井伏鱒二のレビュー一覧

  • ドリトル先生のサーカス

    Posted by ブクログ

    幼少期に読んだ以来の再読。
    ドリトル先生シリーズはやっぱり面白いとここまで毎回言っている。
    先生が芸術方面も一人前で無敵感が足されたけども、お金に興味がなくって、商売下手なところがサーカスという題材のおかげで強調されていて良かった。
    そこが先生の良さでもあるんだけど、もう少しダブダブやトートーの心労を減らしてやってほしい。

    ほとんどがオットセイを逃すエピソードに割かれていて、面白いんだけども、そんなバレないかね!?ってつい突っ込んじゃう笑

    0
    2026年01月26日
  • ドリトル先生の郵便局

    Posted by ブクログ

    幼少期に読んだ以来に再読。
    相変わらず現実とファンタジーの狭間で面白い。
    鳥を使った郵便局なんてファンタジーでしかないけど、実際にあったらなんて素敵だろう。
    ドロンコのために島を作るところもなかなか浮かばない発想。
    動物たちは偉大なドリトル先生への尊敬だけで手を貸すけど、そのうち手伝わない動物が出てきても面白そう。

    読んでいて大人の目線で気になるところについて、後書きの方が触れていたのが新鮮だった。
    ドリトル先生はきっと割り切っているのかも。
    自分も生きるために肉食だし、人間は家畜を食べるし、動物同士の食物連鎖もあるし。ただ通りかかった町で闘牛をやめさせるとか、通りかかった国の郵便局を改善す

    0
    2026年01月24日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    感情的な描写より、事実が淡々とかかれていた。
    何人もの登場人物を介して、さまざまな被曝体験を垣間見ることができた。

    0
    2026年01月19日
  • 太宰治

    Posted by ブクログ

    井伏鱒二の太宰に関わる文書をまとめた本。なので内容に重複も見られるけど、生きてる太宰を感じられて、よい。
    照れくさく髪をかきあげる太宰や、太宰の葬式に泣く井伏鱒二、その時代に確かに生きていた人たちの記憶や記録がぼんやりと生きてた頃の太宰を感じさせてくれる。
    ほんと、生きて、話して、動いて笑う太宰治を見てみたかったな。

    ーーーーー
    太宰治から「会ってくれなければ自殺する」という手紙を受けとってから、師として友として、親しくつきあってきた井伏鱒二。井伏による、二十年ちかくにわたる交遊の思い出や、太宰の作品解説を精選集成。「あとがき」を小沼丹が寄せる。中公文庫版では井伏の没後に節代夫人が語った「太

    0
    2026年01月11日
  • ドリトル先生航海記

    Posted by ブクログ

    子どもの頃に読んだものを再読。
    アフリカゆきより面白かった。
    犬を証人にした裁判、牛と八百長した闘牛など、子どもの頃のワクワクが蘇ってきた。
    トミー少年が登場したことで、先生の人格や人望がより分かりやすく描かれている。
    もう白くないのに、先生への感謝と敬意を持ったままのバンポ君素敵。休暇取ったとはいえ2年もサボって、オックスフォード退学になってないといいけど。笑

    0
    2025年12月23日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    確かに文豪が書いた傑作だ。
    8/6新聞コラムでこの作品のことを知った。
    書店の推薦棚に並ぶのを見て購入。
    読み出すと僅かの前振りもなく広島の原爆投下の阿鼻叫喚地獄に引き込まれる。
    筆者の渉猟した悍ましい痕跡の数々が痛切を極め、
    想像を超えた現実が読者にひたひたと覆い被さる。
    臨場感溢れる表現で当該地生活者の得体の知れない恐怖と不安、不条理な絶望を活写する。

    広島市内に住む中年夫婦と適齢期の姪の話だ。
    彼女は勤労動員中で被爆は避けたが、中心部で直撃された女学生奉仕隊にいたと噂され、見合いの度に原爆症を疑われ破談する。
    夫婦は預かっている責任を強く感じ、姪の健康を証明するため原爆投下日以降8月2

    0
    2025年11月03日
  • 駅前旅館

    Posted by ブクログ

     昭和30年代初頭、駅前旅館の番頭の独白形式で描かれる悲喜交々。業界の内幕や客の起こす騒動、番頭の仲間内でのあれこれがユーモアたっぷりに描かれていて面白い。
     しかし、着実に時代の流れが押し寄せていて、昔気質の番頭は絶滅寸前。今の番頭ときたら⋯と口にするも、ふとした時に寂しさを感じさせる語り口が巧みで引き込まれた。

    0
    2025年12月05日
  • ドリトル先生アフリカゆき

    Posted by ブクログ

    この物語は第一次世界大戦の戦場から、ヒュー・ロフティングが自分の息子たちに書き送った手紙がもとになっているそうです。
    現代とはまったく違う環境で生まれた物語が、長いこと読み継がれ、今読んでもおもしろいということに感動します。
    自分がヒュー・ロフティングの子どもになった気持ちで、戦地にいるお父さんから送られてくる手紙に書かれている物語だと思うと、より一層楽しめます。

    井伏鱒二訳で描かれる動物たちの口調が可愛らしいです。

    0
    2025年10月26日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    奥付は昭和45年初版、昭和57年30刷。国語の教科書に採用された作品と言うことで購入した記憶がある。同じ広島出身のこうの史代さんの作品を読んで「読まねば!」と思い立った。戦後、主人公・閑間重松の姪の見合い話が次々破談。それは、原爆症の女性かも知れないという憶測が生んだ悲劇だった。書名にもなった放射能を含んだ「黒い雨」や死の灰が、図らずも姪・矢須子の原爆症の引き金になるのだが、重松が姪の誹謗中傷を晴らすべく書いた被爆日記によって、広島の原爆被害の悲惨さを追体験する作品だった。

