《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2

《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2

みずからの問題として大震災を考え、行動するために。被災地の復旧・復興に、原発事故への対処・管理に、次世代・未来世代に影響が及ぶ重要な意思決定をいかに行うか。専門家は、政策提言に際してどのような責任を負っているのか。全国学校図書館協議会選定図書

第1章 賠償・防災・減災
●契約理論で原発管理のあり方を考える (友利厚夫・荒木一法・小西秀樹)
契約理論とは/原子力損害の賠償に関する法律/原子力損害賠償支援機構/契約理論から見た原賠法の精神/事故の発生と被害の拡大をもたらした原因/防災と減災の最適水準/最善の契約と損害賠償/次善の契約と安全神話

第2章 疎開させるか/疎開させないか
●選択当事者としての視点 (清水和巳)
私はまず何をしたのか?/私の判断は根拠によって妥当なのか?/私の判断は手続きによって妥当なのか?/疎開問題が示唆すること――原発・放射能問題の「公」的性格

第3章 政策提言の方法論
●有識者の責任と「外部化」される政治について(河野勝)
政策提言する責任と無責任/「政治の外部化」と政策提言

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早稲田大学ブックレット 「震災後」に考える のシリーズ作品

1~28巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~28件目 / 28件
  • 災害時にこそ問われる学級経営力:岩手・三陸編
    660円 (税込)
    悲しみのなか子どもたちを支えたのは、日常と変わらない学校生活、そして友人たちとの関わりだった。学校、学級の再建に向けて取り組んだ岩手県教師たちの記録。全国教職員必読の書。全国学校図書館協議会選定図書 第 1 章 3.11 当日とその後の教育現場 (河村茂雄) 1 その時何が起こったのか 震災当時の学校の様子 2 教師たちによる復旧の取組 物理的環境の確保に向けて 第2 章 学校再開から1 学期末まで 教育関係者はどう取り組んだのか 1 生徒指導主事の立場から 1 つの校舎で2 つの中学校の生徒が生活・活動した中学校の実践 (佐藤謙二) 2管理職の立場から 被災地域支援の前線基地にある中学校の実践 (根田真江) 3 養護教諭の立場から 専門家と学校現場をつないで効果を上げた養護教諭の実践 (工藤宣子) 4 教育関係者の立場から 多くの支援を学校につなげ, 学校を後方から支えた取組 (森本晋也) 第 3 章 危機にこそ大事にしたい学級集団の力 (河村茂雄) 1 心理面での総合的援助の必要性 2 グループアプローチの土壌としての学級集団 3 第 2 章の先生方の実践から学ぶこと 4 改めて認識した人と人との絆の大切さ
  • 災害に強い電力ネットワーク:スマートグリッドの基礎知識
    660円 (税込)
    大地震と原発事故によって世界に誇る日本の電力システムに何が起きたのか。再生可能エネルギーや地産地消型電力網への期待を現実にするために不可欠の先端技術をやさしく紹介する。全国学校図書館協議会選定図書 第 1 章 今なぜ電力ネットワークが重要なのか (横山隆一) 1 日本の電力供給システム 2 日本の電力供給システムに求められていること 3 新しいステージへ キーワードは「回復力」 第 2 章 スマートグリッドの基礎知識 次世代社会システムのインフラとして (横山隆一) 1 スマートグリッドとは何か 2 スマートグリッドは我々に何をもたらすか 3 スマートグリッド導入の前提 関連技術と標準化 4 我が国のスマートグリッド開発と今後の展望 5 海外のスマートグリッド開発 第 3 章 東日本大震災と電力ネットワーク スマートグリッド導入の大切さ (伊庭健二) 1 自然災害と電力ネットワーク 2 スマートグリッドの評価と課題 3 災害に強いスマートグリッド まとめ 第 4 章 地産地消型電力ネットワーク クラスター拡張型グリッドとは (小柳薫) 1 クラスター拡張型グリッド 2 クラスター拡張型グリッドの技術的特性 3 クラスター拡張型グリッドの動作シミュレーション例 第 5 章 今後の展望 さまざまな期待 (横山隆一) 1 欧米諸国と日本の違い 2 スマートグリッド構築の経済効果 3 国際標準化の動きと外国の事情
  • 東日本大震災とコンビニ:便利さ(コンビニエンス)を問い直す
    660円 (税込)
    折り重なる瓦礫のなかで身を挺してライフラインを守り、モノとサービスを提供しつづけようとした人々への共感をこめて、日本型コンビニ研究の権威がつづる6ヵ月の観察記録。全国学校図書館協議会選定図書 第1 章 大災害時に「コンビニエンス」とは何か 1 ライフラインを直撃した大震災 2 ライフラインを狙ったコンビニチェーン 第2 章 コンビニが受けた大震災の被害と再起 1 大災害の発生 2 コンビニの被害状況 3 コンビニ ATM の課題 4 営業成績への影響 5 自治体との協力関係の構築 第3 章 大災害へのコンビニの対応 1 震災直後の対応 2 迅速な店舗の復旧 3 配送システムの復旧 4 コンビニ以外の小売り・サービス企業の対応 第4 章 コンビニの本質と震災後への戦略 1 供給はコンビニの命 2 蓄積された経験 3 震災後の新たな動き 4 業績見通しと積極的な出店戦略 第5 章 ライフラインというコンビニエンスの追求
