井伏鱒二のレビュー一覧

  • ドリトル先生月へゆく

    Posted by ブクログ

    単なる児童読み物を
    越えた
    戦争、紛争をなくすことができない「地球人」
    への
    批評論として
    読み込むことができるのです

    当時
    井伏鱒二さんは
    どんなことを思いながら
    訳しておられたのだろう

    0
    2012年12月28日
  • さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

    Posted by ブクログ

    一軍の将というものは、覚丹の表現によると部下に対して「猥りに糺さず、もってその志を犯さず、気を失わしめず」と心得るべきだというのであった。

    伝蔵は言った。
    - 世界のはては東西南北みな同じように、行くところまで行けば東西南北みな世界のはてにきまっている。いや、この島はまだ世界のはてとは思われぬとしても、助船がこの沖を通ろうとは夢にも考えられぬ。今日この島に着いたが最後、この島で朽ちはてるよりほかはないだろう。しかし考えようによっては、今日この島に着いたのが天地初時(あめつちはじめのとき)とも考えられぬでもない。みんな気を大きくして、そういうことにしたらどんなもんだろう?
    他の四人のものは、で

    0
    2011年05月21日
  • ドリトル先生の郵便局

    Posted by ブクログ

    小学生の時に図書室で発見して夢中で読んだ。
    たぶん、初めて読んだ小説と呼べるものだと思う。
    はまりすぎて最終的には自分で買ったけど、なぜか手元に残ってるのが少なくて残念。

    0
    2011年01月24日
  • 遙拝隊長・本日休診

    Posted by ブクログ

    出来事としては哀しいことばかりなのに淡々とした言葉で語られるのがよい。しょうがないなぁというような軽い諦めはあるが、絶望感がないところに安堵させられる。しっかり生きるというのは英雄的な行為でなくて、何があっても淡々と前へ進むことなのかも知れないと思った。

    0
    2010年11月03日
  • さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

    Posted by ブクログ

    さすがに練達の作家の手になる歴史小説だと感じる。平易でありながら、その時代の空間の奥行きや手触りとともに、主人公たちの心理に、すっと入りこむことができる。

    0
    2018年10月14日
  • 厄除け詩集

    Posted by ブクログ

    訳詩が読みたくて読んだ。有名な勧酒は本当感動する。花発多風雨 人生足別離でハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダとなるのがすごい。古別離とかでも「ヨシハラヘンガ気ニカカル」になっていたり、登柳州蛾山では「アキノオンタケ」とか「ココノツドキ」とかが面白い。訳詩を読んで「在所」という言葉がちょっと好きになった。
    2010/8/17

    0
    2010年08月17日
  • 厄除け詩集

    Posted by ブクログ

    某小説にて井伏鱒二の「勧酒」の一部が載っていたのがきっかけで読んでみました。
    面白おかしいのもあれば、綺麗な文体で書かれているのもあってとても素敵でした^^「勧酒」はぜひともオススメです。

    0
    2010年01月24日
  • さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

    Posted by ブクログ

    たしかジョン万次郎がよみたくて買ったんだったと思う。
    でもジョン万次郎も面白かったけど、さざなみ軍記がおもしろくて
    驚いた覚えがある。
    終わりははっきりしないけれど、そこも含めて面白かったんだよね。

    0
    2010年01月16日
  • ドリトル先生航海記

    Posted by ブクログ

    ドリトル先生シリーズのうち、なにか一冊だけなら「航海記」。
    ま、すりこみってことですかな。たぶん、最初に読んだ作品やから。

    0
    2010年02月22日
  • 夜ふけと梅の花 山椒魚

    Posted by ブクログ

    定本 夜ふけと梅の花 (単行本)のほうを読みました。
    表紙は井伏氏が描いた、地図。

    どの話も最初から最後まで貫き通される主人公のだめだめさが、
    なんだか気持ちいいというか、文体との不思議な調和があって、
    「よし、この主人公を反面教師にして頑張ろう」なんて気には塵ほどもならない不思議な心地よさがありました。

    「一匹の蜜蜂」で、
    肥え太って働かなくなったぐうたら蜜蜂を見て自分に重ね、
    蜜蜂と自分を重ねることを周りにちょっと怒られてる場面があって、
    でも「山椒魚」しかり、暗喩するということにすごく敏感な人なんやなぁと。

    あとがきを読むと、同じ話でも何度か書き直して少しずつ違うみたいなので、他の

    0
    2009年10月20日
  • 仕事部屋

    Posted by ブクログ

    教科書に載っていた黒い雨の印象しかなくて、
    なんか暗いのばっか描いているかとおもえば、
    交友関係が広くて、出てくる人出てくる人のキャラが濃い。

    芸術家たちの交友関係はなかなかおもしろい。

    ただの白髪のおじいさんじゃなかったんだなー。

    0
    2009年10月04日
  • ドリトル先生と緑のカナリア

    Posted by ブクログ

    ピピネラと窓ふき屋との経緯は気になっていたから、続きが読めてよかった。岩波では一応、シリーズ12作目ということになっているけれど、連続性としては『ドリトル先生のサーカス』『キャラバン』『緑のカナリヤ』の順番で続けて読むのがお奨め。白ネズミの台詞「あんなことを言っているのは誰でしょうね?」のくだりが好き。先生も家族も、やかまし屋の主婦ダブダブに心から感謝し愛しているのがわかる。自分に重ねてしまうよな〜…でも、家族に理解してもらうには、ガミガミだけでない表現の仕方を考えなきゃならないんだな。窓ふき屋の本はどうなったろう?(2008-12-12L)

