井伏鱒二のレビュー一覧

  • 駅前旅館

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    個人的名作です。

    番頭さんや女中と、お客様のやり取りに風情があり味わい深い作品です。

    小説全体から旅情が溢れだし、旅好きでお酒好きな私としては場面毎の風景が頭の中で浮かんできました 笑

    コロナ禍のいまだからこそ家で旅行気分に浸れる小説かと思います。

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    2020年07月25日
  • ドリトル先生アフリカゆき

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    映画が公開されているというのを知り、昔大好きで沢山呼んでいたことを思い出し、本棚から引っ張り出しました。
    読み始めるとあっというまに引き込まれて、読み終わっていました。先生と動物たちの会話、動物同士の会話、逃れられないお金の話。ファンタジーであり現実のような軽妙なお話が大好きです。
    それぞれの登場人物(動物?)が良い味を出していて、濃すぎず薄すぎず、良いあんばいで面白く、すきです。

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    2020年06月23日
  • 太宰治

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    2019.07.15~08.22

    自分のことを一時でも慕ってくれた者が突然いなくなった心情が、淡々とつづられており、それ故に、辛さが後からじわじわと伝わってきた。どれだけ大切にしていたのか。悲しいね。

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    2019年10月13日
  • 太宰治

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    これまでの『太宰治』と『私(読者)』という対話関係から、『井伏鱒二(解説者)』が間に入ってきてくれたことにより、太宰治という作家を多角的に見ることができる。
    太宰の兄や世話人との仲介を少し面倒に思う時もありながら、太宰治という作家を天才だと心から思い、太宰が命を絶つときまで見守り続ける井伏鱒二。
    その人間性の暖かさを感じれる一冊でした。

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    2019年01月02日
  • 駅前旅館

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    やっぱり井伏鱒二ですね。番頭の身の回りに起こったこと、訪れた客のこと、お色気な展開に発展しそうで特に何もなかったこと。感情の起伏は乏しく、一歩引いたところから見た光景をただただ書き記したもの。落ち着いて読めます。最高でした。

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    2018年05月08日
  • ドリトル先生と緑のカナリア

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    冒険小説でありミステリでもあるこの作品は、最後まで先が気になって目が離せなかった。
    まあ、最後の最後はちょっと肩すかしではあったけれど、犯人の謎を解き明かすのが本筋ではないのでしょうがないか。

    ドリトル先生がその歌声にほれ込み、彼女のためのオペラをつくった、緑のカナリアのピピネラ。
    普通カナリアで鳴くのはオスなのだが、ピピネラはメスだって家事や育児に追われていなければ唄える、と。

    そんなピピネラの数奇な一生。
    籠の鳥として鳥屋で生まれ、宿屋に買われてからも、飼い主が点々と変わる。
    貴族の家、炭鉱の労働者、軍隊、裕福な未亡人、そして窓ふき屋。
    ここまでが第一部。

    第二部では一転、籠から飛び

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    2017年12月26日
  • 多甚古村 山椒魚(小学館文庫)

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    「山椒魚」:言わずと知れた井伏鱒二の処女作(大正12年)です。お話自体は有名な小説ですので、あらかたの筋はみなさんご存知かも。2年間を文庫本12ページで読み切る短編です。標準の文法から逸脱しながら、抑制の効いた文章が綴られています。問題はラストの蛙のセリフですよね。色んな読み方ができると思います。私は「今でも」というセリフから、いつから蛙がそのような心持になったのか非常に気になりました。
    「本日休診」:昭和24年に第1回読売文学賞にも輝いた作品です。映画化もされました。本日休診って言うとなんだかほんわかした感じがしますが、実際には、東京蒲田を舞台に、戦後の貧困にあえぎながらも何とか生にしがみ

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    2018年12月03日
  • ドリトル先生航海記

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    ドリトル先生みたいな大人になりたいなあ!一つの島の中で争っていた2つの部族を納めるやりかたは今まさに求められていること。ちっとも難しくないやりかた。

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    2014年02月23日
  • ドリトル先生航海記

