さいはての二人

さいはての二人

440円 (税込)

2pt

あなたはあたし、あたしは、あなた。どこにでもいそうな中年男と、日本人離れしている容貌の二十六歳の女。寄り添い、抱き合い、慈しみあい、二人はごく自然に求めあっていった――。

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さいはての二人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年08月01日

    たまたま手にとってみたけれど本当に読んで良かった。
    心がなんとも言えない温かいような涙が出そうになるような寂しいような気持ちになった。

    何の気なしに普段話している「ことば」だけど人を救ったりむしろ傷つけたり・・・色んな面があって、その言葉の使い方は十人十色なわけで・・・私も上手に言葉を使いたいなぁ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月14日

    アメラジアンの女性と、在日コリアンの男性の物語。それだけで、この小説は生きづらさを抱える人にとって価値あるものになる。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「動物の仔のように身を寄せ合って眠る・・・」
    「このひとはあたしだ」

    この二つのフレーズが頭から離れない。


    ろうそくの光のようなゆらゆらとした語り口が心地よく、また、どこか心許ない。

    愛するものが別の生きものであるということのせつなさ、それゆえの愛しさ。
    複雑に絡み合うルーツがもたらす、軋轢...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    タイトル作も印象的ですが、やはりなんといっても"遮断機"。
    初めて読んだとき、涙がぼろぼろとこぼれてきました。
    鷺沢さんの追い求めた「家族の温かさ」ってこんな感じなのかなぁ、
    と読者に思わせるような作品です。

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    Posted by ブクログ 2016年02月21日

    これ、すごくレビュー描きづらいんです・・

    すごくもやもやします。

    今の私にとって、いいもやもや感なんだ、ということは
    なんとなく分かります

    でも言葉にできません

    ただただ、
    声にもならないため息が
    身体を通っては流れていく感じ

    魂がぎゅーっとなります

    また時間置いて読んでみるつもりです

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    Posted by ブクログ 2014年08月27日

    【本の内容】
    「―この男は、あたしだ…」美亜がはじめて朴さんと会ったのは、所属していた劇団が潰れたのを機に、新橋の飲み屋『スタア』で働きはじめて一週間経つか経たないかの頃だった。

    三日にあげずに店に顔を出す朴さんに、美亜はやがて「あたしと同じものを持っている」と、強くひかれていくのだった…。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月07日

    人と繋がっている、そのもろくも強い縁は自分にもつくることができるだろうか。
    胸が苦しくなる、温かさにも、苦悩にも。

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    Posted by ブクログ 2013年11月21日

    人物としては多分友達になれないと感じるのに、作品にはどうしようもなく惹かれてしまう作家やアーティストがいる。鷺沢萠 はその一人である。いろいろな評伝を読むかぎりでは、きっと仲良くなれない人なのだが、彼女が描く物語はとても深く僕の世界に入り込んでくる。

    表題作である「さいはての二人」、若さゆえに人生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月03日

    今、ふたたび、鷺沢萠。

    と、いう、啓文堂書店さんのコピーに惹かれて。書店の働きかけで、絶版本を復刻するって、粋な試みだと思う。そして、このチョイス。痺れる。

    生きていたら、今をどんな風に書いたのかな。どんな風に苦しんだのだろう、彼女は。こんなにも才能があるのに。

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    Posted by ブクログ 2013年06月08日

    結末を読んだら単純なことだったけど、この人は私だと思う気持ちはよくわかる。
    収録されている中では、さいはての二人が一番良かった。

    0

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