    0
    2025年10月02日
  • 太宰治

    Posted by ブクログ

    昔断片的に読んだことのあった井伏さんからみた太宰の姿が生き生きと立ち現れる。一息で読んだが、懐かしい旧友と久しぶりにあったよな感慨を覚えた。中学時代読破して以降読んでいなかった太宰を、改めて再読する契機としたい。

    0
    2025年09月18日
  • 山椒魚

    Posted by ブクログ

     井伏さんは人も動物も、ユーモアと切なさの入り混じった視線で見つめているのだろうなと、そんな風に感じさせる短編集だった。
     収録作の内だいたいの作品で主人公は旅に出ている。井伏さんは旅が好きだったのだろうか。旅情が良いアクセントになっている。

     ベストは「屋根の上のサワン」だ。空という名の自由を渇望する鳥のサワンと、サワンの気持ちが痛いほど分かりつつ迫る別れを淋しく感じる想いに葛藤する「わたし」の姿が心を揺さぶる。文体が敬体なのも好みだ。

    0
    2025年12月05日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    戦争を題材にした小説で有名な作品、井伏鱒二さん著「黒い雨」
    前々から、それこそ30年前から知っている作品だったが今回初めて読む事ができた。
    調べてみれば1966年初刊との事、1945年8月が原爆•終戦の年なので、戦後20年に書かれた作品ということになる。
    現在戦後80年、となれば約60年前の作品でありながら、投下された原爆のもたらした凄惨さ、生々しさ、人々の混乱、都市の壊滅状態等々が恐ろしくリアルに伝わってくる。
    現実にあった惨劇だけに恐ろしい作品。
    それこそ自分が生まれる前の惨劇なのに、人々の声が今まさに真に迫って聞こえるようだった。

    現在のように事ある情報が瞬時に得られ、その情報やそれに

    0
    2025年08月28日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。
    8月に入り、終戦記念日に近づくにつれて増えるコンテンツの1つとして読んでみた。年に一度でも戦争について考えるこのような機会は必要だと感じた。

    5月にイギリスに行った際、VEデーという終戦記念日があった。イギリスにとっては戦勝記念の晴れやかな日であること、ドイツ降伏の日である5月8日で定めているため、その後日本は3か月間も孤軍奮闘していたことに今更ながら衝撃を受けた。
    本作の主人公が言うように、ピカドンが落とされる前に降伏できたのではないか、というのは本当にその通りだと思う。広島や長崎の人は原爆を落とされる必要があったのだろうか。あまりにも大きすぎる代償である。

    0
    2025年08月14日
  • 黒い雨

    Posted by ブクログ

    夏には必ず昭和の戦争を題材にした本を読むことにしている。
    井伏鱒二「黒い雨」。映画にもなりました。
    普通の市民の手記という形で被爆の状況やその後の悲惨な生活を綴る。
    この歳にして今更のことではあるが、あらためてその恐ろしさ、愚かさを知る。
    「原爆投下が戦争を終結させた」とか「核武装が最も安上がり」などと口走る方々に読ませたい。

    0
    2025年08月11日
  • ドリトル先生と月からの使い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半は読み応えのある、動物や虫のおもしろ体験記で、後半は巨大な蛾がドリトル先生の元に舞い降りて、その蛾に乗って着の身着のまま月まで行くという話。子供が描く夢のような話だが、物語の中での月とはどんなものかがとても楽しめる。

    0
    2025年07月22日
  • さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

    Posted by ブクログ

    ジョン万次郎に興味があって、3つの短篇のうち「ジョン万次郎漂流記」を最初に読んだ。勝手に司馬遼太郎の『菜の花の沖』(やはり江戸時代にロシアに拿捕された商人、高田屋嘉平を描いた小説)みたいな壮大な娯楽物語を想像しながら読み始めたが、すいぶん雰囲気が違う。大げさな感情描写や細かい時代背景の説明などはほとんどないまま、淡々とした描写が続く。それでいてじわじわ伝わる何とも言えない滋味深さ。読み始めの拍子抜け感から一転、うなりながら読み終えた。次に読んだ「さざなみ軍記」にはさらに感じ入った。一度では味わい尽くせない、文学作品の魅力がすみずみに。またうなる。再読必至。(「二つの話」はちょっとピンとこなかっ

    0
    2025年07月12日
  • 厄除け詩集

    Posted by ブクログ

    「サヨナラだけが人生だ」はとても有名なフレーズ。他にも「逸題」や「再疎開途上」、「夜の横丁」が良かった。

    0
    2025年03月23日
  • 山椒魚

    Posted by ブクログ

    小さなプライドを持ち、虚勢を張りながらいきていく。でもやっぱり最後はそこを捨てていかなければならない。そんなことを、気づかせてくれる作品

    0
    2025年02月21日
  • ドリトル先生航海記

    Posted by ブクログ

    今回の航海は大変でした!
    ドリトル先生お疲れ様です!

    P37「わしは、荷物をたくさん持って歩くのはすかんのだ。ひじょうにやっかいだからね。人の一生は短いものだ。荷物なんかで、わずらわされるのは、じつにつまらんことだ。いいかね、スタンビンズ君。荷物なんてものは、ほんとうに必要なものではないのだよ。~」

    0
    2025年01月22日
  • 山椒魚

    Posted by ブクログ

    改めて読んでみた。表題作は幾通りもの解釈ができそう。『掛け持ち』が最高。屋根の上のサワンも好きです。自然描写が細かいとおもったら、作者は絵をよくする人だったそうなので納得。太宰治が有名だが、多くの現代作家も憧れる人らしい。新潮文庫は表紙が安西水丸。すてきです。

    0
    2024年12月31日