井伏鱒二のレビュー一覧
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東宝「駅前シリーズ」の一作目となった原作、という興味だけで手にした一冊。堅いイメージの著者に似合わず、番頭さんの問わず語りに語られた業界独自の用語や裏話的エピソードが愉快。「東京オリンピック」以前の社会風俗を知る上での資料としても楽しく読める。Posted by ブクログ
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ドリトル先生物語の6作目。サーカスからの続きでピピネラのオペラを中心に物語が進んでいく。ずっとこのままドリトルサーカスでの物語が続くのかなと思うくらい順調だ。
動物のためにさまざまなことが実現した夢のような時間だったと思う。
それにしてもドリトル先生は欲がないなぁPosted by ブクログ -
「ジョン万次郎漂流記」.そっけないくらいの淡々とした文章で,偶然と時代の流れによって大きく変わってしまった一人の男の人生が語られる.帰国後,幕末から維新にかけての大活躍は,一見したところ,成功した人生にも見えるのだけれど,私には彼の身の丈にあった生き方ではなかったように思えてならなかった.
「さざ...続きを読むPosted by ブクログ -
ドリトル先生物語の第3作目。
アフリカで郵便事業を行う。鳥の協力のもと、人間だけでなく動物も利用できる画期的な郵便事業、すごいなぁと思った小さなころを思い出す。
後に紹介されるドロンコの話がでてくるのもこの話から。
おいしい切手の糊なめてみたいなぁ。Posted by ブクログ -
かの有名な「勧酒」目当てで購入した1冊。
前半から漢詩の訳のあたりまではわくわくしながら読めたけれど
後半は少しだれてしまったような印象。
あまりリズムとか韻にはこだわらずに書かれていたからかな。
散文を書きたくなったときに、厄除けのつもりで書いたとは、よく言ったものです。Posted by ブクログ -
平家ものだというので、読んでみました。
教科書の山椒魚以来の井伏鱒二です。
さざなみ軍記・・・ネタばれになります。
某平家の公達の日記形式です。
だいたい都落ちから一の谷後まで。
主人公の公達の名前は明かされませんが、
父が新中納言で十六歳、武蔵守ということで、平知章です。
小隊を...続きを読むPosted by ブクログ -
鞄に中に2冊目の本として最適。
どこから読んでも良いし、旅情も当時の文壇の雰囲気も味わえる。
ビジネス書につかれた時に鞄から取り出して旅を味わう。Posted by ブクログ -
軽快でテンポよいしゃべり口で、つまらなくはないと思うんだけど、『だからどうした?』そんな感想しか持ち合わせれない。
ここでおわんの?と途中じゃねぇか?と思うような終わり方もあんましよくない。
当時としても少し時代遅れであったろう感じがなんともいえずノスタルジーをかもし出している。そこが心地よい。Posted by ブクログ -
昔風情の旅館の番頭が思い出話を独白調で語る。ドラマチックではないけどね、人生ってそんなものやろう、それでもなにもなかったわけじゃない。謙りつつも堂々と語れる生き方っていいと思う。Posted by ブクログ
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歴史物にしては読みやすい。さざなみ軍記は平家没落時の話で、一人の若い公達の成長過程が書いてある。終わり方が尻切れトンボではあるが、それも井伏鱒二らしくて面白い。他二編ある。Posted by ブクログ
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ドリトル先生のサーカスを読んだ後、このまま先生と一家は旅サーカスを続けて戻らないのかしら?と思ったものですがその答え、とも言えるでしょう。
懐かしの我が家を思ってダブダブが目に涙を浮かべるくだりを読むとああ、放浪癖のある家族って大変、と同情せざるおえません。
又ブタがね。子供の頃に読んだなら...続きを読むPosted by ブクログ -
船で遭難し、無人島で苦しい苦しい生活をしてる
万次郎はじめとする5人の日本人が
アメリカ船のホイットさんに救助されます。
それから長い長い万次郎の世界漂流が始まるわけですね。
5人の日本人の中で一番若い万次郎が学習するに最適な若さだろうと見初められ
英語の勉強から、欧米文化や知識知恵までを教えられま...続きを読むPosted by ブクログ -
「さようなら、海の鳥さん、さようなら! あなたたちの巣ごもりする島が、いつまでも、あなたたちのものでありますように。――あなたたちだけの――平和の島でありますように。」この台詞でじわりと涙が出た。ドロンコ翁、あなたたちがあれほど慈しんだ人間の所為で、地球がまた、壊れかかっています。(2009-06-...続きを読むPosted by ブクログ
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現代の科学に照らし合わせるとちょっとアレな内容だけれど、理想郷を月にもっていくあたり、ロフティングも地球の社会に失望色を強くしていたのであろうか。ドリトル先生がどのように人生の終末を迎えたのか、気になるところ。(2009-03-15)(2009-05-15)Posted by ブクログ