永田守弘のレビュー一覧

  • 教養としての官能小説案内

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    十年一日のごとく見えて、社会の変化を取り入れている官能の世界の面白さを垣間見られた。ジャンルが多様で非常に奥が深いと感じた。

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    2013年02月10日
  • 教養としての官能小説案内

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    [ 内容 ]
    美少女から人妻、熟女、女教師、くノ一に尼僧。
    少年ものに性豪もの。
    凌辱系から癒し系まで―官能小説の世界は、欲深い読者たちの嗜好に応じて多種多様なジャンルの作品が淫らに咲きほこっている。
    人びとの想像力を喚起し股間を刺激するために…。
    こうした百花繚乱の表現世界は、いかにして形成され成熟したのか。
    本書では、戦後の官能小説史を丹念にたどり、一時代を築いた優れた作家たちの名作と、彼らが骨身を削って生み出した表現技法を紹介しながら、この秘密に迫る。

    [ 目次 ]
    第1部 官能小説の歴史(カストリ雑誌からSM御三家へ―官能解放!;性表現の取締りは何をもたらしたか;ポルノ躍進の時代―北

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    2014年10月30日
  • 教養としての官能小説案内

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    大人の日記を書いている僕としては読まずにいられない本でした。「教養」という文字が僕に自信を与えてくれました。おかげでレジでは堂々と綺麗な女性店員さんに表紙を向けて差し出すことができました。

    さて、内容ですけど2部構成でして、僕は第1部の「官能小説の歴史」が大変興味深く読むことができました。第2部はジャンル別の分析ですね。

    一つ気になったのは、やはり男性の視線で書いてあるということです。実際には官能小説で感じてらっしゃるのは女性たちが圧倒的に多いはずだからです。

    女性は堂々と書店で官能小説を買うことはないでしょうけど、実際にはネットでこっそり読んでる方が多いと思います。そういう点にも触れて

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    2010年07月30日
  • 教養としての官能小説案内

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    本書は、官能小説研究の第一人者である著者が、

    官能小説について概観する著作です。


    2部構成を取っており、

    1部では、川上宗薫、藍川京さん、中村嘉子さん、草凪優さんなど

    代表的な官能小説作家を紹介し、官能小説の変遷を追うとともに

    そこに描かれた社会や家族、男女の姿を検討します。


    つづく2部では、「OL系」「スポーツ系」など、官能小説のジャンルや、

    官能小説特有の表現をつぶさに分類・解説します。


    『四畳半襖の下張』事件、『チャタレイ裁判』で「わいせつ」と指摘された部分や

    近年の男性の嗜好など、全く知らなかった話が多く興味深かったですが、

    個人的に、もっ

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    2010年06月27日
  • 官能小説の奥義

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    奥義 とあったので、どんな内容化と興味があったが、歴史的な著述に始まり、描写しにくい事象をいかに冷静に、的確に表現するかを各作者が苦労した実態を理解できた.第3章の分類は良くできていると感じた.書いてみたい気持ちはあるが、なにせ実践回数が少ないので無理かな?

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    2022年09月08日
  • 官能小説の奥義

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    あいみょんが官能小説を読んでいたと聞いて。
    比喩のオンパレードなんだ。
    この世でやってはいけない、作者の性癖が小説を書くモチベーションになるのか。

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    2020年07月08日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 教養としての官能小説案内

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    官能小説評論家 永田守弘氏による官能小説の歴史です。第1部では、官能小説の変遷を追いかけながら重要な作家の紹介とその当時に流行(?)していた性癖についてまとめられています。第2部では、官能小説のジャンル分けについてまとめられ、それぞれの代表的な作品や作家が短いですが紹介されています。抜粋ではありますが、紹介作品の濡れ場の一部が引用されているのが特徴だと思います。文学の本流から外れてしまう官能小説を体系的にまとめたという意味で貴重なものです。思っていた以上に時代の流れに敏感な業界なんだなと思いました。

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    2018年06月27日
  • 日本の官能小説

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    1945年から2014年にかけて、その時々の世相とともに、官能小説の世界で刊行された注目するべき著作などを取り上げ、その変遷を論じた本です。

    まず、不満に感じた点について言及しておきます。著者のようにくまなく官能小説を読んでいるわけではないので、個人的な印象にすぎないのですが、とくに現代の官能小説を扱っている部分ではちょっとピンボケのように感じるところもいくつかありました。

