井伏鱒二のレビュー一覧

  • 駅前旅館

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    旅館の番頭、生野次平が主人公。
    旅館にくるさまざまな客、あるいは旅館の女中や板前、番頭同士のドタバタ人情劇。
    戦後、敗戦の憂鬱を吹き飛ばすかのような、上を下への、多忙を極めた番頭仕事。小気味良くテンポよく、読み手の心を楽しませる。
    あるときは旅館の女将と。またあるときは芸者上がりの女工と恋の駆け引きがあったりする。笑

    それにしても、読みながら感心したのは、やはり日本人という民族は接客業に対してたぐいまれなる熱意をもってして、さまざまな趣向をこらしたおもてなしを、昔から徹底してたんだな…。てことですかね。

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    2015年09月26日
  • 厄除け詩集

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    「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」
    これよ、これ。
    井伏鱒二さんが五言絶句とか漢詩を井伏節に訳している詩集デス。
    ううううんと唸ってしまう、雰囲気の良い訳詩がたくさん。

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    2009年10月04日
  • ドリトル先生の楽しい家

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    わくわくする、その一言に尽きるシリーズ。ドリトル先生のなんとものほほんとしたキャラクターがたまらない。大体、何ヶ国語もしゃべれるキャラっていうのはそれだけで偉大。ましてや動物としゃべれるなんて。

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    2009年10月04日
  • 山椒魚

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    紹介されている動画を見て気になったので。最後の蛙の言葉に込められた意味が分からず何回か読み返したけど、結局自分にはわからなかった。だってめっちゃ怒ってたじゃん。

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    2026年01月28日
  • ドリトル先生アフリカゆき

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    動物たちの魅力が溢れる作品。

    ドリトル先生は面白いと聞いていたので、初めて読みました。
    アフリカへ行き、戻るまでたくさんのトラブルに遭いどのように解決していくのか楽しみで読んでしましました。

    もっと早くこのドリトルシリーズを読む機会があればもっと本や動物との触れ合いを楽しめた作品な気がします。

    全13巻あるそうなので少しずつ読んでいこうと思います。

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    2026年01月01日
  • 太宰治

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    わたしが知る太宰さんは、画像検索で見る白黒の"静止画"の太宰さんのみ…それが、この本を読むと太宰さんが"映像化"されます!知人にしか知らない太宰さんの人柄や貴重なエピソードを知ることができたのは、(まだまだ俄ではあるが)太宰さんファンとしては出会えてよかった一冊。とはいえ、同じような文章が何度も出てくるのはちょっとなぁw

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    2026年01月03日
  • ドリトル先生アフリカゆき

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    子供の頃家にあって何回か読んだのを思い出して再読。懐かしい気持ちになりながらあっという間に読み終わった。
    もっと書けそうなところをあまりに凝縮してあるのに驚いたけど、戦地から子供に向けた手紙で書いてた、と記載があったからなのかも?
    王子が白い肌に憧れる様子はセンシティブだし、大人になるとツッコミたくなる設定もあるし、訳者のセンスなのか、ひどいセリフもチラホラ。 「トンカツの生きたの!」なんてひどすぎて笑ったし、イギリスにトンカツはないだろうから元が気になる笑
    それでも別のドリトル先生の冒険も読みたい。

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    2025年12月14日
  • 山椒魚

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    有名な「山椒魚」。
    読んでみると、実際にこういう人いるよなあと思わされる。
    自分の過失なのに腹を立てたり、誰かを道連れにしようと意地悪したり、卑屈になってしまうような人。
    そんな山椒魚に対して、蛙はなぜ閉じ込められたことを恨んでいないんだろう。
    むしろ山椒魚のことを憐れんでいるのかもしれない。
    短い話なのに、考えさせられることが多かった。

    他の作品も時代を感じさせるものが多く、有名なのは「屋根の上のサワン」。
    雁を助けてペットにして、サワンという名をつけた物語。
    自由を奪いながらも愛を注ぎ共生しようとする飼い主と、仲間と外の世界を望むサワン。
    動物を飼育することとは何か、動物にとっての幸せは

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    2025年12月10日
  • 山椒魚

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    表題作を含むいくつか作品を除けば、その場の空気感を描いたスケッチ的作品が多い。いずれも短すぎて散漫な印象は拭えず。

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    2025年11月11日
  • 黒い雨

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    ネタバレ

    8月に入り、通勤の主に帰宅途上の車中でオーディブルで聴きました。毎日少しずつ聞いたのですが、ほぼ1か月ほど聴いていたので、紙の小説でも一定のボリュームがあるのでしょう。

    主人公のシゲマツ(閑間重松)は、自らも被爆していたが、そのような自分よりも、自分たち夫婦を慕う姪であるヤスコ(矢須子)の縁談のことが最も心配ごとである。

    直接の被爆は免れたものの、原爆雲(黒い雲)から降り注ぐ黒い雨を浴びたということから、原爆病に侵されているのだというウワサで、次々と縁談が破談となり、なんとか縁談を成立させたいシゲマツは、原爆日記を記して、ヤスコの身の潔白を証明しようとする。

    小説は、広島原爆投下から玉音

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    2025年09月07日
  • 夜ふけと梅の花 山椒魚

