江川紹子のレビュー一覧

  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    立花隆の青春漂流と比較すると柔らかく、より一般的な人にフォーカスの当たったルポタージュ作品だった。

    人はどうせ死ぬわけで、どうせ死ぬなら自分らしく生きる方がよい。

    回り道をしながらも自分が生きるべき場所を見つけてきた人たちの話は勇気をもらう。

    重松清が最後に残しているメッセージが良かった。

    現代社会は自分の肥大化が起こっていて、自分探しの旅や本当の自分はどこにいるのか?といったように、自分が納得しなければすぐに辞めてしまう傾向にある。

    仕事が生きるための仕事から、生きがいのために変化してきたことが原因だ。

    本当にしないといけないのは、社会にとっての自分の居場所はどこなのか?という問いである。

    それを間違えると、変な宗教へとのめり込んでいくのだろう。

    社会は一筋縄ではいかない。
    なかなかひとは思うように行動しない。でも、それを社会が悪いとか言うのは間違っているし、それは自分勝手に過ぎない。

    社会という一つのコミュニティの中において、自分は何ができるのか?を考え続けることこそ、自分の人生を豊かにする上で大事なことなんだと思う。

    それが金持ちかどうかとか、カッコいいかどうかとか関係ないんだろうな。

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    2019年01月07日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    東京裁判、日中国交正常化なども重要論点だが、慰安婦問題にも紙幅を割く。

    「強制連行」などの史実にかかわる部分については、「ないものはない」と歴史学者としての冷徹な分析を徹底しつつ、一方で問題そのものについての日本の道義的責任は回避できない、との立場。
    同時に、アジア女性基金の設立、歴代日本国首相による直筆の「手紙」の被害者への手渡しなど、国際的な類例(典型的にはナチス政権を反省するドイツ)と比較しても決して恥じるべきではない、むしろ先進的で踏み込んだ謝罪も行ってきている、という点も強調(そしてそのことが韓国国内で全く知られていないことのPR不足への指摘も)。

    右派左派双方の論客から批判的に読まれているようでもあるが、マスコミで取り上げられる「歴史認識問題」について、「学者」の冷静な整理をコンパクトに読みたいというニーズにふさわしい本と思う。

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    2019年01月01日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    特別なニュアンスを持ってしまった「歴史認識」という言葉。
    特に、著者が注力したアジア女性基金が批判にさらされた経緯と行間からにじみ出る苦悩が印象的であった。聞き手の江川紹子氏がさすがの力量と思われる。

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    2018年10月18日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    最近よく見られる日本の近代史についての本は、かなり偏った下品な論調の目立つものが多いが、本書は日本の近代史について、バランスの取れた意見がまとまっていて、とても勉強になった。特に著者が直接関わっておられたアジア女性基金について、一般の報道などでは語られない事情にも触れていてかなり参考となる。

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    2018年03月01日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    あとがきより
    人生とは大小の決断が積もり積もったものと言えるかもしれない。
    「自分の方こそこの仕事によって助けられている」という人が何人もいた、自分が支えられている、「お互い様」

    医療福祉関係だけでなく、その隙間を埋める様々な方の想いと職種を知ることができた。少ないページの中にそれぞれの人生が凝縮されて読み応えがあった。

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    2017年11月04日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    「歴史認識」とは、日本人として、日本の近代史をどう考えるのか、ということだ。著者は、この問題について頭で考えただけの人ではない。アジア女性基金理事として多くの人との対話を重ねる中で試され、磨かれた末に得たであろう、実の詰まったことばで、この難しい問題をていねいに説明してくれている。
     とくに慰安婦問題については、韓国の問題ばかりがクローズアップされるが、オランダやインドネシア、台湾などの慰安婦もいたこと。それらの国々には「アジア女性基金」などの取り組みを通じて、首相の手紙を渡したり、資金的な援助をしたり、いろんな活動を行ってきたこと。ただ韓国だけは、「国家補償」にこだわる支援団体の頑なな対応がゆえにうまくいっていないことなど、交渉に当たった当事者としての言葉だけに重みがある。
     日本はたしかに近代化の過程でとくにアジアの諸国に多大な迷惑をかけた。それを「解決」しようと思ってはいけない。「侵略じゃなかった」とか否定するより、間違いは間違いと認めてはじめて、かつての植民地支配について「謝ってもいない」欧米諸国とは違う立ち位置に立てるのだという指摘、実にそうだなぁと思う。

