エリザベス2世女王のプラチナ・ジュビリー(在位70周年)を記念して出版された、約600ページに及ぶ伝記。
生まれる少し前の話しからコロナ禍までの女王の人生を要点をしぼって、しかし詳細に、駆け足で語られている(大ボリュームとはいえ、壮大な人生を送った人物の話としては少ない方か)。なんと本の半分近くは戴
...続きを読む冠前(25歳頃まで)の時代にページを割かれているので、女王としての在り方の礎がこの間に作られたことがよくわかる。
Netflixの「ザ・クラウン」を観ながらか読んでいたので、戴冠式後の話しはスラスラと飲み込めた。イギリスの現代史に明るくない人には、ドラマやイギリス王室に関連する映画等を観ながらか読むことをおすすめしたい。
どんな苦難の中であろうとも誠実に職務を全うし、常に利他的であった女王陛下に対して、改めて尊敬の念と敬愛を抱いた1冊となった。時期を置いて、また読み返したい。