最近気になる様になって来た。

    同じ作者の「木挽町のあだ討ち」が良かったので、この作品も読んでみることにした。

    今の様に自由に職業を選べなかった時代、家や身分に縛られていた時代に生きた青陵。
    今の日本に生きていたらどんな事を感じ、行動しただろう。

    前知識無しに読んだ為、小説の中の人物と思い読み始めた。
    まだまだ知らない歴史的人物が居る。
    もっと若い頃から歴史に目を向けるべきだった。

    0
    2026年06月29日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    良いと思うことを自由に意見し行動する海保青陵。武家社会では受け入れられないが、関わった人々の心にさまざまな影響を残していく。もし生きた時代が違ったら、とも思うが、現代でも青陵のような正論で社会を変えようとする人が生きやすいかと思うと、考えさせられる。
    「木挽町のあだ討ち」と同じく、関係者を訪ね歩き、語られるエピソードから次第に人物像が描き出される構成が面白かった。しかし、今回は「木挽町のあだ討ち」のような軽妙な語り口や一世一代の大芝居といったワクワクさせる要素かあまり無かったせいか、読む手が止まらなくなるような感覚にはならなかったので、☆3つとしました。

    0
    2026年06月13日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    生きるとは何か。人とは何か。いつか迎える死に向かって、何を成すか。難しいけれど少しわかるような感覚を得た作品。

    0
    2026年06月01日
  • 青青といく

    Posted by ブクログ

    面白くないんだな。墓の話が何度もくり返されたりが鬱陶しく感じてしまうし、言葉の選び方にも違和感が所々。やはり合わないのか。

    0
    2026年03月23日
  • 帝都東京華族少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026/1/28
    このタイプのお嬢さんそーでもないねんな。
    最後はまだ好感持てたけど。
    お嬢さんに限らず、終始そーでもないねんなぁが続いた。
    キャラ重視タイプなので、この人好き!がないとはまりにくい。
    ミステリ要素は薄く、女性の人権がない時代に虐げられた女のなんや重めのテーマの話。
    私そういうのええねん。娯楽が欲しいねん。

    0
    2026年02月01日
  • 秘仏の扉

    Posted by ブクログ

    フェノロサと岡倉天心のことは知っていたけれど、彼らのプライベートなこととか、時代背景など物語として俯瞰出来てよかった。
    法隆寺の救世観音を巡るそれぞれの人々をオムニバスに描いていてストーリーは面白かったけれど、それぞれが重なり合った最後の落とし所に深みがあまり感じられなかった。
    朝ドラ『バケバケ』の時代とも重なり、日本の文化に魅了された西洋人たちと明治の人々の交わりを知れたのはよかった。
    自分を取り巻く社会、価値観が加速度的に変化する現代の私たちが日本の文化をどう位置づけ守り、芸術そのものに関わっていくか考えたいと思った。

    0
    2025年12月28日
  • 秘仏の扉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    廃仏毀釈に象徴される明治初期のアイデンティティー喪失時に『秘仏』に関わった六人は人生における何かの扉を開けてしまった・・・法隆寺夢殿救世観音像という千年の秘仏が坐す厨子が開かれた明治、欧米人と日本が交わる時代の変動は物語として興味深いが、秘仏開陳の場に立ち会った人それぞれの人生を繰り返し見るのは2~3人で食傷気味だったことは内緒
    ①写真家小川一眞②宮内庁図書頭(臨時全国宝物取調局委員長)九鬼隆一③法隆寺住職(代表)千早定朝④取調局委員アーネスト・フェノロサ(外国人資産家ビゲロー)⑤宝物調査責任者(その1)岡倉覚三(天心)⑥古器旧物保存方人町田久成
    結構人間味あふれる俗人ばかりで時代がそうなさしめたのか男女関係が、特に岡倉天心は人として終わっている情動にのみ生きる人で節度も倫理もありゃしない
    夢殿救世観音像の笑み狂気を感じますけどね、アルカィックスマイルとは言えない気がする

    0
    2025年12月21日
  • 秘仏の扉

    Posted by ブクログ

    2025.11 自分も仏像見るのは好きで、仏像見るときには色々な思いに馳せるのでこの小説はすっと世界観に入り込むことができました。

    0
    2025年11月16日
  • どうした、家康

    Posted by ブクログ

    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

    0
    2025年09月18日
  • 商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目的の為には手段を問わない、テロリスト・革命家等々、皆正義を信じて行動するが、病むにやまれぬ思いが極端な手段を取るのであろう、必死に抗う本人とは違って傍目で見ている者には合理的な解釈を刷る事が難しい
    衰退する菱垣廻船問屋の窮状を株仲間創立による流通コントロールが産みだす冥加金をつかい、政治の不備を商いが補う心意気の主人公、永代橋崩落や薩摩藩・中野石翁らによる金の力の腐敗という時代の景色を独りの男の生きざまに結びつけて描いている

    0
    2025年09月18日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    お仕事本。最初の「ひのえうまの女」だったかはいまひとつでしたが、3人の視点で語られる「くれなゐの女」だったかは、木挽町での雰囲気もあって、引き込まれました

    0
    2025年07月19日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

    Posted by ブクログ

    読み始めて幼なじみは死ぬし、2千両の借金を負うし、どうなることやらと思ったけれど爽やかな内容だった。義理の父や勝先生、浜口さんや人生の先輩たちの言葉が沁みる。時代は変わったけれど、彼らの言葉(福を届ける、三方よし)や思いは今も通用すると思う。

    0
    2025年07月02日
  • 秘仏の扉

    Posted by ブクログ

    秘仏=法隆寺夢殿救世観音像
    この秘仏を開けた明治時代の数名の人物の話。
    今は年に2回公開されるらしいので今度拝みに行きたいと思った。

    0
    2025年06月16日