江川紹子のレビュー一覧

  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    国際法学者の大沼氏にジャーナリストの江川氏が聞き役となり歴史認識について問う。日中、日韓において歴史認識の相違が大きな問題として残っている。加害者側、被害者側、それぞれの立場からお互いの立場を思いやる余裕があればと思うが、現実には疑心暗鬼となってしまうのだろう。問いに対する答えとしたスタイルで歴史認識の問題を取り上げて説明している。とても分かりやすい。

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    2020年03月17日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    子どもながらに衝撃を受けた事件でした。自分自身は事件後の番組などで少なからず事件の恐ろしさを知ることができたけど、自分の子供世代は全く知らずに育つんではないかと思い、購入しました。読み始めると止まらなくなりますが、途中本当に現実で起こったことなのだろうか、、と目を背けたくなるような辛い部分も多くあるので休憩を挟みながら読むことをお勧めします。

    どんな時も自分のアタマで考えることやめてはいけない、自分の感性(違和感だったり)を大事にする。この本で学ばせていただきました。

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    2020年02月24日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    某所読書会課題図書.1931年の満州事変から1945年の太平洋戦争敗戦を踏まえて、東京裁判とサンフランシスコ講和条約の概要を冒頭に述べ、戦争責任さらに戦後責任の議論が続く.戦後間もない時代は、戦争に対する被害者意識が全面で、加害者でもあったことを認識することはなかった由.その通りだと感じた.慰安婦問題の議論で、女性の人権を考慮することが主流化されてきた現代の動きを、改めて考えることの重要性が強調されていた.同様の考え方で、謝罪の時代が始まったとの指摘もあった.欧米列強は日本やドイツの謝罪には文句を言うものの、自分たちの植民地政策等は一切反省していない.その点を日独が諭して、彼らの発想を正しくす

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    2019年11月20日
  • 私たちも不登校だった

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    私たちも不登校だった。江川紹子先生の著書。不登校でも自分なりの努力で社会的な成功をおさめることができる。元不登校状態にあった経験を持つ人たちの実際の体験談がたくさん紹介されていて、不登校や不登校児に対する負のイメージを変えてくれる良書。

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    2019年10月23日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    「オウムに引き寄せられた若者たち」は、みな、社会の理不尽さに疑問を持ち、自分が何かできないかと悩み、真剣に考えるような善良な人たちだった。サリン事件などの加害者でありながら、被害者だったんだと思う。教祖の行き当たりバッタリな言動行動に翻弄され、真相究明がなにもなされないまま、教祖含む実行犯を死刑に処してしまって本当に良かったのだろうか…。なぜ死刑実行してしまったのか。今もモヤモヤしている。 カルトはすぐ隣にあることを子供達たち、大人にも広く伝えたい。人は誰しも悩みをかかえ、それを解決しより良くしたいとかんがえる。それを利用するのは簡単なことだと思うと、自分も含めて周りもこの事件についてちゃんと

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    2019年09月16日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    中高生向けにカルトの怖さを説く。
    判断を誰かに委ねることの危険性,「人生の意味」に思い悩むことのリスク,社会への素朴な違和感につけこむ洗脳の手法等をあの大きな事件に基づいて紹介してくれる。
    心が揺れ動く思春期に良いワクチンと思う。
    ↓広瀬健一の体験談。惜しい…
    “オウムに出会ったのは、大学院一年生の時でした。本屋で麻原の著書『超能力「秘密の開発法」』を手に取ったのがきっかけです…しかし表紙に麻原の「空中浮揚」写真が掲載されていることに、いかがわしさを感じ、買うのはやめました”p.109

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    2019年09月02日
  • 「オウム真理教」裁判傍聴記 1

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    これを読まずしてオウム事件総体を語れない。特に地下鉄サリン事件に至る数年間のオウム真理教の凶悪化の速度とその絶対的な活動量の物凄さ。読後、クラクラ眩暈がした。

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    2018年08月06日
  • 「オウム真理教」追跡2200日

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    ジャーナリストの執念の一冊。「煉獄の使徒」を読んで、オウム事件を再訪したくて当時の江川紹子さんの著書読んでみた。このジャーナリズムの力がなかなか届かなかったのを歯痒く思いながら、当時の臨場感に触れてる。坂本弁護士事件から5年もオウムを放置したマスコミと警察の罪はとても重い。取り返しがつかないのがとても悔しい。

    オウム事件を俯瞰するならこの本でなくても良かった。事件がすべて明るみに出てからの本を読めば良かった。でも最初にこれを読んだのは当時の空気を知るのにとても良かったと思う(本書が出た時点ではまだ坂本弁護士も假谷さんも消息不明のままだった)。

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    2018年01月16日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    江川紹子が慰安婦問題について 2013 に取材を申し込んだところから始まっている。大沼氏から江川氏に共同作業を申し込む形で、インタビュー形式の本書が成立している。主張が分かれ対立する主題に関するわかりやすい見取り図を提示している。

    話題は、東京裁判、サンフランシスコ平和条約、日韓・日中の正常化、戦争責任と戦後責任、慰安婦問題にわたっている。2015 年までの時間の流れの中で、南京問題や慰安婦問題をどう考えたらよいかの指針となる。
    現在騒がれていることは、本質を外していると思えてならない。
    中共が賠償を放棄したこと、

