井伏鱒二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どんなホラーや戦争映画よりグロく、悲惨だった。そして、100%、ほんのわずかな1文の隙もなく、完全に一般人の非戦闘員視点だった。大局的に何が起きているかまったくわからない。映画だったら爆弾が落ちていくB29側からの映像とかあるけれど、そういうような描写もなく、とにかく何がなんだかわからない。そして、グロい。死体の数がとにかく多い。ホラー小説や映画だったら、単調になってしまうので演出的に失敗なんだろう、というぐらい死体が多く、グロい。また、感情的には、再会できたり連絡がとれたり、死んでしまったのがわかって泣くというような描写はあるものの、淡白という印象。事実は受け入れざるをえない、みたいなところがある。
非常に細かいエピソードの集合で成り立っているが、インタビューで集めた実話も多いのだろう。興味を持ったのだが、本書自体の解説にもwikipediaにも、どうやって書かれた小説なのか説明されていなかった。
食べ物の記録もところどころに含まれている。その辺の野草や川で取れる物を食べていたということがわかる。食べ物を近所で探す、という感覚が現代と余りに違いすぎてピンとこない。
今も世界での戦争地域では似たようなことがあるのだろう。そして気候条件が悪い地域では食べ物に関してはもっとひどいのかもしれない。こんな本もたまには読んだ方がいいと思った。 -
Posted by ブクログ
・山椒魚
現実世界でもこういう人いるよね
自分がミスってる状態やのに周りをみて嘲笑う
あまりにきらきらしたものは自分と比較して辛くて目を逸らす
なんなら意地悪してやる
自分が寂しいからね
穴から出れなくなった山椒魚はカエルを同じ穴に閉じ込めます数年間その間ずっと喧嘩
死に際のカエルに「今でもべつにお前のことを怒ってはいないんだ」と言われる
これ、言われたときの山椒魚の気持ちはどうだっただろうか
意地悪した相手にわたし別に怒ってへんで
って言われたとき
意地悪した方はすごい自分を醜くかんじるんちゃうかな
こんなに短い話なのにすごく考えさせられる
読む時期や自分の状況によって捉え方は色々あるんやろうな
読む人次第ってのでいいんよね