鷺沢萠のレビュー一覧

  • ウェルカム・ホーム!(新潮文庫)

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    初めて読んだ
    この時代にもう多様性というか、色々な家庭のあり方をテーマにしてるのかと思った
    自分が知らないだけかもしれないけど

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    2022年04月09日
  • バイバイ

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    人なんて信じるものではない。なんて思考になったショーリだが、大体みんな人を信じているのだろうか?こっ酷く裏切られた事の無い私でも、人は信じるものではないと思っている。裏切らない自信がないからだ。
    嫌われたくない?好かれたい?寂しいから?人に自分の事を解ってもらいたいと思わない?
    解説を読んでもどう捉えればいいのかわからない。

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    2021年03月27日
  • 海の鳥・空の魚

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    なんか疲れていて、3個目の傘がなくておじいさんの傘が、ってところで悲しい下りがありそうで読めなくなってしまった。

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    2020年10月20日
  • かわいい子には旅をさせるな

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    同じ体験をしたことがあるわけでもないのに、読みながらわかるわかるーとなってしまう。良質のエッセイ。

    思えば、遠くへ来たもんだ、なんてほんとその通りに思うもの。

    あとがきを読むことで彼女の魅力が鮮明になるよ。

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    2020年06月11日
  • 帰れぬ人びと

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    ついに鷺沢萠が講談社文芸文庫になりましたよ。
    ウェルカム・ホームを読んだ後にこれを読んだのだけど、これはいまいちな感じだった。新人でこのような空虚感を出せるのは凄いのかもしれないけれど、芯が掴めない。
    絶望と寄る辺なさだけど帰るところはここしかない。朽ちてゆく町、女と住んでいる父を訪れる話。

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    2019年07月20日
  • ウェルカム・ホーム!(新潮文庫)

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    2019.4.9
    2話目が好みだったが、子供を持たない選択をした自分には分かり得ない感動かもしれない。
    いつか自分も自分の人生では何も残していない…と凹む日が来るのだろうか。。
    その時は自分の選択を丸呑みにして斜め上を向いて進んでいこう。

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    2019年04月09日
  • ウェルカム・ホーム!(新潮文庫)

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    読む本が無かったので平台の本を手に取ってみました。名前だけは聞いた事ある作家さんだなぁ…と思って紹介を見たらもう亡くなられていたんですね。随分若くして…と思ったら自殺、と出てきてびっくりしました。

    男性二人が家庭を作る話はどこか牧歌的でメルヘンで可愛らしい感じがするのに、なんで義母と血のつながらない娘の話はナマナマしくなるんだろう。自分が女性だからそう感じるのかなぁ…なんてちょっと思ったけどやっぱりシリアス度が大分違うよな、ウン。

    出てくる男が大体ダメンズみたいな感じでこの作者さん、そう言う男性好きだったのかなぁなんて思いました。確かにマトモなの、小学生の彼だけじゃん(笑)同性にだったら家

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    2018年01月30日
  • 君はこの国を好きか(新潮文庫)

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     いわゆる在日の方が、そのルーツである韓国という存在に目覚めたり、実際に留学を経験する姿を描いた小説。著者は韓国のクォーターだそうで、延世大学の語学研究院への留学経験もあるらしい。
     小説としては、うーん、どうなのか。まあ、韓国留学を考えている人にはいろいろと参考になる部分もあるのではないか。

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    2018年01月15日
  • 葉桜の日(新潮文庫)

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    ジニのパズルを読んで読むシリーズ その1 川崎特有の地理感覚

    鷺沢萠さんという、10年ほど前にその訃報を聞いて知った作家さん。

    18歳で文学界新人賞受賞。当時最年少受賞。
    上智大学の1年生でこのビジュアル、となると当時騒がれたのでしょうねぇ。

    しかし、その後取材を通して自分の父方の祖母が韓国人だと知り、そこから韓国へ留学。
    とウィキペディアに書いております。

    自分が全くそうだと知らなかった人による作品ということで、これまた他の作家とは異なる体温ではあります。幼少期の差別、ということがもちろんなかったわけで、登場人物も成功してお金持ちのお宅が多いです。

    2作品が入っております。

    葉桜

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    2016年11月20日
  • F 落第生

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    綿密な話が語られている。それぞれに抱えた「事情」をあたたかな距離で見守り、程度の差があれ、応援している。元気をもらえた。『シコちゃんの夏休み』が特に良かった。『家並みのむこうにある空』『岸辺の駅』もいい。

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    2015年12月24日
  • 葉桜の日(新潮文庫)

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    「葉桜の日」「果実の舟を川に流して」の2編からなる。

    「葉桜の日」は、出生の秘密を知ることになる主人公と周囲の人が葛藤する。
    自分探しは永遠のテーマだと思うが、そばにいる人との関係や距離によって知っていくのだなぁとつくづく思った。