  • 3.11津波で何が起きたか:被害調査と減災戦略
    660円 (税込)
    構造物だけではいのちを守れない。最後の砦の防潮堤が破壊され、激流が町や人々を襲った。従来の研究を根本から問い直す巨大津波の実態。沿岸防災に必要なものは何か。十分な科学的根拠と地域の視点から将来に備える。全国学校図書館協議会選定図書 序 章 想定を超えた巨大津波  はじめに  1 津波の高さと被害  2 過去の津波との違い  3 調査の概要 第1章 岩手県のリアス式三陸海岸  はじめに  1 宮古市田老地区  2 宮古市  3 宮古市姉吉地区  4 上閉伊郡大槌町  5 釜石市  6 大船渡市 第2章 宮城県のリアス式海岸  はじめに  1 気仙沼市  2 気仙沼市本吉町中島地区  3 本吉郡南三陸町志津川地区  4 牡鹿郡女川町 第3章 宮城県、福島県の低平地  はじめに  1 仙台市若林区  2 名取市  3 亘理郡亘理町  4 相馬市 第4章 茨城県と千葉県  はじめに  1 茨城県東茨城郡大洗町  2 茨城県ひたちなか市平磯町  3 茨城県神栖市,鹿嶋市(鹿島港周辺)  4 千葉県旭市(飯岡漁港周辺) 第5章 今後の減災対策の展開―構造物だけでは人命を守ることはできない  1 早稲田大学における複合災害研究の展開  2 津波防護レベルと津波減災レベル  3 津波想定の見直し  4 津波想定の限界  5 避難の方法と避難場所
  • 地方自治体は重い負担に耐えられるか:「民」の力を結集する方法
    660円 (税込)
    大震災の被害に立ち向かう自治体の財政は厳しく、行政力には限りがある。企業・NPO・市民など、民間の様々な力を集める調整役としての自治体の新しい機能を豊かな実例で示す。 全国学校図書館協議会選定図書 第1章 「震災後」の自治体の課題――「調整者」への役割転換―――小林麻理  1 重い課題と負担――調整者としての自治体へ  2 新しい自治体への脱皮を 第2章 民間のノウハウの貴重さ――賃貸住宅業界による被害者救援活動に学ぶ―――小林麻理  1 大震災による住宅被害  2 全国賃貸住宅経営協会の災害対策活動――震災以前  3 迅速・果敢な被害者救援活動の開始  4 福島県と宮城県における成果の差  5 触媒としての政府へ 第3章 市民社会の多様な力を引き出す――これまでの優れた経験―――小林麻理・蓑田謙司  1 市民の多様な知恵と力を集める  2 市民参加型の施設づくり――岩手県北上市さくらホールのケース  3 NPOによるコーディネート――米国のVANのケース 第4章 伝統的な政府観を脱して――新しい自治体のイメージ―――小林麻理  1 これまでの優れた試み――美祢社会復帰促進センターのケース  2 これからの官民協働――発想の転換を! 第5章 地方自治体が変わるチャンス――期待に応えるための3つの提言―――柴 健次  1 「できること」と「実行すること」  2 市町村が防災から減災への発想転換を推進せよ  3 市町村が主体となって復興を推進せよ――「離脱規定」に学ぶ  4 市町村が地元のつながりの核となれ
  • 拡大する放射能汚染と法規制:穴だらけの制度の現状
    660円 (税込)
    かつてない放射能汚染を前に、この国の政府・国会は私たち市民のいのちをどのように守ろうとしているのか。日弁連原子力PTメンバー弁護士が、法制度の現状と問題点を明らかにする。全国学校図書館協議会選定図書 序 放出された放射能   1 放出された放射能の量   2 放出された放射能量と汚染レベルの具体的イメージ   3 今回の事故は最悪だったのか 第I部 なぜ放射能はわかりにくいのか  第1章 放射能とは   1 放射能とは   2 放射性物質量と放射線強度  第2章 放射能が人体に及ぼす影響の不確実性   1 急性症状と長期的影響,被曝の状況   2 非特異疾患と因果関係   3 しきい値の存否と低線量の影響   4 自然放射能の存在   5 放射線の違いと核種の違い   6 外部被曝と内部被曝   7 有益な放射線利用との関係   8 十分な実証データがないこと――過去のデータの歴史的意味   9 政策的判断の余地とバイアス 第II部 拡大する放射能汚染と法規制の現状  第3章 わが国における放射能規制の基本的事情   1 行政規制の社会的な意義と放射能規制の問題   2 放射能に関する環境基準の不存在と被曝限度  第4章 放射能の空間線量に関する規制   1 事故後の原発周辺地域における規制   2 モニタリングポスト値の問題点   3 東京都内における汚染の実情  第5章 土壌汚染および放射性廃棄物に関する規制   1 土壌や放射性廃棄物に関する規定の不存在   2 深刻化する土壌汚染の実情   3 首都東京圏の汚染の実態   4 放射性物質問題で破綻寸前の首都圏の生活インフラと対策法  第6章 食品汚染に関する規制   1 食品汚染に関する基準   2 食品汚染をめぐる状況   3 牛肉汚染問題が教えた食品安全確保の問題点  補 論 過去の放射能汚染との比較   1 過去の大気圏内核実験による汚染との比較   2 大気圏内核実験による食品汚染   3 ビキニ水爆実験と水爆マグロ    最後に――そしてこれから
  • 0泊3日の支援からの出発:早稲田大学ボランティアセンター・学生による復興支援活動
    660円 (税込)