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    山椒魚に幽閉にて、他多数の井伏鱒二さん。昭和初期とはこう言う事ですか?現代とはまるで当てはまらない大学で黒板に落語するのとそれを監視する学生監 うーん逆に新鮮な斬新な、でも真顔で行っている 真顔といえば兎島の2人の掛け合いとそれを見守る男も うーんなんだかな、井伏鱒二=受験の模試としか思えないのですが、受験がなければ読まないから それを読み込んで悦に浸る自分。

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    2025年08月28日
  • 山椒魚

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    読んでると、なかなか映像として浮かびにくい文章だった。作家との相性が悪いのかな?と一瞬思ったけど、屋根の上のサワンとか夜ふけと梅の花とかはめっちゃ入り込めるしちょっと泣いちゃいそうになったりもしたりして、なんだろこの魅力。それにしたって古典の中でも文体がすごく独特な気はする。井伏節ってやつなのかな。どちらにせよおばちゃん、おばあちゃんになったときまで大事に手元において何回も読み返したいなと思える作品だった。

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    2025年07月19日
  • ドリトル先生アフリカゆき

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    少し前に読んだ『ドゥリトル先生のブックカフェ』(賀十つばさ/著)でドリトル先生は本当は井伏鱒二が日本風に読みやすくした名前で本当はドゥリトル先生だと知って興味を持ち、長らく積読してた本を読む。

    名作でなんとなく読まなくても知ってることはあったけど、ドリトル先生は最初は獣医でなく人間のための医者だったとか、動物からの信頼度が物凄く厚いとか、挿絵も著者が描いてるのも読んで初めて知った。

    アフリカへの珍道中はトラブル続きでユーモアたっぷり。
    シリーズの中で次作の航海記が一番名作と言われてるそうなので読んでみたい。

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    2025年07月09日
  • 厄除け詩集

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    「なだれ」が一番いい
     池澤夏樹全集にも載ってた「なだれ」が一等牧歌的でよく、熊がたばこをすふやうな恰好、といふ端的な表現が想像させる。

     しかし後のものは平凡で、「顎」なんか顎の外れたひとを見て笑ひをこらへる、といふ不愉快な詩なので、ひどい。
     概して短い詩がよく、長いほど印象が低い。

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    2025年06月19日
  • 山椒魚

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    井伏鱒二の短編集

    山椒魚は示唆していることがわかりやすかったですが、そのほかの作品はストーリーだったり情景などを楽しむ感じかな

    余韻のある終わり方が特徴よね

    朽助のいる谷間
    掛持ち
    大空の鷲
    上記の作品が面白かったです。

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    2025年06月02日
  • 山椒魚

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    井伏鱒二氏による短編集
    はっきり言うとそこまで読みやすくはないし、わかりやすい文章ではない。しかし、文章の表現、言い回しの面白さと丁寧さは抜群であり、ある程度教養のある読み手であれば場面を想像することもできる。
    また、登場するものも人間でないながらも、人間よりも生々しく人間らしいものやどこか偏屈でネジが足りていない人々など個性豊かな(もはや狂気と言ってもいいかもしれないものもいるが)ものが多い。
    ちなみにわたしは通学中の電車内で読んでいたので、話がよく飛び読み直すことが多々あった。なので、読む際は短編集ごとに一気に読むことを薦める。
    なお、軽いネタバレになるが、短編同士に直接の繋がりはないので

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    2025年05月18日
  • 山椒魚・本日休診

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    『集金旅行』や『本日休診』は読んでいると情景が浮かんでくるような映画を見ているような感覚になるが、どうやらほんとに映画化されていたらしい。山椒魚はなんとなく覚えていた内容そのままだった。

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    2025年05月12日
  • 黒い雨

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    描写が壮絶すぎる。
    原爆が落とされた時からの状況を日記として淡々と事実だけを述べている。
    そうしたことにより、内容は本当にリアルで日常の中にあり、生き延びた人の苦悩も伝わってきた。

    火葬場の問題は想像さえしていなかった。非日常的な死が日常になってしまう怖さが強く感じられた。

    山崎豊子の二つの祖国でも広島の描写は出ていたが、あちらは政府、こちらは一般市民と補完することでより当時の状況を知ることができる。

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    2025年05月03日
  • 山椒魚

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    読みやすくはないし、単調な雰囲気もあるが、絵が浮かぶ文章で、ところどころ引っかかるところもある。正直そこまで好きな作風ではないが、どこか心に残り、ふと思い出すことになりそうな気もする。解説にもあったがたしかに老人の登場が多い。

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    2025年04月20日
  • 黒い雨

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    井伏鱒二の短編は大好きなのである。
    『黒い雨』は原爆後の黒い雨を浴びた姪の縁談が決まらない叔父が語る小説と聞いていたので、井伏鱒二が黒い雨を浴びてしまった若い娘の不安や恐怖や焦燥をどのように描くのだろうか、まさかエモーショナルに書くのではないだろうな、いやしかし広島出身なんだから故郷の人々の苦しみを伝えるべく、鱒二らしからぬ頑張りを見せたのではないか、などいろいろ考えだのだが、読んでみたらまことに鱒二らしい作品だった。
    つまりとても淡々としていて、エモーショナルなところはほとんどない。
    結婚が女の人生のゴールだった時代、ほとんどの人が結婚していた時代に、結婚したいのにできない辛さというのは、人

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    2025年03月17日