F 落第生

F 落第生

418円 (税込)

2pt

ポジティヴに生きることだけが、決して正しい生き方じゃない。後悔したって、前向きじゃなくたって、少しずつでも歩くことさえ止めなければ、大丈夫。恋において、友情において、仕事において――。人生のなかで何かに「落第」してしまった女の子たちへ贈る、短編集。「シコちゃんの夏休み」「 最後の一枚」「 忘れられなくて」「 ショートカット」「 家並みのむこうにある空」「 岸辺の駅」「 重たい色のコートを脱いで」の7篇を収める。

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F 落第生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「F」って、大学の評価方式で「落第」の意味。

    鷺沢さんの書くFは、本当にFだと思う。
    絶望は絶望のまま、濃い色をしている。
    「Fなんてことはないよ。大丈夫だよ」という慰めは存在しない。
    希望を掴めた者もいれば、そうじゃない者もいる。
    何を希望と呼ぶかって、人それぞれだ。

    息がしづらい人の物語かも

    0
    2022年03月31日

    Posted by ブクログ

    鷺沢さんの本は、Fが初めて。高校の図書室で借りたこと、覚えています。
    最初の話があまりにも良い。でも、他の作品もいつまでも色褪せない。
    たとえ「A」をもらえなくたって、人間はこんなにも素敵なんだと思える。
    大好きな短編集です。

    0
    2010年01月12日

    Posted by ブクログ

    ここに出てくる女の子たちの人生はみんな、泥沼。
    だけど、誰一人ヘコたれず、めげない。
    背中を押して励まされたような気持ちになります。

    いとう

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    今は亡き鷺沢さんの作品。

    どこかダメな女主人公たちの恋愛模様。
    つい自分と照らし合わせてしまいます(^ω^ ;)

    「家並の向こうにある空」は
    高校時代にテストで出題されて読みました。
    最後の「重たい色のコートを脱いで」も切なくていい。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    鷺沢萠の本の中で一番好きな本。この本は短編集なんだけど、「シコちゃんの夏休み」がいい。これを初めて読んだとき、シコちゃんに強く強く憧れた。
    悲しいこととか何か大変なことを人に話して聞かせて「すごいね」って言わせることが、恥ずかしいことだって思うようになったのはこれを読んでからだと思う。
    あとがきに鷺

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「「A」ばかりの人生なんてつまらない、などと言う気は毛頭ありません。そうできる条件と幸運にさえ恵まれたのなら、泣かないほうがいいし痛みや悲しみは経験しないほうがいい。後悔なんて、する必要がないほうがいいに決まっています。
     けれど、人々がよく口にする「後ろを振り返るな、後悔だけはするな」ということば

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ


     高橋由太さんのちび猫亭に鷺沢萠さんの作品がでて来たので、懐かしい作品を読んでいく。頑張っているが生きづらい、なにかに「落第」してしまった女の子たち。鷺沢さんの眼差しはとても温かい。ラスト数行に救われる。「家並みの向こうにある空」「重たい色のコートを脱いで」が好み。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    主人公たちは、みな素直でひた向きでまっすぐに傷ついていく。かつて自分も経験した、あの胸の灼かれるような気持ちが思い出された。けれど、絶妙に軽やかな文章で読み心地が良い。また、(ほぼすべての話で)最後に少しだけ明かりがさすような結末を迎えるところに、著者の優しさを感じた。
    全話それぞれに面白いが、特に

    0
    2023年06月04日

    Posted by ブクログ

    痛々しくてでも一生懸命な登場人物ばかり。帰れぬ人々よりは少し軽い雰囲気がするけれど、場面を切り取る鋭さや確かさは変わらないと思った。

    0
    2017年03月31日

    Posted by ブクログ

    大学生のときに(たぶん、10年前くらい)に読んだ本を再読。
    レビューはなぜか書いていなかったようだ。

    大好きな鷺沢萌さん。
    彼女が描く登場人物はどこか温かくて愛おしい。

    「シコちゃんの夏休み」
    「家並みのむこうにある空」が特に好き。

    けれど今…
    と続く下記の引用は、この本の1番好きな箇所。
    (

    0
    2017年02月23日

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