「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて

924円 (税込)

4pt

日中・日韓関係を極端に悪化させる歴史認識問題。なぜ過去をめぐる認識に違いが生じるのか、一致させることはできないのか。本書では、韓国併合、満洲事変から、東京裁判、日韓基本条約と日中国交正常化、慰安婦問題に至るまで、歴史的事実が歴史認識問題に転化する経緯、背景を具体的に検証。あわせて、英仏など欧米諸国が果たしていない植民地支配責任を提起し、日本の取り組みが先駆となることを指摘する。

...続きを読む

「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月01日

    嫌韓・嫌中、戦争責任など。極端な意見のぶつけ合いになりやすい問題について分析し、どう取り組みべきかをわかりやすく示してくれる。日本がこれまでやってきた戦後処理について自虐や独善に陥ることなく、日本が世界に先んじて進めてゆこうと。誠実な学者の仕事。とても良い本だった。

    1

    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    村山談話にも関わった著者なので偏りが大きいかと思ったら、非常にバランスの取れた批判が多く、特にリベラルや左派への批判はとても考えさせられました。

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月17日

    国際法学者の大沼氏にジャーナリストの江川氏が聞き役となり歴史認識について問う。日中、日韓において歴史認識の相違が大きな問題として残っている。加害者側、被害者側、それぞれの立場からお互いの立場を思いやる余裕があればと思うが、現実には疑心暗鬼となってしまうのだろう。問いに対する答えとしたスタイルで歴史認...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月20日

    某所読書会課題図書.1931年の満州事変から1945年の太平洋戦争敗戦を踏まえて、東京裁判とサンフランシスコ講和条約の概要を冒頭に述べ、戦争責任さらに戦後責任の議論が続く.戦後間もない時代は、戦争に対する被害者意識が全面で、加害者でもあったことを認識することはなかった由.その通りだと感じた.慰安婦問...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月21日

    江川紹子が慰安婦問題について 2013 に取材を申し込んだところから始まっている。大沼氏から江川氏に共同作業を申し込む形で、インタビュー形式の本書が成立している。主張が分かれ対立する主題に関するわかりやすい見取り図を提示している。

    話題は、東京裁判、サンフランシスコ平和条約、日韓・日中の正常化、戦...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月03日

    確かに、現在「歴史認識問題」と言えば、韓国併合から満州事変、太平洋戦争を経て、その戦後処理に係る日韓、日中の対立を限定的に指している。靖国参拝、竹島や尖閣諸島、慰安婦といった問題は、それなりに報道に注視し、親と語らい、解説書や小説を読むことで、自分なりに認識しようと努めてはきたけれど、容易じゃない。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月03日

    難しい問題「慰安婦問題」「侵略戦争問題」。その問題に対しての「歴史認識」の違いやこれからどう未来に進んでいくか。考えさせられる作品であり、語り手である大沼氏、聞き手である江川氏のやりとりも非常にわかり易く説明していただいていたと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月12日

    ある意味、日本人としては読みにくい著。
    愛国心や日本人として自認する中で、批判的に書かれているものの、事実がこうで、何故日本やドイツだけがこのように叩かれるのかということも書かれている。ネトウヨ本などが出る昨今に於いては何がfactなのかを確認しないものも増えている。この本は国際法の学者によるもので...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    聞き手語り手の形で書かれているのでとても読みやすかったが、考え続けるべきことをたくさん受け取った本。
    自分と違う意見なも耳も傾けて考えていくこと。
    論破、というのがもてはやされている今、考えるために大事な1冊。
    次の日世代に少しでもましな状態を引き継いでいくには。

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月07日

    著者は2004年に東大で慰安婦問題を通して歴史を考えるゼミを実施、村山富市や上野千鶴子などそうそうたる講師を招くが、当初ご受講登録者はたった1名。焦って二次募集を行いやっと9名集めたらしい。そのゼミの内容をもとに慰安婦問題に関する本を発行したらしい。
    東京裁判、サンフランシスコ講和条約などについて、...続きを読む

    0

「歴史認識」とは何か 対立の構図を超えて の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す