    0
    2009年10月04日
  • ドリトル先生のキャラバン

    Posted by ブクログ

    ドリトル先生のシリーズのなかで、『サーカス』とか『動物園』とか、この『キャラバン』のような、人間の街で先生や動物たちが活躍する話のほうが、外国を冒険する話より好み。マシューも活躍するし、サラが絶妙のタイミングで登場してはぶっ倒れたり、ガブガブやダブダブも、家の中の方が生き生きとしているから。この本も、お腹を抱えて笑う場面がいっぱいありました。(2008-11-21L)

    0
    2009年10月04日
  • ドリトル先生の楽しい家

    Posted by ブクログ

    犬の話が最高。クスクス笑いながら読んでしまった。子どもたちが大きくなって、この物語を喜んで読む日を楽しみにしている。(2008-04-03L)

    0
    2009年10月04日
  • ドリトル先生航海記

    Posted by ブクログ

    こんなお医者様が近くにいたらなぁ! ウチの猫も看てもらうんだが。ガブガブの活躍がなかったのが残念だが、ポリネシアが大活躍したのでいいか。ポリネシアにも傍にいてほしい。時に煩いだろうけどね。で、…雄だっけ、雌だっけ? 原作ならheとかsheとか書いてあるんだろうけど、日本語だとわかんないな。(2008-03-15L)(2013-01-06)

    0
    2013年01月06日
  • ドリトル先生の郵便局

    Posted by ブクログ

    「ドリトル先生」シリーズ第三弾。

    今回ドリトル先生は、寒いイギリスを出て再びアフリカへ行きます。

    ドリトル先生ってよっぽどアフリカ好きだったんだろうなぁ。毎回×2飽きもせずに行くなんて(笑)

    というか、この作品が書かれたときって、今よりもっとアフリカ情勢が知られてなかったから、未知なものへの好奇心から色んな妄想が膨らんでこういう作品ができたんだろうな。

    今回も、色々な動物を使ったアイデアでアフリカに郵便制度を普及させるドリトル先生。

    次はどんなお話かな?楽しみです★

    0
    2009年10月04日
  • ドリトル先生航海記

    Posted by ブクログ

    「ドリトル先生」シリーズ第二弾。

    今回も、ドリトル先生は船の旅にでかけます。

    夢があってすごくいいお話だから子ども向きだなぁ〜とは思ったけれど、穿った読み方をすれば、かなり白人優位主義の立場で書いてあるねぇ。白人は文明があり、優れた人間として書かれているのに対し、黒人は文明もなく、原始的な生活を営んでいる未開の野蛮人と書かれてる。カニバリズムを行っているとまで言ってるし。

    他にも、ドリトル先生が白人文化を黒人に押し付けたりしてるところもあり。いかに白人文化が正しく優れたものであるかを黒人と比較することで露骨に描いている。

    ・・・って、こんなにバイアスかかった読み方ばかりしてたら、ドリト

    0
    2009年10月04日
  • 井伏鱒二全詩集

    Posted by ブクログ

    死んだ後で何といってもらいたいかという石川淳の質問に「詩人」と答えたという逸話を記憶してます。これを読むと詩の方が寿命が長そうな気がします。いいです。岡山出身の内田百間は中世が現代に顔を突き出したという評言(種村季弘の言葉だったか)がありますが広島出身の井伏も同じ気配があります。中国地方の文学風土は江戸戯作を通過してないのかな?

    0
    2009年10月04日
  • 駅前旅館

    Posted by ブクログ

    旅館の番頭、生野次平が主人公。
    旅館にくるさまざまな客、あるいは旅館の女中や板前、番頭同士のドタバタ人情劇。
    戦後、敗戦の憂鬱を吹き飛ばすかのような、上を下への、多忙を極めた番頭仕事。小気味良くテンポよく、読み手の心を楽しませる。
    あるときは旅館の女将と。またあるときは芸者上がりの女工と恋の駆け引きがあったりする。笑

    それにしても、読みながら感心したのは、やはり日本人という民族は接客業に対してたぐいまれなる熱意をもってして、さまざまな趣向をこらしたおもてなしを、昔から徹底してたんだな…。てことですかね。

    0
    2015年09月26日
  • 厄除け詩集

    Posted by ブクログ

    「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」
    これよ、これ。
    井伏鱒二さんが五言絶句とか漢詩を井伏節に訳している詩集デス。
    ううううんと唸ってしまう、雰囲気の良い訳詩がたくさん。

    0
    2009年10月04日