パトリック・キングズレーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
英『ガーディアン』誌の移民担当記者が精力的な取材に基づいてまとめた1冊。日本語タイトルは『シリア難民』となっているが、原著タイトルは『The New Odyssey: The Story of Europe's Refugee Crisis』で内容はシリア難民に限らず、アフリカや中東のさまざまな地域からヨーロッパを目指す人々を扱っています。
全体の半分は、シリア難民のハーシム・スーキさんがヨーロッパを目指す道のりを著者が取材したものでとても臨場感にあふれています。同じEU圏内でも難民への対処は本当に国ごとに大きな違いがあり、永住権や華族の呼び寄せ可否などさまざまなファクターを加味して -
Posted by ブクログ
ニュースで難民問題とか シリア情勢とか流れていても
ヨーロッパで起こってる事は
飛行機で10時間以上離れているだけに
あまり 身近に感じていない人も多いと思います。
しかし、災害大国日本ですので 突然の災害にあって
家や 家族や 友人らを なくしてしまうこともあるので
他人事ではないと思います。
この本では 一人の人が どのようにして 移動していくのか著者が 密着したり 生きて逃れてきた人たちを取材したものをまとめていました。
殆どの人は 好き好んで故郷を離れれるのではなく
故郷での 独裁体制や 戦争や 飢えなどから逃れる為に国を離れる。
砂漠を越えるのは 海の上を越えるのと同じくらい -
Posted by ブクログ
本書は、ガーディアン紙の記者が各地の難民に取材をすることで完成したルポタージュの大作である。本書の主張は次の通りだ。難民の置かれた状況はあまりに過酷で「ヨーロッパの指導者が何を言おうと難民はヨーロッパを目指す」のだから「秩序だった定住政策が最も有効」であり、「難民の絶対数は多いが総人口に占める割合という観点ではヨーロッパ社会は吸収できる」というものだ。本書のこうした主張は、言葉や文化、置かれた社会環境が違っていても、難民たちは同じ人間という仲間なのだという信念に支えられている。そうした信念があったからこそ、これだけの取材を敢行できたのだろう。パトリック・キングスレー氏のこうした態度には本当に尊