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第二次安倍政権の発足以降、わかっているだけでも53件の統計手法が見直され、そのうち38件がGDPに影響を及ぼしている。賃金や消費などの基幹統計は、国民生活と密接に結びついたものである。手法の変更によりかさ上げされた数字では連続性がなく、もはや統計の意味をなさない。これは「統計破壊」と呼ぶべき異常事態である。この問題をいち早く追及し国会でも公述した著者が、公的データをもとに統計破壊の実態を暴く。
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Posted by ブクログ
「毎月勤労統計調査」の不正なデータ補正が発覚後、7月の参院選時点で公表を差し控えていた2018年の実質賃金は17年と比べ0.4%のマイナスだった。 つまり、2017年から2年連続のマイナス成長に陥っている。 良く見せようとして統計偽装などしないで欲しい。 なにも統計手法の見直しを否定しているわけで...続きを読むはない。 都合の悪い事実でも、事実としてきちんと示して欲しいと思っているだけだ。 そうでなければ、長期的視野での真っ当な対策が打ち出せないではないか。 さて、本書では2016年に行われたGDPの異常なかさ上げの中身が示されている。 私としては、これが知りたくて本書を手にした次第だ。 特に10兆円規模にも及ぶ(内訳はないと内閣府が回答している)「その他」という項目の中身。 ・自分の持ち家について発生したことにする家賃(これがGDPの10%も占める) ・消費に使ったポイント額(消費支出額が1.4%も増える) これ以外にも、建設投資とか飲食サービスとか雑多にあり、過去に遡った補足値も眺めると信じがたいデータが見えてくる。 持ち家について発生したことにする家賃に至っては、2002年まではゼロ補正(日本全国賃貸住宅生活?)だ。 肌感覚からあえて言わせてもらえば、近年の日本のGDPは公表値から20兆円程下回る値だと読み替えた方が良い。 過去のデータとの連続性については信ぴょう性が損なわれてしまっているので要注意だ。
2015年以降のGDP関連統計が、どのような偽装改竄捏造により作られたかを明確に示し、アベノミクスの実態を明らかにしてくれた良書
内容については,すでに色々なところで報じられていたり,著者自身がweb上で発表してることを集めて本にしたような感じだが,こうして改めてまとめて読んでみると本当にひどいことが進行している. 改竄,ウソ,印象操作のみで成り立っているような政府にどう対峙するべきかが第8章「どうしてこんなにやりたい放題にな...続きを読むるのか」に提案されているのだが絶望しかない. せめて選挙前にみんなに読んで欲しいし,野党の候補者達も内容を理解して選挙に臨んで欲しい.
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