    在日という壁もでてくるが、これは作者本人が20歳の時に知ったという現実とシンクロしているのではないか。

    「果実の舟を川に流して」は、タイトルが秀逸だと感じた。
    バナナボートという飲み屋を舞台に社会との距離を主人公が感じてゆく。

    これを書いた作者の年齢のことは書きたくないのだが、ついつい考えてしまいながら読んでいる自分がいた。

    天才とは、儚いものである。

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    2015年10月01日
  • 君はこの国を好きか(新潮文庫)

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    葉桜忌の再読。
    在日三世の若者の戸惑いを描いた二つの中編を収めた物語。
    この当時の鷺沢さんでしか描けないビビットな作品。

    40代の鷺沢さんが描く物語が読みたかったなぁ。
    そして、この作品を2015年に出版できる出版社はあるだろうか。

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    2015年04月13日
  • F 落第生

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    生き方が下手な、「落第」してしまった女性たちの短編集。

    「家並みの向こうにある空」「重たい色のコートを脱いで」がすきかなあ

    男の子たちの行動がさらっと描かれてなかなか読めないのがよかった。

    啓一はいい意味で期待を裏切ってくれたし、
    達彦は裏切ってくれなかった。








    以下引用


    「おまえって、呼べるよう努力するよ」(p114)

    誕生日だけじゃなくて、もう、もう会えない。(p186)

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    2015年01月16日
  • 葉桜の日(新潮文庫)

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    表題作と『果実の舟を川に流して』いずれも丁寧に書き込まれている。女性が描く主人公の男の子たちは透明感がある。純で気持ちいい。

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    2014年05月23日
  • さいはての二人

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    ネタバレ

    さいはての二人
    こういう二人を魂が同じっていうのかな。
    日本という国を仲立ちにした二人の生い立ちや置かれた状況はあまりにもつらくさびしい。
    なんとか生きてきた二人がもうだめだと崩折れそうになった時に出会い、互いに埋められずにいたピースをはめ合ったんだなと。

    約束
    こういう現実とファンタジーが入り混じったような話は好きです。
    創作物ではなく、昨今こういう事件が多いのはとても悲しい。

    遮断機
    今はもうない下北沢の開かずの踏切や市場の情景が目に浮かぶようです。

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    2014年02月25日
  • 海の鳥・空の魚

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     難しい小説、と聞くと使ってる言葉が難しかったり、設定が難しくて読み進めることができないのだと思っていました。でも、鷺沢萠さんの小説には、違った難しさがあると思います。
    『海の魚・空の鳥』という短編集を選んだのは、一番最初に収められている「グレイの層」という小説を、高校時代、国語の時間に勉強して衝撃を受けたからです。
     このお話では、プロポーズを受けた女性がそれにどう答えるか、電車の中で自分のこれまでの人生を思い返しながら考えます。自分が今まで歩んできた、そしてもし今結婚すればそのまま歩み続けるであろう人並みな人生と、ここで違う選択をした場合に得られるかもしれない、普通とは違う人生への可能性。

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    2013年12月21日
  • 月刊サギサワ

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    学生の頃に愛読していた鷺沢さん。
    実家で手に取り、久々の再読。
    亡くなった年齢を超えてしまい感無量。
    小説も読み返そう。

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    2013年11月19日
  • そんなつもりじゃなかったんです THEY THEIR THEM

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    ☆3.8
    鷺沢萌ってどっかで聞いたことある気がする...と思って手にとってみた。筆者の周りでどうしようもないことをやり続け、ネタを提供してくれる良き友人たち、そんな「バカだけどゴキゲンな連中」のことを書いたエッセイ。私も気のおけない仲間と酔っ払って一晩中騒いで次の日二日酔いになって...ってやりたいな、と思った。たぶん次の日最悪な気分だろうけど(笑

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    2013年08月01日
  • 海の鳥・空の魚

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    どれもきっと、その人にとって忘れられない瞬間なんだろうな。みんなまじめでまっすぐで、いい人ばっかりだ。一番好きなのは、ほんとに好きになりかけてる人と一緒に、車窓を流れる街並みを見て、心を決める作品です。←「グレイの層」でした。

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    2012年11月28日
  • 大統領のクリスマス・ツリー

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    表紙裏
    これがね、大統領のクリスマス・ツリー。治貴の言葉は香子の耳の奥に今でも残っている。ワシントンで出会い、そこで一緒に暮らし始めた二人。アメリカ人でも難関の司法試験にパスし弁護士事務所でホープとなった治貴。二人の夢は次々と現実となっていく。だが、そんな幸福も束の間・・・。感涙のラストシーン!

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    2012年11月21日