井伏鱒二のレビュー一覧

  • ドリトル先生のサーカス

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    昔読んだはずのオットセイの脱出劇が、どんなんだったかなーと思って再読。記憶にあった感じより脱出劇は短くて、後半4・5部はサーカスいろいろだった。

    読んでみて思ったこと
    ・登場する動物(と人間)たちがイキイキしてやっぱりわくわくするな~ということ。どこを切り取っても自分だけの絵ができあがるような。人間でも動物でも同じ所、人間と視点が全然違う所、両方を感じながら、場面を想像して読ませる面白さは変わっていなかった。それって今更だけど結構すごいと思う。

    ・小学校中級以上対象とあったけど、欧米文化の下敷きがないと意味が分からん部分あるかなーと。「ズングリムックリ・デッカク」(マザーグース)とか、「日

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    2016年05月03日
  • 遙拝隊長・本日休診

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    戦後間もない悲惨な社会生活を背景にしつつも、どこかユーモアを湛えている井伏鱒二の短編2編。

    『搖拝隊長』は元陸軍中尉で任務中の事故が原因で頭がおかしくなった岡崎悠一を中心に、周囲の皆が彼の言動に困惑・翻弄されながらも、戦中と戦後の分かち難い社会思想の断絶をユーモアを交えながら描いた作品です。
    何と言ってもこの作品の可笑しみは、いまだ戦争中だと錯誤している岡崎元中尉が突発的に繰り出す軍隊号令で、たまたま周囲にいた人間が否応なく巻き込まれてしまう様がとても面白かったです。狂人の言うことだとわかってはいても、これに面倒くさいながらも波風立てず従うか、あるいは逃げ出すか、または彼の自宅へ連れ戻すかの

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    2016年04月24日
  • ドリトル先生航海記

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    The Voyages of Doctor Dolittle (1922)

    訳者が井伏鱒二氏であり、言葉が古めかしいところがあるが、それが翻訳版ドリトル先生の面白みを増しているように思える。
    だが、原文でなければわからない言葉遊びがあるそうで、できれば英文を読んでみたいと思えた。

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    2016年03月11日
  • ドリトル先生アフリカゆき

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    ドリトル先生シリーズ、初めて読んだ。井伏鱒二氏が翻訳されていたというのも知りませんでした。
    子供の心どころか大人の心もつかむ物語。ドリトル先生の、動物たちへの優しさがたまらない。

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    2014年09月09日
  • ドリトル先生航海記

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    子供に読み聞かせ。
    子供ってよく聞いている。
    ほぼ字だけの本を聞かされて、話の内容について行くのって相当集中力がいるんじゃないかなと思う。
    今の自分にはきっと無理です。
    でも、読んであげるのは楽しい。
    ドリトル先生は、子供の世界にスッと入っていくらしく、何日かたってから突然あの場面がどーしたこーしたや、あれはこういうことなのか?など話に出ることがあり、子供心にしみこんでいるのがわかる。
    続いて動物園を読もうかと思ったが、ちょっと目先を変えてホビットの冒険に入る。

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    2014年05月07日
  • ドリトル先生航海記

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    物語の序盤、トミースタビンズが先生に会って助手になるまでは子供時代の憧れや夢というテーマで統一されていてとても良いのだけれど、航海にでかけるともうめちゃくちゃ(良い意味でも悪い意味でも笑)。裁判あり、闘牛あり、難破あり、戦争ありで、最後は素敵な動物に乗ってご帰宅。先生ゴキゲン!

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    2014年04月15日
  • 荻窪風土記

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    何よりも小山清のことに触れられているのが嬉しい。本当に井伏さんはたくさんの弟子に慕われた、面倒見のいい兄貴分だったんだろうなぁ。一度お目にかかりたかった。

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    2013年09月02日
  • ドリトル先生航海記

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    子どもの頃に何巻か読んだと思うけれど、今回も古本屋で見つけた順に読もうかなと。ダブダブは一家に一羽?欲しいよ。先生もなかなか色々なことを考えながら勝負に買ったり、動物としゃべったり、、、。闘牛のシーンでは一瞬、先生が動物と話せて勝てそうなの忘れてひやひやしていました、、。

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    2013年05月06日
  • 駅前旅館

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    最初 19771201

    観光業の可笑しさと面白さがギューッと詰まってます。
    その方面の方、
    仕事に疲れたら、これお薦めです。

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    2013年04月23日
  • 遙拝隊長・本日休診

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    先生~、休みは休んでください!と言いたくなった。
    医者自体も少ないだろうし、命にかかわることだから「休みなんで!」と突っぱねるようなことも出来ないだろうと思うけど。

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    2012年12月08日
  • ドリトル先生月から帰る

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    ネタバレ

    ドリトル先生物語の9作目
    月シリーズのなかで、いよいよドリトル先生が帰ってくる。
    動物たちとの生活の中で、トミーの役割が重要になっている。自然とドリトル先生のファミリーになくてはならない人物になっているのがうらやましかった。
    それにしても、バンボがいなくなったのはさびしい!