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    2016年02月21日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    国際法学者としてのキャリアが、史実を恬淡として読み解いておられると感じた。
    歴史修正主義者の発する言動は、少々暑苦しいところがあるが、大沼氏の説明には肩の力が抜けており、戦前戦後の日本の歩んだ道の概略として解りやすいものがあった。
    第5章 二十一世紀世界と「歴史認識」において、英仏・米などの植民地責任が今後問われる可能性に言及されている。
    日本が戦後取った戦争責任は堂々と世界に誇れるものだとの認識に国民も胸を張れという。
    江川紹子さんの聞き方もさりげなくていいものでした。

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    2015年09月05日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    ネタバレ

     戦後70周年の今年(2015年)、先の大戦が再び注目されている。特に周辺諸国との関係で歴史認識は重要な要素になっている。太平洋戦争とそれに付随する様々な問題。日本は加害者と被害者の両側面を持っており、認識が複雑になっている。著者は基本的に東京裁判史観を肯定的だが、過度に自虐史観に陥るのではなく、戦後の日本の取り組みで誇れる部分もあるとしている。特に強調しているのは俗人に視点というもので、よく議論でありがちな非現実的な思想を批判している。個人的に共感する考え方だった。

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    2015年09月01日
  • 「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

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    「歴史認識」に関わる見取り図。戦争・植民地支配・人権への国際社会全体の捉え方が20世紀を通じて大きく変わり、法的に解決されたつもりだった問題に見直しが求められるようになったこと。日本国民に、反省をしつつも不公平さへの割り切れない思いが存在していたこと、中国韓国の被害者意識の矛先が日本に向けられやすいこと。

    よくある反論ポイントをきっちり質問し、納得できる回答。捉え方や考え方が示されていてわかりやすかったです。

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    2015年11月27日
  • きびしい時代を生きぬく力

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    頑張りすぎず、どうしても譲れないところは負けないようにする。

    村木さんと常岡さんの精神力の強さ、
    置かれた状況から楽しいことを見つけようとする前向きさ、カッコいい!

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    2014年08月08日
  • きびしい時代を生きぬく力

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    いい本だった。香山さんと江川さん。意外なのか珍しくないのかどんなとり合わせなんだろう。香山さんの精神医学者としてのまなざしには共感をいだく。

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    2011年05月22日
  • 勇気ってなんだろう

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    子供向けのようだけど、大人が読んでもためになる。
    イスラエル問題ではいろいろ勉強になり、考えさせられた。
    ユダヤ人が隣人を愛せるようになる日がいつか来て欲しい。

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    2010年10月15日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    様々な人を助ける仕事。
    世の中には様々な仕事があるものです。
    どんな仕事でも周り回って必ず人の役に立つものかと思います。

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    2010年07月27日
  • 勇気ってなんだろう

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    本当の勇気とはいったいどんなことなのか、ジュニア向けに書かれた新書なのだが、実際、大人が読んでも心に響くものがある。
    どんな窮地に立たされようが、どんな中傷誹謗を受けようが、自分が正しいと思った信念を決して曲げない、そんな強さを持つことの大切さがわかる。
    家族がいて、生活もかかっている仙波敏郎さんが警察での裏金問題を明らかにし、酷いいじめに遭いながらも定年まで勤め上げた話には、どんなに辛かったかを思うと心が痛んだ。
    自分自身、ここまで強くなれる自信はないが、信念を持って生きていきたいと思った。

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    2010年05月31日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    いろんな仕事があるんだなぁということと、あれこれやってみたら案外と自分に合った仕事が見つかるんじゃないかと思いました。元気が出る一冊です。

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    2009年12月11日
  • 人を助ける仕事(小学館文庫)

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    仕事で生きがいは見つかるのか。

    俺自身はまだ答えが出ていない。

    消防士(レスキュー隊員、救急救命士)も紹介されている。

    人の役に立つ仕事がしたかった。

    どんな仕事でも、全部、世のため、人のためになると思うよ。

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    2009年10月04日
  • 父と娘の肖像(小学館文庫)

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    各界で活躍する有名・著名人たち24例+この本の著者というかインタビュアーの江川さんの父娘関係を赤裸々に述べている本です。
    どうしても親子関係というと息子と母、娘と母という関係がクローズアップされます。
    父親というのはどうしても影が薄い…。