    あの時の強い思いを風化させないために。被災地の厳しい状況を知り、何かをしなければというひたむきな思いに突き動かされた若者たちがいた。ボランティア先でのさまざまな体験、その後の心の変化をつづった記録集。全国学校図書館協議会選定図書 はじめに  2011年度前期(4月1日~9月30日)の活動派遣一覧 第I部 WAVOCによる震災ボランティア派遣活動  第1章 はやる思いにかられて――泥とほこりにまみれながら    1 石巻編   2 気仙沼編   3 田老・大槌・陸前高田編  第2章 被災者の心を支える――現地のリクエストに応えて 第II部 既存のWAVOCプロジェクトによる活動  おわりに
  • 復興政策をめぐる《正》と《善》:震災復興の政治経済学を求めて1
    660円 (税込)
    危機における政策が満たすべき条件とは何か。被災者の「日常」を再建し、人々の権利・主体性を大切にしつつ、長期にわたる復興政策を正しくつくりあげるために不可欠の共通理解を探る。経済学・政治学をはじめ、現代の哲学・思想の原点に遡って徹底的に考える。 第1章 危機対応のための公共的選択の課題――《次善》の経済政策の構想と実装(鈴村興太郎) 1 危機対応のための公共的機構の課題――東日本大震災の教訓 2 社会的選択機構の設計と実装――標準的理論の点検作業 3 《最善》の性急な追求よりも《改善》の段階的な模索を 4 被災地を訪ねて考えたこと 第2章 政策決定の前提を疑え――復興政策の評価における価値基準(須賀晃一) 1 市場崩壊を生き残る倫理 2 政策評価の観点・情報的基礎・価値基準 3 功利主義の展開 4 復興政策を評価し選ぶための基準 まとめ:政策決定の前提を疑え 第3章 復興を支援することは,なぜ正しいのか――哲学・思想の先駆者に学ぶ(河野勝・金慧) 1 問いの構図 2 不運と不正義のあいだ――シュクラーの問題提起をめぐって 3 状況 vs 選択?――ロールズと「運の平等主義」について 4 憐れみか同情か――アーレントの感情論を手がかりに 5 結  論
  • 東日本大震災と憲法:この国への直言
    660円 (税込)
    いまこそ、個人の尊重を問う。震災後間もなく、原発20キロ圏の南相馬市から大槌町吉里吉里地区まで800キロにわたる現地取材を敢行。憲法に基づく「人権」「平和」「自治」による復興への課題と展望をつづる。全国学校図書館協議会選定図書 序――その日 第I部 現場を行く  想定外という言葉――東日本大震災から1カ月/災害派遣の本務化へ/郡山から南相馬へ/「トモダチ」という作戦 /「避難所」になった女川原発 /石巻と大船渡――被災地における新聞の役割/南三陸、気仙沼、釜石など――被災地の自衛隊/陸前高田の人々/大槌町吉里吉里 第II部 東日本大震災からの復興に向けて――憲法の視点から  1 震災後初の憲法記念日に  2 大震災からの復興と憲法  3 大震災における多様なアクターの活動  4 災害と犠牲――補償をどうするか  5 国会と政府はどうだったか――「政治手動」の結果  6 足尾銅山問題とフクシマ――田中正造の視点  7 新しい連帯の芽生え――ウルリッヒ・ベックの主張から
  • 学生のパワーを被災地へ!:「早稲田型ボランティア」の舞台裏
    660円 (税込)
    一刻も早く、そして一人でも多くの支援を実現するため、短期間に多くの学生を安全に被災地へ送り込む。この難題に取り組んだ早大ボランティアセンターの試行錯誤と創意工夫の軌跡。全国学校図書館協議会選定図書 プロローグ 3.11直後のWAVOC混乱期 第1章 WAVOC式震災ボランティアマニュアル 学生震災ボランティアの心得10か条/学生たちのリスクマネジメント/学生ボランティア派遣のスキームづくり/学内の支援チームをどうやってつくったか/参加者全員の気持ちを束ねる「講習会」/ボランティアに手を挙げてくれた留学生への対応/ウェブサイト・SNSを利用した情報発信/現地ニーズの掘り起こしとマッチング/ボランティアを単位化するか 第2章 震災ボランティア派遣を支えた教職員たち 石巻先遣隊派遣までの舞台裏/校友との連携で深まる被災地への思い/現地のニーズと学生の安全/音楽ボランティアにできることとは/夢と勇気,そして感動を生むスポーツ交流/復興支援チームに参加して 第3章 3.11前からのWAVOCプロジェクトは震災とどう向き合ったか 早大生による福島高校生の学習支援/農漁村の復興を目指して エピローグ 悩みながらのボランティア派遣
  • 文化遺産の保全と復興の哲学:自然との創造的関係の再生
    660円 (税込)
    荒ぶる神々との共生。長い歴史のなか、東北の人々は津波をはじめとする自然の脅威に幾度となくさらされてきた。東北各地に残る神社仏閣などの建築物、神楽、祭り、伝承の数々。そこに込められた自然との調和の思想。安全なまちづくりに向けて、いま古人の知恵に学ぶ。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 研究の背景と視点(中川武)  1 文化遺産と自然調和  2 安全性とは創造性である  3 研究の進め方の基本方針 第2章 東北の有形文化財(真鍋怜子)  1 「祈り」としての建築物  2 関係団体による被害状況の調査  3 マッピングによる被害の分布調査  4 高地集落と移転  5 文化財から感じとる復興への勇気と希望 第3章 東北の無形民俗文化財(吉原信一)  1 東北の無形民俗文化財の概要  2 自然と早池峰神楽  3 海と無形民俗文化財  4 陸中沿岸廻り神楽  5 災害に強い共同体をめざして 第4章 被災古民家の調査と復興の考え方(米澤貴紀・宮澤秀輔)  1 遠藤家住宅  2 千田家住宅  3 被災民家と復興の考え方 第5章 祭礼・民俗芸能の再生とまちづくり(中川武)  1 大槌の鹿子踊から  2 遠藤家住宅の保存修復と黒船祭の再興  3 豊かで美しい山田湾の可能性と曳船祭の再編
