井伏鱒二のレビュー一覧
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昨日の夜読んでいたらおもしろくてしかたなくて夜更かししてしまった。スタビンズ君の視点になってあどけない、おもしろいことに満ちた世界をはらはらしながら旅することができる。彼のドリトル先生への信頼や航海への憧れがわがもののように感じられる。井伏鱒二の、ユーモアに満ちておだやかな素敵な訳にも脱帽。Posted by ブクログ
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ドリトル先生シリーズの中でも、特に好きな月3部作。虫の言葉の研究に行き詰っているドリトル先生のところに、ある夜家ほどの大きさもある蛾がやってきます。(正直なところ私が蛾が大の苦手です)Posted by ブクログ
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広島(主に福山)の出てくる随筆集。当時の田舎の暮らしを知る意味でも興味深い。東京の言葉を標準語ではなく東京弁と書いてあって確かに!と思った。本来は言葉にも文化にも、標準などないはずなのだった。
小山田さんの解説も秀逸。Posted by ブクログ -
子どもの頃から知っているのに興味が持てなくて読めなかった名作、読んでみたら存外面白くてスラスラ読めた!
さすが長らく児童文学として名を馳せるだけあるなぁ。
ドリトル先生は元々人間の医者で、途中から動物のお医者さんになったとのこと。
全然知らなかった…。
しかも動物と会話ができる!?
面白い予感しか...続きを読むPosted by ブクログ -
滑稽な
ほのぼの
朗らか
ユーモア
庶民的な
生き生き
可笑しみ
飄々
↑読んでいて思い付いた言葉
文章に愛嬌があって
本人の性格が出てる気がする
古本トワサンにて購入Posted by ブクログ -
近代文学って慣れてないと読みにくいイメージだけど井伏の文章はスラスラ読めた。掛持ち、寒山拾得、夜ふけと梅の花、女人来訪、辺りが面白かった。主人公の語尾が「〜だぜ」なのもシャレてて好きだな。全体的にフワフワしてる感じとかも他の作家とは違った魅力の一つなのかも。Posted by ブクログ
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何人という命を一瞬にして奪った原子爆弾。教科書の1ページや毎年その日のテレビで追悼の様子を見るくらいしかなくて、よっぽど私にとっては9.11のテロのほうが刻まれている。
この本を読んで初めて惨さや切なさを感じた。
今の私になにができるわけではないけど、日本人としてちゃんと受け止めるべきだと思ったPosted by ブクログ -
12の短編集であり、一気に読めた。
方言や見慣れない表現に難しさもあるものの、それぞれ描かれる風景や心情に惹き込まれた。
共通して動植物が印象を深め、各編に一貫性を感じさせる。Posted by ブクログ -
知人の推薦で手に取ってみた。骨董に魅了された人々のドタバタ感が生き生きとユーモアたっぷりに描かれている。主人公が料亭経営にのりだした後に、狡猾な女性が登場してからますます面白くなる。実在の人物をモデルにしているが、主人公の性格がどこか自分と似ているような気がしてならない。Posted by ブクログ
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「さざなみ軍記」は読んでいる時はなんだかやけに淡々とした話が続くなあ、と言う感覚だったのだけど、解説を読んで足かけ9年かけて少しづつ発表して主人公の成長を描こうとした作品だったと知ってなるほどと納得がいった。それにしてもそれだけ長い期間かけて割と短い期間7月から3月までの必ずしもクライマックスがある...続きを読むPosted by ブクログ
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自分が小学生の頃、
ドリトル先生シリーズが好きで、
面白く読んだ記憶があり(ハードカバーのやつ)、
再読しました。
訳が井伏鱒二とは知らずビックリ。
面白かった記憶がある割に、
ストーリーを全く覚えていなくて、
新鮮な気持ちで読んだ。
ただ、ダブダブ、チーチー、ポリネシアといっ...続きを読むPosted by ブクログ