井伏鱒二のレビュー一覧
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名前は誰でも聞いたことがあるであろう名作をこの年になって読んでみるという試み第一弾。
決して子供用だから簡単、ではなく、見どころがたくさんある小説でした。私も動物語を話せたら…と思いながら読みました。
人種差別的表現については気になる部分もあったけど、時代の産物なので読み手がきちんと理解して読め...続きを読むPosted by ブクログ -
「沼のほとりのパドルビー」に住む名医ドリトル先生は,オウムのポリネシアから動物語を習い,世界中の動物たちから敬愛されています.ある日アフリカのサルの国から,ひどい疫病が流行しているから救ってほしいという訴えを受けた先生は,犬のジップたちをひきつれて冒険の航海に出発します.ドリトル先生物語の第1作目....続きを読むPosted by ブクログ
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井伏鱒二の紀行文ですね。
井伏さんらしい気さくな文章で、あたたかな筆遣い面白く可笑しく読み進めました。
井伏さんは観察力と描写力に優れているので臨場感溢れるあきさせない文章が魅力ですね。
旅先の一幕とご自身の内面の心理描写も手に取るように描き出されていて、画面が目に見えるようです。
井伏さんの詩心も...続きを読むPosted by ブクログ -
日常を普通に生きる非凡で平凡な善良市民に原爆という未曾有の事態が降りかかった。こんなに悲惨だよこんなに辛いよ苦しいよと訴えかける戦争小説とは少し違った。登場人物たちは淡々と生きていた。これは本当に私が住む日本で起こったことなんだと震える思いだった。すぐ横で人があらぬ姿で死んでいた。平和を願う心から、Posted by ブクログ
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4年の時を経て再チャレンジしました。教科書やドキュメンタリーでは、原爆投下時に広島にいた人が取り上げられることが多いですが、この本では、投下時に離れたところにいた人の話も扱われています。記録映像ではないので100%正確とは言えないのかもしれませんが、原爆の記録の一つとなると思います。Posted by ブクログ
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有名な「勧酒」と、他の詩も読んでみたくて購入。
のどかでありながら、どこか醒めた感じも受ける詩が多かった。
高校時代に教科書で読んで印象に残っていた「秋夜寄丘二十二員外」が収録されていて、懐かしい気持ちになった。Posted by ブクログ -
動物と話ができる獣医。子どもにとってはなんと夢に溢れた世界だろう、と思う。
差別表現等の問題は、石井桃子さんが述べておられるように、作家自身、生きた時代や文化と無関係ではいられない、という、それだけの問題かと思う。
これが人種差別による白人至上主義を述べたい本であるのならともかく、作家が作りたかっ...続きを読むPosted by ブクログ -
ホームズの次は怪盗ルパン!と決めていたら1~3巻が貸出中のままになっているので方向転換。実家の子供本棚に1冊ずつだけあったムーミンとドリトル先生、10代の頃に全シリーズ読もうと思ったけれどムーミンはパパが海へいった辺りで、ドリトル先生は月から帰った辺りで?頓挫して、ムーミンはその後30代と40代で全...続きを読むPosted by ブクログ
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こどもへの読み聞かせ、ドリトル先生シリーズ7冊目。今年の3月からだいたい月に一冊くらいのペースで読んでいるので、もう半年以上は続いているのだが、まったく飽きる気配がない。僕が子供の頃は、この辺でつまらなくなって挫折した記憶があるのだが、40年ぶりくらいでシリーズ通読にチャレンジできそうな雰囲気だ(も...続きを読むPosted by ブクログ
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子供への読み聞かせシリーズ。僕が読み聞かせ終わった後、畑正憲の解説はもう自分で読んでいたので、「だったら最初からもう全部自分で読めるじゃん」とも思うのだが、まあ貴重な父子の時間なのでいいことにする。
ネズミの挿話やミステリー仕掛けの後半など、小説としての完成度も高く、ドリトル先生シリーズ中興の佳作...続きを読むPosted by ブクログ -
『ジョン万次郎漂流記』のみの感想。
幕末から明治初期にかけての実在の人物についての小説。資料にない部分は井伏氏の空想で補われている。
冒険譚として非常に面白かった。
土佐で貧しい漁師だった万次郎は15歳の時の正月に他の四人とともに漁船に乗っていて、嵐に会い、一週間ほど漂流した。
ようやく周囲...続きを読むPosted by ブクログ