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    2009年10月04日
  • 私たちも不登校だった

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     面白かった。不登校について肯定的に考えるきっかけになった。ちょっと不登校を美化しすぎてる感もあり、そこはあまり賛成したくない。

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    2022年11月20日
  • みんなの宗教2世問題

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    編者は自身が宗教二世であることを明かしている横道氏。自身の発達障害についても触れている。

    第一章は宗教2世らの生の声。
    そして著名人らによる様々な意見。
    いろんな人の声に耳を傾けるということの大切さがよくわかる。

    後半は宗教二世を扱った作品についてデータベースのようになっている。今まで気づかなかったが、これだけ作品化されているということは、表現者がそれぞれに問題意識を持って発信しているということでもある。

    安倍元首相銃撃事件から3年経過し、改めて読んでみようと手にした一冊。

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    2025年07月11日
  • みんなの宗教2世問題

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    私も宗教2世、いや、正確には3世です。
    皆さんの体験談は、自分と重なるところも多く、改めて、自分もいろんなことを我慢してきたんだろうな、本当の自分を出すことができずに大人になったんだろうなと感じました。

    せっかくなので、私の記録も(長くなりますが)ここに残します。
    私は、父方の祖母、母方の祖父母が創価学会に入会し、父と母は子どもの頃から学会員で、学会活動の中で出会って結婚し、私が生まれました。
    父母は地元でちょっと有名な活動家だったので、その長女である私も期待されていると(勝手に)感じていました。
    小学生になる頃、母から勤行唱題を教わり、土日には未来部として会合や合唱団の活動に参加しました。
    かなり真面目でいい子で、勤行唱題も活動も休むことはほとんどありませんでした。
    思い出もあるし、活動を率いるお姉さんたちも優しかったし、そこで教わった宗教的な考えに、今でも救われると思うこともあります。
    でも、土日に予定があることが多かったこと、特に中学になると休みの日でも制服で学会活動に行くので、友だちに会うと気まずかったこと、修学旅行では他宗のお祈りはできないということで、クラスメイトが参拝中、外で待っていたことなどが、苦い思い出として残っています。
    活動したいとか、したくないとかの前に、自分が本当にしたいことというのは、小さい頃からよく分からず、全ての行動はやるべきことだからやる、という感じで、学会活動以外は、勉強ばかりしていました。
    なので、成績もよかったです。

    学会は関係ないですが、高校の時は留学もしました。
    それも、母が話を持ってきたからで、私は「ああ、留学すればいいのね」と思ったことを覚えています。

    その後、地方の大学に行き、転勤のある職に就いたので、各地の学会員にお世話になりました。
    知らない土地でも、学会活動を通じて仲良くなれるのはありがたいことでした。
    基本的に、いい人が多いので、引っ越しても安心ではありました。

    けれど、結婚し、子育てをするようになって、母に子育ての相談をしたりする中で、違和感を感じるようになっていきました。
    もともと生きづらさがありましたが、自分はアダルトチルドレンなのかもと思うようになり、最近ようやく、宗教を強いられたことも原因なのかなと思うようになりました。

    そうはっきり思ったから、というわけではありませんが、少しずつ活動から距離を置くようになりました。
    母も母でいろいろな思いから活動から距離を置くようになったようですが、それは、私には意外で、この本の中でもどなたかの体験にあったように、母は活動から離れないでほしかった、とも思います。
    だって、私が創価学会から離れようと思ったのに、だって、母が信じていた学会活動で私が傷ついたのに、、、うまく言えませんが、ずるいというか、裏切られたというか、そんな気持ちがあります。
    結局、母も流されていたのかな、と思うこともあります。

    一方、父は生涯を学会活動に捧げたと言ってもいいほど、熱心な活動家でした。
    父の大切な居場所であり、生き甲斐だったのだと思います。
    欠点もある人だったとは思いますが、私は父のことが大好きで、だから、父が亡くなって、学会活動から離れた母のことが許せないのかもしれません。

    父のことは二言もなく好きだと言える一方、母には複雑な思いがあり、ただ、宗教活動という面で言えば、父が母に与える影響も大きかったと思うので、私の思いは複雑です。
    まだまだ抑圧していることがたくさんあるんだろうと思います。
    でも、このような本のおかげで、少しずつ、私の中に閉じ込めたものも解放されるかもしれません。
    そんな影響力のある本だと思います。

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    2024年06月21日