ニュースで難民問題とか シリア情勢とか流れていても
ヨーロッパで起こってる事は
飛行機で10時間以上離れているだけに
あまり 身近に感じていない人も多いと思います。
しかし、災害大国日本ですので 突然の災害にあって
家や 家族や 友人らを なくしてしまうこともあるので
他人事ではないと思います。
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この本では 一人の人が どのようにして 移動していくのか著者が 密着したり 生きて逃れてきた人たちを取材したものをまとめていました。
殆どの人は 好き好んで故郷を離れれるのではなく
故郷での 独裁体制や 戦争や 飢えなどから逃れる為に国を離れる。
砂漠を越えるのは 海の上を越えるのと同じくらい大変な事。
昨日まで 普通の漁民だった人が 今日は密漁船となる。
仕事がないから 密航業者になる。
密航業者にお金を払っても すぐには 移動できず
劣悪な環境の中に 留められていたり、
女性はレイプ被害にあったり、食事もろくもできなかったり。
そんな 危険をなぜおかすのか。
船で死ぬかもしれない。
けれど 国にいても 死が迫ってくる。
他に選択肢がないから 密航船に乗る。
船でヨーロッパについたら 安心という訳でもない。
沖で 助けられた時は ホッとするけど 上陸したら 新たに大変な扱いが 待っている。
国で 密入国者を排除しようとしている所では
助けた人が 捕まってしまったりする。
(ボランティアなのに 密航業者とみなされて)
そして 大変な思いをして やっとヨーロッパに辿りついて難民申請しても (申請するまでも大変)
受理できるまでの長い時間。
壁を作って 難民を入れないとする国の考えも 理解できる。
難民が 増えすぎて 共倒れになっちゃうから。
だけど 紛争などが ある限りは 難民問題は なくならないでしょう。
壁を作ったり 国境を警備する 予算を増やすよりも紛争地域に 平和をもたらすように する為の 努力に予算などをついやせないのかなぁと 思いました。
それは 簡単ではなく とても大変な事かと思うけど誰だって 故郷を離れて暮らしたいとは思わないのだから。
皆が 幸せに 自分の故郷で 暮らせるようになることを 祈ります。