    一つだけ例をあげると、本書では橘真児を尻フェチの項であつかっていますが、彼の作品の一番の特徴は、なんとも表現しがたい味わいのあるユーモアではないかと個人的には思っています。小説家は、新しい表現やシチュエーションを生み出

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    2017年03月10日
  • 日本の官能小説

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    同時代を過ごしたなと実感。
    今、エロにかぎらず、様々な思考統制が始まっている。そんなことを、思い起こさせられた。

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    2015年06月03日
  • 教養としての官能小説案内

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    官能小説という分野を、2つの視点から説明している。第1部は歴史の流れを追う。第2部ではジャンルの細分化を試みている。
    性を超えて、文学として語ることは可能であるか?疑問を持つ。男女が持つ、本能をそのように表現すれば良いか?性交の描写の技法やタイトルは様々に工夫されている。嗜好と創造は方向性を持つのだろうか?
    歴史、カストリ雑誌が取り締まり、発禁の時代を経て「ポルノ」として大衆に受け入れられる。女流作家が登場し、文庫として、消費の時代へ、さらに出版(発表)形態も、百花繚乱になる。

    ジャンルによる分類として、外観的な区分をしている。1女の年齢2男の立場3女の職業。また、主観的に、4文体5流行6時

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    2013年10月17日
  • 官能小説の奥義

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    ☆2.5 この本自体も薄い本
     序章で官能小説の文体の歴史にふれてゐるが、主に戦後の通俗官能小説のことで、戦前の谷崎とかにはふれずじまひ。
     重松清や高橋源一郎が官能描写をやってゐたとは初耳で、なるほど、だから重松は官能小説用語辞典に解説を寄せてゐたのかと思ひあたった。

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    2025年11月07日
  • 教養としての官能小説案内

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    官能小説の歴史と代表作家のカテゴライズで終始。引用箇所が偏っていて筆者の趣味嗜好が伺われる。ある意味定点観測で作家の違いと特徴がわかる仕掛けにはなっているのが良いとは言えるが、そもそも現行作家の中では大した違いはない。団鬼六、宇能鴻一郎のような飛び抜けた特色と文体はむしろ何も規制のない現代であるにも関わらずしぼんでしまっていないか。
    自分としては今だに半村良の性表現が最上に淫靡である。続いて夢枕獏がくるが、結局いずれも官能小説専任ではない。

    つまりそういうことだ。

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    2021年05月04日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • 日本の官能小説

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    なんというか
    駆け足で色々
    読んだけど・・・。

    あんまり官能小説を
    知らなかったので
    「ふーん」
    としか思わず・・・。

    SMが人気あるのが意外。。
    まあ、実際にはなかなか
    やれないから?なのかな?

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    2015年06月07日
  • 教養としての官能小説案内

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    日本の官能小説の歴史を綴った本。キワモノ常套と読んだがキワモノでした。
    しかし真面目にプレイ内容解説されると勉強になる部分もある。気がする。

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    2014年01月03日
  • 教養としての官能小説案内

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    さらっと読める。
    新書にありがちな構成ではあるが、官能小説からの引用や第二部の考察に関しては大変興味深い。

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    2012年02月12日
  • 教養としての官能小説案内

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    全体は大きく2つの柱に沿って構成されている。
    1つは官能小説の歴史であり、全体のだいたい7割くらいを占めている。
    歴史的な変遷や、それに伴う作者の紹介が行われているがやや短調で退屈な部分があることも否定できない。
    ただ、戦前、戦後に摘発を逃れる工夫の中から、今の多様な表現が生まれた、というくだりは面白かったしためになった。表現の自由が規制されれば、あらゆる巧妙な手段を使って全く別の形を探してでも、表現することを求めるものなのかもしれない。

    もう1つはジャンルと表現技法についてまとめらている章である。
    官能小説はその時々の時流を敏感に読み取ってその内容や文体を変える、と筆者は述べており、その観

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    2011年12月03日
  • 官能小説「絶頂」表現用語用例辞典

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    基本殿方向け

    官能小説がベストセラーになり得ない理由。
    女の人は基本読まないものねえ。
    女の人が読むとされるこの手のエロ系の表現について調べてないのは
    書き手の怠慢であり手落ちです。
    実はあまり変わらないのですが、小職は違いを細かく分析するほど読み込んでいない。
    女の人がわやくちゃにされる話に、金払って読むのは殿方だけです。
    更なる精進を期待します。
    まあ、お好みで。

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    2025年11月01日