江川紹子のレビュー一覧

  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    最近よく見られる日本の近代史についての本は、かなり偏った下品な論調の目立つものが多いが、本書は日本の近代史について、バランスの取れた意見がまとまっていて、とても勉強になった。特に著者が直接関わっておられたアジア女性基金について、一般の報道などでは語られない事情にも触れていてかなり参考となる。

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    2018年03月01日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    あとがきより
    人生とは大小の決断が積もり積もったものと言えるかもしれない。
    「自分の方こそこの仕事によって助けられている」という人が何人もいた、自分が支えられている、「お互い様」

    医療福祉関係だけでなく、その隙間を埋める様々な方の想いと職種を知ることができた。少ないページの中にそれぞれの人生が凝縮されて読み応えがあった。

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    2017年11月04日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    「歴史認識」とは、日本人として、日本の近代史をどう考えるのか、ということだ。著者は、この問題について頭で考えただけの人ではない。アジア女性基金理事として多くの人との対話を重ねる中で試され、磨かれた末に得たであろう、実の詰まったことばで、この難しい問題をていねいに説明してくれている。
     とくに慰安婦問題については、韓国の問題ばかりがクローズアップされるが、オランダやインドネシア、台湾などの慰安婦もいたこと。それらの国々には「アジア女性基金」などの取り組みを通じて、首相の手紙を渡したり、資金的な援助をしたり、いろんな活動を行ってきたこと。ただ韓国だけは、「国家補償」にこだわる支援団体の頑なな対応が

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    2016年02月21日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    国際法学者としてのキャリアが、史実を恬淡として読み解いておられると感じた。
    歴史修正主義者の発する言動は、少々暑苦しいところがあるが、大沼氏の説明には肩の力が抜けており、戦前戦後の日本の歩んだ道の概略として解りやすいものがあった。
    第5章 二十一世紀世界と「歴史認識」において、英仏・米などの植民地責任が今後問われる可能性に言及されている。
    日本が戦後取った戦争責任は堂々と世界に誇れるものだとの認識に国民も胸を張れという。
    江川紹子さんの聞き方もさりげなくていいものでした。

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    2015年09月05日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    ネタバレ

     戦後70周年の今年(2015年)、先の大戦が再び注目されている。特に周辺諸国との関係で歴史認識は重要な要素になっている。太平洋戦争とそれに付随する様々な問題。日本は加害者と被害者の両側面を持っており、認識が複雑になっている。著者は基本的に東京裁判史観を肯定的だが、過度に自虐史観に陥るのではなく、戦後の日本の取り組みで誇れる部分もあるとしている。特に強調しているのは俗人に視点というもので、よく議論でありがちな非現実的な思想を批判している。個人的に共感する考え方だった。

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    2015年09月01日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    「歴史認識」に関わる見取り図。戦争・植民地支配・人権への国際社会全体の捉え方が20世紀を通じて大きく変わり、法的に解決されたつもりだった問題に見直しが求められるようになったこと。日本国民に、反省をしつつも不公平さへの割り切れない思いが存在していたこと、中国韓国の被害者意識の矛先が日本に向けられやすいこと。

    よくある反論ポイントをきっちり質問し、納得できる回答。捉え方や考え方が示されていてわかりやすかったです。

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    2015年11月27日
  • きびしい時代を生きぬく力

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    頑張りすぎず、どうしても譲れないところは負けないようにする。

    村木さんと常岡さんの精神力の強さ、
    置かれた状況から楽しいことを見つけようとする前向きさ、カッコいい!

