江川紹子のレビュー一覧
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オウム真理教は無害で愉快な新興宗教と思われていた。麻原彰晃や弟子たちは普通にテレビ(ユニークな教えで今若い人に人気の宗教という軽めの立ち位置)に出ていたし、一般雑誌の表紙になっていたこともあった。その事で安心して気軽にオウムのヨガ教室に参加し、取り返しのつかないことになった人もいた。(この本にも書かれている通り、マスコミにも責任があると思う)江川紹子さんはそれより前からオウムの危険性を察知していた。本当に長い間、真剣に、実際殺されそうにもなりながらオウムと関わっていたわけである。
当時から江川さんの見た目はあまり変わってない印象を受けるが、オウムがマスコミで話題になっていた時、実はまだ30歳をちょっと過ぎたくらいだったということをこの本で(書いてある訳ではなく、経歴から計算して)知った。浮ついたところやが全くなく、凄く落ち着いていたので、年配の人だと勝手に思い込んでいたが、若かったのだ。変わらないのも、見た目が中身に追いついたせいかもしれない。余談だが。
この本は、若い人に向けて書かれているため、当時の社会状況なども丁寧にわかりやすく説明されている上、オウム真理教に関しても、膨大な量の情報を持っているだろうが、大変バランスよく整理されている。整理されているとは言っても、犯罪行為を行った信徒の心情なども手記などをベースにきちんと描かれているので、本当にぐっとくるものがあった。人を殺めたということを、マインドコントロールから抜けて初めて自覚し、後悔と自責の涙に暮れても、遅いんだ。殺しちゃったら。
真面目で、世の中のことを真剣に考える人が、もし麻原彰晃と出会わなければ、社会で人を助けるような立派な仕事ができたかもしれないと思うと、やるせない。
土谷正実や端本悟の両親は、とても良い人達で、息子を脱会させよう、犯罪行為を止めさせようとできる限りのことをしたと思う。土谷も端本も、親を愛し大切に思っていた。それでも、殺した。親からしてみたら、たとえどんなことをしてでも、自分が死んでも、それだけはしてほしくなかっただろう。結局本人が自分でまやかしに気づく以外方法は無いということなのだろうけど、親としては辛すぎる。優秀で真面目で優しい、大事な息子だった。その息子が人殺しで死刑。殺された人への謝罪の気持ちがあるから、自分の悲しみを公にもできない。どれだけ辛いことかと思う。
麻原彰晃を(テレビや雑誌で)見た限りでは、どうしてこんな胡散臭い汚らしいおっさんに夢中になるのか、全く分からなかったけれども、実際に会ったら魅了される何かがあったのだろう。また、人心掌握に長けていたことは間違いない。洗脳されて、グルのやることは絶対に正しいと思い込んでいたのだろう。それにしても、何度かおかしいと感じたことはあったわけで、そこで引き返せば良かったのに、と思わずにはいられない。
まっとうな宗教とカルトはどう違うのかとダライ・ラマに訊いた時の答えを心に刻んでおきたい。「studyとlearnの違い」。「studyには「研究する」という意味もあります。研究するには、疑問を持ち、課題を見つけ、多角的に検証することが必要です。一方のlearnは、単語や表現を教わり、繰り返し練習して記憶する語学学習のように、知識を習い覚えて身につけることを言います。「studyを許さず、learnばかりをさせるところは、気をつけなさい」一人ひとりの心に湧いた疑問や異なる価値観を大切にしなければstudyはできません。それをさせない人や組織からは距離を置いた方がよい、というのが、法王からの忠告です。」(P208) -
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某所読書会課題図書.1931年の満州事変から1945年の太平洋戦争敗戦を踏まえて、東京裁判とサンフランシスコ講和条約の概要を冒頭に述べ、戦争責任さらに戦後責任の議論が続く.戦後間もない時代は、戦争に対する被害者意識が全面で、加害者でもあったことを認識することはなかった由.その通りだと感じた.慰安婦問題の議論で、女性の人権を考慮することが主流化されてきた現代の動きを、改めて考えることの重要性が強調されていた.同様の考え方で、謝罪の時代が始まったとの指摘もあった.欧米列強は日本やドイツの謝罪には文句を言うものの、自分たちの植民地政策等は一切反省していない.その点を日独が諭して、彼らの発想を正しくするべきだとの主張は大賛成だ.