  • 被災地の子どもの心に寄り添う:臨床心理学からのアドバイス
    660円 (税込)
    恐怖と悲しみ、深い傷を負った子どもの心に、おとなはどう向き合えばよいのか。さまざまな問いにカウンセラーがこころを込めて答えます。全国学校図書館協議会選定図書 第I部 子どもの心を理解し支援するための実践知識――おとなと教師とボランティアのために 第1章 災害と子どものSOS( 本田恵子)  時期別の反応と対応のあり方/子どものストレス反応/心の外傷が癒えるまでの経過 ほか 第2章 危機を越える力を育てる (本田恵子)  現実検討力を育てる/適切な行動力を育てる/七郷小学校で発揮された現実検討力と行動力 ほか 第3章 よくある質問と回答――11のQ&A (本田恵子) 第II部 被災地の事例に学ぶ――幼児,小学生,中学・高校生 それぞれの心に寄り添う 第4章 幼児の心に寄り添う (本田恵子)  恐怖の体験/津波なんかこわくないぞ/ごっこ遊びで乗り越える子どもたち/1~2カ月目 ほか 第5章 小学生の心に寄り添う (本田恵子)  絵手紙に母を亡くした思いをつづる兄弟/絵に込められた感情の渦/仮設住宅でのストレス ほか 第6章 中学生・高校生の心に寄り添う (本田恵子・上原美穂)  中学生・高校生の被災の状況/スクールカウンセラー派遣事業/生中学生・高校生の経過 ほか
  • 三陸にジオパークを:未来のいのちを守るために
    660円 (税込)
    大震災の記憶を刻む大地の公園を創ろう。地球との共生を学び、自然災害に備える知恵を日本列島に生きる次世代につなぐ、地質学・地形学からの提言。国民の地質・地形学についての知識・教養が乏しい状況に一石を投じる。 第 1 章 日本列島のジオの特徴  日本のジオの多様性/プレートテクトニクス/付加体-海から生まれた日本列島/火成活動 第 2 章 地震と震災  地震の原因/地震の分布と発生場/地震の規模/震災 第 3 章 ジオパーク  ジオパークとは/世界と日本のジオパーク/ジオパークに認定される仕組み 第 4 章 三陸地域のジオパーク構想  三陸地域のジオの特徴/いわて三陸ジオパーク構想/三陸地域の大津波災害/震災の教訓を活かす 第 5 章 震災復興のために  復興に向けた津波被災遺構保存の動き/環境省の復興国立公園構想/ジオパークを活用したツアーのアイデア
  • 大規模災害に強い自治体間連携:現場からの報告と提言
    660円 (税込)
    地域のきずなだけでは対応できない。3 月11日夕、福井県では消防、防災ヘリ、DMATが出動準備に入った。京都府からは約400 名の救助隊が、そして各府県から多くの人々が被災地に向け出発した。危機における遠隔自治体からの支援のあり方を考える。 第1章 広域災害時における遠隔自治体からの人的支援等のあり方 稲継裕昭 第2章 よりよい避難所運営に向けて──避難所の需給マッチングシステムの構築等 小西葉子(京府) 第3章 自治体派遣職員の類型と時期によるニーズの変化 若井憲彰(岐阜県) 第4章 東日本大震災に対する神戸市の取組及び派遣事例 島村恭平(神戸市) 第5章 災害時の医療体制と支援活動の実際──八尾市立病院のJMAT活動から 朴井晃(八尾市) 第6章 東日本大震災における福井県の取組事例 荒木一男(福井県) 第7章 京都府における人的支援等の記録 小川嘉幸(京都府) 第8章 岐阜県からの東日本大震災被災県への人的支援 若井憲彰(岐阜県)
  • 「日常」の回復:江戸儒学の「仁」の思想に学ぶ
    660円 (税込)
    壊滅した街の瓦礫の中で、人びとは前日までと同じように分けあい助けあった。非常時にも日常の倫理を喪わない日本人の心性の源泉を、近世の儒学思想に求め、明日への生き方を確かめる。全国学校図書館協議会選定図書 はじめに なぜ「日常」が問題なのか 1 大震災がつきけた問題 2 「日常」を問題にするということ 第1章 日本集団主義論――「世間」「空気」「間人」「甘え」「恥の文化」 1 集団主義の主張 2 日本集団主義論の虚実 第2章 江戸時代の歴史意識――連続する現状と個人の生 1 現代の歴史意識と江戸時代 2 『資治通鑑綱目』の影響 3 王朝交替の問題 4 皇 統 論 5 「勢」 6 現実の連続 第3章 江戸時代の社会意識――家職の世界と全体への献身 1 日本の家 2 全体への志向 3 分業主義 4 日本の公と私 5 忠孝一致論 第4章 伊藤仁斎の達成――日本的日常の思想としての「仁」 1 他者の視線 2 同 志 会 3 「仁」という軸 4 徳の涵養 第5章 仁斎思想の性格――戴震、荻生徂徠との比較から 1 仁斎と戴震の類似点 2 戴震と仁斎の差異 3 戴震における想像力 4 自己完成の問題 5 関係性の思想 6 仁斎と徂徠 おわりに 「ならぬもの」のありか――日常の中の不変なるもの あとがき 注
  • 《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2
    660円 (税込)