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    2014年08月08日
  • きびしい時代を生きぬく力

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    いい本だった。香山さんと江川さん。意外なのか珍しくないのかどんなとり合わせなんだろう。香山さんの精神医学者としてのまなざしには共感をいだく。

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    2011年05月22日
  • 勇気ってなんだろう

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    子供向けのようだけど、大人が読んでもためになる。
    イスラエル問題ではいろいろ勉強になり、考えさせられた。
    ユダヤ人が隣人を愛せるようになる日がいつか来て欲しい。

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    2010年10月15日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    様々な人を助ける仕事。
    世の中には様々な仕事があるものです。
    どんな仕事でも周り回って必ず人の役に立つものかと思います。

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    2010年07月27日
  • 勇気ってなんだろう

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    本当の勇気とはいったいどんなことなのか、ジュニア向けに書かれた新書なのだが、実際、大人が読んでも心に響くものがある。
    どんな窮地に立たされようが、どんな中傷誹謗を受けようが、自分が正しいと思った信念を決して曲げない、そんな強さを持つことの大切さがわかる。
    家族がいて、生活もかかっている仙波敏郎さんが警察での裏金問題を明らかにし、酷いいじめに遭いながらも定年まで勤め上げた話には、どんなに辛かったかを思うと心が痛んだ。
    自分自身、ここまで強くなれる自信はないが、信念を持って生きていきたいと思った。

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    2010年05月31日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    いろんな仕事があるんだなぁということと、あれこれやってみたら案外と自分に合った仕事が見つかるんじゃないかと思いました。元気が出る一冊です。

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    2009年12月11日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    仕事で生きがいは見つかるのか。

    俺自身はまだ答えが出ていない。

    消防士(レスキュー隊員、救急救命士)も紹介されている。

    人の役に立つ仕事がしたかった。

    どんな仕事でも、全部、世のため、人のためになると思うよ。

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    2009年10月04日
  • 父と娘の肖像(小学館文庫)

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    各界で活躍する有名・著名人たち24例+この本の著者というかインタビュアーの江川さんの父娘関係を赤裸々に述べている本です。
    どうしても親子関係というと息子と母、娘と母という関係がクローズアップされます。
    父親というのはどうしても影が薄い…。

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    2009年10月04日
  • 私たちも不登校だった

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     面白かった。不登校について肯定的に考えるきっかけになった。ちょっと不登校を美化しすぎてる感もあり、そこはあまり賛成したくない。

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    2022年11月20日
  • みんなの宗教2世問題

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    編者は自身が宗教二世であることを明かしている横道氏。自身の発達障害についても触れている。

    第一章は宗教2世らの生の声。
    そして著名人らによる様々な意見。
    いろんな人の声に耳を傾けるということの大切さがよくわかる。

    後半は宗教二世を扱った作品についてデータベースのようになっている。今まで気づかなかったが、これだけ作品化されているということは、表現者がそれぞれに問題意識を持って発信しているということでもある。

    安倍元首相銃撃事件から3年経過し、改めて読んでみようと手にした一冊。

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    2025年07月11日
  • みんなの宗教2世問題

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    私も宗教2世、いや、正確には3世です。
    皆さんの体験談は、自分と重なるところも多く、改めて、自分もいろんなことを我慢してきたんだろうな、本当の自分を出すことができずに大人になったんだろうなと感じました。

    せっかくなので、私の記録も(長くなりますが)ここに残します。
    私は、父方の祖母、母方の祖父母が創価学会に入会し、父と母は子どもの頃から学会員で、学会活動の中で出会って結婚し、私が生まれました。
    父母は地元でちょっと有名な活動家だったので、その長女である私も期待されていると(勝手に)感じていました。
    小学生になる頃、母から勤行唱題を教わり、土日には未来部として会合や合唱団の活動に参加しました。

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    2024年06月21日
  • みんなの宗教2世問題

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    安倍元総理大臣襲撃事件の容疑者山上氏の行動からクローズアップされた宗教2世 さまざまな宗教2世の生の声がつづられている。一時はマスコミも騒ぎ立てたが今では、冷めてしまったようだ。この本を読みもう一度宗教2世について考えることとなった。

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    2023年08月31日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    やっぱカルトって怖い…
    何てことない人たちがちょっとしたきっかけでカルトに引き込まれた結果が犯罪者…下手すれば死刑囚って…

    ちゃんと疑うこととか人に相談することって本当に大事なんだなって思った

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    2023年01月16日
  • 「カルト」はすぐ隣に  オウムに引き寄せられた若者たち

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    オウム真理教の事件は当時はこどもだったが鮮烈に覚えている。オウムの幹部は優秀な人も多かった。オウムを知らない今のこどもたちへ。

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    2022年02月02日