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ジャーナリストの執念の一冊。「煉獄の使徒」を読んで、オウム事件を再訪したくて当時の江川紹子さんの著書読んでみた。このジャーナリズムの力がなかなか届かなかったのを歯痒く思いながら、当時の臨場感に触れてる。坂本弁護士事件から5年もオウムを放置したマスコミと警察の罪はとても重い。取り返しがつかないのがとても悔しい。
オウム事件を俯瞰するならこの本でなくても良かった。事件がすべて明るみに出てからの本を読めば良かった。でも最初にこれを読んだのは当時の空気を知るのにとても良かったと思う(本書が出た時点ではまだ坂本弁護士も假谷さんも消息不明のままだった)。 -
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江川紹子が慰安婦問題について 2013 に取材を申し込んだところから始まっている。大沼氏から江川氏に共同作業を申し込む形で、インタビュー形式の本書が成立している。主張が分かれ対立する主題に関するわかりやすい見取り図を提示している。
話題は、東京裁判、サンフランシスコ平和条約、日韓・日中の正常化、戦争責任と戦後責任、慰安婦問題にわたっている。2015 年までの時間の流れの中で、南京問題や慰安婦問題をどう考えたらよいかの指針となる。
現在騒がれていることは、本質を外していると思えてならない。
中共が賠償を放棄したこと、
一方、戦争と植民地支配の責任認識に関して、敗戦国の日独は進んでいて、戦勝国は緒にもついていないと感じられる。「知識人」とされる人でも、植民地支配を肯定的にしか捉えられずにいる様子。
日本にしても、戦後二十年ほどの認識は実に貧弱。
第一次大戦後に戦争が国際法で違法化された画期的時期に満州事変を起こすという情勢認識能力の欠如も目を覆うようだ。人種差別も、自分が差別されることには抵抗しつつ自分が差別する側に回りたいだけだったこと。
満州事変を批判した横田喜三郎は脅迫に遭って沈黙したが、国際連盟脱退に反対した石橋湛山は正しいことを言い続けて逮捕されずに生き延びたことも教えられた。 -
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確かに、現在「歴史認識問題」と言えば、韓国併合から満州事変、太平洋戦争を経て、その戦後処理に係る日韓、日中の対立を限定的に指している。靖国参拝、竹島や尖閣諸島、慰安婦といった問題は、それなりに報道に注視し、親と語らい、解説書や小説を読むことで、自分なりに認識しようと努めてはきたけれど、容易じゃない。感情を排するのは無理だから、多様な角度から学ぶことで素直な感情を抱きたい。けれども、他国の激しく執拗な批判や、自国の政治家の言わずもがなの繰返しに憤り、冷静を保てない。本書で改めて学ぶに、この問題は今後「きっぱりと加害と被害に分ける二分法的な物言い」に辟易しつつ、自負と呵責の狭間で揺れ続けることが大切に思う。
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買おか 中古か新品か?
100731by江川の『勇気...』
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決めた瞬間・動機:
peace winds japan 元トラック野郎19,
骨髄バンクコーディネーター33,
社会福祉士通信で介護団体創設の元記者41,
市の平和推進室116, 120,
国連・UNICEF139,
精神保健福祉士160, 168,
社会福祉士通信177,
教育NPO251,
音楽療法士262,
福祉住環境コーディネーター276,
赤十字職員301,
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勉強方法・なり方・変わり方:
18, 20, 23, 介護でも個人に興味を45, 鍼灸&アロマ64, 66, 長崎市平和推進室と詩in1955:120-1, 英国修士号は10ヶ月!!!139-40, 精神保健福祉士:自分の弱さをさらすこと167, 社会福祉士176, 釜ヶ先支援185, 精神科看護師199, 更生保護施設職員213, 信頼される管理栄養士に231, 236, 音楽療法士259, 喜ばれるツボ:ホームヘルパー269, 272, 福祉住環境コーディネーター279, 被災地援助NGO294, 296, 「ありがとう」と言ってもらえること:喜んでくれること:やりがい・いきがい315
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第1章
いま挑戦のとき (9・11後、アフガニスタンへ飛んだトラック野郎―NGO職員・松田憲
地雷の地カンボジアで義足を作り続けた格闘技マニア―義肢装具士・佐々木伸 ほか)
第2章
天職と思い定めて (一枚の求人ポスターが、気弱な少年を強い男に変えた―救急救命士・高橋公成
お産は感動、ベトナムの僻村で取り上げた新しい命―助産師・江川うらら ほか)
第3章
迷いの果てに (薬物依存から立ち直った経験を、今度は自分が返す番―精神保健福祉士・秋元恵一郎
営業職に挫折して暗い気持ちで渡った三宅島で得た充実感―社会福祉士・金長雄二 ほか)
第4章
ここが私の居場所です (少年院の先生になって知った子どもたちの劇的な生き方―法務教官・牛久真理
局アナを目指していた短大生が失語症患者の“女神”になった―言語聴覚士・原田有紀 ほか) -
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Twitterで誰かがつぶやいていたのでメモしていた本です。ジャーナリストの江川詔子さんが、中学生や高校生向けに書いた本ですが、年齢を問わずたくさんの人に読んで貰いたいなあと思いました。江川さんの飾らない、真摯な文章が水のように体に沁み込んできます。
江川さんがその勇気に感銘を受けた5人の人と、イスラエルの若者たちへの取材から綴られた6つの章には、自分に正直に向き合って生きている人達の姿が描かれています。読み進むうちに自然と目頭が熱くなるところもありました。
取材対象には、あのイラクの人質事件でものすごいバッシングを受けた高遠菜穂子さんも含まれています。あのころの日本を取り巻く異常さを思い返すと同時に、その後高遠さんが周囲の人々に支えられ、自分も人々を支えるために悩みながら、それでも一歩一歩歩んでいることを知りました。本当に考えさせられました。
3時間もあれば読んでしまえる本ですが、しっかり自分に響いてくる本だとおもいます。岩波ジュニア新書なのですが大人にもお薦めです。 -
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ネタバレ政府やメディアの思惑や政府の世界に向けた広報面から加害国と被害国の情報の差が認識の違いを生む側面があるのだということを学んだ。また、被害国の経済的地位や国民の人権意識の向上が加害国へ強く訴えを起こす動機になることがわかった。
誰かにとっては友人、家族、知り合いが戦争に関わり、人を殺め、強制させられていた事実を他人事で済ませてはいけない。
私たちは、未来に向けてどんな過程を踏んで戦争に発展し、問題が生じたのか過去の歴史を学び、一国民として向き合い、思考し続ける必要性を改めて感じた。
日本人として、日本は加害国であり被害国である両方の側面から省みる時間を大切にしていきたい。