【感想・ネタバレ】厄除け詩集のレビュー

あらすじ

そこはかとなきおかしみに幽愁を秘めた「なだれ」「つくだ煮の小魚」「歳末閑居」「寒夜母を思ふ」等の初期詩篇。"ハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ"の名訳で知られる「勧酒」、「復愁」「静夜思」「田舎春望」等闊達自在、有情に充ちた漢詩訳。深遠な詩魂溢れる「黒い蝶」「蟻地獄(コンコンの唄)」等、魅了してやまぬ井伏鱒二の詩精神。4部構成の『厄除け詩集』。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

朝ドラ「あんぱん」で、やなせたかしがモデルの柳井嵩が読んでいたのを見て気になって読んでみました。古語で書かれているのに新鮮に感じます。なるほど、詩人やなせたかしが影響を受けたのがわかります。

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2025年10月07日

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ネタバレ

5つ星でも足りない。最高すぎた。もっともっと訳詩もよみたいなぁ。こんなに軽やかにわくわく読めるなんて思わなかった。

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2024年12月03日

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井伏の詩、「ハナニアラシノタトエモアルゾ、サヨナラダケガジンセイダ」どのフレーズ、どこがで聞いたことがありましたが、井伏の自由闊達な五言絶句の翻訳あるいは意訳であったとは迂闊にも知りませんでした。これを知ることもできたのも茨木のり子さんのおかげですが、井伏鱒二の詩もいい。いいです。

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2024年02月27日

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はじめの「なだれ」からノックアウトされた。井伏さんといえばわたしにとって、ドリトル先生に出てきた前後どちらにも顔がある生き物を「オシツオサレツ」って名訳した人。詩もこんなにすばらしかったなんて。そしてこのタイトルのセンス。おまもりにします。

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2021年05月10日

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漢詩の訳などが半分くらいなのですが、とても独特な訳ですごく面白いです。
もちろん井伏鱒二さん自身の書かれた詩も味わい深いものでした。
個人的には佃煮の魚の詩が好きです。

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2012年08月10日

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元々は「勧酒」のために購入。
が、他の訳詩もどれも絶妙すぎて何度も読み返すほどハマりました。飄々とした感じの意訳がなんともいえず。
日本語の詩も軽妙で美しく、かつ親しみやすくもあり…
初めて読んだ時は、学校の授業で扱われるような“詩”の概念を覆される衝撃を受けました。

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2011年11月09日

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この盃を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

日本語の妙味にノックアウトされて、
詩や漢詩によろめきそうなよかん。

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2010年10月04日

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「サヨナラ」ダケガ人生ダ。いつも持ち歩いていたら、雨に濡れてカサカサになっちゃって。綺麗なのをモウ一冊買おうかな。

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2009年10月04日

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あの有名すぎる「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」も入ってる井伏先生の詩集です。この人の漢詩の訳し方がたまらなく好きです!センスにあふれてて、一昔前の人なのにどこかお洒落な感じがします。ほんまに好きです☆

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2009年10月04日

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「サヨナラだけが人生だ」はとても有名なフレーズ。他にも「逸題」や「再疎開途上」、「夜の横丁」が良かった。

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2025年03月23日

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訳詩が読みたくて読んだ。有名な勧酒は本当感動する。花発多風雨 人生足別離でハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダとなるのがすごい。古別離とかでも「ヨシハラヘンガ気ニカカル」になっていたり、登柳州蛾山では「アキノオンタケ」とか「ココノツドキ」とかが面白い。訳詩を読んで「在所」という言葉がちょっと好きになった。
2010/8/17

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2010年08月17日

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某小説にて井伏鱒二の「勧酒」の一部が載っていたのがきっかけで読んでみました。
面白おかしいのもあれば、綺麗な文体で書かれているのもあってとても素敵でした^^「勧酒」はぜひともオススメです。

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2010年01月24日

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「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」
これよ、これ。
井伏鱒二さんが五言絶句とか漢詩を井伏節に訳している詩集デス。
ううううんと唸ってしまう、雰囲気の良い訳詩がたくさん。

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2009年10月04日

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「なだれ」が一番いい
 池澤夏樹全集にも載ってた「なだれ」が一等牧歌的でよく、熊がたばこをすふやうな恰好、といふ端的な表現が想像させる。

 しかし後のものは平凡で、「顎」なんか顎の外れたひとを見て笑ひをこらへる、といふ不愉快な詩なので、ひどい。
 概して短い詩がよく、長いほど印象が低い。

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2025年06月19日

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 有名な于武陵「勧酒」の訳詩が収録されているのが本書です。

 高島俊男先生などが述べておられるように、いくつかの漢詩の訳には元ネタがあるそうですが、そのようなことは所詮は豆知識程度のもの。本書の一連の詩の評価を貶めるものではありません。

 収録されている詩の数々、訳というべきか翻案というべきか、ほんとうにすばらしい。
 とりわけ朗読してみると、実に気持ちよいことばのつづりです。
 そいえば、漢詩を中国語で発音すれば、奇妙な書き下し文を朗読するよりはるかにうつくしい。
 やはり詩は、うた、音楽的な要素も強いものだと再確認。本書の詩も、元の漢詩を無視して井伏の詩として味わうべきなのでしょう。

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2009年10月04日

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