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7年ぶりに再会したシーラは、派手な髪のパンク少女だった。かつての楽しかった日々も二人の信頼関係も憶えていないという。少しでも打ち解けるよう、トリイはクリニックの手伝いを頼む。やがてシーラの口から、幼い頃からの性的虐待の事実が明るみに……。真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。
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Posted by ブクログ
これは著者自らの体験したことを書いたノンフィクションなのだけれど。 だけれど、ノンフィクションだからと言って真実ではなく、書き記された時点で一つの物語なのだな、と思った。 とても強い少女と、優しく見守る先生が出てくる。 が、少女は先生に「あなたは本に書かれてるみたいに優しい人じゃない。いつ...続きを読むもイライラしている」という。 どきりとした。 自分のことは(意図的ではなくとも)その時強く感じたことを書き記すし、信じたくないことは書かないだろう。ましてや相手のことなどわかる筈もない。 物語として強いなぁと思った。 面白いといっていいのかわからないけど、面白かった。 前作ともども一読して損は無し、と思う。
内容(「BOOK」データベースより) 7年ぶりに再会したシーラは、オレンジ色の髪をした14歳のパンク少女だった。驚いたことに、かつての楽しかった日々も二人の間の信頼関係もまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれるよう、トリイは自分がセラピストを務めるクリニックで夏休みの間、手伝いをし...続きを読むてくれないかと誘う。やがてシーラの口から、幼い頃から受けていた性的虐待の事実が明るみに…。真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。
『シラーという子』に続くトリイ・へイデンのノンフィクション。 心を開き、人生の好転が見られたと思われたシーラ。しかし彼女はその後も厳しく激しい道を歩いていた。 7年ぶりに再会を果たしたトリイとシーラ。オレンジ色の髪をした14歳の少女となったシーラにとって、トリイとの関係はなんだったのか。シラーにとっ...続きを読むてトリイがもたらしたものは? 奥が深い。『シラーという子』を読んだ方には是非とも読んでもらいたい続編。私達はこの2編のお話をただの読み物として捉えてはならない。シーラの愛を求め続ける過酷な旅は、幼女の頃から実に15年以上に渡っている。
7年ぶりに再会したシーラは、 オレンジ色の髪をした14歳のパンク少女だった。 驚いたことに、かつての楽しかった日々も 二人の間の信頼関係もまったく憶えていないという。 彼女が少しでも打ち解けてくれるよう、 トリイは自分がセラピストを務めるクリニックで 夏休みの間、手伝いをしてくれないかと誘う。 やが...続きを読むてシーラの口から、 幼い頃から受けていた性的虐待の事実が明るみに…。 真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。
シーラのその後の物語。 シーラがトリイの元を去ってから何の音沙汰もつかなくなってしまった空白の時間。 その間彼女に起こったこととは?? シーラとトリイが再開してからのもう1つの物語。
『シーラという子』の続編。 シーラのその後のお話。 やっぱり、心の傷はなかなか癒えないものなんだと感じた物語です。
「シーラという子」の続編。前作を読んだ時、そんな短期間で人が変わるか!と思ったが、やっぱり現実は難しい。でも、時間とともに、大人になるとともに、情緒障害を抱えた子も折り合いをつけていくものなのね、と感じた。シーラが、大学に行かなくてほっとした。それだと、ちょっとできすぎだから。
学校の先生もセラピストも限られた時間の中でしか愛せない。無条件の愛情を示せるのは母親しかいないし、それがどれ程子供にとって重要か改めて思い知らされた。 長い年月はかかったけど、最期にシーラが母親に宛てた手紙にいたって本当によかったと思う。 アクスラインのデブスの話のときも思ったけど、こうやって救われ...続きを読むる子供って一体何割くらいなのかな? シーラという子を早く読みたい。
二部作。「シーラ」だけでも十分なんですが、両方読むほうがもっといいと思います。 この方の本は読むたびにいろいろと、考えさせられ、普段忘れているものを思い出させてくれます。
母に捨てられ、薬中・アル中の父親に育てられたシーラ。周りは敵だけだと認識していた7歳の少女にこの世には愛があるということを教えたトリィ。僅か5ヶ月間だった物語の7年後からのその後の話。 14歳になっていたシーラは本質的には7歳の頃と同じだった。母に捨てられたトラウマを抱え、性的虐待を受けた傷を深...続きを読むく残したままだった。トリィはシーラと正面から向き合う事で、その傷を一つずつ癒し、その傷の重みを軽くした。 上昇志向の物語だった前作に比べ、本作は中盤までシーラの暗澹たる行動が書き連なれていたので若干読むのを後悔していた。しかし、最後にはシーラが過去の過酷な想いから解放された様子が伝わり、良かった。 ただの先生であるトリィが時には自分のプライベートを犠牲にまでしてシーラを支えたのは凄いと思った。1200kmの距離を迎えに行けるだろうか?自分無理っす。 幼少期の子供は溢れんばかりの愛で育てましょう。
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