    みずからの問題として大震災を考え、行動するために。被災地の復旧・復興に、原発事故への対処・管理に、次世代・未来世代に影響が及ぶ重要な意思決定をいかに行うか。専門家は、政策提言に際してどのような責任を負っているのか。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 賠償・防災・減災 ●契約理論で原発管理のあり方を考える (友利厚夫・荒木一法・小西秀樹) 契約理論とは/原子力損害の賠償に関する法律/原子力損害賠償支援機構/契約理論から見た原賠法の精神/事故の発生と被害の拡大をもたらした原因/防災と減災の最適水準/最善の契約と損害賠償/次善の契約と安全神話 第2章 疎開させるか/疎開させないか ●選択当事者としての視点 (清水和巳) 私はまず何をしたのか?/私の判断は根拠によって妥当なのか?/私の判断は手続きによって妥当なのか?/疎開問題が示唆すること――原発・放射能問題の「公」的性格 第3章 政策提言の方法論 ●有識者の責任と「外部化」される政治について(河野勝) 政策提言する責任と無責任/「政治の外部化」と政策提言
  • 早く的確な救援のために:初動体制ガイドラインの提案
    660円 (税込)
    東日本大震災では、地震と津波による自治体機能の喪失およびインフラ破壊等の事情により、自治体などの公的機関による初動救援は十分に行われなかった。官民連携による効果的な初動救援の具体的モデルを提言する。 序 章 課題――ボランティアと自治体の効果的な初動連携(中村民雄)  1 より速く的確に救援できないものか  2 なぜ初動で混乱したのか  3 ボランティアの力  4 ボランティアの課題  5 何を工夫すべきか 第1章 事例研究その1――石巻と神戸(藤岡暢・中村民雄)  1 個人のネットワーク――石巻市ボランティア支援ベース“絆”  2 〈協議会型〉中間支援組織の実例  3 自治体・ボランティア・社協の3者連携  4 〈協議会型〉中間支援組織の共通原理  5 〈協議会型〉中間支援組織の課題・限界  6 まとめ 第2章 事例研究その2――遠野(天野晟・中村民雄)  1 遠野まごころネットの設立  2 遠野まごころネットの活動と運営  3 遠野まごころネットの組織と活動方式  4 被災地からやや離れて拠点をもつ中間支援組織の限界・問題点  5 まとめ 第3章 事例研究その3――社会福祉協議会(木本純也・中村民雄)  1 社協の組織と災害時に期待される活動  2 東日本大震災における仙台市社協の活動  3 災害救援について社協の果たすべき役割  4 まとめ 終 章 解決に向けて――初動体制ガイドライン(中村民雄)  1 〈協議会型〉中間支援組織の工夫  2 〈協議会型〉中間支援組織の限界・問題点の克服  3 「初動体制ガイドライン」――解決に向けた見通し
  • 新聞は大震災を正しく伝えたか:学生たちの紙面分析
    660円 (税込)
    今までと同じゼミナールでいいのか。学生たちと教師は大災害の衝撃にまっすぐに向き合おうと教授研究室を工房とし、新聞紙面に目を凝らし被災地の声に耳を傾け、報道の実像を追った。全国学校図書館協議会選定図書 第1部 実証的視点 全国紙が見た震災/地方紙が見た震災―記事面積分析は何を教えるか(柏樹利弘・前原達也) 震災報道の「顔」―『河北新報』の情報源を検証する(林怡萱) 津波被災は持続的に報道されたか―阪神淡路大震災との比較から(篠原紀彦) 第2部 批判的視点 新聞はなぜ「大本営発表」と批判されるのか (片岡弘太) プルトニウム報道に見る在京紙と地方紙―超猛毒物質から福島県民を守るのはだれか(出澤広介) 写真分析から見えた新聞記者の葛藤―報道の責任か、身の安全か (平井紀一) 新聞が伝える「死」―「死」と向き合い、考える(蓮見嵐太) 第3部 4つの場所から考える 石巻市立大川小学校―検証記事をどう活かすか(六田悠一) 南三陸町防災対策庁舎―報道対象の一極集中はなかったか(新田 修) 長野県栄村―もう1つの被災地と地域の営みからの報道(朴 哲宏) 牡鹿半島・十八成浜-「『がんばれ』は思考停止の言葉」(築比地真理) あとがき この本はどのように生まれ、どのように読まれるべきか(花田達朗)
  • 東日本大震災と環境汚染:アースドクターの診断
    660円 (税込)
    津波による複合汚染、地盤沈下と液状化、建物取壊しに伴うアスベスト飛散、福島第一原発からの放射性物質の拡散―。正しく安心しおそれるために、汚染の実態を明らかにする。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 巨大地震による地圏環境の破壊と復興支援の取組み(香村一夫)  1 震災により生じた様々な環境破壊現象  2 地震と環境破壊  3 東北地方太平洋沖地震による地圏環境の破壊  4 現在取り組んでいる被災地復興支援研究  5 自然とどのように向き合っていくか 第2章 震災によるアスベスト飛散の実態(名古屋俊士)  1 アスベストの基礎知識  2 アスベストの健康影響  3 規制の歴史と現状  4 使用の歴史とその実態  5 アスベスト濃度の測定法  6 東日本大震災のアスベスト飛散状況  7 忘れてはならないアスベストの怖さ 第3章 放出された放射性物質のゆくえ――福島第一原発事故の環境影響(大河内博)  1 見えないものに対する不安  2 放射線と放射能の基礎知識  3 放射線量の計測――放射線測定器の比較  4 環境中における放射性物質の移動と人体被ばく  5 福島第一原発から放出された放射性物質のゆくえ  6 現状を冷静に受け止める
  • ともに生きた 伝えた:地域紙『石巻かほく』の1年
    770円 (税込)