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    ネタバレ

    動物の言葉を理解し、動物たちと人々を助ける心優しいドリトル先生の物語を読み、久しぶりにザ・ファンタジーを読んだ!と感じた。犬の証言から裁判で勝利を掴み、牛と会話し闘牛で見事な振る舞いを見せ、かわいそうな牛たちを救いだす。漂流した島では島民同士の戦いを治め王様になり、最後は大カタツムリの殻の中に入り帰国。先生は魔法が使えたり、何か最大の敵を倒す使命があるわけではない。しかし、「動物を会話ができる」こと、そしてドリトル先生が持つ探究心や心優しさにより物語がワクワクするような展開を見せてくれる。挿絵により想像力がかきたてられた。

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    2014年01月10日
  • 駅前旅館

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    今は少し懐かしいものとなってしまった駅前旅館。私たちの世代からすると、古き良き時代の旅館、というイメージです。
    そんな上野駅ちかくの旅館の番頭がこの物語の語り部。

    この主人公の番頭、めちゃくちゃ女たらしの助平みたいな行動ばかりしていながら、じつはちょっと肝心なところでヘタレ。でもそのキャラがいい。何より、幼い頃からずっと宿屋と親しみがあるだけあって、宿屋の規律不文律がすべてしっかりと身に付いている。そういう、けじめがきちんとあるところが、お客や同業者になめられず敬意をもって接してもらえるゆえんなのだと思う。

    この番頭を中心とする「慰安旅行会」のメンツがなかなかの個性派揃いで面白い。このメン

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    2013年08月29日
  • ドリトル先生の楽しい家

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    ネタバレ

    ドリトル先生の短編集。
    ロフティングの妻の妹のオルガが短い説明を加えたとのこと。

    船乗り犬
    ぶち
    犬の救急車
    カンムリサケドリ
    あおむねつばめ
    虫ものがたり
    をはじめ、人間の話題も2つ。

    最後をかざるのに相応しい。

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    2013年04月24日
  • ドリトル先生と緑のカナリア

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    ネタバレ

    ロフティングの亡くなった後、妻の妹のオルガが遺稿を整理した作品。厳密には著作者は二人。

    ドリトル先生のキャラバンで活躍した緑のカナリアのおいたち物語。
    行方不明の原稿を求めてというくだりも素敵。

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    2013年04月24日
  • ドリトル先生の動物園

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    ネタバレ

    オウムのポリネシアに何を書こうか相談するトミー。
    肉を買ってきてと頼むアヒルのダブダブ。
    犬のジップの道案内。
    ネコ肉屋のマシューマグ。
    食べ物の詩を暗唱する豚のガブガブ。

    新しい動物園が始まります。

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    2013年04月24日
  • ドリトル先生月へゆく

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    ネタバレ

    月の世界に辿り着くドリトル先生。
    月の巨人の謎。
    先に地球に送り返されるトミー。
    不思議な話は終わりがない。

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    2013年04月23日
  • ドリトル先生と月からの使い

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    ネタバレ

    月から来た蛾。
    蛾がもってきた不思議な花。
    月のツリガネソウ。

    月からの狼煙。
    いよいよ月へ。

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    2013年04月23日
  • ドリトル先生のキャラバン

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    ネタバレ

    サーカスの続きでキャラバンで生活をする。
    緑のカナリアと出会う。ピピネラ。

    ロンドン興行とサーカズの店じまい。

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    2013年04月23日
  • ドリトル先生のサーカス

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    ネタバレ

    最初にアフリカに行ってからの続き。

    ネコ肉屋のマシューマグと一緒にサーカスに参加。

    動物の言葉が話せるドリトル先生。
    一番楽な仕事はサーカス。

    自在に動物たちに活躍してもらえる。

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    2013年04月23日
  • ドリトル先生の郵便局

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    ネタバレ

    西アフリカでの郵便局。
    燕などの鳥による郵便。

    ドロンコという亀からの手紙。
    秘密の湖へと繫がる。

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    2013年04月23日
  • ドリトル先生航海記

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    ネタバレ

    肉屋のマシューに紹介されて助手になるトミースタビンズ。

    航海してたどり着いたところで王様になるドリトル先生。

    世捨て人のような性格でも違う世界では役に立つという話のようにも読めた。

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    2013年04月23日
  • 井伏鱒二全詩集

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    無骨で老獪な小説の印象の強い井伏鱒二の詩集はどのようなものかしら、と手にした。
    無知で恥ずかしいが、あまりにも有名な「サヨナラダケガ人生ダ」の「勧酒」は井伏の訳だったか。
    吐き出されるように書かれた詩は情緒的ではないが、不思議と「詩的」である。

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    2012年11月10日