井伏鱒二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小早川隆景配下にいた引退した武士たちが主人公?という設定で、鞆の安国寺を拠点に茶会に集い、飲食をともにしながら、厳しかった戦国の世を思い返し語りあった記録という体裁をとる。
集った各人の記録?をたんたんと記しているだけなので、会話らしい会話はなくそれぞれの事件の顛末と若干の皮肉が披露されるというパターン。血なまぐさい出来事を老いの境地にて静かに振り返る。あまりにも事実記録に徹しているため、もしかして創作ノート?という疑いをずっと払しょくできなかった。(笑)
設定は誠に面白いのだが、(老人という設定故、もしかするとわざとかもしれないが)同じ話を何度も繰り返されるのが辛いのと、連載だったためかわざとかはわからないが、出来事の順番が逆転して矛盾していたり、誤記や事実誤認が何カ所も散見されるので、こちらの頭が混乱してしまう。(笑)
優しい設定ながら厳しい体験を振り返り冷やかに皮肉る様が絵になっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ平家ものだというので、読んでみました。
教科書の山椒魚以来の井伏鱒二です。
さざなみ軍記・・・ネタばれになります。
某平家の公達の日記形式です。
だいたい都落ちから一の谷後まで。
主人公の公達の名前は明かされませんが、
父が新中納言で十六歳、武蔵守ということで、平知章です。
小隊を預かり、若年ながら、軍を率いて成長する様子が、描かれています。
六波羅を懐かしんだり、逃げたいと思う気持ちも見え隠れしつつ。
精一杯背伸びしていたんだと思います。
が、言葉選びが難解で、読みにくい。
時代がかってるんですが、それが、
平安を現代語訳した雰囲気を出しているのか、昭和風なのかよくわかりませんが、どっちにしろ、難解。
感情移入はし辛い。
ついでに、新中納言だの、三位中将だの、能登守だの、平家の皆さんの呼称はみんな
官位なので、誰が誰が知ってないとわからない不親切設定。
官位呼びはまぁ、当然なのですが、系図とか、最初についててほしかった。
ちょっと、誰が誰かわかるように学ぼうと思いました。
最後にオチ。
なんか!え?ここで?ってところで、うやむやに終わります。
一の谷で打たれる史実を踏まえて、次の日の戦で死ぬってところでぶつ切れるならわかるんですが、
史実に反して、生き延びてるんですよ。この知章は。
なのに、中途半端に怪我して、代筆させてすやすや眠ってるって。
そこで終わり!?
消化不良だわ。この、生き延びちゃった後どうするよ。
むしろ、くっついてるジョン万次郎の方が面白かったです。個人的に。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ購入者:長谷川
貸出:今倉(2007.12.14)
返却:今倉(2008.6.12)現在と同じ国?というほどに、女性の生活が今とは違う風に描かれています。ただ男性は今よりも悠々自適だったのかな?と感じるぐらい、旅館の番頭たちの暮らしが楽しそう。大竹まこととか高田純次っぽいおっちゃんたちのお話でした。ただ昔の口語ばかりで書かれていて、少々読み辛いかんじです。
貸出:滝口(2008.8.12)
返却:滝口(2008.8。30)読んでいて昭和40年代森繁久弥、三木のリ平、池内淳子出演、駅前シリーズとして映画化された作品です。懐かしく想い出しました。
貸出:吉田愛(2011.12.30)
昔の言葉がたくさん出て来ますが、改めて日本語ってきれいだなと思いました。いろんな人や出来事を見聞きした番頭さんが主人公なのですが、なんだか落語みたいに次から次へわ〜っと語っている感じの文章でした。
秀司
かなり古い本みたいですね。
文章が連なってる感じがして、頭に入りにくかったです。