    最大被害地のただなかで、みずからも被災者として多くの死に向き合い、がれきとたたかい、必死に生きて紙面をつくり、街のすみずみへ、避難所・仮設・各戸へ、情報を届け続けた日々の記録。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 現実と向き合う  1)「3・11」当日  2)何を伝えるのか  3)記者の奮闘と苦悩 第2章 ともに生きる  1)避難所も兼ねる  2)「1人じゃない」  3)地域に寄り添う 第3章 読者に届ける  1)販売店の苦悩  2)避難所、仮設住宅への配布  3)システムの再構築  4)地域メディアとの連携 第4章 多くの死と向き合う  1)営業部員の焦り  2)心に区切り  3)ペットも家族 第5章 記録し伝える-2つの写真集と写真展  1)出版へのためらい  2)何が待たれていたのか  3)明るさを求めて 第6章 検証―復興とは何か  1)もろかった情報社会  2)報道の集中と格差  3)復興を後押しする―エリア外への発信
  • フクシマ原発の失敗:事故対応過程の検証とこれからの安全規制
    660円 (税込)
    なぜ事故は防げなかったのか。政府・電力会社・経済界・学界・マスコミの対応、原子力の安全規制制度改革の問題点はなにか。社会科学の目を通じた徹底検証により、安全な未来への方向を提示する。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 日本社会と東日本大震災と福島原発事故 1 2011年3月11日を記録に残そう 2 2011年3月11日を抱きしめて 3 2011年3月11日と日本学術会議 4 第二次世界大戦の敗戦と福島原発事故 5 2011年3月11日・金曜日・日本時間14時46分 6 日本の原子力発電研究と本書の課題 7 規制とイノベーション 第2章 福島原発事故と安全規制機関の能力 1 福島原発事故の検証 2 東電「全員撤退」発言問題と今後の原子力安全規制 3 福島原発事故と説明責任 4 ERSSによるメルトダウン予測情報 5 SPEEDIによる放射能拡散予測情報 6 想定内だった大津波 7 福島原発事故と安全規制機関の問題点 第3章 日本の原子力安全規制の展開と今後のあり方 1 制度論アプローチからみた原子力安全規制制度の改革 2 原子力開発の出発点 3 原子力安全規制の歴史的展開 4 日本の原子力安全規制の制度的特徴 5 原子力安全規制の今後のあり方 第4章 福島原発事故と日本社会のこれから 1 東日本大震災と福島原発事故から1年余 2 福島原発事故の教訓からこそ見えてくる今後の日本社会のあり方 師岡慎一教授との対談  社会科学者と原子力工学者の視点で考える福島原発事故と大学のあり方
  • 災害に強い社会をつくるために:科学の役割・大学の使命
    660円 (税込)
    科学者は信ずるに足りないか。大学に何ができるか。大津波と原発事故に直面した、災害社会学・原子力工学・公共哲学・防災工学の代表的研究者たちが、自らを厳しく見つめ、減災と危機復元力のために何が必要なのかを考える。危機の時代に、学問と大学の使命を問い直す、すべての人々へのメッセージ。 第I部 《震災後》に研究者として考えたこと 地域社会学・災害社会学の視点から                   浦野正樹 地域の脆弱性を見つめ復元=回復力を強める  1 東日本大震災の波紋――過疎・高齢化社会に投げかけられた課題  2 「想定外」の災禍を生きる?  3 リスクの可視化と解読/リスク分配の公平姓――社会的な判断プロセス  4 地域自治と地域での判断軸――地域の存続をかけた問い  5 災害研究の位相――脆弱性と復元=回復力概念への着目  6 復元=回復力概念の射程と意義――災害の脆弱性パラダイムの深化 エネルギー・原子力工学の視点から                   岡 芳明 エネルギー問題と福島事故の教訓  1 エネルギー利用の歴史―化石燃料が主要なエネルギー源、エネルギーは社会の血液  2 エネルギー・セキュリティー―エネルギー問題は甘くない、つねに戦争/紛争要因  3 地球環境問題  4 電気エネルギー  5 福島事故の教訓  6 原子力教育  7 原子力安全の科学的知見の探求と原子力規制専門家の育成  8 まとめーーエネルギー問題は冷静に多面的に考えよう 公共哲学・経済政策学の視点から                   鈴村興太郎 危機管理への合意形成を求めて  1 政治主導の危機管理の試金石  2 学術コミュニティが直面した試練  3 人文学、社会科学が危機管理の制度設計に貢献する水路は何か  4 漂着点の現状評価 防災工学・土木工学の視点から                    濱田政則 耐津波学の確立と防災社会の再構築  1 地震・津波予知の失敗とその後の混迷  2 耐津波学の構築と津波対策の推進  3 世界的な自然災害の多発と災害軽減への取り組み 第II部 〈未来〉のために研究者・大学は何をなすべきか 問題提起                               鎌田 薫 四教授のメッセージをいかに受け止めるか  1 科学の失敗と専門家への不信  2 社会システムの脆弱性  3 総合的研究機構としての大学の役割  4 次代を担う人材の育成  5 社会に・世界に開かれた大学の条件 ディスカッション                  コーディネーター  鎌田 薫 災害に強い社会へ――科学の役割・大学の使命                 討論者  鈴村興太郎・浦野正樹・濱田政則・岡芳明
  • 復興に女性たちの声を:「3・11」とジェンダー
    660円 (税込)