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    2012年09月04日
  • 井伏鱒二全詩集

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    1937年(昭和12年)。
    訳詩が素晴らしい。孟浩然『春暁』を直訳と井伏訳で比較すると(カッコ内が井伏訳)、

    春眠暁を覚えず
    (ハルノネザメノウツツデ聞ケバ)
    処々啼鳥を聞く
    (トリノナクネデ目ガサメマシタ)
    夜来風雨の声
    (ヨルノアラシニ雨マジリ)
    花落つること知んぬ多少ぞ
    (散ッタ木ノ花イカホドバカリ)
       
    直訳の格調高さも良いけれども、井伏訳の大らかな自然体も捨てがたい。

    そして何と言っても、于武陵『勧酒』の訳の完成度は一頭地を抜いている。いつか自分がこの世に別れを告げる時もこんなふうに飄々と去っていけたらいいな、なんて思ったりする。

    君に勧める金屈巵(きんくっし)
    (コノサカ

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    2019年05月23日
  • ドリトル先生と月からの使い

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    ネタバレ

    ドリトル先生物語の7作目
    前半は動物園からの話の続きで、動物園にいる動物たちの話などが中心。
    その後、ドリトル先生と月からの使いの話となり、一行は月へと旅立つ。
    まさか蛾に乗って、月に行けるとは・・・
    ドリトル先生はアポロ計画も真っ青の偉業を達成していたんですね。

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    2012年09月01日
  • ドリトル先生月へゆく

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    ネタバレ

    ドリトル先生物語の8作目
    前回に引き続いて月での活動が中心となる。
    苦労の末、会うことのできた月の住民。
    それはなんとチーチーが前作でみんなに話した物語の主人公オーソだった。
    感動的な話はさておき、月での診察が続く中、われらのトミーに降りかかる苦難とは…

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    2012年09月01日
  • 山椒魚 しびれ池のカモ

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    しびれ池のカモ、オコマさん、山椒魚、屋根の上のサワンが収録されている。どれもどこか懐かしい風景を思い描くことができる。
    2012/5/9

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    2012年05月10日
  • ドリトル先生のサーカス

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    ネタバレ

    ドリトル先生物語の4番目の作品
    オシツオサレツを見世物にして、これぞドリトル先生とそのファミリーにしかできないサーカスを生み出していく。
    あぁ、こんなサーカスあったらいいのになぁ

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    2012年04月29日
  • ドリトル先生航海記

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    ネタバレ

    ドリトル先生物語の2作目。
    トミーが語り手となっている。他のシリーズと独立した作品として読めるようになっており、ガブガブやトートーなどがきちんとした形で出てこない。
    ロングアローを救うため航海にでるが、さまざまな苦難を動物たちの協力により乗り越えていく。
    こども心に、動物語を教えてもらえたトミーがうらやましかった記憶がある。
    今回、バンポが活躍するのだが、前作でドリトル先生にだまされた?ことは恨んでないのね。

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    2012年04月27日
  • さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

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    どちらも、淡々と書かれている。面白かった。

    作者の感情は隠されていて、でもどこかしら意欲的な感じを受ける。

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    2012年02月06日
  • ドリトル先生航海記

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    1巻はいつ読んだっけ・・今年?
    2巻めです
    ちょーーおもしろいな

    動物はおろか貝のことばまで覚えようとするドリトル先生
    貝と話せると大昔のことがわかるそうで

    助手の少年(このこもけっこう話せるようになる。スゴイ)
    やなんやかんやと航海にでかけて難破して島が動いて
    そこの王さまになって
    貝にのって航海して帰ってくる話

    すごい先がみえなくておもしろい
    愛すべきドリトル先生
    つづきも読みたい

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    2011年12月26日
  • 駅前旅館

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    堅気な商売のようだが実は江戸前の粋な世界に浸りながら、駅前旅館の番頭におさまる主人公の、活き活きとした立ちまわりを回想体の文章により表現した著者ならではの面白小説。
    まず、その語り口が「古き良き」昭和の旅館とその周辺を再現していて面白い。べらんめい調だったのが、語り調になったり、旅館の隠語がみだり飛んだりと変幻自在だ。
    ひとつの話も脱線して別の話になっていきそれがまた面白く、実はさっきの話の前振り話だったのかと戻ってくることもしばしば。なかなかついていくのも大変です。(笑)
    番頭仲間でつるんだりとぼけたりする話や、旅館の泊まり客の様子も面白いが、主人公の派手だが結局はしぼむ淡い恋愛模様もそこは

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    2011年12月20日