    一方、戦争と植民地支配の責任認識に関して、敗戦国の日独は進んでいて、戦勝国

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    2016年02月21日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    確かに、現在「歴史認識問題」と言えば、韓国併合から満州事変、太平洋戦争を経て、その戦後処理に係る日韓、日中の対立を限定的に指している。靖国参拝、竹島や尖閣諸島、慰安婦といった問題は、それなりに報道に注視し、親と語らい、解説書や小説を読むことで、自分なりに認識しようと努めてはきたけれど、容易じゃない。感情を排するのは無理だから、多様な角度から学ぶことで素直な感情を抱きたい。けれども、他国の激しく執拗な批判や、自国の政治家の言わずもがなの繰返しに憤り、冷静を保てない。本書で改めて学ぶに、この問題は今後「きっぱりと加害と被害に分ける二分法的な物言い」に辟易しつつ、自負と呵責の狭間で揺れ続けることが大

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    2016年02月03日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    人を助ける仕事に従事する、
    人達の生き方が書いてある一冊。

    特別な人なんかじゃない、
    市井の(普通の)人がそれぞれのストーリー、
    想いを持って働いている。

    思わず胸が熱くなった。
    特別なことなんてしなくても、今、
    目の前にある"自分に出来ること"を
    最大限すればいいんだ。

    大切なもの、思いださせてくれた。

    ありがとう、貸してくれた友人に感謝。

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    2013年06月11日
  • 勇気ってなんだろう

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    自分のいやな面にも向き合い、それを受け入れ、よりよい方向に向かうこと。自分が正しいと思うことは信念を持ってやりとげること。いずれも難しいが、そうなるようにあきらめずに取り組みたい。子供たちにも読ませたい。

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    2013年01月19日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    人を助ける若者たちの半生のインタビュー。仕事はあくまで手段であり、どう生きたいかを見つめたからその仕事に就いた人たち。現状に満足しきってない人が多いのも惹かれるところ。重松さんのあとがきもヨイ。

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    2012年08月28日
  • 父と娘の肖像(小学館文庫)

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    12名の著名人の父娘関係はどうだったか?インタビュー本。

    父娘関係って本当にそれぞれ違うんだなと思った。
    うちは普通とか普通じゃないとか思う方がナンセンス。
    みんな違って、それでいいんだ、と思った。

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    2012年08月27日
  • 勇気ってなんだろう

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    ネタバレ

    考えさせられる問題ばかり。
    若者向けの本ではあるが、大人も真摯に読むべき本。
    著者は相当がんばって取材をしたという印象あり。
    特に、イラクで人質になった高遠菜穂子さんやパレスチナ問題に対するルポは、興味深い。

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    2011年12月03日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    買おか 中古か新品か?
    100731by江川の『勇気...』
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    決めた瞬間・動機:
    peace winds japan 元トラック野郎19,
    骨髄バンクコーディネーター33,
    社会福祉士通信で介護団体創設の元記者41,
    市の平和推進室116, 120,
    国連・UNICEF139,
    精神保健福祉士160, 168,
    社会福祉士通信177,
    教育NPO251,
    音楽療法士262,
    福祉住環境コーディネーター276,
    赤十字職員301,
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    勉強方法・なり方・変わり方:
    18, 20, 23, 介護でも個人に興味を45, 鍼灸&ア

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    2010年10月16日
  • 勇気ってなんだろう

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    Twitterで誰かがつぶやいていたのでメモしていた本です。ジャーナリストの江川詔子さんが、中学生や高校生向けに書いた本ですが、年齢を問わずたくさんの人に読んで貰いたいなあと思いました。江川さんの飾らない、真摯な文章が水のように体に沁み込んできます。

    江川さんがその勇気に感銘を受けた5人の人と、イスラエルの若者たちへの取材から綴られた6つの章には、自分に正直に向き合って生きている人達の姿が描かれています。読み進むうちに自然と目頭が熱くなるところもありました。

    取材対象には、あのイラクの人質事件でものすごいバッシングを受けた高遠菜穂子さんも含まれています。あのころの日本を取り巻く異常さを思い

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    2010年06月06日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    先日の参院選の、特にSNSでの書き込みに危惧を抱いていたところ、この本を知った。
    主な題材はオウム真理教の事件だが、それ以上に「カルトは特殊なもの・特殊な状況」「自分が関わるものではない」、という認識を壊してくれる。
    オウム事件をリアルタイムで見聞きし、作者の江川紹子氏を始めとした多くの人達の活動も見てきた時代の人間の1人として、この本は全ての人に読んで欲しいと思う。

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    2025年08月03日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    冒頭の、普通の若者がオウムに傾倒した理由が知りたい、というのはまさに私の問題意識と重なるところであった。

    ただ、各死刑囚の背景などを断片的に知るだけでは、途中までは確かに分かるなと思うところもある(世の中の大人がつまらなそうに働いていて将来性を感じられない、女性にモテなくて辛い、、)が、そこからヨーガ、霊、といった方向に傾倒してしまうのは、今のところどうしても理解できない。途中から一気に確変が起こったように傾倒しているように見えていた。

    中でも共通している傾向(時代背景的な分析):
    ・尾崎豊など、バブル景気の中働き詰めの大人たちに対する反感を持つ若者の増加。経済格差の拡大。→現実世界では真

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    2025年07月23日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    大半がオウム真理教の事件の話。
    なぜ、善良な人間がおぞましい犯罪に手を染めてしまったのか。どのようにマインドコントロールされていったのか。
    カルトに限らず、こういった人たちから身を守る方法も書かれている。

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    2025年04月23日