    新たな平等社会をめざして。避難所、仮設住宅、復興行政など、復興に関わるあらゆる場面で、女性たちの声がかき消されてしまっている。女性の声はなぜ聴かれないのか。災害復興におけるジェンダーを考える。全国学校図書館協議会選定図書 第1章 災害・復興と男女共同参画――女性が主体となっていくこと(新井浩子) はじめに  1 国内外における近年の取組み  2 災害によるダメージと女性  3 東日本大震災における被災者支援の取組みと課題  4 災害・復興における男女共同参画に向けて    コラム1 もりおか女性センターの被災者支援 その1(平賀圭子) 第2章 被災者支援における女性センターの役割(村田晶子)  はじめに  1 女性センターのミッション  2 震災後の女性センターの活動  3 事実の記録化を  4 よりいっそうの機能充実を    コラム2 もりおか女性センターの被災者支援 その2(吉田明子) 第3章 放射能汚染と生活を考える母親たち(近藤牧子)  はじめに  1 母親たちの状況  2 空間線量や食品の基準への苦悩  3 安全を担保するはずの「科学」への不信  4 インターネットによる情報収集  5 関係を築こうとする母親たち    コラム3 災害時、女性のからだをどう守るか(福島裕子) 第4章 “女の子”支援からみえたこと(安部芳絵)  はじめに  1 女の子とはどのような存在か  2 支援物資の持つ意味  3 ニーズから権利へ  4 女の子がエンパワーされる復興に向けて  5 日常から子どもの声をまちづくりに    コラム4 学生・ジェンダーの視点からの震災と復興(矢内琴江) 付録 東日本大震災と女性に関する文献紹介(川副早央里) あとがき
  • あの日私たちは東北へ向かった:国際協力NGOと3・11
    660円 (税込)
    苦しんでいる人がいればどこへでも。途上国を中心とする海外で活動してきた国際協力NGO。東日本大震災発生の際、多くの団体が被災者支援を直ちに決定した。支援現場での苦労の連続にもへこたれなかった彼ら。その根底にある理念とは。海外での経験はいかに活かされたか。いまここに明らかになる。全国学校図書館協議会選定図書 第I部 自分には何ができるのか 1 民間団体職員として初めて政府現地対策本部に参加――アドラ・ジャパン 渡辺日出夫のケース 2 相手と同じ目線に立ちながらの支援 ――CFF 長友由貴のケース 第II部 ボーダーレスの理念のもとに 第1章 3・11と国際協力NGO 第2章 現場での反応 第3章 避難所での生活を考える 第4章 やりたい援助・するべき援助 第5章 もっと学びたいひとへ
  • ジャーナリズムの<いま>を問う:早稲田ジャーナリズム大賞パネルディスカッションより
    660円 (税込)
    日本のメディアとジャーナリストは大丈夫なのか。東日本大震災に直面して、彼らは何をいかに伝えたか。日本のジャーナリズムの危機を越えるために、3・11後の〈いま〉何が必要なのか。論客たちが縦横に語り警鐘を鳴らす。全国学校図書館協議会選定図書 第1部 危機とジャーナリズム――パネルディスカッションより ●メディアは事実を伝えているか――東日本大震災報道をめぐって   後藤謙次 ●二元論の罠と「叩きのフェーズ」                 江川紹子 ●安全神話と無謬神話の崩壊――原発事故と司法の連続不祥事     佐野眞一 ●ジャーナリズムの危機――ディスカッション          後藤謙次・江川紹子・佐野眞一・深川由起子(モデレーター) 第2部 ジャーナリズムの使命 ●今こそ、日本のジャーナリズムが問われている           八巻和彦 ●危機に向き合うジャーナリストたち――ジャーナリズム大賞12年の受賞作紹介                              早稲田大学広報室
  • 風化と闘う記者たち:忘れない 平成三陸大津波
    660円 (税込)
    マニュアルはない。大津波に消えたふるさとの街に立って、岩手の記者たちは何を見たか、伝えようとしたか。記憶を未来へつなぐ、ジャーナリストたちの終わりなき闘い。全国学校図書館協議会選定図書 はじめに 記憶の風化と闘う――地元新聞社は被災地と運命共同体(東根千万億) Part 1 津波常襲地の記者たち  1 その時、記者はどう動いたか――ドキュメント3・11(川村公司)  2 街が消えた――陸前高田市を襲った津波の猛威(鈴木多聞) Part 2 伝える役目  3 反響呼んだ避難者名簿――避難所ごとに五万人分(松尾尚人)  4 追悼企画 「忘れない」――取材の現場から(下屋敷智秀)  5 世界に広がる支援の輪――国・人種・宗教を超えて(熊谷真也) Part 3 復興の鎚音  6 連載 「浜よ 再び」――水産三陸の再興に挑む(向川原成美)  7 被災地コミュニティーの現在――なりわいの復興(畠山秀樹)  8 遠野モデル――――官民一体の後方支援とその意義(刈谷洋文) Part 4 支援、交流、そして自立へ  9 遺児を支える社会の手――未来への希望を紡ぎだす(菅原智広)  10 感謝の気持ちを全国に伝える――特別号外=岩手応援「ありがとう」(川井博之)
  • 大災害時に物流を守る:燃料多様化による対応を
    770円 (税込)
    天然ガス、自動車の可能性を追求する。2011年春、大震災直後の商業・運送業・公的機関等の痛切な経験から学び、過酷災害に対応できる物流の条件と天然ガス自動車普及の重要性と問題点を探る。《全国学校図書館協議会選定図書》 プロローグ エネルギーセキュリティの視点  震災直後に起きた物流問題  燃料多様化の遅れた実態と天然ガスへの注目  マーケティング3.0の視点  本書の構成 第1章 被災者の命をつないだ物流――佐川急便のケース  天然ガストラックを世界一保有する事業者  震災に直面した佐川急便東北支社  被災者の命をつないだ配送 第2章 震災現場で使命を果たす公的機関――仙台市中央卸売市場と日立市役所のケース   市場内の食と人の環境改善のために  震災翌日から15日間連続で市場開場  市役所における環境対応策  被害調査と避難民受け入れへの対応 第3章 震災を経て、進む店舗の防災対応――大阪ガスとイオンのケース  イオンモール大阪ドームシティの開設  防災対応型スマートイオンとは 「防災」と「エコ」 ― 4つのコンセプト 第4章 震災後に考える燃料問題――天然ガス自動車への注目  スタンドの被災状況 ― ガソリンスタンドと天然ガススタンドの比較  天然ガススタンドの供給安定性 ― 想定されるリスクの検証  震災後の天然ガス自動車導入-野島クリーンサービスのケース  エネルギーのベストミックスの構築-さいたま市のケース  浮かび上がる「燃料多様化」の重要性 第5章 天然ガス自動車とは―― 天然ガスと天然ガス自動車に関する基礎知識  天然ガスの特徴  天然ガスの環境優位性  実は身近にある天然ガス  天然ガス自動車の特徴  ガスの充填方法  世界と日本における天然ガス自動車の普及状況 第6章 もう1つの天然ガス自動車――バイフューエル車の有用性  天然ガスのバイフューエル車とは   バイフューエル車の特徴  走行時CO2排出量の削減実績  海外で進む普及 ― ヨーロッパの日常にあるバイフューエル車  海外における新型ラインナップ  震災時における活躍と今後の課題 エピローグ 災害に強い社会システムを
  • 東京湾岸の地震防災対策 臨海コンビナートは大丈夫か
    770円 (税込)
    そのとき東京と日本に何が起きるか。地震による地盤の液状化・側方流動、長周期振動、津波による油流出・海上火災。それらは、東京湾上に、臨海部に、そして周辺に巨大な被害をもたらす。備えは大丈夫か。社会と経済を守るためにどう備えればよいのか。 Part 1 東京湾臨海コンビナートの危険性 第1章 コンビナートの地震・津波リスク (濱田 政則) 1.コンビナート施設の被害 2.液状化と側方流動による被害 3.長周期地震動による被害 4.津波による被害と対策  付表 国内外のコンビナートの地震による災害 第2章 東京湾の現状 (濱田 政則) 1.東京湾の埋立地 2.東京湾の産業と文化 3.東京湾を襲う地震 第3章 東京湾臨海コンビナートの危険性 (濱田 政則) 1.東京湾の地盤・護岸・タンクの調査 2.液状化と側方流動の予測 3.長周期地震動による被害 4.原油の海上流出と火災 5.臨海部産業施設の減災計画と実践 Part 2 コンビナートの強靱化対策 第4章 コンビナートの強靱化と耐震補強 (樋口 俊一) 1.耐震補強と減災 2.耐震診断の方法 3.耐震補強の適用と制約 4.コンビナート強靱化の目標性能 第5章 土木構造物の耐震補強 (樋口 俊一) 1.土木構造物の液状化対策 2.地盤の液状化対策工法 3.護岸の補強対策  今後の課題 第6章 プラント設備の耐震補強 (樋口 俊一) 1.プラント設備の耐震性評価 2.プラント設備の耐震補強対策 3.プラント基礎の耐震補強対策  今後の課題 第7章 津波対策 (樋口 俊一) 1.津波防災の考え方 2.津波によるコンビナート設備の被災形態 3.津波の浸水評価方法 4.設備・施設対策の概要 Part 3 災害が社会・経済に与える影響 第8章 コンビナート施設の地震リスク診断と最適投資(中村 孝明) 1.施設総体の安全性を評価できない理由 2.グレー・ゾーンから見たリスクの意義 3.地震リスク診断からリスク・マネジメントへ 4.事業継続計画(BCP)と地震リスク診断の役割 5.地震対策の類型とハード対策の重要性 6.臨海部コンビナート事業者間での情報共有 7.技術者に必要な意識改革 第9章 コンビナート災害が社会・経済活動に及ぼす影響(佐藤 孝治) 1.首都直下地震の被害想定と社会・経済への影響 2.コンビナート災害の社会・経済活動への影響 3.臨海部コンビナートの公共的性格と事前防災  今後の課題 第10章 大規模災害の経済的被害の推計その難しさ(飯塚 信夫) 1.直接被害と間接被害の違い 2.生産減少の要因・範囲をどこまで考慮するか 3.個別被害の積み上げではなく,供給力の変化に着目 4.全要素生産性を何で説明するかでも被害額の想定に差 5.被災地域外への波及経路をどう考えるか 6.防災・減災対策の効果に注目を

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《当事者》としていかに危機に向き合うか:震災復興の政治経済学を求めて2 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年01月19日

    原発問題を契約理論で描く一章、意思決定問題として描く二章、そして政治学として描く三章、いずれも興味深い!特に三章のぶった斬り感は秀逸!

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月22日

    なじみのある政治経済学部の教授陣の執筆で、大学での学習のモチベーション向上につながった。
    このシリーズ、非常に読みやすくて勉強になる。
    特に最後の河野勝氏の「政策提言の方法論」は痛快な批評で納得させられた。

    0

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